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2008年4月

2008年4月30日 (水)

第34話 哀愁のゴリラ

赤丹、水チカ、ツンパ、パイオツ余禄付き

銀二さんと口ひげの山さんに言われた余禄という言葉に、僕は期待を膨らませながら金魚すくいの準備に勢を出していた

大きな水槽に大量の金魚を流し込んで、酸素をセットしたところで、僕はとなりでたこ焼きの準備をしていた銀二さんのもとへ顔を出した

「銀二さん、一通りできました、、」

「おう、俺の方の準備ははもうちっとかかるから、これでみんなの弁当かってきてくれよ、」

銀二さんは三寸にぶら下がった袋からお金を取り出すと、僕に手渡した

「大通りに出たら、保育園があっから、その横の弁当屋で、俺と鉄と追島の兄いは幕の内大盛な、お前は好きなの選んで買ってこいよ」

「はい」

僕は銀二さんに返事を返すと境内の外に歩いて行った、

大通りに出ると、これから祭りがはじまるせいか、町並みにはぞろぞろと人が集まり始めていた、僕は銀二さんに教わった弁当屋さんにつくと幕の内を4つ注文したのち、外で出来上がりを待ちながら、隣にある保育園の中を眺めた

 

保育園の中では小さな子供たちが可愛いはっぴ姿で、楽しそうにはしゃいでいた、

「はーい、みんな、こっちに集まってー」

一人の保母さんが教室から出てくると、子供たちに明るい笑顔で声をかけた、その声を聞いた子供たちは嬉しそうにその保母さんのもとに集まって行った

「先生ー、見てこの子、お砂場で見つけたんだよ、」

一人の女の子が片手に小さなトカゲをもって、保母さんの前にさし出した

「わー、こわい、ユキちゃんが捕まえたのー?」

「うん、」

「すごいね、、、、でもねユキちゃん、この子にもお父さんとお母さんがいると思うんだ、だから逃がしてあげたらどうかな?」

保母さんは、やさしくトカゲをもった女の子に話しかけた

「草むらの中できっと、この子のお父さんとお母さんも会いたがっていると思うし、この子だって同じだと思うよ、、、、」

 

その言葉に少女はじーっと考え込んでいたが、やがて静かにうなずいた

「この子もパパに会いたいんだ、、、、、」

「うん、きっとそうだと先生思うんだ、、、」

「わかったー、ユキこの子、逃がしてくるね、」

少女は素直にそう告げると、保育園の花壇に向かって走って行った、そんな少女の様子をうれしそうに保母さんは見つめていた、、、、

Hobosan

 

「きれいな保母さんだな、、、、」

気がつくと僕はその保母さんに見とれて、思わずそうつぶやいてしまった

 

「あ、、、!?」

 

「な、何を言ってるんだ僕は、、、いかんいかん、僕にはめぐみちゃんという心に決めた人がいるんだ!!」

僕はそう言いながら自分の頭をごんごんと拳でたたいた、しかし少したつと僕は再びその保母さんのことを目で追いかけてしまっていたのだった、、、、

「まあ、見るだけなら、浮気ってわけじゃないか、、、、」

勝手にそう言いながら、そのきれいな保母さんに目を移した時、僕は思わずはっとしてしまった、、、

 

僕と同じ様にその保母さんの事を眺めている、もう一つの巨大な物体を発見、なんと保育園の外の茂みの中から、マウンテンゴリラが園児とその保母さんを見つめていたのだった、

「ご、ゴリラ、、、?、、、、、て、、」

「あーーー!?」

気がつくとそれはゴリラではなく、追島さんその人だった、、、

僕はあわてて塀の影に隠れると、茂みの中で、その保母さんを眺めている追島さんに目をやった、

追島さんは、それは切なそうな顔で、子供たちに囲まれて微笑んでいる、保母さんをながめていたのだった、、、

Goriramoriu  

「追島さんが、、、、、、」

僕はふっと倉庫の中で目撃した追島さんの泣き顔を思い出した、、、

(あの時の涙は、もしかして恋の涙、、、、?!)

とその時、隣の弁当屋さんから、大きな声が聞こえてきた 

 

「幕の内4つご注文のお客さーん!」

「あ、、、はい!」

僕は慌ててお店の中に入ると、おばちゃんからお弁当の袋を受け取り、ふたたび保育園の外の茂みを見た

「あれ、、?、いない、、、」

さっきまでそこで切なそうに立っていた追島さんの姿は、すでに消えていたのだった

僕は小首をかしげながら、保育園の中を覗いた、そこにはトカゲを逃がしてきてうれしそうに報告しているユキちゃんという少女を、やさしくほめているきれいな保母さんの姿があった

「あんなにきれいな人だもんな、、、、追島さんが好きになっても不思議じゃないかな、、」

僕は保育園の中を眺めて、ぼそぼそ独り言をつぶやきながら、お弁当をぶら下げて境内の中に入っていった

 

参道の脇はすでにたくさん露店でにぎわっていた、僕は恐る恐る、追島さんのいるイカ焼きの三寸に近づいていった、するとそこには、一人ぼーっとタバコをふかしている追島さんの姿があった

「あ、、、、あの追島さん、、、お弁当です、、、」

僕はそーっと、買ってきた幕の内を袋から差し出した

「おう!」

追島さんはぶっきらぼうに受け取ると、恐い目で僕を見ながら話しかけてきた、

「新入り、、、、、」

「は、はい」

「今日見たこと、誰にも言うんじゃねーぞ、、、、」

「は、、、、!?」

「は、じゃねー、倉庫で見たことだよ、、、」

追島さんは弁当のふたを開けながら、僕につぶやいた

「は、、、はい、、、」

僕がそう返事をすると、追島さんは静かにうなずいて、幕の内のご飯を口にほおばった

僕はそーっと、その場から離れて、持ち場に戻りながら、再び追島さんのほうを振り返った、するとそこにはどこか哀愁の匂いを漂わせた、ゴリラ、、じゃなかった追島さんの後姿があったのだった、、、

続き
第35話 テキヤ稼業の三つの掟へ

イラストカットは近日更新します^^


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2008年4月29日 (火)

第33話 ゴリラの目にも涙

(追島さんが、、、泣いていた、、、、、)

信じられない光景を目撃してしまった僕は、少し離れたところから、倉庫をじっと見つめていた、しかし追島さんはしばらくその中から出てこようとしなかった

プップーーーーー!!

そんな僕の後ろからクラクションの音が響いてきた

「おーい吉宗ー、何やってたんだよー!!」

振り返ると荷物を満載に積んだワゴン車の運転席から銀二さんが、大声で叫んでいた

 

「あー銀二さん、、、良かったー、みんな仕事に行っちゃったかと思いましたよー」

僕はほっとして目を潤ませながら銀二さんのもとへ駆け寄って行った

「あれーー?何だよお前そのカッコは、下ろしたてのシャツがぼろぼろじゃねーか、」

「さては、与太郎に散々な目にあわされたんだな、だから言わんこっちゃねー、」

「銀二しゃーん」

僕は半べそをかきながら、銀二さんの答えにうなずいた

「それにしても、派手にやられたな、お前、今日はせっかく川崎のお大師さんで仕事(バイ)だってのに、そのカッコはうまくねーだろ、」

「、、、、、、、」

僕は無言で自分のぼろぼろのシャツを眺めながら、苦笑いを浮かべた

 

「しゃーねえな、今日は川崎だからな、俺の着がえ、特別貸してやるよ、後ろ乗って着替えろよ」

銀二さんはそういいながらワゴン車の後部座席を指差した

「は、はい」

僕は慌てて後ろのドアを開いた、すると中には金髪頭をビシッとポマードでかためて、胸に竜の刺繍のはいったダボシャツをうれしそうに来ている鉄が、不気味な笑顔ですわっていた

 

「兄貴ーー、へへへ渋いでしょこれ、俺の勝負ダボシャツなんすよ、、、、」

鉄はそういいながら、どう見ても悪趣味なシャツを僕に見せびらかしながらボロボロに欠けた歯で笑った

Tetu2

「あ、、、ははは、渋いね、、うんうん、、、」

「そうっしょ、兄貴、渋いっしょ、、、なんたって今日は川崎っすからね、、、」

鉄はただでさえ不気味な笑顔をさらに倍増させながらにやけていた、、、

「銀二兄い、はやく、すべりに行きたいっすねー、げへへへへー」

「そうあせるなっての鉄、今日は祭りが終わるのは遅いんだから、すべることばっか考えてっと、またつり銭間違えちまうぞ、、、」

「、、、、そ、、そんなこと言ったって、俺、もう二ヶ月もすべってねえんですよ、、、」

「何ー!?それじゃ二ヶ月も後無沙汰か?、、、、そらあ、あせるのも当然だな、ハハハ」

銀二さんと鉄の奇妙な会話を、僕はきょとんとした顔でながめていた

 

「あのー、鉄、すべるっていったい?」

「えー、兄貴すべったことねーんすか?だって川崎って言えばすべーる、すべーるの名所っすよ、、、、」

「すべるの名所????、、」

「兄貴ほどの人が、またふざけちゃって、、、、散々すべりまくってたくせに、、、、」

鉄は不気味な笑顔を浮かべながら、ひじで僕をつっついた、

(あ、そうかスケートのことだな、、、、)

そう思った僕は鉄にささやいた

「すべるって鉄、そのことか、ははは、、、でも僕がすべったのは小学生以来だからな、、、うまくすべれるかどうか、、、、」

その言葉で隣の鉄が急に青ざめてしまった、、、、

 

「しょ、、、小学生、、、?」

 

「え?、、、あ、うん、小学生の時、毎週いってたけど、、、、」

「毎週ーーーーー!!」

「え?」

「すげえ、、、、、さすがは兄貴だ、、、、小学生ですべってたなんて、、、、」

「さすがって、そんな驚くことじゃないじゃないか、ハハハ、鉄は面白いなー」

「、、すげえ、、、、すげえ、、、やっぱ俺が兄貴とほれ込んだ男だ、、、、、」

鉄はそう言いながら、僕を得意の尊敬のまなざしで眺めていた、

 

「ぷーーーーー」

僕と鉄のかみ合わない会話を聞いていた銀二さんが急に噴出して笑い出した

「え?銀二さん、何がおかしいんですか?」

「だってお前、、、」

ガチャ!!

そんな会話の途中で僕たちの乗ったワゴン車のドアが開いた

  

「ほい、お待ちどー!!」

そう言いながらバンの助手席に乗り込んできたのは、さっき倉庫で涙を流していた追島さんだった

追島さんは、無言で助手席に座ると、その大きな両足をダッシュボードの上にどっかと乗せて、あごで銀二さんに合図をした

「それじゃ、行くぞーお前らー」

銀二さんは後ろの僕と鉄にそう言うと、軽やかな手つきでギアを入れて車を発信させた

 

僕達を乗せたワゴン車は多摩川の土手沿いの道を、軽快に走り続けた、

くわえタバコで鼻歌を歌いながら、華麗なギアさばきで車を運転する銀二さん、僕のとなりで、すべーる、すべーると、よっぽどスケートが好きなのか念仏のように唱え続けている鉄、そんな中で銀二さんの紫のダボシャツに着替えた僕は、恐る恐る助手席の追島さんの姿を、眺めていた、しかし追島さんは何事もなかった顔で、気持ちよさそうにいびきをかいて眠っていた

(さっきの涙は、一体なんだったんだろう?)

僕はあれこれ考えをめぐらせながら、追島さんの寝顔をチラチラと垣間見ていた

 

土手沿いの大きなカーブを曲がり、踏切を越えたところで、急に鉄が絶叫した

「兄貴ーー、すべーる、すべるの名所っすよー!!」

鉄はうれしそうに道路の右側に見える町並みを指差しながら、はしゃぎまくっていた、しかしそこはどう見ても、どこにでもある普通の町の景色で、大きなスケート場があるようには見えなかった

「こんな所に?」

僕が首をかしげていると、その町の大通りをはさんだ反対側に、大きな建物が見えてきた

(ああ、ここのことか、、、)

僕はそう気が付きながら、建物の入り口を見た、しかしそこはどう見ても競馬場といった雰囲気だった

(、、、、、、あれ?)

僕が首をかしげている間に、車は川崎のお大師さんの裏境内へと入っていった 

 

到着した駐車場には、僕達と同じような荷物を積んだワゴン車が、所狭しと並んでいた、銀二さんは空いているスペースに車を止めると追島さんに声をかけた

「追島の兄い、つきましたよ、、、」

 

「んー、おう、、、」

追島さんは眠そうに大あくびをすると、車から降りた、

「それじゃ、ショバ割り行ってくるから、お前ら準備しとけ、、、」

銀二さんと僕たちに追島さんはそう告げると、近くにいるガラの悪そうな人たちと、挨拶をかわしながら神社の境内の方へのっしのっしと歩いていった

「ショバワリ?」

僕は車から降りながら銀二さんに尋ねた、

「ん?ああ、場所割りのことだよ、このあたりの庭場の親分さんに挨拶してな、うちがどこにどんな店構えるか、世話してもらうんだよ、、」

「はあ、、、」

「俺たちテキヤってのはな、あっちこっちの仲間同士でお互いに助け合いながら、生きいてるってわけだ、ここではここの親分さんに世話してもらって、地元に帰れば、逆に俺たちがよそ様の世話させてもらう、」

「お互いのお世話を、、、」

「俺たちは博徒ヤクザとはちがう、商人だっていう伝統と精神を大切にしてるわけだ、、、」

「伝統と精神、、、、、ですか、、」

 

「よー銀ちゃん、久しぶりだなー」

僕と銀二さんが話しているところへ、口ひげに短いパンチ頭のこわもてのおじさんが現れた

「山さん、こんちわーす、今日はよろしくお願いしますー」

銀二さんは、両膝に手をあてながら、挨拶をしたあと、僕を振り返った

「おい、吉宗!」

「あ、、はい!」

僕は慌てて銀二さんの後ろで、前にならった挨拶をした

「おはようございますー!!」

 

「ほう、君が一条吉宗か、、、、噂は聞いているぞー、」

山さんと呼ばれる口ひげのおじさんが笑顔で僕に話しかけた

「え?」

僕はビックリして目をきょとんとしていた

「警視庁捜査四課のハゲ虎相手に、一歩も引かなかったんだろ、鬼瓦興業に一条吉宗あり!うちの若衆の間でも噂だぞ、、、、」

 

「、、ぼ、僕がうわさ?、、、」

「それにしても、男前だなー、さぞもてるんだろう、、、、」

「いや、、そんな僕は、、、、」

照れ笑いを浮かべている僕の肩を、銀二さんがポンとたたいて話しかけてきた

「吉宗、こちらの山さんはな、べっこう飴の神様といわれている方なんだぞ、、、」

「べっこう飴の神様、、、ですか?」

僕は目をキラキラさせながら山さんを見つめた、、、、

「おいおい、そんな穴の開くような目で見るなよ、恥ずかしいじゃねーか、ははは」

「後でその技見せてもらえよ、参考になるからな、、」

銀二さんはそう言いながら、ワゴン車の後ろのドアを開けた、そこへ追島さんが一枚の紙を片手に戻ってきた

 

「あ、山さん、ご無沙汰してます、」

追島さんは山さんに丁寧に挨拶をすると、僕達に声をかけた

「銀二お前はここで、たこ焼き、鉄、お前はここで氷かきだからな、、、、」

銀二さんと鉄は、追島さんの持っている境内の場所割りを見ながら返事をした

 

「吉宗、お前は銀二の隣で赤タンだ、、」

 

「赤タン?」

 

「金魚すくいのことだよ、、、」

銀二さんが僕にそう教えてくれた

「僕が金魚すくいですか?、、、、」

「何か文句あんのか、こら~!」

追島さんはさっきの泣き顔とは打って変わった、いつもの鬼軍曹にもどって僕をにらみつけた

「いや、、、文句なんて無いです、、、、ハイ!!」

 

「それじゃ支度しろ、銀二、このボケに赤たんのやり方しっかり教えとけよー」

「ハイ」

追島さんは銀二さんにそう告げると、そのゴリラのような筋肉で大きな三寸をかかえて境内の中にのっしのっしと歩いていった

 

「お前、赤たんかー、うらやましいなーー」

銀二さんはうれしそうに、僕をもっていた三寸の柱でつっついた

僕達を見ていた山さんも、うれしそうに声をかけてきた

「赤丹、水チカ、ツンパ、パイオツの余禄付き、だな、、ははは」

 

「赤丹、水チカ、ツンパ、パイオツ?、、、、余禄付き?」

 

僕は不思議そうに銀二さんと山さんを見た、そんな僕を銀二さんはいやらしい目をしながら再び突っついてきた

「赤丹は金魚すくい、水チカは水風船、、、そのうち分かるよ、ははは」

「、、、、、はあ、、」

僕はその言葉に、わくわく、どきどき、期待を膨らましまくっていたのだった、、、

続き
第34話 哀愁のゴリラへ

イラストカットは近日更新します^^


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2008年4月26日 (土)

楽しみながら書いてます

本編は月曜までには更新する予定ですが、今日はちょっとだけ最近おもっていることを少々wink

このブログ小説「侠客☆吉宗くん」を一月から書き始めて、やっとこさっとこ32話までたどりつけましたーhappy01

その間たくさんの方々に読んで頂けて、とーっても幸せに思っています。

ありがとうございまーーーーーーすheart04

実はこの物語を書き始めてから、とっても毎日が充実しています。本当は毎日更新なんて目標があるのですが、どうしても会社の仕事をしながらなので、疲れから頭が回らないことがあったりで、思うように更新できませんが、それでも毎日が楽しくてしかたありませんnote

得に楽しいシーンを書いているときは、自分でもげらげら笑いながら、本当に楽しみながら書いていて、以前会社で仕事をしてるふりをしながら書いていた時、うっかり笑ってしまってバレテしまいましたcoldsweats01

書いている私が楽しくなければ、絶対に読んで下さるみなさんも楽しい訳がない、そうおもって、これからも楽しみながら書かせてもらいますので、どうぞよろしくおねがいいたしまーすhappy01

 

この物語の主人公、まっすぐな吉宗くんの頑張りを通して、少しでも読んで下さった方の心の中が、ほんわかーっとなってくれたら、私は幸せで~すspa

Megukanban02_3

※毎日読んでくれている親友に、いい加減にトップのイラスト飽きたから変えろ、そう怒られて急きょ作成したトップイラストですup

さあ、がんばって楽しく書くぞーsmile


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2008年4月23日 (水)

第32話 爆裂ぷるんぷるん娘

テキヤ犬ヨーゼフとの奇妙なマラソン対決を引き分けた僕は、町内会の皆さんの歓喜の拍手に送られながら、多摩川を後にした、

「やばいなーー、これから仕事だって言うのに、こんな時間になっちゃったよ、ヨーゼフ」

僕はそう言いながら慌てて走ろうとした、しかし疲労から足がもつれて、思わずこけてしまった

そんな僕を見かねたのか、さっきまであれほど言うことを聞いてくれなかったヨーゼフが自分の背中に目を向けながら、

「わん!」

僕に向かってさすがはテキヤ犬といった、ドスの利いた声で吠えた

「え?、、、、」

「ワン、ワン!」

ヨーゼフは再びそう吼えながら、自分の背中に首を向けながら僕を見た

「ヨーゼフ、お前、もしかして僕に背中にのれって言ってくれてるのか?」

僕の言葉にヨーゼフはうれしそうにうなずいた、、、

 

「めぐみちゃんが、賢い子だっていってたけれど、お前って本当に賢かったんだな、、、」

ヨーゼフはうれしそうに背中を僕に向けた

「それじゃ、遠慮なく乗らせてもらうよ、、ヨーゼフ、」

僕はヨーゼフの背中にまたがった、と同時に彼は勢い良く走り出した

 

「わーちょっと、そんな急に、、、落ちる、落ちる、、」

僕は必死にヨーゼフの太いリードを握りしめると、彼の大きなからだにしがみついた、そんな僕を気にも止めずにヨーゼフは、颯爽と鬼瓦興業への道のりを走り続けた

はじめは必死になって背中にへばりついていた僕も、しばらくたつとその乗り心地のよさになれはじめ、いつしか気持ちのいい風を感じ始めていた、、

(さすがは、大型犬だな、、、あれだけ走ってへばっていたのに、もうこんなに回復してるんだから、、、)

僕はそんなことを考えながら、ヨーゼフのリードを手綱のように扱いながら、何時しかカウボーイ気分を楽しみはじめていた

「行けー、ゴーゴー、走れーヨーゼーフ!!」

僕の叫びに答えるようにヨーゼフは軽快なリズムで走り続けた、そして僕達は会社へ向かう最後の十字路にさしかかった、とその時だった、、、

僕達が曲がろうとした路地から、原付にまたがった一人の女性が、急に飛び出してきたのだ

「うわ、、、危ない!!」

「ぐわお!?」

僕とヨーゼフは危うくこけそうになリながら急停止した、と同時に、僕達の目にすさまじい光景が飛び込んできた!

春の暖かさのせいか、原付の女性は小さめのTシャツの下に、巨大なスーパーボインをぷるんぷるんと弾ませたうえに、超くびれたウェストを、どうですかー!みなさんどうですかーこれー!といわんばかりに露出したへそ出しルックだった、

おまけに反則すれすれの超短いホットパンツ姿で、僕達の前を通り過ぎると駅に向かって、再び胸をぷるんぷるん揺らしながら颯爽と走り去っていったのだ

Bakuretu

「、、、、、、す、すごい、、」

僕とヨーゼフは十字路で立ち止まったまま、その爆裂ボディーの原付女性の後ろ姿を目で追いかけていた、、、

 

「春だな、、、、ははは、、、、さあ、帰ろうかヨーゼフ、、」

僕は鼻の下をでれーっと伸ばしながらヨーゼフに話しかけた、しかしヨーゼフはまったく僕の言葉など聞こえないのか、黙って爆裂原付レディーを見つめ続けていた

「お、、おいヨーゼフ、、、ヨーゼ、、、!?」

気が付くとヨーゼフは目をぎらぎら輝かせ、鼻息も荒く興奮しまくっていた、

 

「え!?」

 

「ぐわっ!ぐわ、ワンワンワン!!」

突如ヨーゼフはおきな声で吼えると、僕を乗せたまま爆乳原付レディーの後をおって走り出した

「わーー!こらー、そっちは違うっていうのーーー!」

僕は必死になってヨーゼフの上でリードを引っ張ったが、怪力セントバーナードの暴走を止めることなどできなかった、

「ウワン、ワン、ワン、ワン」

「わー、コラー止まれバカー、止まれーーーーー!!」

「このエロ犬ーーー止まれっていってるだろーがーー!」

僕の制止など気にもとめずエロ犬ヨーゼフはひたすら走り続けた、そしてついに僕を乗せたヨーゼフは爆乳原付レディーの隣まで追いついてしまった

 

「ワン、ワンワンワン」

ヨーゼフはどうだー俺を見ろーと言わんばかりに、その爆乳にむかって吼えながら彼女の横を追走し続けた、

「きゃーーー!なによあんた達!?」

爆乳レディーは突然現れた、セントバーナードとその上にまたがった僕に驚いて、

「助けてーー襲われるーーーーー」

そう叫ぶとアクセルを全快ににして逃げるようにカーブを曲がった

「ち、 ちがうーーーー!!」

「おい、止まれーーー、止まれってのーーー!!」

僕は必死にリードを握りながら再びヨーゼフに叫んだ、しかし興奮したエロ犬は彼女を追いかけて猛スピードでコーナーに進入した、

「うわーーーー!」

あまりの勢いに僕のからだは強烈な遠心力でヨーゼフの背中から振り落とされてしまった

 

グシャーーー!!

激しい音と共に僕のからだは地面に叩き付けられた、が、、そこで僕の災難は終わってはいなかった、、、

なんと僕の右腕にはがっちりとヨーゼフと僕をつなぐ、ぶっといリードが絡み合っていたのだった、僕は絡まったリードをとくことも適わず、そのまま無惨な姿で爆走するヨーゼフに引きずられながら多摩の街中をまるで昔見た西部劇のリンチのように引きずりまわされてしまったのだった、、、、

 

 

それからどれくらい時間がたったことか、鬼瓦興業の門の前には、爆乳原付レディーと、エロ犬ヨーゼフに市中引き回しの刑に合い、見るも無残なぼろぼろの僕と、さんざんぷるんぷるんの爆乳を追い回した結果、見事にふられて、たそがれているヨーゼフの姿があった、、、

「なんて犬だこいつは、、賢いどころか、ただのエロ犬じゃないか、、、」

僕はそうつぶやきながら、おそるおそる鬼瓦興業の門をくぐった、

 

気が付くとあたりはしーんと静まり返っていた、

「すいませーん、今戻りましたーーー」

僕はそう叫びながら倉庫の前にみんなが集まっていないかと近づいていった

しかし倉庫の周りはすでに今まで仕事の準備をしていた気配はあるものの、銀二さんも鉄も誰もいなかった

「やばい、みんな仕事に行っちゃったのかな、、、、」

僕は追島さんの孫の手におびえながら、そおっとヨーゼフを小屋に入れると、となりにある倉庫の扉を軽く開けて、まさかと思いながらもそっと中を覗き込んだ、、、

 

「あ、あのーー、お、おそくなっちゃって、すいませーん、、誰かいますかーー、」

僕は、恐る恐る倉庫の中で声を出した、すると僕の声に驚いたのか、倉庫の奥で巨大な影が動く気配を感じた

「え!?」

僕は慌てて倉庫から顔を出した

「何だ今のは、、も、もしかして、、泥棒?!」

そう思った僕は、勇気を振り絞って倉庫の扉をばっと大きく開け放つと、中に向かって叫んだ

 

「だ、、誰だーーーー!!」

 

突然の大声に影の主は驚いて、僕を睨みすえてきた

 

「あー!?あ、あなたは、、、、」

なんと影の正体は、鬼瓦興業の鬼軍曹、追島さんだったのだ

「す、すいません、、、あ、遅くなってしまって、、、」

「、、、え、、、あっ!?」

僕は大声で誤りながら、追島さんの顔を見てはっとした

なんと追島さんは携帯電話を耳に当てながら、その目に大粒の涙をいっぱいにためて泣いていたのだ、、、、、、

 

「て、てめえ、何、急に空けやがるんだーー!!」

追島さんは泣き顔を見られた恥ずかしさから、僕を怒鳴りながら、腰に挿していた孫の手を投げつけてきた

「す、、すいません!」

僕は慌てて倉庫の扉から遠ざかると、少し離れたところで、そっと倉庫に振り返った

(追島さんが、泣いていた、、、)

僕はあまりの驚きに、体中の痛さも忘れ、ただ、倉庫をじっと見つめたたずんでいた、、、、

続き
第33話 ゴリラの目にも涙へ

爆乳エロエロイラストは近日更新します^^


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2008年4月18日 (金)

ココログ不調

なんだか知らないけれど、ここ数日ココログが不調で、同じ記事が連続で3個ものっていたり問題があったため、ひそかに修復してしまいました。

そんなわけで、グログ村さんからの入場の際に、サイトがないですよーなんて表示があるかもしれませんが、その時はトップページへ入場してくだされば、お話を読めますので、よろしくお願いいたします^^

お手数をおかけします

今日31話アップしましたがちょっとだけお遊びがあります^^

先ほど30話31話29話とちょっとだけイラスト追加アップしましたので、ご覧くださいね^^

ちなみに31話よりdown

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第31話 激突吉宗vsヨーゼフ

武州多摩の地に流れる多摩川は、東京を流れる大きな川の中でももっともきれいな川といわれていた、春になると美しい緑に覆われ、土手を一歩入ると整備されたサイクリングロードが長く続き、そこにはたくさんの自転車を楽しむ人たちや、ジョギングやウォーキングに励む人たちの憩いの場としても役立っていた

「おはよう、、、今日は天気がいいだがね、、、」

「あら、お楽さん今日もカメラをもってウォーキング?」

「この先で桜が見ごろだからね、、、コボル君もはっはさんも天気でお散歩びよりだがね、せっかくだから一枚、、」

名古屋なまりのお楽さんは嬉しそうに、尻尾を振って喜んでいる柴犬の写真を撮影した

 

「あー、コボル君ばっかり、ずるいわねー」

そこへまた別の女の人が大きなワンちゃんを連れて現れた

「あらー、ルビーちゃんとあかちゃんも来たのね、はいはいわかりましたよ、、、」

お楽さんはこんどはボールをくわえて歩いてくるゴールデンレトリバーにカメラを向けた

「おはよう、」「おはよう、、、」

何時の間にか多摩川の芝生の上には、たくさんの犬の散歩をする人や、ウォーキングを楽しむ町内会の人たちが集まっていた

 

「最近この辺もまた暴走族が増えてこまっちゃうわね、、、」

「夕べもひどかったでしょ、、、警察は何してるのかしらね、、まったく」

「お楽さん、たしか虎三さんと同じ町内会よね、こんど何とかしてくれって伝えてくれるあの人刑事さんでしょ」

「だめだめ、虎三さんよりそう言うことは、辰三さんに言わなきゃ、、、」

お楽さんはカメラをかまえながら、笑って答えた

「辰三さんってあの鬼瓦の?」

「そう、鬼辰さんに言えば、あそこの社員さんたちが、暴走族たちに注意してくれるでしょ、、なんていってもあの人たちは、ほとんどが暴走族とかのOBだからね、、、」

「でも、ヤクザでしょ、、、あの人たち、」

コボル君の飼い主のおかあさんはおびえ顔で、お楽さんを見た

「ヤクザはヤクザだけど、あの人たちは暴力団とかじゃなく、テキヤ一本の稼業人だから別よ、、、それに鬼辰さんは今時珍しい侠客の親分さんよ、、、」

 

「侠客、、?」

 

「強気をくじき、弱気を助ける義侠の親分さん、」

「知ってる知ってる、昔の映画の健さんみたいな感じね、、、、ほほほほ」

町内会の人たちは、親父さんのうわさで盛り上がりながら、楽しそうに朝の憩いのひと時を過ごしていた、そしてその中の一人の女性が、サイクリングロードのかなたを指さして声をだした

「噂をすれば、あの子、鬼辰さんのところのヨーゼフじゃない、、、?」

町内会の人たちは、いっせいに指の先を見た、

そこには、全速力で走り続けるヨーゼフと、やつに無理やり拉致されたあげく、一時間以上もの間、多摩川のサイクリングロードを引き回されて走らされていた僕のすがたがあった、、

Yosivsyozehu3  

「よたー、ー、とまれーー、はひ、はひ、はひ、、、、いい加減にとまへーーー」

僕はよれよれになりながらも、必死になってヨーゼフに引っ張られながら走っていた、

ぶはーぶはーぶはーぶはー

さすがのヨーゼフもへばって来たのか、息をぜーぜーさせていたが、走るのをやめようとしなかった、

 

「あら、見ない顔だがね、あの男の子、かっこから見て鬼辰さんの所の新人さんかな?」

「ヨーゼフーおはよーーー」

お楽さんと町内の人たちは、うれしそうに僕たちに声をかけた

しかし僕もヨーゼフも返事など返す余裕もなく、町内会の人たちの前を全速力で通過したのち、下流に向かって走り去っていった 

「まあ、さすがは鬼辰さんのところの若い衆ね、元気がいいわー」

 

「頑張ってねー、お兄ちゃん、、、」

町内会のひとたちは、僕とヨーゼフを見ながら、楽しそうに叫んだ、するとその声のせいかどうか、暴走を続けていたヨーゼフが突然ブレーキをかけて止まった

「うわーーー!?馬鹿ー!!」

僕はヨーゼフの急停止の反動でリードを持ったまま、見事に一回転して地面にむけて背中から叩きつけられてしまった

「あたたたたー、お前、止まり方ってのがあるだろうが、、、、」

僕は背中を抑えながらヨーゼフを見た、するとヨーゼフはガバットその体を反転させたのち、大きな顔を僕に向け何か合図をした

 

「え?、、、、、」

僕がキョトンとしていると、ヨーゼフは町内会の人たちに顔をむけ、そして再び僕に振り替えると、大きな声で、ワンと吠えた

「、、、、、ま、まさかお前、僕と勝負するつもりじゃ、、、」

ヨーゼフはその言葉に、再びワンっと吠えながら首を縦にふると、その巨体をゆすりながらむっくと立ち上がった、

「やっぱりこいつ、めぐみちゃんをかけて、公衆の面前で僕と、、、、、」

僕がそう気がついたと同時にヨーゼフは全速力で、僕を引っ張りながら走り始めた

「うわーー、、、」

僕は再びヨーゼフとともに走るはめになってしまったのだった、、

 

「そう言うことなら、僕だって意地だーーー!こう見えても部活の持久走だけは、自信があったんだ!」

僕はそう叫ぶとよれよれになった体に鞭をうって、ヨーゼフのリードを強く握りなおしながら全速力で走りだした 

そして僕とヨーゼフは再び、町内会の人たちの前をすごい速さで通過したのち、今度は上流に向かって走り去って行った

 

町内会の人たちは、驚いた顔で僕とヨーゼフを見つめた

「あら、、、すごいねー、今度の新人さんは元気だがね、、、、」

お楽さんが嬉しそうに笑っていた

「でもヨーゼフ君もめずらしいねー、いつも多摩川に来ても、のっそり歩いているだけなににね、、」

芝犬コボル君とそのおかあさんも目を丸くして、僕とヨーゼフが消え去ったはるかかなたをながめていた、、、、

しばらく町内会の人たちは黙って僕たちが消えた先を眺めていたが、一人の女性が大声で叫んだ

「あー、また戻ってきたわーーー!」

人々ははいっせいに、上流を見つめた

 

「ぜはー、ぜはー、ぜはー、ぜはー」

「ぶほー、ぶほー、ぶほー、ぶほー」

僕とヨーゼフは、頭から湯気をたてながら、よれよれな姿で、ふたたび町内会の人たちの前に姿をあらわすと、すごい勢いで彼らの前を通過した、、、

「がんばれーーーお兄さん!!」

「がんばれーーーーーヨーゼフーー!!」

「ファイトファイトーーー」

人々から歓声が上がり始めた、

僕とヨーゼフはその歓声にこたえるように微笑みむと、下流のかなたへ消えていった

 

「ねえ、ねえ どおなさったのかしら?みなさんおそろいで、、、、」

そこへ可愛い子犬連れと、楽器と譜面を片手に持った上品な女性が声をかけた

「まあ、クッキーちゃんのおかあさんのあきちゃんに、みゅうちゃん、それがすごい楽しいのよ、、、、」

「何が楽しいんだい?」

さらに釣竿をかかえた釣り人達もぞろぞろと集まってきた、お楽さんは、うれいそうに僕達のことを話し始めた、

そして気が付くとサイクリングロードをはさんで、そこにはたくさんのギャラリーが集まってしまっていた

 

「おーい、また戻ってきたぞーーー」

あゆ竿をかかえためがねのおじさんが下流を指差して叫んだ

「がんばれーー、お兄ちゃん!!」

「ファイトーヨーゼフーー!!」

 

「はひ、はひ、はひ、はひ、、、」

「ぜほー、ぜほー、ぜほー、ぜほー」

僕とヨーゼフは沿道のギャラリーの前をすさまじい形相の作り笑いで手を振りながら通過すると、再び上流にむかって走っていった、、、、

Yosivsyozehu1  

「おひ、、、よーへふ、、、いいはへんに、、、はひるのほ、やめろーーー!!」

僕は目を血走らせ、頭から湯気を出して走りながら、ヨーゼフにうったえた

「ぶほーー、ふぼぼぼーーぶほほーーー!」

ヨーゼフはまるでお前の方こそ、めぐみちゃんから手を引け、、、そういった目線で僕をみながら、走るのをやめようとはしなかった、

「こいつ、、、、はひはひ」

僕もめぐみちゃんがかかったとあっては、走るのをやめることは出来ず、ぼろぼろのからだに鞭打ちながら、走り続けた

そんな僕達に、なぜか町内のギャラリーは楽しそうに、声援を送りつづけてくれていた、そして僕たちも苦しい中、そこを通過する時は、なぜか作り笑顔で手をふってしまっていたのだった、、、、、

 

そんなことを繰り返しながら、気が付いたら僕とヨーゼフは多摩川の上流と下流の往復を十数回くりかえしていた、

そしてついに、僕達は町内の人たちの前で同時に力つき、二人そろってサイクリングロードわきの芝生の上にドサッと崩れ落ちてしまった、、、、

 

「ぶは、、、、おまえも、、なかなか、、やるな、、、、ヨーゼフ、、、ぶは、ぶは、、、」

僕は目を血走らせながら芝生に横たわってヨーゼフを見た、、、

「ぶほ、ぶほほ、、、、ぶほ、、、、」

ヨーゼフも、お前もやるじゃないか、、、そういった目で僕を見ていた、、、

その光景はまるで、少年院時代、クロスカウンターによる同士討から奇妙な友情が芽生えた、矢吹丈と力石徹といった、まさに、あしたのジョー の名シーンを彷彿させるものだった、、、、

パチパチパチパチ、、、

 

「え?」

気が付くと僕とヨーゼフの周りには、すごい数の町内のギャラリーが群がっていた

「いやー兄さんたち、頑張っただがねーー、」

お楽さんはそう言いながら、僕とヨーゼフの写真を撮りまくっていた

「え、、、、あ、ははは、、」

僕とヨーゼフはなぜか笑顔でポーズをとってしまっていた

「兄さん見ない顔だけど、鬼瓦興業の新人さんだろ、、、名前何ていうんだい、」

「あ、一条吉宗です、、、」

僕は町内の人たちに、肩で息をしながら答えた

「一条吉宗、、こりゃー立派な名前だねー、」

「それにさすがは鬼辰さんところの若い衆だ、いい根性みせてもらっただがねーー、一条吉宗君!」

お楽さんと町内の人たちは、そう言いながらうれしそうに僕とヨーゼフに暖かい拍手を贈りつづけてくれた、

こうして僕は、どういうわけか、鬼瓦興業の一条吉宗ここにあり、という感じで、その名前を地元の市民のあいだにまで轟かせてしまったのだった、、、、。

続き
第32話 爆裂ぷるんぷるん娘へ

イラストは近日アップします


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第30話めぐみちゃんの願い

小屋の掃除を済ませた僕は、与太郎ヨーゼフを連れて多摩川の土手へと向かっていた

「こら、ヨーゼフそんなに引っ張るなっていうの、、、」

ヨーゼフは僕の言葉など聞く耳を持たないといった顔で、のっしのっしと我が物顔で歩いていた

ヨーゼフの隣には、川崎という言葉をきいて一瞬戸惑いの顔をみせたが、すぐに元の明るい笑顔にもどっためぐみちゃんがいた

「吉宗くん、すごいでしょこの子のパワー」

「本当、腕がちぎれそうだよ、、、、ははは」

僕は、ぶっといリードを両手で握りながら、めぐみちゃんに向かって苦笑いを浮かべた

 

「でも、考えてみると、この子のおかげで、こうして吉宗君と一緒に過ごせたんだね、」

「ははは、僕はあやうく命拾いしたけどね、、、、」

めぐみちゃんと目を合わせて、僕は照れ笑いを浮かべた

「ねえ、、、、吉宗くんって兄弟はいるの?」

めぐみちゃんは嬉しそうに尋ねてきた

「え、、、あ、姉貴がひとり、いい年してまだ独身だけど、、、」

「へえ、お姉さんがいるんだ、いいなー、私一人っ子だったから、兄弟って憧れだったんだ」

「うるさいばっかりだだったよ、早くご飯食べろとか、勉強しろとか、剣道部だって姉貴が無理やり入れたんだよ、僕の泣き虫が治るようにって、、」

「、お姉さんが?、へえ、、何だかすごく会ってみたいなー、」

「男勝りで、めぐみちゃんとは正反対だよ、、」

「私と正反対って、まだ吉宗くん、私のことよくわかってないくせに、、、」

 

「え?、、、、、」

 

めぐみちゃんの意味深な言葉に僕は一瞬歩くのを止めて彼女を見た

「でも、お姉さんの期待は裏切られちゃったみたいだね、、、、」

「裏切る、、、?」

「うん、だって吉宗君の泣き虫は、全然治ってないでしょ、、、、」

「えー、ひどいなー、何で僕が泣き虫なんだよー」

僕はしぶい顔でめぐみちゃんを見た

「何でって、昨日だってさ、、、、ふふ」

めぐみちゃんはそう言いながら、嬉しそうに、頬をそめながら僕に微笑んだ

「あ、、、!」

僕は昨日の縁日での号泣事件を思い出して、おもわず顔を真っ赤にした

 

それからしばらく、めぐみちゃんは楽しそうに僕のことをあれこれ訪ねてきた、僕も彼女と一緒に過ごせることが幸せで一生懸命そのといかけに答えていた

僕は幸せだった、、しかし、そんな幸せを無情に打ち切るように、僕とめぐみちゃんは、川原と駅への分かれ道にさしかかった

「あー、もうこんなところかー、」

めぐみちゃんは口をぷっとしながら、駅の方を指さした

「楽しかったのに、駅こっちだから、、、これでお別れだね、、、、」

「あ、、、、そうか、めぐみちゃん学校だもんね、、」

「放課後手伝いに行きたいんだけどね、今日は委員会があるからなー、、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、僕たちの横で寂しそうにめぐみちゃんを見ているヨーゼフの頭をなでた、

「ヨーゼフ、またね、お利口にするんだよ、、、、」

めぐみちゃんの言葉に、ヨーゼフはやっと、かまってもらえたという喜びから大きな尻尾をぶんぶん振って喜んでいた

 

「それじゃ、、、吉宗くん、またね、、、、」

「あ、うん、また、、」

めぐみちゃんは立ち上がると、駅の方に歩きだした、そして数歩歩いた所で何か思いだしたように振り返った、

 

「吉宗くん、、、、」

 

「え?」

 

めぐみちゃんは、心配そうな顔で僕をじっと見つめていた、、、、

 

「吉宗くん、、、、あ、、、あの、、、、」

「、、、、?何?どうしたの、、?」

 

「あ、、、あの、、、、、」

めぐみちゃんは、言いにくそうにもじもじしていたが、ふっと溜息をつくと、真剣に僕を見た

「あの、、今日の川崎の仕事だけど、、、、終わってから、銀二さん達にさそわれても、お風呂屋さんにだけは行かないでね、、、、」

Nayami  

「え?、、お風呂屋さん?」

 

僕は訳が分からずめぐみちゃんを見つめてキョトンとしていた、、

めぐみちゃんは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、話を続けた

「ま、前に銀二さんと鉄君たちが、嬉しそうに話してたの思いだして、、、、あ、あの川崎の仕事は後から、お風呂屋さんに行くのが楽しみだって、、、、」

「え?え????」

僕はまったく訳が分からず、目をまん丸にしながら、めぐみちゃんを見ていた

めぐみちゃんは真剣に見つめながら僕に再びうったえてきた

 

「川崎のお風呂屋さんには、行かないでね、、、」

 

「あ、、、うん、わかった、行かない、、、、」

 

「、、、、よかった、、、、それじゃ、また、、、、仕事、がんばってね、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、明るい顔で僕に手を振ると、恥ずかしそうに駅に向かって走って行った

 

「、、、、、、、????、、、」

僕は訳の分からない状態でボーッとしながら、彼女の後姿を見つめていた。

「、、、めぐみちゃんどうしたんだろう急に、何でお風呂に言っちゃダメなんだろう?」

僕は切実に訴える彼女の顔を思い出しながら首をひねっていた、

 

「まあ、いいか、、、、さあ、散歩の続き行くぞ、与太郎、、、」

僕はそう言いながら、ヨーゼフのリードを引っ張った、しかしヨーゼフは、さっきとは売ってかわった態度でその場から動こうとはしなかった

「おいこら、ヨーゼフ行くぞ、、、、」

僕は再びリードを強く引っ張ったが、奴はふてぶてしい顔で僕を見ながらじっとしていた

「お前、めぐみちゃんがいなくなったとたん急に態度変えやがったな、、、、、」

「来い!!ヨーゼフ!!」

僕は大きな声でそう言うと、ふたたび力任せにリードを引っ張った、するとヨーゼフは

「ワオン、、、、、、」

大きな声で吠えたあと、その巨体をむくっと起こした、

と、同時にヨーゼフは突然、僕を無視して全速力で多摩川に向かって走り出したのだ

「うわーーーー、何だ急にーーー!!」

僕は腕に巻きつけられていたリードを離すことも適わず、ヨーゼフに無理やり引っ張られながら、全力で走らされてしまった

 

どた、どた、どた、どた、どた、

「わーわー、コラーヨーゼフ、とまれーーーーーーとまれーーーーーー」

僕の必死のさけびなどまったく無視して、ヨーゼフは全力疾走を続けた

「あーーーとまれー、やめれー、あああああああああ」

そんな叫びも虚しく、そのまま僕はヨーゼフに拉致されてしまったのだった、、、。

続き
第31話  激突吉宗VSヨーゼフ へ

イラストは近日アップします


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2008年4月12日 (土)

侠客☆吉宗くんイラスト集④

ひさびさーにたまったイラスト集アップしますhappy01 最近余計なことばかりして本編の更新がにぶってますので、これからは吉宗君中心にがんばりますよーrock

とかいいつつイラスト集ですcoldsweats01

Nayami
一人物思いにふけるめぐちゃんです、ひっそりと影を持った美少女

Punpun
ぷんぷんめぐみちゃん、

Toratoyosi
ハゲトラ初登場、これからどんなじゃまをしてくるか、、、

Toratinodoroki
みつかってしまった、、、、

Toratin
ハゲトラぽこちん騒動、これで恨みを買うことに、、、

Chuusite
読者サービス用カット、とりあえずここまでねんcoldsweats01

Oiketu
これはえぐい、大事なところは唇でカムフラージュしました^^

Osiri
菊の紋章、考えただけでぞっとしますね^^

Oisanikari
恐怖の孫の手をもった追島さん、実はこの人にも悲しい過去が、、、、
後日本編にておたのしみにhappy02

Powanpowwan
さすがはイラストレーター、合成はおてのもの^^

Soujio
これはいやですねー^^

Meguperor
かわいいーheart01描きながらどんどん好きになっていくめぐみちゃん
好きだなーこの子、、、heart04

Kanseihyousidai_2
トップ用イラストです^^このイラストが出来るまでを、光ず喫茶にて更新してますので、見てくださいね^^

最後におまけですよーー^^

何時の日か書きたいストーリーの主人公です、その名は青竜、現在構想を練っているところですが、吉宗君がおろそかになってはだめなのでレッツ金玉寺同様、暖め中です^^down

Seiryuuirast_3

というわけで、久々にたまったイラスト&新作イラスト更新しましたー^^

それでは本編をお楽しみください
本編侠客吉宗くんへ


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2008年4月 9日 (水)

第29話 吉宗君って素敵

まさかの恋敵、鬼瓦興業の愛犬ヨーゼフ、通称与太郎のおしっこ攻撃を受けた僕は、犬小屋のわきの水道で身体についたアンモニア臭を洗い流していた

そんな僕の姿を当事者与太郎は、知らん振りで寝転びながら、時折片目を開けてはふてぶてしい顔で眺めていた

「まったく、白々しい顔しやがって、」

僕はぬれたダボシャツをぬいで、頭から冷たい水をかぶりながら、ぶつぶつ呟いていた

 

「吉宗君、タオルと着がえもらってきたよー」

めぐみちゃんがそう言いながら、両手にバスタオルとまっさらなダボシャツをかかえて走りよって来てくれた

「あー、ありがとう、めぐみちゃん」

僕はぬれた髪の毛を手で払いながら彼女の方を振り返った

Hadakayosimune

 「あ、、!?」

めぐみちゃんは上半身裸の僕を見て、はずかしそうに頬を赤く染めながら、もっていたタオルをそっとさしだした。

「あ、、ご、ごめん」

僕はめぐみちゃんから慌ててタオルとダボシャツを受け取ると、大急ぎでぬれた頭と身体を拭いてシャツの袖に腕を通した。

 

「、よ、吉宗くんってもっと細いきゃしゃな身体だと思っていたら、た、たくましいんだね、、、、驚いた、、」

めぐみちゃんはそういいながら真っ赤な顔で僕を見た

「え、、、? あ、中学、高校って剣道部だったからかな、毎朝素振りだけは、欠かさずやってたんだ、、ははは」

僕はダボシャツのボタンをしめながらはずかしそうに笑った

「へえ、剣道部だったんだ、、、すごい」

「すごいって、万年補欠だから、全然すごくなんかないよ、、、で、でも、、」

「でも?」

「うん、でも一つだけ小さな自慢なんだけど、6年間一度も練習を休んだことないんだ、、、それだけが僕のポリシーっていうか誇りだったから、、、ははは」

僕はそういいながら、頭をポリポリかいてめぐみちゃんを見た、 

「一度も?、、、、すごい、すごい、それって大きな自慢だよ、、、」

めぐみちゃんはうれしそうに微笑みながら、手のひらにメモをかく素振りを見せた

「また一つ吉宗くんの、好いところ知っちゃった、、、、へへ」

めぐみちゃんはそう言いいながら、ペロッと可愛い舌をだしながら僕をみつめた、、、

Meguperor  

(か、、、かわいい、、、やっぱりめぐみちゃんは、かわいすぎる、、、)

 

僕は得意のお公家様の笑顔で彼女をぼーっと見つめていた

「や、やだー!また、その面白い顔、、、、吉宗君ってすぐふざけるんだから、、、」

めぐみちゃんは、笑いながら持っていたカバンで僕の顔面を思いっきりぶったたいた

バゴッ!!

鈍い音と共に僕の両鼻から、たらーっと鼻血がながれおちた

 

「あー!ご、ごめんなさい、、、、」

めぐみちゃんは慌ててポケットからティッシュを出すと、一生懸命僕の鼻血を拭いてくれた

愛するめぐみちゃんの愛の一撃、そう思うと不思議とまったく痛みは感じなかった、僕は両鼻にティッシュをつめた間抜けな顔で、頬を染めながらにんまり微笑んでいた、、、

 

そんな僕たちの幸せな光景を、クソ面白くない顔で眺めている奴がいた、そう、それは僕と同じようにめぐみちゃんに恋心を寄せているヨーゼフだった

わん!わん!わん!

与太郎ヨーゼフはさすがはテキヤ犬といったどすの聞いた声で、小屋の中から必死に吼えていた

「あー、そうそう、君の事を忘れてたねヨーゼフ」

めぐみちゃんはヨーゼフを小屋の外に連れ出すと、やさしく頭をなでてあげた

ヨーゼフはさっきまで僕を見てた時とはうって変わった人懐っこい表情でめぐみちゃんの横で幸せそうにお座りをしていた

「吉宗君、小屋の掃除があるんでしょ、、、この子はしばらく遊んでいてあげるから、すませちゃっていいよ」

「でも、めぐみちゃん学校は、」

「実はパパとちょっとあって、少し早く家をでちゃったから、、」

「パパとって、、、、もしかして僕のことで、、?」

めぐみちゃんは少し悲しい顔をしながらヨーゼフを撫でていた

 

「吉宗君は気にしないで、私とパパの問題だから、、、、、それより掃除掃除、手を休めてたら別の恐い人が来るんじゃない」

僕の頭に恐怖の孫の手を持った追島さんの姿が浮かんできた

「そうだ、、、いけない」

僕は慌ててヨーゼフの小屋の掃除にとりかかった

 

僕は一生懸命デッキブラシでヨーゼフの小屋をゴシゴシ磨いていた、そんな僕を見つめながら、めぐみちゃんはうれしそうに話しかけてきた

「吉宗君って、まっすぐで、どんなことにも一生懸命になる人なんだね、、、」

 

「え?どうして急に、、」

「うん、お掃除している姿を見ててそう思ったの、他の人はもっといい加減にやってるのに、吉宗君は隅々まですごい一生懸命だなーと思って、、ふふふ」

めぐみちゃんは、そういいながらニッコリ笑っていた

「なんだか、そう言われると、よろこんでいいのか、悪いのか分からないな、、、、」

僕は恥ずかしそうに頭をかいた

「喜んでいいと思うよ、私、そんな吉宗君のこと、とっても素敵だなーって思うもん、、」

 

「え、、、、、!!」

僕は目を輝かせてめぐみちゃんを見た

「あ、、、!?」

「よ、ヨーゼフ良い子だね、静かにしていて、、、」

めぐみちゃんは自分で言った言葉に急に照れて、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうにヨーゼフの頭をなでた

 

(素敵、、、めぐみちゃんが、めぐみちゃんが、僕を素敵って、、、、本当の春がきたんだー!)

僕は幸せだった、幸せで幸せで、ルンルンになって、ハゲ虎のことなどすっかり忘れて、心はパタパタ空を飛びながら、犬小屋の掃除に勢を出していた

 

そんな僕を見つめながら、めぐみちゃんは嬉しそうに訪ねてきた 

「吉宗くん、今日はどこのお祭りに仕事に行くの?」

「今日?、確か今日は川崎のお祭りに行くって、銀二さんが言ってたけど、、」

 

「川崎!?」

 

めぐみちゃんは、川崎という言葉を耳にしたとたん、急に顔色を変えて黙りこんでしまった、、、、、

 

「、、、、?、ど、どうしたの、めぐみちゃん、、、、」

「、、、、、、、、、、」

「ねえ、どうしたの急に、めぐみちゃん、、、めぐみちゃん、、、」

「え、、、あ、ごめんなさい、、、、何でもないの、私の勝手な思いこみだから、、、」

「思い込み?」

僕はデッキブラシを握ったまま、めぐみちゃんの急な変化を見つめていた

「本当に何でもないんだから、ごめんね、、、へへへ」

めぐみちゃんはそういって笑いながらも、なぜか不思議な不安の影をのぞかせていた、、、

続き
第30話 めぐみちゃんの願いへ

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2008年4月 5日 (土)

第28話 与太郎と天使のめぐちゃん

「ヨーゼフどいておくれー、ヨーゼフ」

僕は親父さんの愛犬セントバーナード、ヨーゼフに見事なマウントポジションをとられ、身動きできない状態で必死になって訴えていた

しかしヨーゼフはその巨体を動かそうとせず、口からすさまじい量の唾液を僕の顔にぶっ掛けながらじっとたたずんでいた

 

「お、おねがいだから、ヨーゼフ、どいて、、、、、ヨーゼフ、、、、ヨー、、、、ゼ、、」

僕はその重さに、耐え切れず思わず虫の息になってしまっていた、そんな僕の顔をヨーゼフはべロッと巨大な舌でなめてきた

「ワオッ!?」

僕の顔をひとなめしたヨーゼフは、嬉しそうに顔を持ち上げると、これは美味しいぞ、そういった顔で再び僕を見た

「ヨーゼフ、、ちょっと僕は、、食べものじゃない、、、ヨーゼ、、、、、フ」

僕は必死になってもがいた、しかしがっちりマウントを取られてしまっている僕の身体は身動き一つ出来ない状態だった、、、

 

(あー、まさか始まったばかりの侠客吉宗くんなのに、こんなに早く最終回がおとずれてしまうなんて、、、、、それも僕が親父さんの愛犬に美味しく召し上がられて終わりなんて、、、、)

目の前で美味しそうに僕を見ながら舌なめずりをしている、ヨーゼフを見ながら僕は思った、、、

(いやだーーー、そんなのいやだーーーー、ついにめぐみちゃんとの恋がスタートしたばかりだって言うのに、、、、)

そう思った僕は、必死になって救いの声を発していた、、、、

「た、、、たしゅけてーーー、誰か、たしゅけてーーーー」

力ない声で僕は叫び続けた、しかしその悲痛の叫びもむなしく、助けがやってくる気配はまったくなかった

「たしゅけてーーー、たしゅけてーーーー」

その巨体に押しつぶされた苦しみから、僕の意識はまたしても遠くのほうへ旅立とうとしていた、、、、

 

  

(ここは何処だ、、、?、前に一度来たことがあるような気がする、、、)

僕は見覚えのある、お花畑にいた、

(そうだ、、、ここは確か熊井さんの恐怖から逃げようとした時、僕が入りそうになったところだ、、、、、ああ、ついに僕は来てしまったのか、、、ここに、、、)

僕は一人お花畑で寝そべっていた、そしてふと見ると僕の腕と足にはたくさんの草のつるがからまって僕はそこでも身動きできない状態だった

(何だよこれは、、、)

僕は必死にそのつるを取り除けようともがいたが、がっちり絡まったそのつるから逃れることは出来なかった

 

観念した僕は、綺麗な空を眺めながらボーっと考え事をしていた

(確かここで、めぐみちゃんにそっくりな天使に出会ったんだよなー、、、)

僕はそう思いながらあたりを見渡した、すると遥かかなたからカバンをかかえた天使が飛んでくるのが見えてきた

 

「吉宗くーん、くーんくーん、どうしたのーのーのー

 

「あー!?、君はあのときのめぐみちゃん、、、、」

僕はうれしくなって微笑んだ、、、

天使のめぐみちゃんは、急に優しい声でささやいた

「ヨーゼフ、どきなさい、さいさい、、、」

「さあ、どくのよヨーゼフ、、、さあ、こっちにおいで、おいでおいでおいで、、、」

「あ、、、だめだよ、、、、そんなことをしたら君がヨーゼフに食べられてしまうよ!」

僕は慌てて天使のめぐみちゃんに叫んだ、しかし天使のめぐみちゃんは、僕の制止も聞かずヨーゼフを呼び続けた

「ヨーゼフ、、来なさい、さいさい、、いたずらは駄目よ、だめよだめよ、、、、、」

やさしいめぐみちゃんの天使の声が、心地よくお花畑にこだました

すると突然僕の手足に絡まっていたつるが、するするっと解け始め、気が付くと僕は自由の身になっていた

 

「あ、、ありがとう、き、君が助けてくれたんだね、、、、」

僕は天使のめぐみちゃんを見つめた、

天使のめぐみちゃんは優しく微笑んでいた、そして気が付くと、そのめぐみちゃんの横には静かにじっとしているヨーゼフの姿があった、、、、 

 

「吉宗くん、、、、、吉宗くん、、、、、、」

「、、、?、、、」

「、、大丈夫、吉宗くん、、、、」

「は、、、めぐみちゃん!?、、、」

気が付くと僕の目の前には、天使のめぐみちゃんではなく、本物のめぐみちゃんが心配そうに僕を眺めていた

「あれ、、、ここは、、、?」

僕は慌てて周りを見渡した、するとそこはさっき僕がヨーゼフに襲い掛かられた彼の小屋の中だった、

「驚いたー、うちの玄関をでたとき、たすけてーなんてかすれ声が、こっちのほうで聞こえるから、来て見たら、吉宗君がこの子の下敷きになってるんだもん、、、」

振り返るとめぐみちゃんは嬉しそうに微笑みながら、彼女の横で静かに伏せをしているヨーゼフの頭を撫でていた

「うわ、、、めぐみちゃん、、危ない、、危ない、、、」

僕は慌てて彼女の横にいるヨーゼフを指差した

「、、、え?、、、」

めぐみちゃんは不思議そうに僕の指の先にいるヨーゼフを見た

「もしかして、危ないって、この子のこと?」

「うん、、うん、、、、」

僕は必死にうなずいた、しかしめぐみちゃんはまったく慌てた様子も見せず、微笑みながらヨーゼフの頭を撫でた

「大丈夫よ、吉宗くん、、、この子はとっても賢くて優しい子なんだよ、、」

「ねー、ヨーゼフ」

めぐみちゃんに撫でられながらヨーゼフは嬉しそうにしっぽを振っていた、僕は驚いた顔でめぐみちゃんとヨーゼフを何度も見ていた

 

「そうか、、急に僕が小屋に入ってしまったから悪かったんだね、、、」

僕は笑いながらそう言うと、そっと手を差し出してやさしくヨーゼフに声をかけた

「ほら、おいでヨーゼフ、、、」

するとヨーゼフはのそっと立ち上がると、その巨体をゆすりながら僕に近づいてきた

「ね、、、とっても賢い子でしょ、、、」

「本当だ、、、ごめんなヨーゼフ、さっきは僕が驚かせてしまったんだね、、、」

僕はしゃがんだ状態で、近寄って来たヨーゼフの頭を撫でようとした、と、その時、突然ヨーゼフはその身体をくるっと反転させ僕の前で大きな後ろ足を高く持ち上げた

「!?」

ヨーゼフの高く上げられた足の付け根にある、巨大な突起物から、僕の頭めがけて黄色い生暖かい液体が突如発射された

 

じゃじゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

「ぶわーーーー何だーー!?」

「ちょっとヨーゼフやめなさい!!」

相当たまっていたのか、ヨーゼフから発射された大量の液体で、僕は頭から身体までずぶぬれ状態になってしまった

ヨーゼフはその股間から最後の一滴を僕に振り掛けると、まるでライバルを見るような視線を僕に向けながら、のそのそとめぐみちゃんのもとへ戻って、彼女の横で静かに伏せをした。

「、、、、、、、、、、」 

僕はヨーゼフのおしっこまみれの身体で、しずかにめぐみちゃんとヨーゼフを見つめながら固まっていた、

 、

「もう、何てことするの、ヨーゼフ、」

ヨーゼフはめぐみちゃんに怒られて旬としていた、

「ちょっとまっててね、吉宗くん、今タオルもらってくるからね、、」

「、、、、、、、、、、、」

 

「おばちゃーん、大変なのー!!」

めぐみちゃんはそう叫びながら、鬼瓦興業の事務所の中に走っていった

 

僕は呆然としながら、離れたところでじっと伏せをしているヨーゼフを見た

「おい、、、、ヨーゼフ、、、いや与太郎、、、」

ヨーゼフは僕の言葉にめんどくさそうにこっち見た

「お前、僕に何の恨みがあるっていうんだ、、、」

僕は頭と身体からアンモニア臭を漂わせながら、つぶやいた

ヨーゼフはそんな僕をギロッと睨むと、黙ってめぐみちゃんが走り去った方角を愛する人を待ちわびるような目で見つめていた

 

「まさか、与太郎、お前もめぐみちゃんのことを、、、、」

ヨーゼフはその言葉を聞いて、じろりと好戦的な目で僕を見つめた

(こんなところに、僕のライバルがいたとは、、、、)

僕は身体から異臭を発散させながら、じーっとヨーゼフと見詰め合っていたのだった、、、、。

続き
第29話 吉宗君って素敵、、、へ

イラストは近日更新します


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2008年4月 1日 (火)

第27話 ハゲ虎vsめぐみちゃん

鬼瓦興業のお隣、神咲家では、昨日のピストル騒動から冷戦状態が続いていた、神咲虎三、人呼んで閻魔のハゲ虎は、そんな冷戦状態を打開すべく、新聞の影から流し台の前に立つ、めぐみちゃんに猫なで声でそっと話しかけた

「おーい、めぐみー、めぐみちゃんやー、、、、、」

「ふん、、、、」

虎三の猫なで声もむなしく、帰ってきたのはめぐみちゃんの冷めた返事だった

「ふんって、おいパパにそれは無いだろう、、、、なあ、めぐみちゃん、、、」

虎三はひっしに作り笑いを浮かべていた、

「、、、、、、、、、、、」

しかしめぐみちゃんの返事はなかった

「あのー、めぐみちゃん、、今日の朝ごはんは何かなー?」

虎三は、新聞をたたみながら、ダイニングで声をかけた

 

「はい、どうぞ!」

どん!

めぐみちゃんは虎三の前のテーブルに、ビニールがついたままの魚肉ソーセジ一本を無愛想に置くと、さっさと台所から出て行ってしまった

「あ、、ちょっと、めぐ、、、これだけ、、、?」

「おい、めぐみ、、、何を、いつまでも怒ってるんだよ、、、、、」

虎三はソーセージを片手にめぐみちゃんを追いかけた

「怒るにきまってるじゃない、パパがあんなひどいことしたんでしょ、、」

めぐみちゃんは半分うるんだ瞳でハゲ虎を睨んだ

 

「ひどいって、あ、、あの小僧が悪いんだろうが、テキヤ風情の分際で、うちの大切なめぐみにちょっかい出したんだぞ、、、、」

「どうして昔からそうなの、、、私が男の人と仲良くするとすぐに、ひどいことをして、、」

めぐみちゃんは泣きながら、ハゲ虎に食ってかかった

「馬鹿もんが、それはわしが、お前のことを思ってだなー、お前に悪い虫がつかん用に守ってるんだろうが!」

「吉宗君は悪い虫なんかじゃありません!!」

めぐみちゃんは涙を拭きながらプイっと横を向いた

 

「お前は全然わかっとらんのじゃ!あの男だって大人しい顔して一皮向けば、狼なんだ、狼!なんだかんだと言い寄りながら、本当はお前の体が目当てなんだぞー!!」

「いやらしー!、自分がいつも外でいやらしい事ばかり考えているから、人のこともそんな風に見えちゃうんです!」

「いやらしいって、、お前なんてことを、わしは事実を話しとるんじゃ!あの男だって今はまじめな顔しておるが、時期に本性を現すに決まっておる、」

「本性って何よ、本性って、、、」

めぐみちゃんは真剣な顔でハゲトラに食い下がった

 

「それはお前、ことわざでも、朱に交われば赤くなる、って言うだろうが、銀二や鉄のような遊び人の連中とつるんでいて、染まらない訳がないんじゃ、わしは刑事だから、その辺はよーく分かるんじゃ」

「、、、、、、、、」

めぐみちゃんは一瞬だまって心配そうに考え込んでいた

 

「あいつだってそのうち、博打に酒に喧嘩ざた、おまけに女遊びだってするにきまっとるんじゃ、例えは川崎のソープランドにだって行ったりするんだぞ、銀二らといっしょに、、、」

 

「ソ、、、ソープランド!?」

 

「そうだ、ソープランドだ、川崎のソープランド、、、どうだ、分かったか、、、、」

めぐみちゃんは一瞬恐い顔で固まってしまった、

しかし、お祭りで見せたあの情熱のこもった涙顔を思い出して、首をよこに振った

「吉宗君は絶対にソープランドなんて行きません!そんなエッチな人じゃありません!!」

「いや行く、ぜーッたいに行くにきまっとる!」

「行かないったら行きません、吉宗くんはパパ見たいな、スケべで変態親父じゃないんです!!」

 

「へ、、、変態親父、、、!?」

ハゲ虎はその一言で、急に固まってしまった、、、、

 

「父親に向かって、、へ、、、変態おやじ、、、、、」

ハゲ虎は急に目頭を抑えると一目散に仏壇の前に駆け寄り、置いてあった金色のりんを鳴らした

ちーん!!

「母さん、、わしは、めぐみの育て方を間違えてしまったようじゃ、、、、」

「めぐが、めぐが、、わしの事を、変態親父だなんて、変態親父だなんて、、、かあさん、かあさん、、、」

ハゲ虎は仏壇の前で、泣きながら飾られた写真に向かって訴えていた

 

「やめてよー、パパー、いつもそればっかり、、、」

「そんなこといったって、お前がわしのことを変態親父なんていうから、、、、」

「わかりました、言いすぎました、ごめんなさいー!!」

めぐみちゃんは、制服のジャケットをはおりながらl、つっけんどんにそう言った、

ハゲ虎はその言葉を聞いて嬉しそうにつぶやいた

「わかってくれたんじゃな、めぐみ、もう二度とあんな男と話しなんぞするんじゃないぞ、、」

めぐみちゃんは慌てて振り返ると、首を大きく振った

「それとこれとは話が別です!」

「うぐおーーー?!」

「それじゃー、わしよりもあの青二才の方が大切だって言うのかー!そんなこと言って死んだ母さんが聞いたら怒るぞー!!」

「お母さんが生きていたら、絶対に反対しないで私たちのこと応援してくれます!」

 

「私たち、、?応援って、、、、おまえ?」

ハゲ虎はきょとんとした顔でめぐみちゃんの顔を見た、めぐみちゃんはハッとした顔で頬を赤く染めた

「お前、もう付き合ってたのかー、まさかあの小僧と、チューしたんじゃないだろうなー!?」

「チューなんてしてません、それにまだ付き合ってるわけじゃないけど、、、」

めぐみちゃんは言葉を詰まらせながら、ぽーっと何かを考え込んでいた、そして昨日おまつりで吉宗が叫んだ愛の言葉を思い出していた

めぐみちゅわん、うぐえ、僕は、僕は君にどんなに悲しい秘密があろうとも、君が好きだーー!!君を好きになることで、どんな辛い未来があったてかまうもんか、僕は君が好きだったら、好きなんだーーー!)

めぐみちゃんは、ぽーっと頬を赤くしながら吉宗の言葉をかみしめて微笑んでいた

 

(決してドラマみたいなカッコイイ言葉ではなかったけど、あんなにハートのいっぱい詰まった愛の告白なんて、はじめてだったなー、、、、)

めぐみちゃんは手を頬にあてながら、遠くを見つめて固まっていた

 

「お、、、おい、、おいどうしたんだ、、、めぐみ、、、、」

ハゲ虎はそんなめぐみちゃんの様子に慌てて、近寄っては顔の前で手をばたばたしたり、めぐみちゃんの心を呼び戻そうとしていた

「おい、、、めぐみ、、めぐや、、、、、」

 

「吉宗くん、、、、、、heart01

めぐみちゃんは頬に手をあてながら無意識につぶやいてしまった

「は、、、!?」

めぐみちゃんが気がついた時、目の前にはその一言を聞いて驚きのあまり口をポカンとあけてきょとんとした目で彼女のことを見ている、虎三の顔が間近にあったのだった。

「あ、、、、、、、、!?、」

めぐみちゃんは、慌てて近くにあったカバンを手にかかえた

「あのクソガキー、ここまでめぐみの心を、、、、むむむむ」

「許さんー!絶対に許さんぞー!」

ハゲ虎は床をバンバン蹴飛ばしながら大声で怒鳴り続けた

「許さんって、私だったもう子供じゃないんだから!絶対に私たち二人の中は、パパなんかに邪魔させないからね!」

めぐみちゃんはそういい返すと、玄関で慌てて靴をはいて外へ走って行った

「あーめぐみーーー!!」

ハゲ虎はそんなめぐみちゃんを、呼びとめた、しかしめぐみちゃんはそのまま走りさってしまった、

「めぐ、、、、めぐみ、、、、、」

ハゲ虎はそうつぶやきながら、その場に崩れ落ちた、そして再び仏壇に向くと、めぐみちゃんのお母さんの写真に泣きながら訴えた

「母さん、、、、母さん、、、めぐみが、わしの大切な、めぐみが、、、うううう」

ハゲ虎は泣きながら仏壇の写真に語り続けた、、、、そしてしばらく下を向いて泣き崩れたあと、ふっと顔をあげると、すごい鬼の形相で玄関を睨み据えた、、、、

「おのれ、、、、あの吉宗とかぬかすクソガキがーーー、絶対にただじゃおかんからな~!」

虎三は、まさに怒りの閻魔大王と化したすさまじい顔で、唇をかみ締めていたのだった。

  

 

めぐみちゃんとハゲ虎が激しいバトルを繰り広げていたころ、僕は、まるでムーミンのように腫上がったお尻をかかえて、犬小屋に向かってとぼとぼ歩いてた

なぜ僕がこんな姿になってしまったか?

それは前回のお話を読んでくださった方には分かると思いますが、なんと僕は、テキヤさんの守り神、神農さんの頭を照れた拍子にバシバシとシバキまくってしまったのだった。

運悪くその姿を鬼瓦興業の鬼軍曹、追島さんに見つかった僕は、100孫の手の刑を執行され、哀れこんなムーミンちゃんになってしまったのだ。。

 

「いたた、、いたたたー」

僕は片手に水とブラシの入ったバケツを持ち、もう一方の手では、ひりひりするお尻を押さえながら、やっとの思いで鬼瓦興業倉庫脇の犬小屋まで辿り着いた。

「おーい、与太郎くん、、、掃除に来たぞー」

そういいながら小屋の前に立った僕は、その小屋の広さに呆然とした、

約三メートル四方の鉄の檻の中には、さらに大きな部屋がひとつ置かれていて、その中に与太郎と呼ばれる親父さんの愛犬が隠れているのか、あたりは不気味に静まり返っていた

「で、、でかい小屋だなー」

僕はふっと追島さんから犬小屋の掃除と、朝の散歩を言いつけられた時のことを思い出していた、、、、、

 

「掃除が終わったら、新入り、お前は与太郎の小屋の掃除だ、それが終わったらやつを連れて多摩川まで散歩に行くんだぞ!!」

追島さんの言葉に一瞬、銀二さんは青い顔をしてたずねた

「追島の兄貴、、、与太の散歩って、こいつ一人でですか?」

「あたりめーだろが、お前らこれから川崎の仕事(バイ)の準備で忙しいだろうが、犬の散歩ごときに二人も三人もいるか、、、」

「、、、、、、、」

銀二さんと鉄は、青い顔をしながら僕を見た

「あ、、、あの僕昔から動物大好きですから、、、」

僕のその答えに、追島さんはニヤッといやらしい笑顔を浮かべた

「親父さんの大切な愛犬だからな、粗相のないよう大事に扱うんだぞ、、、」

「はい!!」

僕は明るく返事を返すと、銀二さんと鉄の顔を見た しかしどういうわけか二人の顔には明らかに僕の恐ろしい未来を予知するかの様な、影が隠れていた、

 

「、、、、さっきの銀二さんたちの顔、何だったんだろう、、、、」

僕は首をかしげながら、小屋の入り口の鍵を空けようとしゃがんだ、そしてそこにはられた表札をみて思わず噴出してしまった

『 ヨーゼフのお家 』

「なんだこれ、、、あ、そうか、、」

「みんなが与太郎とか与太とか言っているからそれが名前だと思っていたけど、ヨーゼフのよで、与太郎って言ってるんだははは、、」

僕はそういいながら嬉しそうに微笑んだ、

 

「でもヨーゼフってどこかで聞いた名前だけど、なんだっけな、、、フランダースンの犬はパトラッシュだったけど、、、うーん、、、」

僕はヨーゼフという優しそうな名前を見てすっかり安心しきっていた、そして不用意に小屋の鍵をあけると

「おーい、ヨーゼフ、お散歩に連れて行ってあげるよー」

そういいながら小屋の中に入っていった、そして僕が小屋の中のもう一つの大きな部屋に近づいた瞬間、中から突然巨大な怪物が僕に襲い掛かってきたのだった、、、

「ぐおあーーーー!!」

「わーーーー!?」

怪物はまるで、総合格闘技のマウントポジションのように、僕の身体の上にその巨大な毛むくじゃらな身体を覆いかぶせてきた

僕はその重圧に押されながら、息が出来ず遠のいていく意識の中で、ヨーゼフという名前の犬がアルプスの少女ハイジに登場していたセントバーナードだったことを思い出した、、

「ぐえ、、くるちーー、くるちーー、どいてー、ヨーゼフ、、、、、」

僕は虫の息になりながら、僕の上でマウントポジションをとっている巨大な怪物をかいま見た、、、

そこにはまさしく ヨーゼフ といった、今どき図鑑でしか見ることのない、2メートル近いセントバーナードが、目を血走らせながら僕に襲い掛かっていたのだった、、、

続き
第28話 与太郎と天使のめぐちゃんへ

イラストは後日更新します


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