2009年のパパの日記より
2009年6月に書いた春ちゃんのパパの日記です。
「昨日、6月26日、こども医療センターで移植後三年目の最後のマルク(骨髄検査)がありました。
お陰様で顕微鏡検査の結果は問題はなく、先生のお話では遺伝子レベルのフィッシュ検査(一週間後に結果)もおそらく問題はないでしょうとおっしゃっていただくことだできました。
...そして良く頑張ってきましたねというやさしいお言葉も頂いたそうです。
いつもの事ながらマルクの日は落ち着かず、結果を聞いてほっとしたところです。また、春ちゃんも本当に元気に笑ってすごしています。
最近ちょっと生意気になって、すねたり怒ったりすることも多々ありますが、それも成長の証、ありがたく受け取らせていただいております。
今回結果を聞いた時、本当にいろいろなことが思い出されました。
初めて白血病と言われ、病室のベッドで不安そうにしていた、4歳のときの春ちゃん、
また髪の毛がごっそりと抜け始めた姿を見て、すごく悲しい気持ちになったこと、
正月一緒に病院で寝ていた時、春ちゃんが眠るたびに「暗い所で一人で寂しくしている夢を見た」そう言ってしくしく泣いていた時の事、
また東大で最初の移植を迎える時、一人取り残されるのが悲しくて、泣きじゃくっていた春ちゃん…
ドナーさんから頂いた真っ赤な骨髄にありがたくて、手を合わせたときの事、
また、恐ろしい再発の知らせを聞かされて、ひっそりと泣いていた春ちゃんの横顔、
二度目の移植を頑張って辛い口内炎に耐えたり、深夜に苦い薬を一生懸命飲んでいた春ちゃん、
そしてこども医療センターの廊下を、GVHDでかゆい背中をシャツでぼりぼりかきながらも、にこにこしながら歩いていた春ちゃん…
そして無事に退院して、幼稚園に通い、小さな体で足を引きづりながら一生懸命走って友達についていこうと頑張っていた春ちゃん、
退院したあと他の子供からぶつぶつと言われて、悲しそうに泣いていた春ちゃん
本当にたくさん、たくさんの思い出がよみがえってきました…
でも、こうして5年、長かったようで短かったこの年月、苦しいこともたくさんありましたが、春ちゃんをはじめ、弟妹たちも本当に逞しくそしてやさしい子へと成長させていただくことができました。
そして、たくさんの病気と闘ってきた可愛い天使たち、悔しいけれど天国へと旅立ってしまった小さな子どもたち、本当に沢山の子供たちと、その親後さんとお会いすることもできました。
本当にいろいろありましたが、どうにか無事、こうして家族でそろってひとつ屋根の下で過ごさせていただくことができています。
本当に、本当にありがたいです。」
春ちゃんは今、おかげさまで元気に高校へ通っています。
やっとお友達もできたようで、先日先生から、「学校が心地よさそうだね」そんな言葉をかけていただいたそうです。
いろんなことがありましたが、必ず明るい光の春はやってくる。これからもそう信じてみんなで過ごせたらすばらしいですね^^
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