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2008年5月13日 (火)

第36話 ツンパ、パイオツの余禄

午後になると、お大師さんの境内はたくさんの人でにぎわいはじめた、僕は、テキヤ稼業の三つの戒めの恐怖から立ち直り、金魚すくい、この業界用語で赤タンの子供客の応対に追われていた、

どうやって恐怖から立ち直ったか?、、、それは銀二さんのこの一言だった

「吉宗、、、お前はめぐみちゃん一筋なんだろ、、それだったら間違っても、ばしたとるなんて、ヘマするわけねえだろうが、、、、」

その言葉で僕の頭の中に再び天使のめぐみちゃんが、、、

(そうだよ、、、僕には愛する、めぐみちゃんがいるんじゃないか、、、、、、)

単純な僕はそう思った瞬間からたった2分40秒ですっかり元気を取り戻したのだった、、、、、

 

「さあ、いらっしゃい、いらっしゃーい、金魚すくい一回200円、500円で三回ですよーー!」

そんな声を張り上げる僕の前には、メジャーリーグの帽子をかぶった小学生が水槽の前にしゃがんで、大きな金魚をねらっていた、、

バシャ!!

帽子の子供は僕の目を盗んでもっていたお椀で、大きな金魚をまとめてすくった

 

「あーーー!?君、今お椀ですくったなー!、だめじゃないかインチキしたら、、、!!」

「すくってないよー、ちゃんとこっちのポイですくったよー!」

「ポイですくったって、見てみなさいよー、君のポイはぬれてないじゃないかー!」

「早業だったんだよー!うるさいジジイだなー!」

「じ、、、ジジイとはなんだー、君ー!」

「へん、ジジイだからジジイっていったんだよー、バーカ、バーカ、、、」

帽子の子供はそうわめくと、お椀を持ったまま、走り去ってしまった

「あーーー!こら、待てー、お椀まで、かえせーーーー!」

僕は大声で叫んだが、その子供は人ごみに消えさってしまった、、、、、

 

「まったく、なんて子供だ、、、、」

僕は呆然としながら、子供が立ち去った方角をながめていた、、

 

「ははははは、お前も子供にかかったらジジイか、吉宗、、、」

隣でたこ焼きをひっくり返していた銀二さんが、僕を見て大笑いしていた

「笑い事じゃないですよー、、、、それに、銀二さんの話していた余禄なんで全然ないじゃないですか、、、、お客さんはにっくらしい子供ばかりだし、、、、おまけに、、」

僕は椅子に腰掛けると、隣にあった発砲スチロールの箱のふたを開いた、、

むわーーーー!!

中から異様な臭気がただよってきた

「、、、、うぐ、、死んじゃった金魚はめちゃめちゃくさいし、、、、、」

僕は鼻をつまみながら銀二さんを見た 

 

「何をぶつくさ言ってんだよ、もう少しまってろって、、もうじき、余禄がどっさりやってくるからよ、、、」

銀二さんはそう言いながら三寸にぶら下がっていた時計を見た、

「お、4時か、、、、そろそろだな、、、、」

「そろそろ?」

「余禄に預かりたかったら、しっかり声出せよ、、、ボーっとまってたんじゃ駄目だぞ、、」

銀二さんは笑って話しながら、遠くの何かを発見して目を輝かせた

「おし、来た来たー、」

 

「さーーー、らっしゃい、らっしゃいー!、大たこ入り、たこ焼き、焼き立てだよー、そこのお姉ちゃん、君達可愛いからおまけしちゃうよーー」

僕は銀二さんが声をかけた方を見た、するとそこには学校帰りの派手な女子高生が数人うれしそうに話しをしながら、こっちへ近づいて来ていた

「彼女ー!ひゃー、超可愛いじゃーん、思いっきりおまけするよーん」

銀二さんの軽い言葉に、その中の一人が近づいてきた

「お兄さーん、本当におまけしてくれるのー、」

「おー、かーわいい!君の場合メッチャ可愛いから二個おまけーーーー」

銀二さんはそう言いながら、パックにおまけのたこ焼きを押し込むと、その女子高生に手渡した

「あーい、500円ねー」

「えー、私買うなんて、、、」

「焼きたて、美味しいから、、、、」

銀二さんは間髪いれずにウインクすると、女子高生ものりのりで財布からお金を払ってしまったのだった、、

 

(あいかわらず、、、みごとだ、、、)

 

僕は関心しながら銀二さんの華麗な商売っぶりをながめていたが、

 

「よし!僕も頑張ろう!!」

そうつぶやくと、その女子高生達に向かって、満面の笑顔で声をかけた

「いらっしゃい、いらっしゃいーーー、そこの彼女たちー、金魚すくい、楽しいよー」

銀二さんといっしょにいる時間が長いせいか、何時のまにか僕は、そんな商売言葉を自然と出せるように変身していたのだった、、、、

 

「わー、金魚すくいだー、なつかしー」

一人の女子高生がそう言うと、他の学生達もいっせいに僕のほうを見た

「わー、このお兄さん超かっこいーーー」

「きゃー、ほんとだー、髪型は変だけど、超かっこいいー」

「え、、あ、、超かっこいいだなんて、、、ははは」

僕は最近の行け行け女子高生たちに押されて、真っ赤になってしまった

 

「お兄さん、100円にまけてくれたら、やっていくよーー」

茶髪の女子高生がそういいながら僕の前にかがんできた

「いや、、100円は、、、」

僕がそういいかけたときだった

「いいよ、いいよー、君達、俺が許す、、、、100円でみんなやって行きなー、」

「え?」

振り返ると今までたこ焼き売り場にいた銀二さんが、笑いながら勝手にポイを女子高生達に配り始めていた、、、

「このお兄さんやっぱり気前がいいーー」

「いやーははは、可愛い子には弱いんだよー、ほい、どーも、どーも、、、」

銀二さんはすばやい手さばきで女子高生達から100円ずつ受け取っていた

 

「あの、いいんですか?銀二さん、、、」

僕が慌てて銀二さんに小声でささやくと、銀二さんは思いがけない言葉を返してきた

「いいも何も、余禄が目の前に現れたんだぞ、、、黙って帰すわけに行くかよ、、、」

「え、、、余禄が?、、、」

僕は目をまん丸にして女子高生達を見た、、、

「さあ、お嬢ちゃんたちー、頑張って大きいのねらってねー、ほらほらこいつなんか一匹30000円はする金魚だからねー」

「えー、3万、嘘ー!」

「本当だって、これは、錦のキングジャイアント和金っていって、珍しい品種なんだよ、熱帯魚やさんに持っていったら10000円で買い取ってもらえるよ、、さあ、がんばってー」

銀二さんは大きなただの金魚を指差しながら女子高生たちに嘘八百をならべた、単純な彼女達は見事銀二さんのでたらめに引っかかって、いっせいにポイを握ると目をキラキラ輝かせ始めた

「よしそれじゃ、1万円ねらっちゃおう!」

女子高生たちは口々にそう言うと、僕と銀二さんの前に、一斉にしゃがみこんで大きな金魚をねらい始めた、

僕はそんな女子高生を横目に銀二さんに小声で話しかけた、、、

「銀二さん、一万円って本当の話しですか?」

「なわけ、ねーだろ、、それよりしっかり前見てみろ、ツンパ丸見えだぞ、、、ほれほれ」

銀二さんに促されて、僕は高級魚をねらって目を輝かせている女子高生達の方を見た

 

「えっ!?」 

思わず僕は、女子高生たちのある一点を目撃してそのまま固まってしまったのだ、、

ピンク、赤、ベージュ、黒、、、、、見事なごかいちょう~!!

それは彼女達のミニスカートの中から姿を現すカラフルなパンツたちの競演だった、、、、

続き
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