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2008年9月14日 (日)

第58話 吉宗君めぐみちゃんへの想い

めぐみちゃんは今まで見せたことのない鋭い眼を僕に向けて光らせていた、、、

(すべてお見通しだったのか、、、、)

僕は青ざめた顔で再び彼女の顔を見た、、、とその時だった

キッと睨みすえていた彼女の瞳から光るものが、、、

 

「あ、、め、めぐみちゃん?、、、、」

 

「どうして、、、?」

彼女の瞳からボロボロと大粒の涙があふれはじめた、、、

Kanasimi1

「どうして、そんな嘘をつくの?、、、、、」

「え、?、、、、、」

「あの人たちのこと、、、どうして嘘をつくの?、、、、」 

「嘘って、あ、、あの、、、」

僕は救いを求めるように、隣の銀二さんのことを見た、、、、

ところが銀二さんも、こりゃもう駄目だ、、、そんな顔でじーっと僕を見ていたのだった、、、

 

「吉宗くん、、これって、さみしすぎるよ、、、、、」

「、、、、、、」

「私、まっすぐで、嘘のない吉宗くんのことが好きなのに、、、大好きなのに、、、」

「、、め、、めぐみちゃん、、、」

「吉宗くんの目は、何時でも正直で、透き通っていて、純粋で、、、私、そんなあなたの目が大好きで、、、なのに今の吉宗くんの目、違う人の目だよ、、、、」

「違う人の目?」

僕は締め付けられる思いで、めぐみちゃんの泣き顔をみつめていた、、、

 

「違う人、、、、私が好きになった吉宗くんじゃない、全然違う人の目だよ、、、」

「、、、、、、、、」

 

「私、、、怒ったりしないよ?、、吉宗くんのこと信じてるんだから、、、怒ったりしないんだよ、、、、」

「え、、、?、、」

「だって、吉宗くんだって、社会人なんだから、、付き合いで仕方ない事だってあるじゃない、、、だから、怒ったりしないのに、、、なのに、、こそこそ嘘をつかれるのって何だかさみしすぎるよ、、」

めぐみちゃんは肩を震わせて泣きながら、僕をじっと見つめていた、、、

 

(あ、、、こんなに一途なめぐみちゃんを、、、傷つけてしまうなんて、、、)

僕は彼女の前に一歩近づいた、、

 

「め、、、めぐみちゃん、、ご、、、ごめん、、僕、、、、」 

「、、、、、、、、」

 

「ごめん、、僕、嘘を、、、、」

 

「吉宗くん、、、、」

「あの人たちは、、、じ、、、実は、、、、その、、、、」

気がつくと僕の顔には大量の涙と鼻水があふれかえっていた、、、、

「実は、、、、、、ぐしゅ、、」

「、、、、、、」

 

じゅる~、じゅじゅじゅーーーー!

僕は大量の鼻をすすりながら、めぐみちゃんの事を見つめた、、、、、

(よし、言ってしまおう、、僕の口から真実を言ってしまおう、、、)

 

「めぐみちゃん、、実は、僕、、、」

 

と、その時だった、彼女の指先が僕の口をそっとふさいだのだ、、

「うぐ、、、、!?」

Kutiosae  

「ううん、いい、、、、、もういいよ、、わかったから、、、、、」

「え?、、、、」

「今の吉宗くんの目で、心、、全部わかったから、、、、、」

「、え、でも、、めぐみちゃん、、、、、、?」

僕はきょとんとした顔でめぐみちゃんを見つめた、、、、

 

「今の吉宗くんの目、嘘のない真実の目だった、、、、私のことを大好きって言ってくれたあの時の綺麗な目だった、、、」

「、、、め、めぐみちゃん、、、」

「だから、、もうそれ以上は話さなくていいよ、、、、ごめんね、、、変なこと言っちゃって、こまらせちゃって、、、」

「いや、、あの、、でも、、僕、、、、、」

めぐみちゃんは静かに人差し指を立てると、ふたたび僕の唇をふさいだ、、

「、、!!、、、、」

 

「銀二さん!!、、、、、」

めぐみちゃんは涙をぬぐうと今度はムッとした顔で銀二さんに振り返った、、、

 

「伊集院って名前、銀二さんが飲み屋さんで使う源氏名だって、知らないと思ったんですか?、、、」

「え、、、、!?、、めぐみちゃん、、、それじゃ、、」

 

「知ってるんですよ私、銀二さんは、綺麗なお姉さんたちがいるお店では、伊集院 薫っていう名前を使っているって、、、」

「あ、、、それで、、、ばれちゃってた訳?、、、」

「そうですよ、、最初に伊集院ちゃんって、あの綺麗な人があらわれた時から、わかってましたよ、、ふふふ、、、」

「はっちゃーーーーー」

銀二さんは真っ赤な顔で苦笑いを浮かべていた、、、、

 

僕はそんなめぐみちゃんを見つめながら、ホッとする反面、

(今までの、緊張はなんだったんだろう、、、、、)

そう、拍子抜けしていたのだった

 

「それにしても、銀二さんったら、アントニオ古賀だーなんて、変な嘘ついたりしてー、、、おまけに、あの綺麗な飲み屋のお姉さんたちまで、つき合わせちゃって、、、ふふ、、おかしい、、」

 

(、、、飲み屋のお姉さん???、、) 

僕は一瞬めぐみちゃんの口から出たその言葉に眉をしかめキョトンとしていた、、、

それは銀二さんも同じだった、、、

 

「銀二さんも、綺麗なお姉さんのいるお店に吉宗くんを連れて行ったくらいで、私が怒ったりすると思ったんですか?、、、、」

「あ、、え、?、、あ~あああ、、、」

銀二さんは目をまんまるにしながら、驚いた後、にんまり微笑んだ、、、、 

「いやははは、、ご、ごめんよーめぐみちゃん、、、、」

「別に謝らなくっても、、、、」

 

めぐみちゃんは銀二さんに、やさしく微笑むと、そのまま僕に向かって振り返った、、

「吉宗くんもおかしい、、、こんなに深刻な顔しちゃって、涙なんかいっぱいためちゃって、、うふふ、、、」

めぐみちゃんはハンカチを取り出すと、そっと僕の涙を拭いてくれた、、

 

「あ、、、めぐみちゃん、、、でも、あの、、、」

(ち、違う、、違うよめぐみちゃん、、、)

僕は、心で叫びながら、たまらず彼女の手をつかんだ、とそのときだった、

 

「えらい!!、、、さすがはめぐみちゃんだー、心が広い、、、、」

 

銀二さんが大きな声で叫びながら、めぐみちゃんに話しかけてきた、 

「えらいって、、男の人なら、付き合いで綺麗な女性のいるお店で飲むことくらい、当然のことでしょ、、、、、」

 

(綺麗な女性のいるお店で飲むって、違う、、違うんだよめぐみちゃん、、、、、、) 

僕は心の中で再び彼女に訴えかけていたその時、、、

バシッ!!

銀二さんが僕の肩を力いっぱい叩いた、

「おい、吉宗ーー、さすがはめぐみちゃんだなー、参ったなー、まったく、、、」

「いや、あの、、銀二さん、ちょっと、、」

「いやあ、、めぐみちゃんはいい嫁さんになるなー、こりゃ参った、降参だわー、」

「やだー、銀二さんったら、、、」

「改めて白状するよ、、、、あいつら夕べ若頭に連れて行ってもらったお店のお姉ちゃん達でさ、、ちょっとめぐみちゃんにばれたら、まずいかなーなんて勝手に思ってよーはははは、、、」

「そんな気にしすぎですよ、、、」

めぐみちゃんはニッコリ笑うと僕のダボシャツの袖をそっとつかんだ、、、

「私、、、信じてるんだからね、吉宗くんのこと、、、」

「、、めぐみちゃん、、、、」

  

「さあ、お仕事、お仕事ーー!!早く仕度しないと、人がいっぱい来ちゃいますよー!!」

めぐみちゃんは大声でそう言うと、金魚すくいの準備にかかり始めた、、、

 

「どうやら、助かった見たいだぞ、、吉宗、、、」

銀二さんは僕の耳もとでそっとささやくと、

「さーて、こっちもたこ焼きの仕込みにはいるぞーーーー!!」

そう叫びながら三寸の中へ入っていった

 

(信じてるんだからねって、、め、、めぐみちゃん、、、)

僕は透き通るような彼女の美しい瞳を静かに見つめた、、

(こんなに、やさしくて、、、可愛くて、、、純粋に僕を想ってくれている、めぐみちゃん、、、)

彼女に対する熱い想いは、さらに倍、その倍と大きく大きく膨れ上がっていった、、、

と同時に、 

(、、、ご、ごめんよめぐみちゃん、、ごめん、、、、)

締め付けられる罪の思いも倍増させながら、僕は彼女をじっと見つめていたのだった、、、

Sukida

続き
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イラストは近日更新しますcoldsweats01

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第一章 侠客鬼瓦興業」カテゴリの記事

コメント

なるほど~flair
そういうオチでしたか( ´艸`)プププ


言うてまえ~( ̄ー ̄)ニヤリ
ばれてまえ~( ̄ー ̄)ニヤリ
そして怒られろ~( ̄ー ̄)ニヤリ
と思ってたのに残念smile


ぇぇ子やな~めぐみちゃんheart02


投稿: けんさぁ | 2008年9月12日 (金) 14時19分

けんさぁさん

とりあえずめぐみちゃんの優しさと、吉宗君の素直な目で事なきをえましたが、、
意地の悪い作者光一郎がこのままで納めると思いますかbleah
やつは絶対先に何かしでかすはずです ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

それにしても、めぐみちゃんって良い子ですねー
改めて惚れ直してしまいましたlovely
我が家の山ノ神も見習って欲しいです、┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

って、このコメント読まれたら、、、shock

投稿: 光一郎 | 2008年9月12日 (金) 16時45分

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