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2012年2月29日 (水)

小説「パンチョッパリ」誕生秘話

小説「パンチョッパリ」制作秘話

この本の制作企画が始まったのは、一昨年の秋2010年秋でした
著者で私にとっては嫁さんのお父さん金水龍氏の、自分の子供のころの体験を本にしたい…そんな願いが始まりでした。
義父の金水龍氏は、どうすれば本にできるか?前々からあれこれと悩み、そして毎晩のように構想を書き溜めておりました。
... 正直な所、私はたとえ書籍にしたところで簡単に売れるものでもなく、実際に漫画で数度の新人賞をいただいても、なかなか食べていけなかった経験から、
「そんなことは無理です…やめたほうがいいです…」最初は義父の考えを聞こうとしませんでした。
そんなある日、著者の金水龍氏はたまたまラジオで聞いた「無料で出版」という文芸社の原稿募集の案内に心躍らせ同社へ連絡…。一人で文芸社の担当に会いに行きました。
しかし無名の著者の小説など無料で出版してくれるおいしい話はありません。結局自費出版にかかる費用など聞かされた義父は、がっかり肩を落として出版社を後にしました。

それからしばらくして義父のもとに出版社から連絡…「とても貴重な体験なので、ぜひ書籍化したほうがいい」
私は妻から話を聞いて、自費出版の得意の営業言葉だからと注意をしました。
しかし、義父の思いを考えると何とかしてあげられないものか?そんな考えからとにかく話だけでも…今度は私も立ち会って文芸社に伺うことになりました。
長時間にわたって出版社の方と話し合ううち、私は義父の持っていた構想のテロップを見ていてあることに気が付きました。
この義父の体験は、私の祖父と祖母、それに叔父叔母が引きあげ船に乗ってしまった結果に味わった体験と同じではないか?
そう思った私は、これは私にとっても大きなやらなければならない仕事かもしれない…。そう考え、その場で義父へ「お父さんコレ、やりましょう…」そう話していました。

驚いたのは義母と私の嫁です…。正直みんな猛反対!私は妻に私自身が思ったことを語り納得させ、いよいよ小説「パンチョッパリ」の制作にとりかかりました。

そして2010年暮、著者の義父と私、そして歴史的な史実などに大変詳しい呉光生先生にもご協力いただき、執筆活動がスタートしました。著者の思い、そして私の思い、あれこれと何度も何度も話し合いをかさねながら執筆作業はすすんでいきました。
著者の金水龍先生の記憶からはたくさんの貴重な体験がどんどん出てきて、私にとっても編集を手伝って下さった呉先生にとっても興味深いものがありました。

私も金先生も、絶対にこの本は恨みつらみを書きしるしたものでなく、ましてや半日の本にもしたくない、そんな思いがありました。そして私は著者の分身である主人公がたくさんの体験を通じてたくましく成長していく、それを本編の大きな筋道にしあげる。そんな思いもこめ、金水龍先生の執筆のお手伝いをさせていただきました

お陰様で完成した本書…。手にとってくださりお読みいただけた方々から、暖かいお言葉をいただけております。著者とともに心から感謝しております。

また、この本をきっかけにたくさんの方とも出会うことができました。
在日韓人歴史資料館の姜徳相(カンドクサン)館長と羅基台(ラギテ)様には、お忙しい中、本書のゲラの校正をお手伝いいただき、史実における誤った解釈などもお教えいただけました。
また、表現に関しても史実を書くときは、偏った眼で書いてはいけませんよ…北も南も日本も、すべてにおいて中立な目線で書かなければいけません。そう著者と私にお教えくださいました。

本当にこのような著名な歴史学者の先生にまで本書出版のご協力をいただけたことは振り返ってみても奇跡としか思えません。
完成した本をお届けにあがったとき、韓先生は一言おっしゃってくださいました。
「魯君…いい仕事したな…」
私はその言葉をいただけただけで、著者とともに頑張ってきてよかった…心から思ました。

長文となってしまいましたが、最後に本書のあとがきで著者の金水龍先生が書き記した一文を紹介したいと思います。
 
『…これから半世紀後が楽しみでならない、当然そのとき私はこの世にはいないだろう。しかし、これから時代を作っていく子供たちは、きっと見ることができると思う。日本と韓国が長い年月を乗り越え、親友(チング)となれたように、故国朝鮮半島にも北も南もない真の平和が訪れることを…・。』

私はこの著者の最後の一文が大好きです…
Panchoppari

heart04 一人でも多くの方に本書を読んで頂けるよう心より願っております。

また、フェイスブックに、小説「パンチョッパリ」のページを作成いたしました。定期的に情報など更新させていただいております。

フェイスブック小説「パンチョッパリ」ページ

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