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2008年3月

2008年3月31日 (月)

トップイラストが出来るまで

今日は我が家の山の神(奥方)とちび連が温泉へでかけているので、一人静かにトップイラストなんて描いてしまいました。happy01

せっかくだからイラストが完成るすまでなんて、紹介してしまおうと思いますです^^pen

イラスト製作の始まりは、下絵から、私の場合青であたりをつけて、そこへ鉛筆でデッサンにかかります。そして出来上がったデッサンに、得意のGペンでペン入れ、こいつがなかなかしんどい、、、、

昔だったら、自由に指先をコントロールしながらしっかり輪郭や目をとらえることができたのに、、、(涙TTcrying

とにかく必死に右手に言うこと聞かせてどうにかこんな感じに出来上がりました↓smilesun

Sitagaki_2

ストーリー内のちょっとした絵でしたら、青鉛筆であたりだけつけたらいきなり筆ペンで書いてしまい、消しゴムかけの手間を省いちゃうのですが、今回はちゃんとデッサンを加えたので、出来上がった漫画を消しゴムかけをして、ホワイトで修正したものがこちら↓penguinYomikomihyusi1

こいつをスキャナーで読み取らせ、ここで昨年購入したすぐれものイラストレーターCS2の登場、こいつはすごいです、読みこんだペン画の線を、なんと編集用パスとして変換してくれるすぐれた機能がついているのです。coldsweats02

ボタン一つでぱちっとパスに切り替えて、目もとあたりにマウスで新しい見えない線をくわえたら、さっそく色つけ開始、まずは肌色からパチパチっと選んで、じゃじゃん↓downHasdahyousi_2

そこに髪の毛などちょろちょろっと、色つけ、、、ひとまずこんな感じにできあがりました↓bleah

Hyousi02_2

さらに洋服いなんかも色つけ、今回は背景は透明になっています、これが実はすごいんです^^

Hyous03_2

ひとまず出来上がったイラストを恥っこにやっといて、前に作っておいた背景のパーツが登場、実はこれ三寸、鳥居、空とすべて別々のパーツのよせあつめなんです^^bleah

Oartsu_2

いよいよこいつにさっき恥っこにやっといたイラストをかぶせると、じゃじゃじゃーんこんなんできましたけどーーー!!

こいつにほっぺなどのホンわかピンクをくわえて完成です^^ smile

Hyousibigkansei_2

やっぱり漫画を描いてるときは楽しいな~、なんて感じていますsun

これからも、こんな感じで時々トップのイラストを漫画の表紙のように変えていこうとおもいます^^ご期待下さい end

eyeその他イラスト満載本編はこちらrun

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2008年3月29日 (土)

第26話 吉宗くん三下修行

関東のテキヤ一家、鬼瓦興業へ就職して3日目の朝、僕はなれない雑巾がけにせっせと励んでいた、僕の隣には、どういう訳か僕に心酔しきって、弟分と化してしまった金髪の鉄、そして一見こわもてだが、とてもやさしい銀二さんが、一緒に雑巾がけをしていた

「こらー!お前ら、気合入れて拭けよー気合入れてー!!」

鬼瓦興業の鬼軍曹、追島さんが片手に伝家の宝刀、高尾山の刻印入り孫の手を振り回しながら怒鳴り散らしていた

Oisanikari

僕は、そのゴリラ男追島さんに怯えながら、必死になって机の雑巾がけをしていた

「コラー新入りー、心が入ってねーぞ、心がー!」

追島さんはそう怒鳴ると、もっていた孫の手で僕のお尻をひと叩きしてきた

「ひえーーー!」

 

「ひえーじゃねー!ひえーじゃ、、、さっきから何べんも言ってるだろーが、心こめて拭くんだよー、心こめてー!」

「は、はい、、、」

僕は力いっぱい親父さんの机を拭いた

「力いれりゃいいってもんじゃねーんだ、この野郎、心だ心ー!」

追島さんは再び怒鳴りながら僕のお尻をその大きな足で蹴り飛ばした、、、、

「痛ーーー、すいません!!」

 

そんな姿を遠めに見ながら銀二さんが鉄にささやいた、、、、

「何だか荒れてるなー追島の兄貴、、、、あいつ何かしでかしたのか?」

「さあ、、夕べ部屋で何かあったんすかね、、、、」

二人は雑巾をしぼりながら横目で僕をみていた

追島さんはそんな二人を見ると、持っていた孫の手を振るまわして怒鳴り飛ばした 

「何べちゃくちゃしゃべってやがんだー、朝飯までにまだまだやることはたんまりあるんだからなー!」

「はい!」

銀二さんと鉄は慌てて返事をかえすと、せっせとソファーの雑巾がけをはじめた、追島さんはしばらく銀二さんたちを見ていたが、再び恐い顔で僕を睨みながら怒鳴ってきた

「いいかこら新入り、お前みたいな三下相手に、俺のような立派な、お兄いさんが直接指導してやってんだ、感謝しろよー感謝ー!」

「は、、はい!」

僕は大声で返事しながら机の上をせっせと磨いた、追島さんはそんな僕の姿を間近で、目をぎらぎらさせながら眺めていた、僕は緊張のあまり生きた心地がせず、ただ一生懸命机を拭きつづけていた

Soujio

「いいか新入りー、物には心がある!雑巾がけってのは、一つ一つの物に対して、ありがてーっていう感謝の心をこめてやらせてもらう、それが大切なんだー、」

「は、、、はい!」

 

「こらー銀二ー、鉄ー、お前らもそのこと忘れんじゃねーぞ!!」

「はい、、」「、、、はい、、」

追島さんはそれからしばらくの間、孫の手を片手に僕達の掃除姿を監督していたが、親父さんの呼び出しをうけて、後のことを銀二さんにたくして事務所から出て行った。

銀二さんは事務所のドアをじーっと見つめながら雑巾がけをしていたが、追島さんが完全にいなくなったのを確認すると、バケツに雑巾を掘り込んで、だらっとソファーに腰掛けた

 

「はーい、休憩、休憩ー、鬼のいねえ間に一服だー」

そういいながら銀二さんは胸からタバコを取り出し火をつけた

「吉宗ー、お前も休め休めー」

「え、、でも追島さんが、、、、」

「固いこと言ってねーで、いいから休めよ、今日は夜から川崎の仕事(バイ)が入ってんだぞ、朝早くから気合入れすぎてたんじゃ一日もたねえっての、、、」

銀二さんは、タバコをふーっとふかしながら笑った

 

僕は事務所の入り口をちらっと確認して、ソファーの前にある河童ような置物の横に腰をおろして、おそるおそりその姿をながめた

木彫りのその置物は、こんもりと盛り上がったハゲ頭にとんがった口、葉っぱの洋服をまとって手には稲穂をもちながら、すさまじい形相でこっちを見つめていた  

「銀二さん、前から気になってたんですけど、この河童みたいなの何ですか?」

「馬鹿、河童なんて言っちゃだめだよお前、これは神農さんっていって、俺たちテキヤの守り神だぞ、」

銀二さんはソファーにだらっと腰を下ろしながら眠そうに答えた

 

「えー、これが守り神?、、、、」

僕は神農さんという置物をまじまじと眺めた、しかしどう見てもそれは神様というよりも、葉っぱの洋服をまとった河童の化け物にしか見れなかった。

「どう見ても河童ですよねーこれ、、、」

「馬鹿、そんなこと追島の兄貴の前で、間違っても言うなよ、兄貴は熱烈な神農さんの崇拝者だから、また恐怖の孫の手が飛んでくるからな」

銀二さんはそういいながら、事務所の入り口をチェックした

 

「まったく追島の兄貴ときたら、朝から気合はいりまくっちまって、馬力があり過ぎなんだよな、いい加減にして貰いてえぜ、こっちは朝までこれと、これしまくって眠てえってのによー」

銀二さんは小指をつきたてながら、腰を振って見せた

 

「あの、これってまたあの女の子ですか、、、?」

僕は初日にあった茶髪の子を思い出しながらたずねた

「バーカ、あんな青くせえ女なんぞと朝までやってられるかっての、昨夜は駅まえのスナックの子でな、いやー色っぽい、いい女だったなー、、乳なんかこんなでかくてよー、、」

銀二さんは手のひらで大きな胸を表現しながら、鼻の下を伸ばしてにやけていた

 

僕は銀二さんのそんな話を聞いているうちに、今朝方見た夢の中の色っぽいめぐみちゃんを思い出してしまった。

吉宗君、ちゅーして、、、て、めぐみちゃん、、可愛かったなー heart04 )

Powanpowwan  

「おい、、おい吉宗、、、、」

「え、、、?」

「何、急ににやけながら、ぼーっとしてんだよ、おまけにまたチンポおっ立てて、、」

「え、、?、、あ、、、?、」

僕は真っ赤になりながら慌てて股間を手でかくした

「相変わらず元気いいなーお前、、、ははは、さては俺の話聞いて、めぐちゃんとエロいことするの考えてたんだろー、」

 

「、、、、、!?」

心の中をずばり言い当てられて、僕はその場で固まってしまった

   

「図星だな、、、、、ははは」

銀二さんはいたずらな笑顔で僕を指さした

 

「しかし昨日は驚いたな~、まさか電光石火の速技でめぐちゃんに愛の告白しちまうんだからよ、、、俺に負けず劣らず、お前もすみにおえけねーなー、はははは」

銀二さんはタバコにふかしながら、一瞬微笑んだが、何かを思い出したのか、ふっと真剣な顔にもどって僕を見た

 

「ただ、恐ろしいのは、ハゲ虎の旦那だな、、、おまえこれから大変だぞー”””」

 

「え、、、、、!?」

 

僕はその言葉で、忘れかけていたハゲ虎とのピストル騒動を思い出して青ざめてしまった。

「えって、、、大切な一人娘にちょっかい出された上に、公衆の面前であれだけの赤っ恥かかされたんだぞ、昨日は運よく親父さんと若頭が助けてくれたけど、このままお前、ただで済むわけねーだろ、、、、」

「や、、やっぱり、、、、、」

僕の頭の中でハゲ虎の恐ろしい顔が、どんどんふくらみ始めた、

 

「でも、めぐみちゃん、可愛いからなー、お前が惚れるのも分かるぜ、、、」

「、、、、ははは、」

僕は頭をポリポリ掻きながら照れ笑いを浮かべた、それと同時に今度は頭の中で、めぐみちゃんの澄み切った笑顔がよみがえってきた、そしてその笑顔のめぐみちゃんが心の中の僕にそっとささやいた

 

(私ね吉宗くんを見た瞬間、ふっと風が動くのを感じたの、)

(吉宗君、あなたが私の未来を変えてくれる人なんじゃないかって、、、)

 

それは、昨日のめぐみちゃんの言葉だった、僕は目をとじてその言葉をかみ締めているうちに、ハゲ虎の恐怖を忘れて、すっかり幸せな気分に浸りはじめていた、そして僕はぼそっとつぶやいた、

 

「めぐみちゃん僕は、僕はめぐみちゃんの未来を変える風になるよ、、、、」

 

「何の風になるの?」

 

「え、、!?」 

「めぐみさんの変わりに風邪ひくっすか、、、さすが兄貴、、、男っすねー、」

「どわーー、しまったー!!」

気が付くと目の前には銀二さんと鉄がきょとんとした顔で僕を見ていた、幸せ気分に浸り過ぎた僕は彼らがいることを忘れて、うっかり恥ずかしい言葉を口ずさんでしまったのだった

「わーーー!わーーー!はずかしー、はずかしー!」

僕は動揺を紛らわすため、隣に立っていた神農さんの頭をポンポンたたきながら、照れ笑いを浮かべていた

 

「おい、、、馬鹿、、吉宗、、、吉宗ー!」

「え、、、、?」

気が付くとソファーに深く腰掛けていたはずの銀二さんが、急に雑巾をしぼりながら、あわてた顔でぼくに目配せをしていた

「え?え?」

僕はきょとんとした顔で、銀二さんの視線の先に目をやった

 

「うぐあーーーー!?」

そこには鬼の形相の追島さんが孫の手をしごきながら僕を睨みすえながら立っていたのだった

続き
第27話 ハゲ虎Vsめぐみちゃんへ

イラストは後日更新します^^

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2008年3月26日 (水)

サービスカット

今朝の11時までココログがメンテナンスに、おかげでせっかく描いたイラストが一枚だけしか掲載できませんでした

あらためて25話のイラストカット更新してありますので、覗いてみてくださいねhappy01

こちらのめぐみちゃんのイラストは感謝をこめたサービスカットです^^

Chuusite

いよいよお話は新展開というか、テキヤ稼業で男を磨く、吉宗くんの戦いが始まります

土木の仕事の合間ぬっては製作しているため、更新がもたつくこともありますが、がんばりますので、これからも読んででやってください^^

昔、ジャンプやマガジンに漫画を持ち込んでいた時のように、目玉をぎょろぎょろさせていたころと違って、仕事の合間に好き勝手に発表できる喜び^^

漫画の世界から離れて土木屋さんで働いて10年、会社も落ち着いて来て、大好きな趣味の物語作りに没頭できる喜びにしたっている今日この頃ですhappy01

更新イラストはこちら、、、

Osiri_2

おまけカット

発表まで今しばらくかかりますが、現在吉宗くんと同時連載を考えている新作キャラです、昔ジャンプのスペシャルで読み切り掲載していただき、初めてファンレターを頂いた漫画です^^

こいつらはかなり恐いですよーーー^^

Topkat

ブログ連載スタートした時は、こちらで紹介しますよーんdash

吉宗くん本編はもよろしくねん^^

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2008年3月24日 (月)

第25話、愛のモーニングキッス

「吉宗君、お願いチューして、、、、」

僕の胸の中でバスタオル姿のめぐみちゃんが潤んだ瞳でささやいた

「め、、、、めぐみちゃん、、、そんないきなり、、、、ま、まだ早すぎるよ、、、」

「愛に早いも遅いも関係ない、吉宗君お願いチューして、、、、」

めぐみちゃんは、そういいながらバスタオルの中に隠れる豊かな胸を僕にすり寄せてきた、

Chuusite

「だめだって、、そんなセクシーなかっこで、近寄られたんじゃ、僕の理性が、、、、」

「お願い、、チューして、、、、heart01

「あ、、、、!」

僕の鼻からタラーっと一筋の鼻血が垂れ落ちた、、、

「ほ、、、本気なんだね、、、、それなら僕も男だ、、、、、めぐみちゃん、、、、heart02

僕は心臓をバクバクさせながらそっと目をとじると、彼女の愛に答えるように、口をたこのようにキューッと突き出した

めぐみちゃんは潤んだ瞳をそっととじると、つけていたハスタオルをはらっと床に落とし、静かにその可愛い唇を僕の唇にかぶせてきた、、、 

ぶちゅーーーーー! 

めぐみちゃんの唇はほんのり湿っていて、とても柔らかかった

僕は幸せだった、思いもよらぬテキヤ稼業への就職という悲劇から3日目の朝、僕は幸せの絶頂にいた、甘い口ずけを交わしているときの彼女の美しい顔が見たい、そう思った僕はそっと薄目を開けて見た

ところが何処をどう見てしまったのか、目の前の彼女の美しい顔には目も鼻も消えて無くなっていた 

「あれ?」 

不思議に思った僕は大きく目を見開いた

やはりそこには目も鼻も無く、ただ小さなピンクの唇だけがちょこんと存在している、まるで印のついた肌色のあんまんといった、不思議な姿のめぐみちゃんの顔があったのだった 

「うわーーーーーーーーめ、めぐみちゃんーーー!?」

僕は両手でその肌色のあんまんと化しためぐみちゃんをつかむと、変わり果てた彼女に向かって必死に叫んだ

「めぐみちゃんー!!めぐみちゃんー、どうしたんだー、めぐみちゃん!!」

僕の悲痛な叫びに応えるかのように肌色のあんまんの中の彼女のピンクの唇は一瞬、きゅっと広がり、僕に対して不思議な声を発してきた

ぶおぶうぅぅぉぉ!!

そんな彼女の奇妙な声と共に僕の顔に生暖かい悪臭が襲い掛かってきた 

「ぐおあーーーー何ダー!!」

僕は慌てて彼女の顔から自分の顔を遠ざけた

「、、、、、ん!?」

僕は呆然としながら、目の前のあんまんと化した彼女を見つめた、するとそのあんまんの顔は見る見るうちにその形を代え始めていた

「え?なに?なんだーーーーー!?」 

そして気が付くと、そこには、巨大なむき出しのお尻が、小さなピンクの穴を覗かせて僕の前に存在していたのだった 

「わー!?めぐみちゃんが、めぐみちゃんが、お尻にー、わーわー!!」

僕は泣きながらお尻に変えられてしまっためぐみちゃんの顔をつかんで絶叫した 

「めぐみちゃーん、めぐみちゃーーーん、何でこんな醜い姿にーーー」

 

「、、、、な、、、、何が醜い姿だ、、、、、、」 

「え、、、?」

突然僕の耳に聞き覚えのある声が入ってきた、、

僕は、はっと我に返って、自分が叫びながら握り締めているお尻の先を見た

「、、!?」 

なんとそこには、僕にすっぽんぽんのお尻を握られて、寝ぼけながらも恥ずかしそうに、こっちを見ているゴリラ男追島さんの姿があったのだった

Oiketu  

「人のケツ握り締めて、何やってんだつうんだ、この野郎、、、、、、、」 

「う、、、うわあーーーーー!、何でめぐみちゃんが追島さんにーーーーー!」 

「何を訳の分からんこと抜かしてやがるんだーこのタコー!!」

追島さんの強烈なケリが僕の顔面にヒットした、僕は壁際までぶっ飛んで、そこで始めて周りの状況に気が付いた、 

そこはなんと鬼瓦興業の寮の中だった、そして僕がめぐみちゃんの顔と思って握り締めていたものは、半ケツを出して寝ていた寮長追島さんの巨大なお尻だったのだ 

「この野郎、何考えてやがるんだ、朝っぱらから人のケツつかんで大声で訳の分からんこと叫びやがって」

追島さんは恥ずかしそうにパンツをずりあげながら僕を怒鳴りつけた 

「お、、、追島さん?、、、、それじゃ、、今のは夢、、、、夢だったのか、、、」

「よ、、、良かった、、、それじゃめぐみちゃんがお尻に変わってしまったんじゃなかったんですね、、、」

僕はじっとりかいた脂汗をぬぐいながら、一人ホッとした笑顔でつぶやいた、

しかし、だんだん目が覚めていくにつれて、僕の記憶の中で、めぐみちゃんのしっとり潤った、あのやわらかい唇の感触がよみがえり始めてきた、、、、 

(、、、、、あれ、それじゃ、!?、、、、、)

僕は無言で口びるを押さえながら、目の前に立っている追島さんのお尻を見つめた 

僕の頭の中にむき出しになった追島さんの巨大なお尻とその真ん中にあった小さなピンクの唇のような物体がよみがえってきた、、、 

「そ、それじゃ、あれは、、、、、、」 

僕の額に数本の青筋が、たらーっと姿をあらわした、

Osiri  

「あれは、、、あれは、、、めぐみちゃんじゃなくて、あれは、、、」

僕は自分の唇を押さえたまま、ショックのあまりその場に固まってしまっていた 

追島さんはズボンを履きながらそんな僕の顔をじろじろ不思議そうに首をかしげて眺めていた

「な、、何だお前、人のケツじろじろ見やがって、、、、」 

「あ!?、、、い、、、いや、、あの、べ、別に、、、」

僕はこみ上げてくる吐き気を抑えながら、慌てて首を横にぶるぶると振った、追島さんはそんな僕の様子を見て、まるでやばいものでも見るように眺めていたが、ふっと思い出したように時計を見た

 

「おっとやべえ、、、こんな時間か、、、」

そういうとさっと、紫のダボシャツをその筋骨隆々の身体にまといながら僕に怒鳴った 

「こらー、新入り、何時までボーっとしてんだ、さっさと起きて仕事だ仕事ー、」 

「あ、、、ハイ」 

僕は、そう叫ぶと慌てて自分と追島さんの布団をたたんで、タンスの中に押し込んだ、そしてパジャマからユニフォームのダボシャツに着替えると、慌てて洗面所に走った

こうして僕のテキヤ稼業就職三日目のスタートは、追島さんのお尻への熱い接吻で幕を明けてしまった

一年の系は元旦にあり、一日の始まりはさわやかな朝にあり、、、、そんなさわやかな朝とは、まるでかけ離れた一日の幕開け、それはやはり僕にとって波乱万丈の幕開けを意味する不吉なはじまりだった。。。。

続き
第26話 吉宗くん三下修行へ

イラストは後日更新します^^

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2008年3月22日 (土)

イラストアップしてますよーん

先ほど吉宗くん23話24話のイラストアップしましたー^^

Namida_2
ちなみにこんな感じです^^

今回はラストまじめっぽく終わってしまって、何となく照れ臭いのですが、楽しんでもらえたかなーcoldsweats01

とりあえず、吉宗くんを取り巻くキャラクターがある程度登場してくれましたので、次回からはちょっと違った展開で進ませていただこうと思っています^^

さあさあ、吉宗くん男になれるかーーー、お楽しみにー happy01

今日は深夜ということで、コーヒー代わりのイラスト新たに書くのは断念、かわりに昔描いた漫画をお楽しみくださいね、

いつの日かこの主人公のお話を書きたいのですが、あっちもこっちも手を出してしまうとどれかがおろそかになってしまうので、今しばらく温めておこうと思います^^

主人公の名前も公開まで秘密ということで、、、これは思いっきり真面目なお話ですよーん^^

040107seiryuu2mini 

明日は一口愛馬ステイドリームとインディゴライト、プティフr-ルの三頭が中山で走るので応援です^^たっぷり寝てしっかり応援しなくては^^

Onegai001   
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2008年3月21日 (金)

第24話 龍虎対決

憧れのめぐみちゃんとの恋が成就したその日に、不幸にも僕の人生を終結させる最大のピンチが襲い掛かかろうとは、、、、

「もう、、だめだ、、、、」

怒りがピークに達し、一言そう呟いたハゲ虎は、胸の中から38口径の銀色に輝く鉄の物体をを取り出した

「、、ぴ、、ぴ、、ピストル!?、、」

一瞬にして僕の思考回路は恐怖で停止状態となってしまった

 

「どけ、、、めぐみ、、、、、」

ハゲ虎は、不気味な声でめぐみちゃんに呟いた

めぐみちゃんは僕の表情から、異変を察知すると、恐る恐る後ろを振り返った 

「!?」

そこには無言でピストルの銃口を、僕に合わせているハゲ虎の姿があったのだ

 

「ぱ、、、、パパー、何してるのー!?」

めぐみちゃんは大慌てで、叫ぶと慌てて僕とハゲ虎の間をその体でさえぎった

 

「ど、、、、どけーめぐみー!!その小僧、射殺したるんだー、どけー!!」

ハゲ虎は血走った目でそう叫んだ

「どかないわよー!あ、あぶないからそんなものしまってよー!」

めぐみちゃんは大慌てでさけんでした、

 

人間は恐怖のピークに達すると、体から血の気が完全に失せてしまうのか、僕は青い顔を通り越して、まっ白いひな人形のような顔で金縛り状態にあっていた

「この小僧がー、テキヤ風情のチンピラの分際で、うちの大切な娘をたぶらかしよって、、、どけ、めぐみー!」

「吉宗くんはたぶらかしたんじゃない!真剣に心を打ち明けてくれたんだよー!、パパがなんて言おうと絶対にどかないからー!」

めぐみちゃんは、僕をかばいながら、必死になってハゲ虎に叫んだ、

僕は恐怖で成すすべもなく、二人の様子を見つめていた、、、 

 

と、そんなピンチの最中、聞き覚えのある大きな声が境内に響いてきた

「おーい、なんだー、この騒ぎはー」

僕はやっとの思いでその声の方を見た、

そこには義理と呼ばれる知り合いの葬儀から、戻ったばかりの親父さんが、黒服姿で立っていた

Oyaji

(お、、、、親父さん、、、、親父さん、、、、、)

僕は必死になって親父さんに助けを求めようとしたが、恐怖で声を出すことができなかった、そこへめぐみちゃんが、泣きながら叫んだ

「おじさんー、助けてパパが、吉宗くんのことを、、、、」

「パパ、、、、?」

親父さんは、めぐみちゃんの言葉を聞いて、ハゲ虎の方を見た

 

「何だ、誰かと思えば虎三じゃねえか、、、、、あらら、みつかっちゃったのか、めぐみちゃん、ははは」

ハゲ虎は僕に銃口を向けたまま、親父さんの方に顔だけ向けて怒りをあらわにした

「やい鬼辰ー!」

「、、、、、ん?」

「貴様、またうちのめぐみを、やくざな仕事にさそいやがったなー、この野郎!」

親父さんは平然とした顔で、笑いながらハゲ虎に答えた

「さそって何が悪い、それにめぐちゃんがバイトしてくれると、売上が伸びるからなー、固いこというな、固いこと、はははは」

親父さんは笑いながら扇子をパタパタさせて、今度はめぐみちゃんの方を見た

「めぐみちゃんだって、もうバイトの一つもしたって良い年ごろだろうが、なー、めぐみちゃん」

そう言いながら親父さんはめぐみちゃんに微笑んだ、

めぐみちゃんは親父さんにむかって、うんうんと一生懸命うなずいた

「鬼辰ー、バイトが悪いなんて言ってるんじゃねえー!、てめえのところみたいな、やくざな仕事をすることが問題なんだー、バカ野郎!」

 

「まったく昔から堅い男だなーお前は、そんな事だから禿げるんだ、、、」

「はげ、、、、!この野郎、人が気にしていることを、、、」

ハゲ虎はむっとした顔で、親父さんに振り返った

「うわっ!?」

おやじさんはそこで初めてハゲ虎の手にあるピストルに気がついた

「何だお前、そんな物騒なものチャカつかせてやがって、危ないからしまえ、こらー!!」

「理由はお前の所のチンピラに聞け!このクソガキが、こともあろうにうちのめぐみに、ちょっかい出しやがったんだ!」

ハゲ虎はそう言いながら思い出したように再び僕に銃口を向けた

 

「ちょっかい?吉宗がか、、、?」

親父さんは驚いた顔で僕を見つめた

 

「おじさん、違います!、、、吉宗くんは真剣に私のことを好きだって、愛してるって言ってくれたんです!」

めぐみちゃんは涙を流しながら僕の腕をつかんで、親父さんに訴えた

Sukinano_2

「何ー、こいつが愛してるってーーーー!?」

親父さんの驚きで目をぱちくりしながら再び僕を見つめた、

 

同時にあたりににいた的屋の人たちから、驚きの声が起こりはじめた 

「閻魔のハゲ虎の娘に愛してるっていったのか、あの兄ちゃんは、、」

「おとなしい顔して大した根性してやがるなー、、、、、」

そんなテキヤの人たちの声を嬉しそうに聞いた鉄が、大声で叫んだ

「この不死身の鉄さまが、兄貴と認めた男ですよー、あの一条吉宗って男は!」

 

「俺との勝負の時も、一歩も引かなかったからな、あいつは、、、、一条吉宗ってのか」

鉄の後ろでスキンヘッドの熊井さんが呟いた

 

「一条、吉宗か、、、、、」

「一条吉宗、、、、」

「一条吉宗、、」

ガラの悪いあたりの人たちの間で、知らぬ間に僕の名前がとびかっていた、、、

僕は思いかけないことで、その筋の世界で名前を轟かせてしまっていたのだった、、、

 

そんな中、冷静な目をした、鬼瓦興業の若頭、高倉さんが、腕を組んで見ていた追島さんにささやいた

「やばいなー、ハゲ虎の旦那、、、、」

「そうっすね、若頭、、、」

追島さんはそう返事を返しながらあたり見渡した、そこにはこの白昼の事件におびえる群衆の顔があった

「たとえどんな理由にせよ、一般大衆の前で鉄砲(チャカ)なんぞ、ちらつかせちまったんすからね、捜査四課の鬼刑事、閻魔のハゲ虎も終わりっすね、、、」

追島さんは笑いながら高倉さんを見つめた、しかし高倉さんは、眉間にしわを寄せながら何かをじっと考え込んでいた

 

「旦那には日ごろ恨みこそあるが、めぐみちゃんの親父さんだからな、、、、」

「それじゃ、若頭、、?」 

「それにハゲ虎と親父さんの関係もあることだ、、、、ここは何とかせなならんだろ、」、

高倉さんは冷静な目で、ハゲ虎を見つめていたが、急に顔を真っ赤にして吹き出して笑った、、、

「ぷ、、、ぷうーーーーー!!それにしてもあのおっさん、、、、なんてかっこ、、、、」

高倉さんにつられて追島さんも、こらえきれず笑ってしまっていた

 

 

そんな高倉さんたちの心配をよそに、ハゲ虎は怒りに満ちた顔で僕に銃口を向けながら親父さんを睨み据えていた、

親父さんは、全く動じず冷静な顔で、僕とめぐみちゃんを見ながらつぶやいた

「ほう、、、、ただのおとなしい兄ちゃんと思っていた若人が、めぐちゃんに愛の告白とは、、、これは驚いたもんだ、、、」

親父さんは笑いながら手にしていた扇子を開くとパタパタ仰いでいた

 

「笑いごとじゃねー、鬼辰ー!、てめえんところのチンピラが、とんでもねえ不祥事おこしたんだぞ、こらー」

ハゲ虎は目を血走らせながら親父さんに食ってかかった、しかし親父さんはまったくあわてた様子を見せず静かにハゲ虎にささやいた

 

「不祥事を起こしちまってるのは、お前の方だろうが、冷静にまわりを見てみろ、、、」

親父さんは小声でハゲ虎にささやきながら、持っていた扇子で周りにいるギャラリーを指した、そこには恐怖で怯えた顔で境内の物陰にかくれている、お祭り客の姿があったのだ

 

「う!?」

ハゲ虎はそこではじめて、めぐみちゃんのことで冷静さを失った結果の失態に気がついた

 

「懲戒免職じゃ、すまねえぞ、、、お前、、、」

親父さんはハゲ虎だけに聞こえるくらいの小さな声で眉間にしわを寄せながらそうささやいた、 

「現職刑事、白昼のお祭りでピストル騒ぎ、、、、てな見出しで新聞も一面トップだ、、、逮捕まであるだろうな、、」

親父さんは笑いながらつぶやいた、

 

「パパが逮捕、、、!?」

めぐみちゃんも驚いて目を丸くしていた

 

「うぐ、、、、、、!」 

冷静さを取り戻したハゲ虎はピストルを持ったまま固まっていた、

 

そんなハゲ虎に対して今度は笑いながら親父さんが声をかけた、、、、

「ところで虎三、、、お前なんでそんなかっこしてるんだ?、、、、、」

親父さんはそう言いながら、我慢していた笑いを抑えきれず、ぶーっと噴き出して、大声で腹を抱えて笑いだした、、、

 

「、、、、?何だー?何がおかしいんだ鬼辰ー?」

ハゲ虎は訳の解らない顔で、親父さんの笑い顔に怒りをあらわにしていた

親父さんはお腹を押さえながら、ハゲ虎の股間を指さした、

 

「何!?、、、!?」 

気がつくとハゲ虎は、僕にズボンを下ろされたままのフルチン姿で、ピストルを持って叫んでいたのだった、

 

「どわーーー!?しまったーーーー!!」

ハゲ虎は真っ赤になって股間を抑えた、、、

 

「おーい、いたぞーーーーーー!」

そんな僕たちのもとに大きな声が聞こえてきた、、、、

振り返るとそこには、高倉さんと追島さんがマスクに白衣姿のドクターといった井出たちで、走り寄ってきていた、、、

Aniki_2 

 「まったく、病院を抜け出してどこへ行ってたかと思ったら、こんなお祭りに来ていたんだね、虎三じいさん、、、、」

追島さんはそういいながら、ハゲ虎の腕をつかんだ、

 

「すごいおもちゃだね、、、、さてはそこの、くじ引きであたったんだね、、、よかったねー虎三じいさん、大好きな、太陽にほえろ ごっこが出来たんだね、、」

高倉さんは近くにあった、くじ引きの露店に飾ってある、「一等賞、モデルガン」と書かれたはり紙を指さしながら、ハゲ虎の手からピストルを奪い取ると、ハゲ虎のスーツを広げて胸のホルダーにそっと収めた

「あ~、あ~!まったく人前で大事なものだしちゃって、まったくこまったじいさんだ、、、さあ、いっしょに、病院に帰ろうねー、」

追島さんはそう言いながらハゲ虎の体をかかえあげた、

「何しやがるコラー、人をもうろく爺さんみたいにー、この野郎はなせー、」

ハゲ虎の抵抗もさすがに追島さんの快力にはかなわなかった、ハゲ虎はそのまま成すすべもなく神社の外まで連れ出されてしまった

 

「いやー、皆様お騒がせしましたー、」

高倉さんは、周りの人たちにそう言いながら叫ぶと、マスクの中から親父さんに目配せをした、そんな高倉さんに対して、親父さんは軽く「うん」とうなずいて見せた

 

「た、高倉さんありがとうございます、、、、、」

めぐみちゃんは、そっと高倉さんに声をかけると、僕を振り返った

「ごめんね、、、吉宗くん、、私のためにこんな怖い目にあわせてしまって、、、、」

Namida

めぐみちゃんは目に涙を浮かべながら、悲しそうな顔でそうささやくと、親父さんに頭を下げて、高倉さんと一緒に僕の前から走り去った、、、、 

「、、、、、」 

僕はそんなめぐみちゃんの後ろ姿を、ボー然と見つめていた、、、

 

ドン!ドン!ドン!

遠くから太鼓の音が響きはじめた、

「おー、宮だしだぞー、」

誰かのそんな叫び声とともに、あたりにいた人たちは、ざわめきながら散っていった 

僕は一人ポツンと、石畳の上にすわりこんでいた

 

「おい若人、、、」

そんな僕に親父さんがそっと声をかけてきた

 

「お、、、親父しゃん、、、うぐうぐうーーーーー」

僕は親父さんの顔を見たとたん、今までの張りつめた緊張から解放されたのか、声を出して泣きだしてしまった

そんな僕に親父さんは静かにつぶやいた

 

「まさか、お前がめぐみちゃんに愛の告白をなー、、、」

「、、、、、、、」

僕は恥ずかしそうに頭をかきながら、涙顔でうなずいた、親父さんは真顔になって僕を見た

「ただ、一つだけ聞かせてもらうが、おまえ遊びのつもりじゃねーだろうな、、、、」 

僕は親父さんのその言葉に慌てて首を振った、、、

親父さんはそんな僕の目を今までとは打って変わった、迫力のある真剣な目で見つめると、嬉しそうに笑いながら、僕の背中を叩いた

「お前の気持はわかった、、、!、」

「、、、、、」

 

「だがな、好きな女をものにするには、命がけの根性が必要だ、、、まあ、俺もうちの母ちゃんと一緒になるときは苦労したもんだが、、、ははは、」

親父さんはそう言いながら、遠くを見つめて笑っていた、

 

「根性、、、、ですか、、、」

 

僕はそんな親父さんを見つめながら、つぶやいた

 

「おう、根性だ、、、だが、吉宗、お前が惚れた女は、今ので分かったとおり、並の根性だけじゃ物にはできねえぞ、、、、」

親父さんは、そう言うと澄んだ目で、僕を見た

 

「お、、、、親父さん、、、、」

僕はいつのまにか、そんな親父さんの懐の深いあたたかい目が大好きになっていた

そしてその親父さんの目を見ていると、僕の心には不思議な勇気が湧いてくるのだった

 

「男になれ、、、吉宗、、、男になってあのバカ親父をねじ伏せて見ろ、、、」

親父さんはそうつぶやくと、僕の肩をやさしくポンと叩いて、去って行った

 

(男になれ、、、、、、)

人生で初めて言われた、そんな言葉を、僕はじーっとかみしめていた、、、、

そして静かに目を閉じると、別れぎわに見せためぐみちゃんの、涙を浮かべた悲しい顔がよみがえってきた、、、

「めぐみちゃん、、、、、、、」 

「、、男になる、、、、、」

 

僕はそう言いながら立ち上がった 

「僕は、男になる、、、、!!」

「、、、、男になる、、、、、、!!」 

親父さんの背中を見つめながら、僕は何度も何度もそう呟いていたのだった

続き
第25話 愛のモーニングキッスへ

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夜更かし

まーた夜更かしをしてしまったー(汗

深夜新作をほぼ完成、例の如く明日まで寝かすため、下書き保存へ、せっかくだから光s喫茶にそのことを書こうとおもいましたが、そうだイラストも載せようとおもい、昔描いた漫画をスキャン、さらにせっかくだからと、イラストレータで色をつけて、アレンジでめぐちゃんも入れようなんてやっていたらまたしてもすごい時間に、、、、(汗

とりあえず今日の所は、コーヒー代わりにこのイラストをハリコして寝ます

新作は明日チェックしてから更新しますよーん

とりあえず夜なべしたイラストはトップにつかっちゃいました^^↓これです^^

Onigawara_3

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2008年3月19日 (水)

第23話 めぐみちゃんやめて!

  

「パパ、、、閻魔のハゲ虎がパパ、、、、」

僕はあまりの驚きに、石畳にぶつけた鼻血まみれの顔で、茫然とたちつくしていた

何とめぐみちゃんの正体は、無実の罪で指名手配にあっている悲しい美少女でなく、鬼刑事、閻魔の虎三の娘だったのだ、

 

「そんな、まさか、だって、、、、」

僕はあまりにもギャップのありすぎる、ハゲ虎とめぐみちゃんを、交互に眺めていた

 

「あー、そうか、吉宗君知らなかったんだね、実はこのうるさいおじさんが私のパパなの、、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、ハゲ虎を指さした

 

「うるさいおじさん!?」

 

「このバカ者ー、父親に向かって、うるさいおじさんとはなんじゃー、うるさいおじさんとはー!!」

ハゲ虎は顔を真っ赤にして怒りをあらわにした、めぐみちゃんは、そんなハゲ虎に対してフンと横を向くと、僕の目の前でそっとしゃがみこんだ

そしてポケットからかわいいハンカチを取り出すと、そっと僕のぼたぼた流れおちる鼻血を拭いてくれた

 

「ひどい怪我、、、ごめんね、吉宗くん、パパのおかげで、こんな目にあわせてしまって、て、、、」

「あ、、めぐみちゃん、、ハンカチ、血がついちゃうよ、、」

「いいの、、、ハンカチなんかより吉宗くんの方が大切なんだから、、、、、」

「え、、、、、、!!」

めぐみちゃんは、自分で言って恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にしながら、可愛い舌をぺろっと出して微笑んだ

 

「め、、、めぐみちゃん、、、heart02、」

僕は興奮から止まりかけた鼻血を、ふたたびぼたぼたたらしながら、めぐみちゃんを見つめた

「あー、もう、また鼻血が出てきちゃたじゃない、、、、」

めぐみちゃんはそう言うと、再び僕の鼻を拭いてくれた

 

僕は幸せだった、、、、、

 

しかし、僕は幸せのあまり、大切なことを忘れていた 

そう、それは、僕たちの光景を、間近ですさまじい怒りに満ちた顔で閻魔のハゲ虎、、、めぐみちゃんのパパが眺めていたのだった

 

「離れろ、、、、、、」 

ハゲ虎は腹の底から絞り出すような、恐ろしいまるで怨念のような、だみ声で僕たちに呟いた

 

「フン!」

めぐみちゃんはハゲ虎のそんな言葉を無視すると、僕の腕に手をまわした

Suikinano

「ぐおあーーーーー!」

ハゲ虎は驚きとともに、丸い顔を膨張させながら怒りをあらわにした

僕はそんなハゲ虎の恐ろしいい形相に、背筋が凍る思いだった

 

「あ、、、あのめぐみちゃん、、、お、お父様が見てるから、こういうことは、、、ははは、、、」

 

めぐみちゃんは、僕の腕をにぎりながら、ぷうっと頬を膨らませた

「えー、なんでー、かまわないじゃん、パパなんか関係ないんだから、、、」

そこには今までとは打って変わった、まるでだだっこのようなめぐみちゃんがいた

 

僕は、困った顔でハゲ虎の方をチラッと見た、

 

そこには、今度は熱気球のように顔を膨張させながら、さらにすさまじい形相で僕を睨んでいるハゲ虎が立っていた

 

「ひぃ~ぃぃぃぃ!」

僕はその恐ろしさに、金縛り状態にあいながら、必死にめぐみちゃんに訴えた

 

「め、、、めぐみちゃん、、、お父様が、、お父様が、、、まずい、これはまずいよ、、、ははは」

「えー!!ひどい、、、、さっきは、私にどんな秘密があっても、辛いことがあっても、好きだって言ってくれたじゃない、、、あれはウソだったの?」

めぐみちゃんは潤んだ瞳で僕を見つめると、両腕で僕の腕にしがみつき、体をすり寄せてきた 

(あーちょと、そんなこと、、、、、)

僕はめぐみちゃんの後ろで、彼女の言葉に驚きとショックのあまり奇妙な踊りを踊っているハゲ虎を見て、震えがとまらなくなっていた、

 

めぐみちゃんはそんなハゲ虎の怒りの火に油をそそぐかのように、僕に続けた

「あれは、やっぱりウソだったの、、、?」

「い、、、、いや、、、あれは、うそじゃない、うそじゃない、、、、」

僕はめぐみちゃんを見つめてそう言いながら、ふたたびハゲ虎に目をやった、するとそこにはさっきの踊りから一転して、冷めきった氷のような目線で僕を見ているハゲ虎のすがたがあった

そしてハゲ虎は一言 

「もう、、、、ダメだ、、、、、」

ぼそっとそう呟くと、胸の中に無言で手を入れた

 

「え、、、、?」

僕はその瞬間嫌ーな予感と、背中に走る寒気をかんじた、、、

 

そして、その数秒後、僕の嫌ーな予感は見事的中した

 

「もーーーう、ダメだ、、、、、」

ハゲ虎は再びそう言うと、胸の中から、さっとその手を取り出した、すると彼の手には38口径の銀色に輝くピストルがしっかりと握られていたのだった。。。。

続き
第24話 竜虎対決へ

イラストカットは近日公開します^^

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みんなすごいな~

今日22話のイラストアップできました、かなりさぼっていい加減な仕上げになってしまったー(汗

それから新作23話も先ほど大まかできましたので、明日午前中にアップする予定です^^

最近気がついたことに、夜中完成して面白いと思っても次の日読むと、なんか変、、、、ということがしばしばあります

あわてずに時間をおいて、第三者の目になったとき面白いと納得してから出す。大切だなーと思い実行しています

というわけで、早く公開したくてしょうがないのに、がまんしちゃっているので、代わりにこっちい書き込みしてしまいました(笑

それからブログ村さんですが、ライトノベルというところはどうも居心地が悪く、元の場所に戻らせてもらいました。

そのあと、お風呂でふっと思ったのですが、何で俺ってこんな争いみたいなことやってるんだろう、みんな小説を書くことが大好きで頑張っている仲間なのに、、、、そう思ったら、みんなの力のこもった作品が読みたくて仕方なくなってしまいました^^

同じ楽しみと価値観をもった人たち、そんな人たちを競らせてアクセル数をふやさせて利益をあげる、あぶないあぶない、踊らされるとところだったぜい(笑

というわけでこれからは、同じコメディー小説と青春小説を書くことが好きな、同じ価値観をもったお友達づくりの旅をときどき始めちゃいたいと思います^^

ではでは、明日の更新をおたのしみにお待ちください^^

、、、、楽しんでいただけるとうれしいんだけど、、、、、、

せっかくなので、こちらの「光’s 喫茶」にいらしてくださった方の為に、昔描いたイラストを、コーヒーのおつまみにお出しします。。。。かなり昔描いたものですが、お気に召したらじっくり眺めていってね^^

Kigaemini

うしろから抱きついて、もみもみしたい、、、、、、、(^=^)””””

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2008年3月18日 (火)

消えた物語

吉宗くんの本編とは関係ないのですが、ストーリーとは別に思ったことなんか書けるところが欲しいな~なんて思い、こんなカテゴリーをこしらえちゃいました。

ちょっとした身近な出来事や、宣伝告知その他、ふっと何か思った時など書き込ませてもらいたいと思います^^

そんなわけで今日は先日の土曜日、ココログにやられてしまった事件をブチブチ書きたいと思います

土曜、私は仕事を終えて会社でせっせと22話の執筆にとりかかっていました

夕方6時ころから、はじめてある程度めどが立ったのが9持、

「さあ、帰ろう、」そう思って保存ボタンを押してがく然、なんと今まで入力していた物語がみごとブッ飛んで、保存もできず、画面は真っ白け、見事に3時間分の物語がパーになってしまったのでした。。。。

原因としては入力中にココログがメンテナンスに入ってしまい、かってに通信を切られたのを知らずにせっせと頑張っていたのでは?そんな気がしていますが、

とりあえず頭に物語はあるから、そうおもって再び始めたところ、疲れのせいとショックのせいで、頭が回らない~、会社で何度も

「この、バカログがー!」

そう叫んでいました、

帰宅した私はしばし休息、その後、ブッ飛んだ内容を思い出すのでなく、新たに頭の中に物語をうかべてやろう、そう意識をかえたところ、どうにか頭が動きだしてくれて、無事22話更新できました^^

それ以来、とにかく途中で保存、途中で保存、、、、これを心掛けるようにしています^^

さてさていよいよ第一章も大詰めになってきました、めぐみちゃんの秘密までたどり着けたのですが、これからどうなっていくい事やら、私にも見当がつきません(汗

ただ、ひとつだけ分かったことは、22話にしてやっと吉宗くんの性格がわかってきたことです^^

彼はおとなしくて気が小さいだけではなく、単純でまっすぐな心、やさしさと、めげない精神力を今までの生活で培っていたのでは、、、そんなことに気がつきました。

これからも、彼に対してどんな発見があるか、今から楽しみです♪

本編はこちらの目次からどうぞー^^

Onegai001

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2008年3月16日 (日)

第22話 吉宗くん偶然の秘策

関東のテキヤ一家、鬼瓦興業へ就職して二日目、僕はなんと感情の高まりから、憧れのめぐみちゃんに愛の告白をしてしまったのだった

僕の熱い心が伝わったのか、めぐみちゃんは明るい笑顔で僕に最高の言葉をプレゼントしてくれた

 

「私、人を好きなっちゃいけないっていうあの言葉、取り消します。。。」

それはめぐみちゃんが僕の熱い思いを受け入れてくれたという証の言葉だった

しかし、そんな思いを引き裂くように、僕達の前にあのボーリング玉男、閻魔のハゲ虎が姿をあらわしたのだ

 

「何が、良いんだ?、、、ん、小僧?」

ハゲ虎は憎々しい表情を浮かべながら、僕たちに近づいてきた

「あ、、、、、あわわ、」

僕は驚きのあまり言葉をうしなってしまった

Toratinodoroki_2 

 

「それにしても、お前さん、単純っていうか、嘘がつけない分かりやすい男だなー、、、、俺の顔を見ていきなり、ここに隠れてますって、その面で教えてくれるんだからな、、、」

ハゲ虎はそう言いながら僕を押しのけると、めぐみちゃんに近づいて彼女の腕をつかんだ

「さあ、一緒に来るんだ、、、、」

ハゲ虎はそう言いながら、めぐみちゃんを三寸の中から引きずり出そうとした

「いやー、絶対にいやー!!」

めぐみちゃんは、青ざめた顔で、ハゲ虎に握られた手を引きはなそうと頑張っていた

 

(め、めぐみちゃんが、、、、めぐみちゃんが、、、、)

 

「いいから来るんだー!」

「いやー、放してってばー」

ハゲ虎から必死で逃れようと悲しく訴えるめぐみちゃんの姿を見た僕の心は、熱く燃え上がっていた

(めぐみちゃんを守らなければ、、、、、守らなければ、、)

 

「その手を放せー!めぐみちゃんは、無実だーーーーーーーー!」

 

気がついた時僕は大声でそう叫びながら、ハゲ虎に飛びかかっていた

「うわあああああああああああああああ!!」

僕は夢中でめぐみちゃんからハゲ虎を引き離すと、必死にハゲ虎にしがみつきながら、めぐみちゃんに叫んでいた

「めぐんみちゃん、逃げろーーー、早く逃げるんだーーー」

「この小僧!何しやがる放せー、放せーこらー!!」

ハゲ虎は真っ赤な顔で怒りながら、僕の頭を何度も殴りつけてきた、僕はボコボコに殴られながらも必死にハゲ虎にしがみ付きながら、めぐみちゃに訴え続けた

 

「早くー、ここは僕に任せて早く逃げるんだー!」

「よ、、、吉宗くん、、、」

めぐみちゃんは僕の命がけの訴えにも関わらず、その場から離れようとしなかった

 

「何やってるんだー早く逃げないと逮捕されちゃうんだよー、ここは僕に任せて逃げるんだー!」

「、、、、逮捕?」

めぐみちゃんは、急にキョトンとした顔になって僕を見ながらその場に立ちすくんでいた

 

(め、、、めぐみちゃん、、、こんな急場に直面しながら、僕のことを心配しているのか?)

僕はハゲ虎を必死に抑えながら、その場に立ち尽くしているめぐみちゃんを見てそう思った

「めぐみちゃん、僕のことは良いから、逃げてくれーーー!」

僕が再びそう叫んだのと同時に、ハゲ虎の気合いのこもった大声が鳴り響いた

おりああああああああああああ!!」

「うわ!!」

同時に僕のからだはふっと空高く舞い上がっていた

ハゲ虎は僕の腕をその両手でかかえると、見事な切れ味の一本背負いで、僕の体を宙に浮かせていたのだ

 

「うわわわわーーーー!!」

「吉宗くんー!!」

めぐみちゃんが心配する声もむなしく僕の体はすさまじい勢いで、露店(さんずん)に叩きつけられていた

グワシャーーーーーン!!

崩れ落ちる三寸の音とともに僕の頭と背中に激痛が走った

ハゲ虎の強烈な一本背負いをくらった僕は、ぐしゃぐしゃに崩れた三寸の中、意識をもうろうとさせていた、、、、

 

「吉宗くん!!」

めぐみちゃんの僕を心配して叫ぶ声が、かすかに聞こえていた、、、、

しかし僕は動くことができなかった

 

「この小僧が、、、、」

ハゲ虎はスーツをはたきながら僕を睨むと、今度はめぐみちゃんに向きなおり、再び恐ろし形相で彼女に近づいていった

 

(め、、、、めぐみ、、ちゃん、、、、)

僕はぐしゃぐしゃになった三寸の中でもうろうとしながらめぐみちゃんを見つめていた

 

「さあ、もう観念して来るんだー!」

ハゲ虎はそう言うと再びめぐみちゃんの腕を鷲づかみして、彼女を三寸から引きづり出した

「痛い、放してー放してったらー!」

「やかましい、いいから来い!」

ハゲ虎は抵抗するめぐみちゃんを怒鳴りながら、強引に腕を引っ張っていた

 

「行くからー一緒に行くから、放してー、」

めぐみちゃんはそう言いながら、心配そうに僕の方を見た

「吉宗くん、、、吉宗くん、大丈夫、、、大丈夫、、、」

めぐみちゃんは、必死になって僕を心配していた

 

(めぐみちゃん、、、君が、こんなに大変なときだって言うのに、僕のことを心配して、、、、、)

僕は彼女を見つめながら感動の炎をちらちらと燃え上がらせていた

 

「いいから来るんだー!」

ハゲ虎は非情な顔でめぐみちゃんを連れ去ろうとしていた、

「吉宗くん、、、ごめんね、、私のせいでごめんね、、、、」

めぐみちゃんの泣き顔が僕の目に映しだされた、その瞬間僕の心でちらちら燃えていた炎が、今度はごうごうと赤く大きく広がり始めた

 

(めぐみちゃんを守らなければ、、、、守らなければ、、、、、、)

僕は心の中で何度も叫び続けた、

(守らなければ、、、、、めぐみちゃんを守らなければ、、、、)

 

気がつくと僕はボロボロの三寸の中から、再び立ち上がっていた

 

「まてー、ハゲ虎ーー!!」

僕は無意識のうちに、大声でそう叫ぶと、ハゲ虎に向かって走りだしていた

 

「何ー!?」

ハゲ虎が僕の突然の突進に驚いておもわず声をだした

 

「めぐみちゃんは無実だーーーーーーーー!!」

僕はそう叫びながらハゲ虎に向かい両手を広げて思いっきりタックルを仕掛けようとした

しかし、ハゲ虎まであとわずかという半歩手前で、僕は散乱していた水あめの缶に足をつまずかせてしまった

ガコー!!

「うわーー!?」

僕はその拍子にバランスを崩しながら、必死に両手で何かをつかんだ、

しかしむなしくも僕はあと半歩及ばず、ハゲ虎の目の前で地べたに向かって勢いよく崩れ落ちた

ぐしゃーーー!!

「ぎゃーーーー!」

鈍い音と僕の奇声が神社に響き渡った、、、

 

気がつくと僕は勢いよく倒れた拍子に顔面を見事石畳にぐっちゃりぶつけて、気絶してしまったのだった、、、、

 

しーん、、、、

 

それから、しばしの間、あたりは静まり返っていた

 

ハゲ虎は気絶している僕を見て、

「なんて馬鹿な奴だ、まったく、、、、」

そうつぶやくとめぐみちゃんの方を振り返った

「暴れたって無駄だからな、さあ、行くぞー!!」

ハゲ虎はそう言いながらめぐみちゃんの腕をつかんだ、しかしめぐみちゃんは今度は暴れるどころか、ポカンと口を大きく開いたままある一点を見つめて、じっと固まっていた

 

「、、、、?なんだ、どうした?」

ハゲ虎は、今度は自分たちを取り巻く群衆の変化に目を移した、

 

「ん?なんじゃ、、、、?」

見るとそこには騒ぎ聞いて駆け付けた、銀二さんや鉄、それに縁日に来たたくさんの人たちが、みんな揃って、めぐみちゃんと同じ、ある一点をじっと見つめてたたずんでいた

 

「、、、、、???」

ハゲ虎は首をかしげながら、めぐみちゃんとギャラリーが見つめる一点に目をやった

 

「ど、、、どわあーーーーー!?なんじゃーーーーーー!!」

ハゲ虎は真っ赤になって飛び上がった 

何とハゲ虎がそこに見たものは、下半身すっぽんぽんで、大事な一物を、見事衆目の前にさらしている、自分自身の姿だったのだ

Toratin

 

「なんじゃこりゃーーーーーーーーーーー!!」

ハゲ虎は大慌てで股間を隠しながら足元を見た

そこには両手でハゲ虎のズボンとパンツをしっかり握りなら気絶している、僕の姿があったのだった、、、、

何と僕がバランスを崩した瞬間必死につかんだものは、ハゲ虎のズボンとその中のパンツで、倒れる拍子に僕はそれらも一緒にずり降ろしてしまったのだった

 

ハゲ虎は真っ赤になってめぐみちゃんを見た、するとめぐみちゃんはぷーっと噴き出して涙を流しながら笑い崩れてしまった

 

同時にその光景を見つめていたギャラリーからも爆笑と拍手が鳴り響いた

 

「、、、さすがは兄貴だー、閻魔のハゲ虎を、こんなえぐい秘策で打ち破るとはー!」

鉄のその言葉に観衆はさらにどっと湧き上がった、

 

「ぐ、、ぐおーー!!」

ハゲ虎は恥ずかしさと動揺をかくしきれず、おもわず下で寝ている僕を怒鳴り飛ばながらガンガン殴りつけてきた

「このガキャー、何ちゅうことをさらすんじゃーー、」

 

ハゲ虎に殴られた痛みで僕は目を覚ました、そして目の前でぶざまな姿で怒りをあらわにしているハゲ虎の姿に驚いて声を張り上げた

 

「わー、何でそんなかっこしてんですかーー!?」

 

「なんでってお前のせいだーお前のー!」

ハゲ虎は片手で自分のチンチンを抑えながら、僕の頭をふたたび殴りつけた

 

ガツン!!

「痛ーーー!!」

「人に恥をかかせやがってー、この小僧がー、小僧がー、小僧がー!!」

ハゲ虎はそう言いながら、僕を何発も拳で殴りつけてきた

「いたー!、ぐえー!あたー!」

 

「もうやめてーーーーー!」

そこへ悲鳴のような大きな声が聞こえてきた

 

ハゲ虎は振り上げた拳を僕の頭上にとめたまま、後ろを振り返った、そして僕も頭にたくさんのこぶを作りながら、その声の方向を見つめた

するとそこには、笑いすぎて涙をながしている、めぐみちゃんの姿があったのだった、

 

そしてめぐみちゃんは、腕をぐっと組んで、キリッとした怖い顔でハゲ虎を見ると、今度は大声でハゲ虎をしかりつけた

 

「吉宗くんは、わざとやった訳じゃないんだから、もうやめてよ、!」 

 

「わざとじゃないってー、お前、わしは、こんな姿にさせられたんだぞー」

ハゲ虎は、恥ずかしそうに股間を抑えながら、めぐみちゃんに弁解をしていた

 

「こんな姿って、もともと私のアルバイトの邪魔するから悪いんじゃない!それもあんな風に強引に連れ去ろうとしてー!」

「なんじゃー、連れ去るって当たり前じゃろうがー、前々からこんなバイトは行かんって注意しとったじゃろーが、ばかものー」

 

めぐみちゃんとハゲ虎の激しいバトルを聞いているうちに僕の頭は、パニック状態に陥り始めていた

Punpun

 

「?なんで?何で指名手配のめぐみちゃんが、こんな風に親しく刑事とケンカしてるの???」

僕は小声でつぶやきながら、何度も首をかしげていた、 

そんなさなか、めぐみちゃんは驚きの一言をハゲ虎に向けて放ったのだ 

「今日という今日は我慢できない!私はパパのおもちゃじゃないんだから!!」

「、、、、、、、、?」

僕はその言葉の中に登場したカタカナのふた文字を耳にして目が点になってしまった

「、、、、パ、、、、、、、パ、、、?」

「、、、、パ、、、パ、、、、?」

「、、、、パパ~!?」

僕はそう叫びながらめぐみちゃんとハゲ虎を交互に見つめ、その場でおじぞうさんのように固まってしまったのだった

続き
第23話 めぐみちゃんやめて、、、へ

イラストは後日更新します^^

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2008年3月13日 (木)

侠客☆吉宗くんイラスト集③

 

ストーリーづくりの合間にイラスト集公開
実はちょっとサボろって言うときの息抜き更新です^^(汗

それでもイラスト集はひさびさだったようで、結構たまってました

ではでは飛んで20話より、吉宗くんが愛の告白をしてしまったところです
涙でぐじゃぐじゃ、この鼻水だらーは、私の師匠、こせきこうじ先生の影響です
山田太一くんの鼻水はみごとだったなー、振り返るとこせき先生のもとでアシスタントをしていたろは、最高にたのしかったです^^♪

Aisitemasu

告白を下で聞いためぐみちゃんちょと少女チックだったかな

Aisitemasumegumi

さかのぼってコンニャク騒動の時のカットです
余談ですが私の知り合いは、コンニャクゆであげてのち、外で人肌までさげて使用したところ、コンニャクの中身は湯立ったままだったとか、、、彼はその後病院へ直行しましたこれは事実ですが、決して私ではありません

Konnyak

出たーゴリラ男、追島の兄貴、実はモデルがいるんです
これからどんどん本性をあらわしてきますよー^^

Oijima

アルバイトに登場めぐみちゃん、鉢巻きがちょっと変

Megubaito

この人は怖い、、、、

Kuai

吉宗くんのガン、、、じつは固まってたりして^^

Kumaitaiketu

はじめ眼玉も紫にしたら、夢にでそうだったので変えたイラストです

Kumaitaiketukowai

天使のめぐみちゃん、すこし手を抜いちゃったなー

Tensimegu

このイラストは結構好きです

Tensiyosimune

やさしいめぐみちゃん、、、、こんな子が指名手配?

Megubaito2

がんばってねーのめぐみちゃん、私も言われたい、、、

Meguganbatte

感動の涙の吉宗君2

Kokuhaku

あ、こんなところに、まっすぐな吉宗くんの告白を聞いためぐちゃんです

Hakkken

アイドルめぐみちゃん、昔のアイドルっていうかんじですね^^

Megusmail3

おまけイラスト

これは本編にはありませんが、たまたま机を整理していたら出てきたイラストですさかのぼることかなり昔書いたものです

Asalapmember

当時の吉宗君は実は少年院帰りだったのです、かなりの悪でした

Yosimune01

本編目次はこちらです^^
ぜひごゆるりと楽しんでいってください

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2008年3月11日 (火)

第21話 吉宗くん愛の告白

「めぐみちゃん、僕は君を愛しています、、、、、」  

彼女に降りかかるつらく悲しい秘密を想像した僕は、心の高まりを抑えることができなくなってしまった

そして三寸の下でひっそりと隠れていめぐみちゃんに、思わず愛の告白をしてしまったのだ

その後も僕は、感情の赴くまま、めぐみちゃんに対して熱い思いを語り続けた、、、

  

「めぐみちゃん、君は、人を好きになってはいけない、、、そう言ったけど、それは間違ってる、、」

「例えどんな秘密を心に秘めていても、自分に嘘をついてはいけないんだ、、、」

僕の目からは涙がポロポロ滝のように流れ落ちていた

 

「君はやさしいから、自分の心に嘘をついてしまうんだ、、、でも、人を好きになるってことは理屈じゃない、、、、」

「人を好きになるって、その人のことを思うだけで、幸せな気持ちになれて、そして辛いことも忘れられる、そう言うことだと思うんだ、、、」

 

「、、、、、、、、、、、」

めぐみちゃんはそんな僕の話を三寸の下でじっと真剣に聞き入っていた

 

「僕はね、僕は昔から辛い事があったときは、楽しいことを考えるんだ、、、、楽しいことを考えると、なんだか心の中がポッと暖かくなって、頑張ろう!そんな力が湧いて来るんだ、、、」

 

「めぐみちゃん、、、、今の僕にとって楽しいこと、辛い事を乗り越えるために必要な楽しいこと、それは、、、、」

 

「、、、、、、、、、」

 

「それは、、、、君の笑顔を思い出すことなんだ、、、、」

 

「、、、、、!!」

ガタっ、、、、

僕のその言葉に下で隠れてるめぐみちゃんが微かに動く音が聞こえた、

 

それから僕はじっと空を見上げてずずずーッと鼻をすすり、ぐっと涙をおさえようとしていた、

しかし、無実の罪を背負わされて、人を愛することをあきらめためぐみちゃんの悲しい心を思うと、もうこみ上げてくるものを抑えることはできず、思わず大声で泣き出してしまった

 

「うぐ、、、、うぐえ、、、、うぐわあああああああ」

Kokuhaku

その後も僕は大声で泣きながら、めぐみちゃんへの思いをさらに熱く語った 

「めぐみちゅわん、うぐえ、僕は、僕は君にどんなに悲しい秘密があろうとも、君が好きだーー!!」

「君を好きになることで、どんな辛い未来があったてかまうもんか、僕は君が好きだったら、好きなんだーーー!」

はたから見ればそれは、実にかっこ悪い愛の告白だった、

しかし僕にとっては真心のこもった真実の愛の言葉だった、、

そして泣きながら、心の中のすべての思いを熱く語りきった僕は、その場に立っていることができず、ついに号泣しながら、床に崩れ落ちてしまった、、、

「うぐえええええん、、うぐええええええーん!!」 

通りがかりの人たちは奇妙な顔で僕を見ていたが、そんなことはお構いなしで僕は泣き続けていた

「うぐえーーーーん、うぐえーーーーーん」

 

「、、、よ、、、吉宗くん、、、、」

小さな声が、僕の耳に聞こえてきた、僕は鼻水と涙でぐしゃぐしゃになった顔を持ち上げた、すると目の前には、潤んだ瞳で僕をじっと見つめている、めぐみちゃんの美しい姿があったのだった。。。。

「、、、あっ!?、、、」

 

「ありがとう、、、吉宗くん、、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、目にたまった涙を指でぬぐっていた

 

「、、、、、!? め、、、めぐみちゃん、、、、!!」

僕はめぐみちゃんと目と目があったその瞬間、自分が無意識のうちに、彼女に対して愛の告白をしてしまったことに気が付いた、

Hakkken_2 

 

「あ、、、あああーーーーーーーー!!」

 

一瞬にして、僕の心臓はバックン、バックンと巨大な音を立ててうなり始めた、そして、そのまま僕は恥ずかしさのあまり呼吸困難に陥ってしまった

 

「ぜほー!ぜほー!ぜほー!」

 

「だ、、、大丈夫、、、吉宗くん、、、」

露店の中で隠れているめぐみちゃんは慌てて出てこようとした、しかし僕は真っ赤な顔で胸を押さえながら彼女のことを静止した。

「だ、、、だいじょうぶ、、、だいじょうぶだから、、、ぜほー、ぜほー!」

めぐみちゃんはそんな僕を、潤んだ瞳でじっと見つめていた

 

「ありがとう、、ありがとう、、、吉宗くん、、、、」

 

めぐみちゃんは嬉しそうに、なんども僕にそうささやいてくれた、、、、、

僕は彼女の美しい潤んだ瞳を間近に見つめながら、更に熱く心に誓いを立てた、、、、

 

(僕は、、僕はこの命に代えても、めぐみちゃんを守るんだー!!)

 

そのとき、鉄の声が聞こえて来た

「兄貴ー!吉宗の兄貴ー、もう大丈夫っすよー、ハゲ虎のやつ、何も知らずに、いなくなりましたよー、」

鉄は嬉しそうに笑いながら、僕の泣き顔を見て驚いていた

「、、、、え? 、、、、何で泣いてるんですか?、、、、兄貴、、、、、」

 

「え、、、!?あ、、、これはその、、何でもない、何でもない、」

僕は頭の鉢巻を取ると、あわてて涙を拭き取りチーンと鼻をかんだ

鉄は首をかしげていたが、すぐに大きな声で笑い出した

 

「しかし、さすがは兄貴っすね、軽く閻魔の旦那をあしらっちまうんだから!ははは」

 

鉄が笑っている間に僕は、めぐみちゃんの前に積んだダンボールやビニールをどかしながら真っ赤な顔で彼女に声をかけた

 

「めぐみちゃん、もう、大丈夫だって、、、」

「あ、、ハイ、、、、」

めぐみちゃんは恥ずかしそうに頬を染めながら、露店の下から這い出てきた

「あ!」

長い間しゃがんでいた影響で、足がしびれてしまっためぐみちゃんは、思わずバランスを崩して僕の胸にたおれこんだ

「あぶない!!」

僕はあわててめぐみちゃんを胸で抱きとめた、、、

「!?」

バランスを崩した拍子に、僕の胸に顔をおしつける形になってしまっためぐみちゃんは、恥ずかしそうに頬を染めていた、それは僕にとって最高のハプニングだった

 

「ご、、、、ごめんね吉宗君、、、、」

「だ、だいじょうぶ?」

「足がしびれちゃって、、、、あっ、、、」

めぐみちゃんは僕から離れようとしたが、足のしびれがひどく再び僕の胸に顔をうずめてしがみついてきた、

 

「しばらく、、じっとしてた方がいいよ、、、」

僕はそう言いながら真っ赤な顔でめぐみちゃんを見つめた、

 

「ごめんね、、、、」

そう言いながらめぐみちゃんは、頬を紅くそめながら、静かにうつむいていた

僕の胸の中にじっとしているめぐみちゃんは、美しい花の香りを漂わせていた、、

僕は幸せだった、、、、最高に幸せだった、、、、、

 

「す、、、、すげえ、、兄貴、、、、もう、めぐみちゃんと出来ちまうなんて、、、」

鉄が恐れおののいた顔で僕たちにつぶやいた

 

「ば、、馬鹿何言ってんだよ鉄、、、ははっは」

僕は鉄の言葉にそう反論しながらも、うれし笑いをしていた

「そ、、、そうよ鉄君、、これは足がしびれて、、、」

めぐみちゃんも頬を染めながら鉄に微笑んだ、、、

 

「ふいー、あついあつい、、、」

鉄はそう言いながら、相変わらず人相の悪い不気味な顔を、ほころばせていたが、やがて静かに自分の持ち場にもどっていった

 

  

邪魔者はいなくなり、二人きりにもどると、めぐみちゃんは僕の事をそっと見上げてうれしそうにささやいた、、、

「吉宗くん、、、、」

「え?、、、」

「私ね、吉宗くんと初めて出会ったあの面接の日、不思議な体験をしたの、、」

「不思議な体験?」

 

「うん、、、、なんて言うんだろう、吉宗くんを見た瞬間、ふっと風が動くのを感じたの、、」

 

「風が?」

 

「うん、、ビルの中で、窓も開いていなかったのに、不思議な風を感じたんだ、、」

「不思議な風、、、」

 

僕はめぐみちゃんのその言葉を、じっと聞き入っていた

「私ね、その後、ずっと考えていたの、もしかしたら、あの人が私の未来を変えてくれる人なんじゃないかって、、、」

「めぐみちゃんの未来を、、、」

 

「うん、、、、やっぱりその予感は当たってたんだね、、、、」

めぐみちゃんはそっとうつむいて、嬉しそうに微笑んだ、

 

「めぐみちゃん、、、、、」

僕は顔を真っ赤にして久々にお公家様のような笑顔でにやけていた、

 

やがて足の痺れがとれたのか、めぐみちゃんは軽く屈伸運動をすると、晴れ晴れした笑顔で僕に言葉を発してきた

「吉宗くん!!」

「私、さっきの言葉とりけします、、、、」

 

「言葉?」

 

「うん、人を好きになっちゃいけないって言う、あの言葉、取り消します、、、」

めぐみちゃんは、頬を赤く染めながら大きな声でそう言うと、今までにまったく見せたことのない、澄み切った空のような明るい笑顔で僕に微笑んだ

Megusmail3_2

その笑顔こそ、すべてのもやもやから開放された本来の彼女の笑顔だった

 

(春だーーーー!本当に春が来たんだーーーー!)

僕の心は再び小さな天使達と共にパタパタと空を羽ばたいていた

しかし僕は空を飛びながら、忘れていた大切なことを思い出してピタッと羽を止めた

そう、それはめぐみちゃんの無実の罪についてだった、、、、

 

「さあ、いらっしゃい、いらっしゃいー」

明るい笑顔で再び外に向かって叫んでいるめぐみちゃんを見て、僕は更なる熱い思いを決意した

「よし!!」

僕はそう叫ぶと、めぐみちゃんに、思いきって声をかけた、、

「めぐみちゃん!」

「はい?」

めぐみちゃんは嬉しそうに振り向いた、

 

「たとえ警察や世界中の人々が、めぐみちゃんの事を犯人にしたてようとも、僕は、、、僕だけは君の無実を信じているからね、、、」

「え?、、、」

めぐみちゃんは、きょとんとした顔で、首をかしげていた、、、

「、、、無実?」

「いや、、、、いいんだ、いいんだ、僕の独り言だから、、、、」

僕は今はまだ彼女の深い傷口に触れてはいけないと話を途中でにごらせた、、、、

 

「何がいいんだー、んー?」

突然後ろから、気味の悪い聞き覚えのある声が響いてきて、僕の背筋にぞーっと寒気が走った、、僕は顔を動かさずに目だけでめぐみちゃんを見た、すると彼女も、凍りつくような青ざめた顔で僕の後ろを見つめていた

僕は額から汗をながしながら、そっと振り返った

「!?」

そこには、まさに閻魔大王といった怒りの表情で僕達を睨んでいる、ボーリング玉男、閻魔のハゲ虎が立っていたのだった。

つづく

続き
第22話 吉宗くん偶然の秘策へ

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2008年3月10日 (月)

第20話 めぐみちゃん指名手配?

閻魔のハゲ虎という異名を持つ刑事の出現にめぐみちゃんは大慌てで、露店の下に姿をかくしてしまった

僕はわけも分からず,、慌ててめぐみちゃんを見つからないようかくして立ち上がると、そこには鋭い眼光で僕を睨みすえている、ボーリング玉男、閻魔のハゲ虎が立っていた

Toratoyosi

 

「見ねえ面だな、、、、」

ハゲ虎は手にしていたパイプをくわえながら僕をなめまわすように見つめていた

 

「き、、昨日入社したばかりで、、」

僕は露店(さんずん)の下で隠れている、めぐみちゃんのことが、ばれていないかドキドキしながら答えた

「新入りか、ふーん」

ハゲ虎はまるで蛇のような気味の悪い目で、僕をじーっと見つめていた、僕はその異様な雰囲気に耐えられず、緊張しながら言葉を発した

「あ、、、あの、、ぼ、、僕の顔になにか、、、、」

ハゲ虎は僕の言葉に返事もせず黙ってこっちを見ているだけだった、僕は足をががくがく震わせ、脂汗でぎっとり額を濡らしながらも必死になってごまかし笑いを浮かべた

「、、、、、何がおかしいんだ、、?」

「え?、、、、」

突然のハゲ虎の言葉に僕は青ざめてしまった

「何がおかしいんだって聞いてんだ、、、、」

ハゲ虎はまるですべてお見通しといった目で僕に追いうちをかけてきた

「い、、いやあの、別に、、その。、、、」

僕はその場から逃げ出したい気持ちだった、しかしそんなことをしたら、下に隠れているめぐみちゃんが、そう思うと逃げることもできず、ただただハゲ虎の前で蛇に睨まれた蛙状態と化していた

 

その時、聞きなれた大きな声が、僕とハゲ虎の間に割って入ってきてくれた

「あららーこらあ、虎三の旦那じゃねーすか、どうしたんすかこんな所に、、、、?」

振り向くとそこには、野菜の箱をかかえた銀二さんの姿があった

 

「あーこいつっすか、こいつは昨日からうちで働いている、吉宗ってやつでさあ、、まったく気が小さくてね、、、」

銀二さんはアゴで僕をさすと、抱えていた野菜の箱を地べたに降ろし、胸ポケットからたばこを取り出した、

 

「新入りか、、確かに気が小さそうで、お前の所にしちゃ珍しいやつだな、、、」

ハゲ虎はしばらく僕をじーと見つめていたが、突然眉をぴくっと動かし口を開いた

「お前なんだ?その顔の傷は?」

「え、、、?」

 

「夕べこの近くで喧嘩があったらしくてな、おめえ心当たりはねえか、、、、ん?」

「、、、、、、、、!!」

ハゲ虎はそう言うと、再びじーっと蛇のような目で僕を見つめた、僕は再び訪れたその沈黙に耐えきれず、思わず口を開きそうになったその時、

 

「喧嘩?、、、ははは、旦那、まさか、、見て下さいよこの情けない面構え、こいつが喧嘩なんてするわきゃねーでしょ、、、」

そう言いながら銀二さんは、僕とハゲ虎の間に割って入ってきた

「それに追島の兄いに聞いたけど、犯人はどえらい鬼みたいに強い男だったんでしょ、、、俺なら分かるけど、こいつのどこが鬼みたいなんすか、、、、はははは」

銀二さんはたばこを、ふかしながらハゲ虎に訴えかけた、僕はドキドキしながら、銀二さんとハゲ虎のやり取りを見ていた

 

ハゲ虎は再び僕をギロッとひと睨みしたあと、今度は銀二さんに向きなおった

「確かに、こいつは気が弱そうだ、、、、」

「でしょう、旦那、、、、」

 

「それじゃ、下手人はお前か、銀二、、、、、昨夜は何してたんだ、、、」

ハゲ虎はそう言いながら銀二さんを睨んだ

「やだなー旦那、、、俺にはアリバイがあるっての、昨夜はこの裏の倉庫で、これ相手にこれこれ、、ははっは」

銀二さんは、自分の小指をつきたてながら、いやらし笑顔で腰をかくかく振って見せた。ハゲ虎は呆れた顔で銀二さんを見ていたが、しばらくして奇妙な顔で笑いだした

「あいかわらずに、スケこましてやがるのか、、、いい加減にしねえと、いつか変な病気もらっちまうぞ、、、」

「そんなへましないっての、、、ははは」

銀二さんは笑いながら答えた、ハゲ虎も一瞬の間、銀二さんと一緒に笑っていたが、すぐに元の気味の悪い顔にもどると

「まあ、喧嘩っていっても被害者の連中も、札付きの悪だ、俺にとっちゃどうでも良いことだ、、、そんなちんけな事件の犯人より、今日はこいつの事を聞きに来た、、、、」

 

ハゲ虎はそう言いながら胸の中に手を入れて、僕の前に一枚の写真を取り出して見せた

 

「おい、新人、お前この娘に見覚えはないか?」

 

僕はおそるおそる写真に目をやって、再び青ざめてしまった

「、、、、うぐ!?」

そこにはとびっきりの笑顔で微笑んでいる、めぐみちゃんの姿が写し出されたいたのだった

 

「この近くで見かけたっていう目撃証言があるんだが、、、、見覚えあるだろう、、ん?」

ハゲ虎は、写真をさらに僕の顔に突きつけながら、さらに不気味な顔で睨み据えてきた

 

僕は動揺しながらも頭の中で、めぐみちゃんの言葉を思い出していた

『その刑事に私の事を聞かれても知らないって答えて下さい、、、』

彼女と約束したその言葉を守るために、僕はひきつった顔で必死に答えた

「、、、、し、、、知らない、、、です、、、、そんな子、見たこともないです、、、」

 

ハゲ虎はそんな僕をじーっと見つめていた、

(だめだー、このままではめぐみちゃんが隠れていることがばれてしまう、、、、)

僕がそう思った時、以外なことにハゲ虎の顔に変化が起きた、

なんと恐ろしかった顔が笑顔に変わったのだ、

 

「はははは、、どうやらお前さん、何も知らないようだな、、、、分かった、」

そう言いながらハゲ虎はめぐみちゃんの写真を胸に収めてしまったのだった

 

「銀二、仕事の邪魔して悪かったな、、、、」

ハゲ虎はそう言うと、銀二さんの肩を軽くポンとたたいて、神社からあっけなく出て行ってしまった

 

銀二さんはそんなハゲ虎の後ろ姿を見つめていたが、ふっと鉄に目配せをした

鉄も察知したのか、こくりとうなずくと、ハゲ虎の後をコッソリ付けて行った

 

「閻魔の旦那のことだ、油断はできねえからな、、、、」

銀二さんはそう呟くと、小声で隠れているめぐみちゃんに向かってささやいた

「めぐみちゃん、、鉄が戻るまで、もう少し辛抱して隠れてた方がいいな、、、、」

「、、、は、はい、、、、」

めぐみちゃんは三寸の下から小さな声で銀二さんに返事を返した

銀二さんは今度は僕に向かって声をかけた、

「めぐみちゃんが、やつに見つかったら大変だからな、しっかり見守ってろよ、吉宗、、、」

「は、、ハイ、、、!!」

僕は緊張しながら返事をした

 

「俺も仕事に戻らなきゃなんねーから、鉄の知らせが来るまで油断すんじゃねーぞ」

銀二さんはそう言うと、もとのたこ焼売場に戻って行った。

 

 

銀二さんがいなくなり、鉄の報告を待ちながら、僕はあれこれ今まで起きたことを頭に浮かべながら、無言で立たずんでいた

そして僕の足元で隠れているめぐみちゃんもじっと、息をひそませていた

僕はふっと、めぐみちゃんのさっきの言葉を思い出した

 

『 私、人を好きになっちゃだめなんです、、、、、』

 

僕はその言葉の理由がうっすらと分かってきた、、、、、

(人を好きになってはいけない、、、、、そうか、、、、、そうだったのか、、、、めぐみちゃん、、)

 

僕は悟ってしまった、そう、実はめぐみちゃんは何らかの事件に巻き込まれて警察から指名手配を受けているのではないか、、、

 

人を好きになってはいけない、、、、

その言葉の真意は、犯罪に手を汚してしまった彼女が恋愛をすることで、相手に迷惑をかけてはいけない、という彼女のやさしさから口にでた言葉だったんだ、、、、、

僕はそう気がついた時、胸の中がかきむしられる思いだった、

 

(めぐみちゃん、、、、君の笑顔の裏側にはそんな深い悲しみの秘密があったんだね、、、)

僕は露店(さんずん)の中で目にいっぱい涙をためていた

 

そして僕は面接で出会ったときのめぐみちゃん、やさしく僕の傷を治療してくれた時のめぐみちゃん、、、、

そして、 

『頑張ってくださいね、私吉宗くんのこと応援してますから、、、』

 

そう言いながら昨日の夜、ニッコリ笑って微笑んでくれた、めぐみちゃんの明るくやさしい笑顔が僕の頭の中で蘇ってきた、、、

Magumifaight_2 

 

(、!?、、、まて、早とちりはダメだぞ、、、あんなに明るくやさしい笑顔のめぐみちゃんが犯罪を犯すはずはない、、、、そうか、、、そうだったのか、、、)

 

僕はじっと立ち尽くしながら、その目から大粒の涙をぽろぽろとこぼし始めた

「そ、、そうだったんだね、、、、めぐみちゃん、、、」

僕は泣きながら小声でぼそっと呟いた

(めぐみちゃん、、、君は無実の罪を着せられて、警察から追われていたんだね、、、、)

 

(なんて悲しい十字架を背負わされていたんだ、、、、こんなにやさしい子にこんな辛い運命をしょわせるなんて、神様はなんて意地悪なんだ、、、、)

僕は思わず嗚咽しながら泣きくずれていた。そして、哀れなめぐみちゃんが愛おしくて愛おしくてたまらなくなってしまったのだった、

僕はその高まった感情を抑えることが出来なくなってしまった、そしてついに下で隠れているめぐみちゃんにその熱い心を打ち明けてしまった、、、

 

「めぐみちゃん、、、、ぼ、、、僕は、、、僕は君が好きだ、、、」

 

「、、、、、!?」

三寸の下でごそっと動くめぐみちゃんの音が聞こえた、

 

僕の高まりは、さらに頂点へと達した、そして号泣しながら僕はこう繰り返した

 

「めぐみちゃん、、、僕は君を愛しています、、、、、、、、」

Aisitemasu

 

「、、、、、、え!?」

Aisitemasumegumi

 

こんどは下からめぐみちゃんの驚きの声がかすかに聞こえてきた

 

「何も言わなくていい、君のつらく悲しい秘密、、、、僕にはすべて分かっているよ、、、、めぐみちゃん、、」

「、、、、、、、、、」

 

「すべての秘密を分かった上で僕は、僕は、、、、、僕は君を心から愛しているんだ、、、、」

僕は涙でぐちゃぐちゃになった顔で、高まる感情の赴くままにめぐみちゃんに愛の告白をしてしまったのだった、、、、

それが、僕にとって更なる恐るべき試練の道への幕開けだったとも知らずに、、、、

つづく

続き
第21話 吉宗くん愛の告白へ

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2008年3月 6日 (木)

第19話 閻魔のハゲ虎

「私、人を好きになっちゃいけないんです、、、、、」

めぐみちゃんはそう言うと、その目にうっすら涙を浮かべて、うつむいた

「人を好きになっちゃいけないって、、、いったいどうして、、、?」

僕は小さな声で、めぐみちゃんに尋ねた、しかし彼女は僕にプレゼントされたべっこう飴を見つめたまま、じっと口をとざしていた、、

Nayami

僕はそんなめぐみちゃんを見ていて、それ以上質問をくりかえすことは出来なかった

 

「ごめんね、吉宗くん、変な話ししちゃって、、、」

めぐみちゃんはうっすらたまった涙を指でぬぐうと、また明るい笑顔で僕にむきなおった

 

「さあ、仕事仕事ー、しっかり売り上げ伸ばさないと、本当に追島さんに怒られちゃいますよー!」

「あ、、、うん、、、」

めぐみちゃんはそれから先は、すっかりもとの明るい彼女に戻って、元気に大声を出しながらお客さんと接していた

(好きになっちゃいけない、、、、、)

僕はその言葉が気になってしかたなかった、しかし午後になると、お祭りに現れる客足がふえ、それにつられ、僕たちのべっこう飴売り場も急激に忙しくなり、僕はあれこれ考える暇もなく、ひたすら飴作りに追われていった

 

 

そのころ、神社の入り口近くでは、汗を流しながら綿菓子を作っていた追島さんのもとへ、やたら目つきの鋭い初老の男が、意味ありげに近づいていた

「おーう、追島、ずいぶんと儲かってるじゃねーか、、、」

 

初老の男は小柄な身体に灰色のスーツをビシッと着こなし、真ん丸い顔に、どう見ても似合わないサングラスをかけていた、そしてその頭は見事ピカピカに禿げあがり、その姿は例えて、サングラスを掛けたボーリング玉がスーツを着て歩いているそういった奇妙な男だった

追島さんは一瞬そのボーリング玉男に目をとめたが、面倒くさそうに眼をそらして、並んでいるお客さんに綿菓子を売りはじめた

「ハイ、500円、好きなの選んでー」

追島さんはそう言いながら綿菓し売場の入り口にぶら下がっている、キャラクターの袋を指さした

「おじちゃん、これ、、、」

小さな子供はレンジャーものの絵がついた袋を抱えると嬉しそうに走りさった。

 

初老のボーリング玉男はその様子を覚めた目で見たあと、並んでいる綿菓子をパンパン叩きながら追島さんに近づいた

「しかし、こんなもんが500円とは、相変わらずぼろい商売してやがるぜ、、」

「原価かかってから、しょーがねえんすよ!」

追島さんはぶっきらぼうに言い放つと、割り箸を回転させて綿菓子を作り始めた、そんな様子を薄気味悪い目で見ていたボーリング玉男は、その頭をキラキラさせながら、追島さんのすぐわきに近寄った

「何が原価だ、ザラ目の砂糖だけじゃねーか、、、」

「袋が高いんすよ、袋が、、、」

追島さんはそう言いながらキャラクターの袋にばっと綿菓子をいれて口を閉めた、ボーリング玉男は、ふっと嫌味な笑みを浮かべると、鋭い目つきで追島さんを睨みながら、もごもごと話しをはじめた

  

「夕べな、この近くの建設資材置き場で派手なケンカがあってな、、、非害者の話じゃ相手は鬼みてえに強いやつだったんだとよ、、、」

「、、、、、、」

追島さんはまったく知らん顔で、たばこに火をつけると、ふーっと煙をふかしながら、隣で焼きそばを焼いていた男の人に向かって咳払いをした

  

「追島、、、下手人はお前じゃねーだろうな、、、、んー?」

ボーリング玉男は、その頭をギラッと輝かせながら、鋭い目つきで追島さんを睨み据えた

 

「勘弁して下さいよーだんな、、、俺はゆんべは新潟で夜中まで仕事だったっての、、、」

 

「それじゃ、お前ん所の若いもんじゃねーのか?隠しだてしてっと後でろくなことねーぞ、、、」

「言いがかりもいい加減にしてくれや、だんなー、見てのとおり今忙しんすよ、、、、」

追島さんのそっけない素振りに、ボーリング玉男は嫌味な笑いを浮かべた

 

「まあ、いいやそんなちんけな事件より、聞きてえことがある、、、、」

ボーリング玉男はそういうとすさまじい光を頭と目玉から発しながら、追島さんを睨み据えた、、、、

 

 

「兄貴ー!吉宗の兄貴ー!!」

僕とめぐみちゃんのべっこう飴売場に、鉄があわてて走り寄って来た

「どうしたんだい?鉄くん、、」

「鉄君じゃなくて、鉄っす、、、鉄、、」

「あ、、ごめん鉄、、、で、どうしたんだい?あわてて、、、」

「これっすよ、これ、、、、」

鉄は、片手で輪を作り、その手をおでこにあてて、一生懸命僕に合図をした

 

「え?なに、、なにそれ、、、?」

「デコスケ、、デコスケっすよー!昨日の兄貴の喧嘩探りにきやがったんすよ、、、」

「デコスケが喧嘩の探り?、、、鉄、、なんだいそのデコスケって、、、」

僕は訳が分からず戸惑っていた、すると思いもかけないところがら、その答えた帰って来た

 

「刑事よー、刑事、、、、」

振り向くとそこには額に冷や汗を流しながら動揺しているめぐみちゃんの姿があった

 

めぐみちゃんは慌てて鉄に聞き返した

「鉄君その刑事ってまさか、、、、」

「、、、、そ、そのまさか、、、、まさかっす、、、、閻魔の旦那っす、、、、」

「閻魔、、、、、!?」

めぐみちゃんの穏やかだった顔は、みるみるうちに青ざめていった、僕は彼女の急な動揺姿に驚きをかくせず、ただただ訳が分からないまま、めぐみちゃんと鉄を交互に見つめていた

Oedoroki  

「閻魔のハゲ虎、、、、、、た、、、たいへん、、、、」

 

めぐみちゃんはそう言うと、あわてて露店(さんずん)の下へ潜り込んで僕に小声で訴えてきた

「吉宗くんお願い、もしも私のこと、その刑事に聞かれても、絶対知らないって言ってね、、、」

「え、、、、あ、、、うん、、」

 

僕は急な出来事に驚きながらも、これは一大事と直感した、そして刑事に見つからないように、大慌てで三寸の中にいるめぐみちゃんを、空き箱や袋で覆い隠した

「こ、、これでよし、、、」

僕はめぐみちゃんの姿がすべて見えなくなったのを指差し確認した、

そして僕は何事もなかったように立ち上がり、露店(さんずん)から外を見てギョッと震え上がった

「、、、うわ!?」

なんと僕の目の前には、頭をキラキラ輝かせ、サングラスの中から鋭い眼光で僕をじっとみつめている、スーツ姿のボーリング玉男が立っていたのだった。。。。

Enma_2 

つづく

続き
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2008年3月 3日 (月)

第18話 めぐみちゃんの涙

前日から始まったお祭りも、今日はお神輿も出るとあってか、たくさんの人で賑わっていた

テキヤ二日目を迎え、スキンヘッドの熊井さんとの対決という大きな壁を、みごと愛の力で乗り越えた僕は、幸せの絶頂のなかで、仕事に励んでいた

なんで幸せかって?

それはもちろん、僕の隣に憧れのめぐみちゃんがいるからなのだ!

 

「はい、百円ねー、、、、ありがとうー」

めぐみちゃんは、その美声とまぶしい笑顔で、飴を買いにきた子供達とふれあっていた。僕はそんなめぐみちゃんの姿を、ポーと頬を染めながらニコニコ笑顔で見つめていた

Megubaito2 

「みんな無邪気で可愛いですねー、、」

めぐみちゃんは優しい笑顔で振り返った 

「え?、、、あ、、そうだね、、、」 

僕は急に彼女と目があって、ドキドキしながら返事を返した、めぐみちゃんは露店(さんずん)の外の賑わいに目を移すと、ちょっと寂しげに微笑んだ

「私ね、小さいとき、お祭りって大好きだったんです、、、母につれてきてもらっては、こうした飴をよく買ってもらったんです」

「へえ、、、、お母さんに」

「うん、、、、」

 

めぐみちゃんは、できたての飴を袋につめながら、静かにうなずいた。僕はどことなく寂しそうな笑顔が気になって、そっとめぐみちゃんに声をかけた

「めぐみちゃんのお母さんって、きっと優しい人なんだろうね、、、」

めぐみちゃんは、笑顔で僕に振りかえると静かに話しを始めた 

「うん、、、とっても優しい人だったって、鬼瓦のおばさんも話してくれました、、、あ、鬼瓦のおばさんと、私のお母さん、親友だったんですよ」

「鬼瓦のおばさんって、社長の奥さんでしょ、へえ、、親友だったんだ、、!?」

僕はそう言いながら、はっとあることに気が付いた

 

「優しい人だったって、、、?」

 

めぐみちゃんは静かにうつむいた

 

「うん、、、私のお母さん、私が小さい時に病気で、天国にいっちゃったんです」

 

「え?、、、あ、、ご、ごめんね、、、何も知らずに、」

めぐみちゃんは首を振りながら優しく微笑んだ

 

「私ね、お母さんとの楽しかった思い出って、こうした縁日によく連れて来てもらったことなんです、、、だから私、お祭りに来るたびに、そばにお母さんがいるような気がして、、、、」

めぐみちゃんは声を少し詰まらせながら、遠くを静かに見つめていた

 

「め、、、めぐみちゃん、、、、、」

 

僕の言葉に、めぐみちゃんは、唇をすこしかみながら振り返り、透き通るような笑顔で微笑んだ

「ごめんね、吉宗くん、、いきなりこんな話し、、、、なんだか吉宗くんとは、とても話しやすくって、、、気にしないでね、もう昔のことだし、、、」

「それにお母さんがいなくなってからは、鬼瓦のおばちゃんが本当の娘のように私のことを可愛がってくれて、よくお祭りにも連れて来てくれたんだ、、」

 

僕は静かにうなずきながら、めぐみちゃんの話しを聞いていた

 

「お祭りっていっても、おばちゃんも昔は仕事で来てたから、実は私も隣でこうやって手伝ってたんだ、」

「どうりで、、、、お客さん相手になれてるなーと思ったら、実はベテランだったんだね」

「ベテランだなんて、なんか変、、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら楽しそうに笑った、僕は彼女のそんな笑顔を見ていて、心がキュンとなる思いだった

 

「さあ、仕事仕事ー!!」 

めぐみちゃんは、そう言うと、急に明るく笑って声を張り上げた

 

「さあ、いらっしゃい、いらっしゃいー!
べっこう飴おいしいですよー!」

 

そしてめぐみちゃんは、ぼうっと彼女を見つめている僕に、いたずらな笑顔で話しかけてきた

「何やってるんですか!しっかり頑張らないと、また追島さんにしかられちゃいますよー」

「あ、、、、うん」

僕は慌てて銅板の上に並んだ型枠に熱い飴を流し込んだ、そして型に入った飴が、固まるのを待ちながら、そっとめぐみちゃんを見た

そこには小さな子供達の目線にしゃがんで、優しく飴を手渡している、天使のようなめぐみちゃんの姿があった

(辛く悲しい思い出がを背負いながらも、こんなに明るくて、やさしくて、、、よし、僕はめぐみちゃんのためなら、例え火の中水の中、どんな辛いことがあってもがんばるぞ、、、、!)

僕は心の中で熱い炎をたぎらせながら、そう誓いを立てていた、

 

「よし!」

僕はそうつぶやくと、固まり始めたべっこう飴に、へらを使ってサラサラと絵を描き始めた、そして固まった飴を型からはずすと、その一つをめぐみちゃんに差し出した

 

「めぐみちゃん、、、、こ、、、これ!」

 

めぐみちゃんは子供達に手を振りながら、僕の手のなかの小さなべっこう飴を見て目を輝かせた

「わー!何これー、、、、」

それは、小さな型に可愛い女の子を描いた僕の力作のべっこう飴だった

「これ、、、めぐみちゃんに、、」

僕は真っ赤になりながら、めぐみちゃんにその飴を手渡した 

「かわいいー、ありがとう、、、あっ?!」

めぐみちゃんは手にしたべっこう飴の中に書かれた小さな文字に目をとめた 

『メグチャン ガンバ!!』

へらでそう書かれた飴をうれしそうにじーと見つめていためぐみちゃんは、静かに無言でうんとうなずいた後、キラキラ輝くような目で僕を見つめた

 

「ありがとう、、、吉宗くん、これ大切にするね、、、」 

めぐみちゃんは、その飴を小さなビニールの袋に入れて口をきゅっと閉めると、いつまでも嬉しそうに眺めていた、そして元気に振り向いて僕を見ると

「本当にありがとう、やっぱり吉宗くんってやさしいんだね、私が思っていた通りだった、、」

とびっきりの笑顔で、最高の言葉を返してくれた 

「いや、、そんなやさしいだなんて、、、ははは」

(うれしいぃ~、うれしすぎる~)

 

僕は、天にも昇る最高の気持だった、そしてその勢いに乗った僕は思いきってあることをめぐみちゃんに尋ねた

「あ、あの、、、めぐみちゃん、、、」

「はい?」

「あ、、、あの、す、、、、好きな人は、、い、、いるんですか、、?」

 

僕のその言葉でめぐみちゃんはとびっきりの笑顔から、驚きの顔にかわった、そしてそのまま下をうつむいて黙り込んでしまった 

「え、、、、あ、、、、!」

僕はその彼女の様子に動揺し言葉を失ってしまった、

 

(やっぱり好きな人いるんだー、)

 

僕はそう思ったとたん、天国から奈落の底へと突き落される気もちだった、、そして僕は黙ってうつむいているめぐみちゃんに対して、必死に作り笑いで声をかけた

 

「あ、、、ごめん、、急に変なこと聞いちゃったりして、、、ははは、好きな人、、、やっぱりいたんだね、、ははっは、めぐみちゃんくらい可愛ければ付き合ってる人だって、、ははは」

僕のそんな言葉に、めぐみちゃんは一瞬きょとんとした顔をすると、そのあと小さく首を振った

 

「好きな人はいません、、、、」

「え、、、、!?」

 

「それに、お付き合いしている人もいません、、、、、」

僕は目をパチパチしながらめぐみちゃんを見つめた、そして、めぐみちゃんの口から発せられたその言葉に押されて、僕の心は再び奈落の底から這い上がり、またしても空をパタパタと飛びはじめた、、、、

(春だー、やっぱり春が来たー)

僕は心をパタパタ羽ばたかせながら、得意のお公家様顔でにんまりしていた

 

「好きな人も、付き合っている人もいないけど、、、、でも、、、、」

「え?」

 

僕の心はパタパタ羽ばたくのをぴたりと止めると、彼女の話の続きに真剣に耳をかたむけた 

「で、、、でも?」

 

「うん、、、、でも私、人を好きになってはいけないんです、、、」

「、、、!?」

「私は人を好きになっちゃいけないんです、、、、、」

めぐみちゃんはそう繰り返すと、悲しそうに涙を浮かべてうつむいた、、、

 

(人を好きになっちゃいけない、、、?)

僕はめぐみちゃんの言葉に動揺しながら、彼女の前でお地蔵さんのようにじっと固まってしまったのだった

つづく

続き
第19話 閻魔のハゲ虎へ

イラストカットは後日公開します^^ 

Onegai001   
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