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2008年8月19日 (火)

第53話 めぐみちゃんナンバーワン

初めての高級ソープランド、結果は撫で撫でされただけで発射という、世にも無様な醜態をさらし、

さらには、めぐみちゃんとの約束を破ってしまった罪の意識から、僕はグッタリ疲れはてて鬼瓦興業の寮へ戻った

「それじゃ、お疲れさん、、」

「お疲れ様でした~」

銀二さんたちと分かれて、部屋の前に立った僕は、ふっと何かに襲われる恐怖の予感を感じ取った、、

「そういえば、追島さん先に戻ってたんだ、、、まずい、寝てるところを起こしたりしたら、、、、」

寝ぼけ眼で、恐怖の孫の手をぶんぶん振り回す追島さんを思いうかべ、

「ここは、、、そーっと、、た、、ただいま戻りましたー」

小声でささやきながら、恐る恐る、ふすまを開けた、、、

「あれ?、、、、」 

しかし、そこに鬼瓦興業の鬼軍曹、追島さんの姿は無かった、

 

「何だ、追島さんも出かけてるのか、あの予感は勘違いだったんだ、、ははは、、」

僕はほっとしながら部屋に足を入れた、と、その時だった、

 

ムゥワァ~!!

 

「うぐおーーーーー!?」

僕に向かってすさまじい悪臭が襲い掛かってきた

それは今朝、出がけに追島さんがぶっ放した強烈なおならが、時間をかけて熟成された、ものだった、、、 

Kusai_2 

「ぶわーー、く、臭い~、、あの予感は、これだったのかー、、、」

僕は、慌てて部屋の窓をあけると、顔を外に突き出して、必死に新鮮な空気を吸った

「ぷわーー、はあ、はあ、しかし、こんな時間まですごい匂いが残ってるなんて、まるで獣なみのおならだ、、、、ぶはあ、ぶはあ、、」

   

「ふふふ、、、戻ってそうそう、何て顔してるの?、、、おかしい、、」

 

「、え?、、、、、」

 

「ここよー、、、ここ、、」

 

「、、その声は、、、!?」

僕は突然耳に入ってきた聞き覚えのあるやさしい声に、窓の外をキョロキョロ見まわした、、、 

「ここ、ここー、、、上だよー、吉宗君、、、」

「あー!」

親父さんの盆栽が並ぶ壁の先、隣の家の二階のバルコニーで、何とめぐみちゃんが僕を見て微笑んでいたのだった、、

 

「め、めぐみちゃん!?」

愛しのめぐみちゃんを見つけて、僕の顔は、おならを嗅がされた渋い顔から、ほんわかした幸せな顔にかわっていった、、

 

「お帰りなさい、、、吉宗くん heart01 

めぐみちゃんは、髪の毛を可愛く束ね、パジャマ姿で僕にささやいた、、

Barukonni

「あ、、た、、、ただいま、」

 

(あーー、やっぱり、、、可愛いなー、めぐみちゃん、ナンバーワンだ、、、、)

僕は、彼女の可愛いパジャマ姿に見とれていた、、、、

 

「遅かったね、、、」

「あ、うん、、、高倉さん達と飲みにいってて、、、、」

「なんだ、、、飲みに行ってたんだ、、、」

「う、、うん、高倉さんたちの知り合いの人の喫茶店で、、、」 

「ふーん、それじゃ待ってても戻らない訳だ、、、」 

 

「待ってた?、、、」

 

めぐみちゃんはニッコリ微笑んでうなずくと

「さっきまで、そっちにいたんだよ、私、、、おじちゃんとおばちゃんと、吉宗君のこと待ってたんだ、、」

「、、、、、え!?」

「連絡もくれないで、すごーく心配したんだからね、、、、」

「、ご、ごめん、、、!、」

 

「ううん、、付き合いだもの仕方ないよね、、、」

めぐみちゃんは首を振りながら、やさしく微笑んでくれた、

「、、、、、、、、、、」

僕は彼女のやさしい笑顔を見て、ソープランドに行ってしまったという罪悪感から言葉を失ってしまった、

 

「どうしたの?吉宗君、急に黙っちゃって、、、」

「え、、?あ、、いや、、、、、」

「遅かったから疲れたんでしょ、、、、」

「う、、うん、、、」

苦し紛れにうなずいた

 

(めぐみちゃんは、僕を待っていてくれたのに、、僕は、、、約束を破ってあんなエッチな所に、、、)

そう思うと、純粋な彼女の顔がまぶしすぎて、真剣に見ることができなかった、

 

「そうだよね、、一日仕事したんだものね、、、」

「でも、吉宗くんに会えてホッとした、、、、」

めぐみちゃんは、手すりに腕と顔をのせながらうれしそうに微笑んだ、、、、

 

「じつはさ、、ちょっとだけ不安だったんだ、、、、、」

 

「え?」

 

「鬼瓦のおじさんが、吉宗君たちお風呂屋さんに行ったんじゃないかなんて、冗談言うもんだからさ、、」

「お、、お風呂屋さん、、、、」

「うん、川崎のお風呂屋さん、、、」

「、、、、川崎のお風呂って、、あ、、ははは、そ、、それは悪い冗談だね、、ははは、、、」

「そうでしょー、ひどいでしょおじさん、、、」

「はは、、ははは、、、、」

僕は苦し紛れに笑いながら、冷や汗を流していた、、、

  

「吉宗くんが、そんな所に行くはずないのに、ごめんね、勝手に疑って不安になっちゃって、、、」

めぐみちゃんは恥ずかしそうに舌をだした、、、、

  

(め、、めぐみちゃんが、、、こんな思いで待っていてくれたのに、、こんなに僕を信じてくれているのに、僕は、、、)

(駄目だ、、、やっぱり僕には彼女を裏切って嘘をつくことは出来ない、、、、)

気がつくと僕は真剣な顔で、彼女を見上げていた、、 

  

「め、、、、めぐみちゃん、、、、」

 

「え?、、、、」

 

「じ、、、、実は、、僕、、、、、、、」

「、、、僕、、」

 

「、、、、な、何、、どうしたの急に?、、、」

 

「、、、めぐみちゃん、、僕、、実は今日、、、、、、」

 

「、、、、、、きょ、今日?、、、、」

僕の様子の変化に、めぐみちゃんは何時しか不安な顔にかわっていた、、、、

 

「僕は、、、、今日、、、」

 

と、その時、僕の頭に銀二さんの言葉が、、、、

  

(吉宗、お前間違っても風呂に行ったこと、めぐみちゃんに話したりするんじゃねーぞ、、、)

「、、、、!!」

(そ、、、そうだった、、、、)

 

「ねえ、、、どうしたのよ吉宗君、、、今日なにがあったの?、、、」

 

「え!?、、、、」

「あ、、、じ、、、実は、美味し~い、ご馳走いっぱい食べてきちゃったんだーーーー」

僕はとっさに作り笑顔で、彼女にそう告げていたのだった、、、

 

「ご、、ごちそう!? 」

 

「う、、うん、、す、、すっごいご馳走、、、はははー」

めぐみちゃんはきょとんとした顔で僕を見たあと、ケラケラと笑いはじめた

「もう、、、吉宗くんったら、真剣な顔で何を言うかと思ったら、、、」

「ははは、、、ごめん、ごめん、、、、」

「からかわないでよ、、、私、ずーっと不安で、吉宗君のことを、ここで待ってたんだからね、、、、」

「ずーっと、そこで?、」

「うん、、、、、」

めぐみちゃんは恥ずかしそうにバルコニーでうなずいた、、 

 

(めぐみちゃんが、そんな所で僕のことを、、それなのに僕は、彼女に嘘を、、、、)

 

「でも、ホッとした、、、やっぱり吉宗君は、私の思ったとおり、、、うふ、」

めぐみちゃんは嬉しそうに微笑むと同時に、大きなあくびをした、、、、

「なんだか、ホッとしたらねむくなっちゃった、、」

そう言いながら、彼女は部屋の時計をながめた、、

「大変、、、、もうこんな時間だったんだね、、、、」

その言葉に僕も時計を見た

「あ、、、、もう二時か、、、」

 

「ごめんね遅くまで、、、それじゃ、おやすみなさい、吉宗くん、、」

めぐみちゃんはそう言いながら手をふった

「あ、、、おやすみ、、めぐみちゃん、、、、」、

 

めぐみちゃんは一度部屋に入ったあと、ちょこんとカーテンの間からイタズラに顔を出して

「また、明日、、、、おやすみ、、よ、し、む、ね、、、くん heart04 」

微笑みながらウィンクをすると、カーテンの向こうに消えていった、、、

 

「か、、、、かわいい、、、やっぱりめぐみちゃんは、スーパー可愛い、、heart02、」

僕はでれーっとしまりのない顔で、今までめぐみちゃんがいた、バルコニーを見つめて立ち尽くしていた、、、、

 

(あんなに可愛いめぐみちゃんが、、僕のことを思ってくれている、、、、、それなのに、僕は彼女を裏切って嘘をついてしまうなんて、、、、) 

 

「ご、、ごめんよ、、めぐみちゃん、、、」

僕は、静かにつぶやいていた、、、、、

 

と、そのとき、

 

「ういーーー!飲んだーーー!!」

僕の後ろで猛獣のようなうめき声が

振り返るとそこには、酔っ払った追島さんが楊枝をくわえて立っていた、、、

Oiyoppa  

「あ、、お疲れ様です、、、」 

「んー?、、何だお前、、、まだ寝てねーのか、、」

追島さんは、ぶっきらぼうにそう言うと、ふらついた足でズボンを脱ぎ始めた、、、、

僕はふっと喫茶慶の近くで見た、追島さんの背中を思い出し、思い切って訊ねた、

「あ、、、、あの、、追島さん、、、、」

「あーん?」

「あの、、追島さん、さっき堀之内にいませんでしたか?」

 

「あーー!?」

 

追島さんは、一瞬目を見開いて、静かに僕をみた、しかし直後にむっとした顔で、

「俺が何で堀之内に行くんだ、、バーカ、、明日も早いんだ、早く寝ろー!!」

そう言いながら、ごそごそとポケットから携帯電話と数枚の小さな名詞をテーブルに放り出し

「ぐおあーーーーーー!!飲んだーーーー!!」

猛獣のようなうめき声を上げながら、布団に倒れて大いびきを掻きはじめた、、、

 

「もう寝ちゃった、、やっぱり見間違いだったのかな、、、、」 

僕は酔った巨体に布団をかけると、そのゴリラそっくりな顔を見ながら、お祭りで見せた追島さんの悲しい泣き顔を思い出していた、、、、、、

 

「何とか、、、ならないのかな、、、追島さんとお慶さん、、、そうすればユキちゃんも、、」

 

「でもお慶さんは、婚約、、、」

僕はいたたまれない気持ちで、追島さんから目をそらし、テーブルの上の小さな名詞に目をうつした

 

「桜ヶ丘キャバクラ キングハーレム、瞳、、?、、」

 

「な、、、何だよ、追島さん、、隣町のこんな所で飲んでたのか、、、」

僕はあきれた顔で名詞の裏を見た、、

(オイちゃん、また来てね LOVE、、、瞳、、)

「オイちゃんLOVEって、、、、おまけにキスマークまで、、、、」

僕は追島さんの顔を笑いながら見ると

「心配して損した、、、」

そう言いながら別のキャバクラのお姉さんの名詞に目をうつした、、、、、 

「緑ちゃん、、葵ちゃん、、、るみちゃん、、、あ~あ、、、これじゃお慶さんも愛想つかすか、、、」

そう言いながら、数枚の名詞をめくっていた僕は、一枚の小さなレシートを手にしてはっと驚いた、、、 

  

「川崎フラワーショップ!?」

 

「カスミ草、、、、5本、、、、、スイートピー、、、、10本、、、、、、」

 

「スイートピー!?、、、、」

 

(それじゃ、、、お慶さんの店の入り口に置かれていた、あの花束!、、)

  

「ぐうおーー、ぴゅいーー、ぐうおーーー、ぴゅいーー」

僕は手にした小さなレシートの先で、豪快にいびきをかいて眠っている追島さんのゴリラ顔を、無言で見つめていたのだった、、、、

続き
第54話 めぐみちゃんの嫉妬へ、、、

イラストは近日更新します、、て、最近してないなーcoldsweats01

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第一章 侠客鬼瓦興業」カテゴリの記事

コメント

ぽち、ぽちっとhappy01
にほんブログ村は3つぽちしても3つ分はカウントされないのかな…sign02
わたくしは真ん中でぽちしましたnote

吉宗くんの心の中の葛藤、めっちゃわかるわ~。
でも、正直に言うのが全て正しい訳ではないからね~。
言う事で自分は楽になるけど、聞いた相手を苦しめる事もあるからね~。
言わない方がいいよ~吉宗くんconfident
でもsign03周りからばれたら、それはそれは恐ろしい事になるで~shock

なぜか一番印象に残ったのが、追島さんの”ぴゅいーー”の音coldsweats01
イビキの行き帰りバージョンnote
鼻が笛になっとるなsmile

投稿: けんさぁ | 2008年8月20日 (水) 10時02分

けんさぁさん
ありがとうございますcrying
ポイント実は三つ押しても三つにはならないのです
でも、とってもありがたく感謝感謝ですsweat01

盆休みのんびりしすぎたのと、暑さであたまがボーとしていて、なかなか更新にてこずってしまいました

そうですよね、聞かされないほうが良かった秘密ってありますよね、、、
私もふっと子供のころ気化されないほうが良かった身内の秘密を思い出してしまいましたcoldsweats02
でも吉宗君の秘密はいつかばれそうな予感が、、、coldsweats01

まさか、追島さんのいびきが印象にのこってしまったとは、、、、smile

投稿: 光一郎 | 2008年8月20日 (水) 11時59分

イラスト入ってるじゃんup
頭ん中でイメージ膨らますのも楽しいけど、イラスト入るとすごくぃぃね~note
めぐみちゃんめっちゃ可愛いheart02

投稿: けんさぁ再び | 2008年8月21日 (木) 14時19分

うわぁーーー♪
イラストやーーーー!!!
待ってました★
昨日来た時なかったけど、今日ものぞきに来てよかったよ~

投稿: 庵 | 2008年8月21日 (木) 15時55分

けんさぁさん

ひさーしぶりに、さぼってたイラスト描いてしまいましたcoldsweats01
やはりめぐみちゃんが出てくると書きたくなっちゃうじたいです

時間があるときにハメリカンナイトの場面も書いちゃおうと思っています

その時は、ちゃんとお知らせしますねhappy01

めぐちゃんは、やっぱり描いてて楽しいですheart01

投稿: 光一郎 | 2008年8月21日 (木) 22時12分

庵さーん

ありがとうーhappy01
おちゃんひさしぶりーに描いちゃったよーん
我ながらイラストが入ると良いな~なんておもっていましますnote

これからもさぼらないようにしなくては、、

庵さんの小説も面白い展開になってきて、今から楽しみですねー^^
あのマトリックスどもが、どうなっていくかわくわくしてますよーhappy01

投稿: 光一郎 | 2008年8月21日 (木) 22時16分

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