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2008年10月

2008年10月31日 (金)

第65話、激突!吉宗君対イケメン三波

「いやあ、またお会いしましたね、、」

沢村は、得意のさめた目で僕たちに笑った、、、、

「副園長も、ご存知の方だったんですか?」

「ああ、春菜君、実は夕べ知り合いのお店でね、、、、」

「知り合い?」

「ええ、君も知ってるだろ、私の婚約者の、、、、」

沢村は意味深な笑い顔で、春菜先生を見たあと、僕に振り返り

「いやあ、春菜君から聞いた、テキヤのお兄さんって、君だったんですか、、、」

「はあ、、、」

「うちの園児がお世話になったそうで、、とくにユキがね、、、」

「ユキ、、ちゃん!?」

「ええ、、昨日いろいろあったそうですね、、、、」 

「いろいろって?、、、あっ!、」 

僕は昨日起こった、ユキちゃんと追島さんの一件を思い出した

(そ、そうだ、この男、ユキちゃんの新しいお父さんになるんだった、、、) 

 

「慶からも、いろいろ聞かされましてね、、、」

沢村はそう告げながら、少し怒った顔で春菜先生を見た、、、

 

「あ、、、す、すいません、昨日は、私が勝手なことを、、、、」

「いやいや、春菜君、きみが悪いんじゃないよ、、、ははは」

沢村は冷たい目で春菜先生を見た後、急にあたりをきょろきょろと見渡し始めた、

 

(この男、昨日のことを怒って、、、)

僕は春菜先生のしゅんとした顔を見て思わず

「あの、、」

と話しかけたその時だった、

 

「追島の兄いさがしてんのかい?、、、、、」

 

それまで、たこ焼きを返していた銀二さんが、突然ぶっきらぼうにつぶやいた、、、

「あ、、いや、、、、」

「兄いなら向こうでイカ焼きやってるぜ、婚約者の元旦那がどんな面か見てえんだろ?、、あんた、、」

「そ、、そんなことはありませんよ、、、」

沢村はあわてて首をふった、、、

「そうかねー、俺があんただったら、間近によってどんな馬の骨野郎か、よーく拝みてーけどな、、ははは、、」

銀二さんは笑いながらも鋭い目で沢村を見据えた、、

  

「ねえ、吉宗君、、この方がお慶さんの?」

「うん、、、、」

僕はそっとめぐみちゃんの問いかけにうなずきながら、銀二さんと沢村のことを見た

 

「ぼ、、僕はね、前のご主人がどうだとかで無く、純粋に慶さんの事を愛して、、、それで婚約したんですよ、、、」

「ふーん、純粋に愛してねー、、、プーッ!、」

銀二さんは突然吹き出しながら僕を見た、、、

「おい聞いたか吉宗、、このおっさん純粋に愛しちゃってんだってよ、、、」

「え、、あ、、はあ、、」

突然のふりに、僕は慌てて返事をかえした、、そんな僕達に沢村は真っ赤な顔で

「き、、きみ、、ちょっと失礼じゃないか、、、、僕の真剣な言葉を、、」

「真剣ね、、ああ、わかったわかった、、、、」

「君ーー!」

「真剣とか純粋とかどうでも良いけどよ、そんなとこボーっと突っ立ってられたんじゃ、商売の邪魔なんだよオッサン、、、」

 

「オッサン!?」

 

「こちとら、オッサンの訳のわからねえ話し聞いてる暇ねえんだよ、、、たこ焼き買う気がねーなら、店の前からどいてくんねえかな、、、」

銀二さんはムッとした顔でそう告げると、再びたこ焼きを返しはじめた、、、

「し、、失礼な、、、、」

沢村は銀二さんの言葉に真っ赤になって震えていた、、、

 

その時だった、二人の様子を離れてみていたイケメン三波が、

「副園長、この方の言うとおりですよ、ハハハ、、、商売の邪魔しちゃまずいですからね、、」

不敵な笑みを浮かべながら近付いて来た、、、、 

そして僕の目の前で立ち止まると

「いやー、良く見ると、おいしそうなタコ焼きですね、、、せっかくだから一つ買って行こうかな、いくらですか?」

そう言いながらポケットから財布をとりだした

「あ、、500円です、、」

僕が答えると、三波は財布から小銭を取り出し

「それじゃ、、、これで、、、、、」

500円玉を差し出した、僕がそれを受け取ろうとした、その瞬間、、、、

僕の手の前で、三波がお金をパッと放したのだ、、、、 

 

「あ!?」

チャリン、、、、

500円玉は三波の足元に転がり落ちた、、、

 

「あー、悪い、悪い、、、、」

「、、あ、いえ、、、、、」

僕は慌ててしゃがむと500円玉を拾いながら、頭上を見上げ、ハッとした、、、

そこには、今まで以上の冷酷な目で僕を見下している、三波の姿が、、、、

Waru

(こ、、この男、、わざとお金を、、、、)

気がつくと僕は恐い顔で三波を睨み返していた

 

「悪かったね、お兄さん、、ごめんごめん、、、はははは、、、」

(何がごめんだ、、こ、こいつ、、、)

僕はお金を持って立ち上がると、ムッとした顔でたこ焼きをつかみ、三波の顔の前に差し出した、、

「うん、いい匂いだ、、、」

三波は、ふてぶてしく笑いながら、それを受け取ると、何事もなかった顔で春菜先生に振り返り、得意のさわやか笑顔に戻って微笑んだ

「春菜先生ー、いやあ、本当においしそうなたこ焼きですよー、はははは、、、」

 

(なんだ、この男は、、いったい何者なんだ、、、)

僕に対して見せたあの冷酷な顔など、微塵も感じさせない、見事に作られた三波の笑い顔、、、、

 

(この男は、絶対にただの保父さんなんかじゃないぞ、、、)

そう気づいた時、僕はハッと、昨夜ハメリカンナイトで爆裂バディー、マライアさんが話していた言葉を思い出した、、

(そういえば、マライアさんも昔は保母さんだったって、、、、、)

 

『 「お兄さん、、、私ね、実はこう見えても昔、保母さんだったんだよ、、、」

「えーー!?保母さん?」

「以外でしょ、、、、」

「は、、はい、、、」

「女子高を出て、その後資格とって、その彼と知り合うまで、私男の人と手も握ったことなかったんだ、、、」

「それで保育園に勤めたんだけど、そこでその男とであっちゃって、、彼のうそのやさしさにすっかり参っちゃってね、、、、散々お金を騙し取られて、借金だらけにされて、、、、結局はこんな所で働くはめになっちゃったんだ、、、、」 』

 

(、、、この男!!、、、、)

 

気がつくと僕は無意識のうちに、イケメン三波の背後に近づいていた、、、

「おい、、お前、、、、」

「え?、、、、」

「お前、マライアさんって知ってるだろ?、、、、」 

「マライア!?」 

僕の突然の問いかけに、一瞬、三波の表情が変化した、、、

 

「やっぱりお前だなーーーー!!」 

そう叫びながら僕は、またしても無意識に、イケメン三波の胸ぐらをつかんでしまっていたのだった、、、

続き
第66羽 恐るべし!!イケメン三波へ

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2008年10月24日 (金)

第64話 イケメン三波の策略

「好きになっても、いいですか?、、、、」

「ちょ、、ちょっと、、、、、、」

三波の突然の告白に、めぐみちゃんは慌てて顔を引いた、 

「じょ、、冗談はやめてください、、」

「冗談なんかじゃありません、、、僕は真剣なんです、、」

「真剣って、、、、」

三波の言葉にめぐみちゃんは目を吊り上げた、

「真剣って何をいってるんですか?!、、、あなたは春奈先生が、、、」

「彼女は関係ない、、、」

「関係ないって、昼に言ってたじゃないですか、好きだって、、、、、それに、子供達の前で軽薄すぎです、、、、」

「え?、、、、、」

三波はハッとした顔で振り返った、そこにはニヤニヤしながら三波とめぐみちゃんを見ている保育園の子ども達の姿があった、、、

「あーーー、いけない、、ついうっかり、、、、、」

「、、うっかりじゃないでしょう、、、、、、」

「す、、すいません、、、」

 

「今の言葉、聞かなかった事にしておきますね、、、」

「は、、はあ、、」

「はいそれじゃ、金魚選んでください、」

「あ、、はい、、、、」

めぐみちゃんに怒られ、三波は急に神妙な顔になって、金魚を選び始めた、、、、

「じゃあ、、、この子で、、、、」

「この出目金ちゃんですね、、、」

めぐみちゃんは網で出目金をすくうと、そっとお椀に移し、箱からビニール袋を取り出そうと後を振り返り

「うわーー!?」

っと、突然大声を出した、

彼女の目線の先にはゾンビのような青い顔で、じーっとしゃがんでいる僕の姿があったのだった

 

「び、、びっくりしたー、、吉宗くん、、いつの間にそんなところに?、、、」

「あ、、あの、、ちょっと前に、、、」

「ちょっと前って、たこ焼きは?、、、」

「あ、、、、?」

僕は慌てて持ち場のたこ焼き売り場を見た、、

そこには、お客さんに追われててんてこ舞いになっている銀二さんの姿が、、、 

「こらー!吉宗ー、てめえ何やってんだー!!」

「あーー、すいません!!」

僕は、めぐみちゃんを心配して飛び出したものの、何にも出来ないまま、慌てて持ち場に走っていった、、、

めぐみちゃんはそんな僕の姿を見ながら 

「おかしな吉宗君、、、ふふふ、、、、」

うれしそうにつぶやいた、、

Kawaiimegu

そんな彼女の様子を、氷のような目でイケメン三波が見つめていた、、、、、

 

「あ、、、?、、ご、ごめんなさい、三波先生、、、、」

めぐみちゃんは慌てて箱からビニール袋を取り出し、三波にふりかえった、、、

「いえ、いいんですよ、、、、」

そう言いながら笑う三波の目は、瞬時に氷の目から、優しい保父さんのそれに戻っていた、、、、

「めぐみさん、、本当に好きなんですね、あの人のこと、、、」

「え?、、、、」

「めぐみさんがあの人を見る目でわかりますよ、、、、」

「目で、ですか、、、、」

めぐみちゃんは、出目金を袋にうつしながら、ポッと頬を染めた、、、

 

三波はたこ焼き三寸の中の僕をみながら、

「めぐみさんがそこまで思ってるぐらいだから、、、、春菜先生も好きになるわけだ、、、、」 

突然、意外な言葉をつぶやいた、、

 

「、、、春菜先生も、、、、?」

 

めぐみちゃんは慌てて三波の顔を見た、、、

「あ、、、いや、、何でもないです、、、、」

「何でも無いって、、今、春菜先生も好きになったって、、、」

「あ、、いや、、それは、、ひとり言ですから、、、気にしないでください、、、、」

三波は慌てて手を振りながら、横を向いた、、、しかしその瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた、、、

「、、み、、三波先生?、、」

めぐみちゃんは、驚きの顔でじっと三波を見ていた、、、、

 

そんなさなか、境内の入り口の方から大きな声が響いてきた、、、 

「おーい、三波くーん、、、、」

「やっぱりここだったんですね、三波先生、、、、」

そこには、今、三波が口に出したばかりの春菜先生が、スーツ姿の男とともに近づいて来ていた、、、、

「あ、、、めぐみさん、こんにちわー」

春菜先生はめぐみちゃんの姿に気がつくと、うれしそうに頭をさげた

「あ、、こ、、こんにちわ、、、」

めぐみちゃんは、慌てて頭を下げたあと、じーっと春菜先生を見た、、、

「へえ、今日はめぐみさんが金魚すくいなんですね、、、、」

「は、、はい、、、」

「それじゃ、昨日のお兄さんは、どちらにいらっしゃるんですか?」

「お兄さん、、、よ、吉宗君のことですか?、、」

「はい、、、」

春菜先生は静かにうなずきながら、うれしそうにあたりを見わたした、、、

めぐみちゃんはそんな春菜先生の様子に、少しムッとした表情を浮かべると、僕のいるたこ焼き三寸を指差し

「吉宗君なら、あそこです、、、」

「吉宗くーん!!、」

角のある声で、僕を呼んだ、、、

 

「?、、、、」

僕はパックにたこ焼きを詰めながら、めぐみちゃんの事を見た、、、、

「お客さんですよ、、、」

めぐみちゃんはそう言うと、プーッと頬を膨らませながら、春菜先生を指差した、

「え?、、何?、どうしたのめぐみちゃん、、、、、お客さんって?、、、」 

「あっ、、春菜先生!!」

僕は思わず頬を赤くして照れ笑いを浮かべてしまった、、、、

Popopp  

「どうして吉宗くんが、赤くなってるのかなー、、、」

「え!?」

何時の間に来たのか、振り返ると僕の後ろに、めぐみちゃんが、じとーっとした目で立っていた、、、

「え、あ、赤いって?、そ、そんなこと、、、」

「真っ赤じゃん、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、明らかに敵意にみちた目で、春菜先生を見た、、、

「え?、め、、、めぐみちゃん?、、え?え????」 

僕は訳がわからず、めぐみちゃんと春菜先生を交互に見たのだった、、、

 

「へえ、今日はたこ焼き屋さんだったんですね、、お兄さん、、、、」

春菜先生はそんなめぐみちゃんの様子に気がつかないまま、楽しそうに話しかけてきた、、

「うわー、美味しそうですね、、、、」

「あ、、、美味しいですよ、は、、はい、、、」

僕は背中にめぐみちゃんの殺気を感じながら、作り笑顔で返事をした、、、、

 

「あ、、そうそう、紹介しますね、、、、」

春菜先生はそういうと、彼女と一緒に現われたスーツ姿の男に声をかけた、、、

「副園長先生、、、この方がお話した、優しいテキヤのお兄さんです、、、、」

スーツの男は、僕の前に歩をすすめると、はっと驚きの表情を浮かべた、、、 

「あ、あなた方は!?、、、」  

「あー!?、、銀二さん、、銀二さん、、、、」

「ん?、、、あ、、あんたは夕べの、、、、」

銀二さんと僕は目を丸くしながらスーツの男を見た、

春菜先生の保育園の副園長、

そのスーツ姿の男、それは、お慶さんの婚約者、沢村研二そのひとだった、、、

続き
第65話 激突!吉宗君対イケメン三波へ

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2008年10月15日 (水)

第63話 めぐちゃん危機!イケメン三波の誘惑

お大師さんの境内は休日とあって、賑わいをまし、僕と銀二さんはたこ焼き作りに追われていた、、、

「吉宗、、、お前なかなか返しうまくなってきたじゃねーか、、、」

「そうですか、、、」

「おまえ、ワリと感がいいんだな、、、、」

「はは、、、」

僕は照れ笑いを浮かべながら、たこ焼きを返していた、、、

僕たちの隣では、めぐみちゃんの金魚すくい、テキヤ用語で赤丹も、たくさんのお客さんでにぎわっていた、、、

「ありがとうございますー」

「はーい、僕、残念やぶれちゃったね、好きな子一匹選んでね、、、」

めぐみちゃんは、いつもの明るい笑顔ででお客さんと接していた、、、

(やっぱり、僕の勘違いだよな、、、めぐみちゃんに限ってスケバンだなんて、ありえないよ、、、、)

僕はやさしく子供たちとふれあっているめぐみちゃんを横目に見た、、、、

「わーー、君、とっても上手だねー、おねえさんビックリ、、、、」

子供たちと暖かくふれあっているめぐみちゃん、、彼女僕を思ってくれている、、そう思うたび、僕は幸せ気分で微笑んでいた、、、

Minamiaitomegucnan

 

しかしそんな僕の幸せをぶち壊すように、奴が、、、

 

「ありがとうございましたー、、、?」

めぐみちゃんは金魚の入った袋を、男の子に手渡しながら、はっと目を見開いた、、、

「あ、、、、!?」

そこには、数名の園児を連れた、イケメン三波が立っていたのだ、、、

「いやあ、こんばんわー!」

「こ、こんばんわ、、、」

「また、、会えましたね、、、、、」

「あ、、はい、、、」

イケメン三波は、得意のさわやかな笑顔でめぐみちゃんをじーっと見ると、、、

「うん、、やっぱり美しいですね、、、、」

「え、、!?」

「きれいな方はたとえどんな場所にいても、美しいんですね、、、」

「、、、え!、、、そ、、そんなこと、、、」

めぐみちゃんは、三波の歯の浮くようなセリフに、思わず頬をそめてうつむいた、、

 

(あ、、あいつ、、、、、、)

僕は、突然の三波の出現に動揺しながら、たこ焼きを返していた、、、

  

「三波先生、、、、早く、金魚すくい、、、金魚すくいー!!」

子供たちが、水槽を指差してさわいでいた、、、

「はいはい、、、約束だったよな、、、、、」

三波は財布から千円札をとりだしながら

「昨日、春菜先生と一緒に来た子供たちから、聞いたらしくてね、、昼からうるさくて、、ははは、、、」

「あの、夜もお仕事なんですか?、、」

「うちの保育園、夜間保育もやってるんですよ、、この辺って夜の仕事のお母さんも多いから、、」

「そうなんですか、、、」

「先生、早く、早くーー」

「わかった、わかった、、、、すいません、これで5人分お願いします、、」

子ども達が騒ぎ始め、三波は笑いながら千円札を差し出した

めぐみちゃんは、その千円札をあわててつかんだ、しかし、三波はにぎっていた札をわざと放そうとせず、

「綺麗な指ですね、、、、」

キラキラ光る白い歯で、ささやいたのだった、、

めぐみちゃんは思わぬ言葉に、三波の持つ千円札をつかんだまま、固まってしまった

 

(うおーー、あ、あいつ、またしてもあんなことを、、、、)

僕は、鼻息を荒げながら二人をみていた、、、

  

「あ、、すいません、、本当に綺麗な指だったんで、つい、、、、」

三波は、恥ずかしそうに笑いながら、握っていた札からそっと手を放した、、

 

「あ、、あの千円だと、、一回おまけで、六回できます、、、」

めぐみちゃんは、三波から受け取った千円札をしまうと、真っ赤な顔でポイとお椀を用意しはじめた、、、

「一回おまけですか、、それじゃ、僕も昔にもどって頑張ろうかな、、、、」

「あ、、はい、、先生も、ど、どうぞ、、」

明らかに動揺を隠しきれないめぐみちゃんの様子を、イケメン三波は再び獲物を観察するような目で、見つめていた、、

三波の熱い視線に気がついためぐみちゃんは、持っていたポイを差し出しながら慌ててうつむいてしまった、、、、

   

(あの男ーーーー、また、あんな目でめぐみちゃんを、、ぐおーーー!、、)

僕は怒りの炎をめらめらさせながら、真っ赤な顔でたこ焼きを返していた、、、

「あーーママ、このたこ焼きのおじちゃんも、タコさんになってるー!!」

「え!?」

「ほら、、吉宗、お客さんだよ、、、」

銀二さんの声で前を見ると、、お金をもった小さな子供が、目をまん丸にしながら、僕を指差し立っていた、、、

「あ、、、すいません、、、、一つですね、、」

あわてて焼きあがったたこ焼きをパックにつめながら、僕は横目で隣を見て愕然とした、、

(ぐあーーー!?、、、、)

何とそこには、ポイをもっためぐみちゃんの手を、そっと握っている、イケメン三波の姿が、、、、

「あ、、あの、、、」

めぐみちゃんは慌ててポイを三波の手に残して、自分の手をひっこめた、、

「あっ、、、、すいません、、君があまりにも美しい手だったから、、」

三波は恥ずかしそうに頭をかきながら、水槽の前に腰をおろした、、、

 

(あの野郎~おおおおおお!!、、、、)

僕の怒りは頂点に達していた、、、

「うわーーーー、ママ、このおじちゃん恐いーーーーー!!」

「バカー吉宗ーー!」

「え!、、あーーーーー!?」

気がつくと僕は、真っ赤になった大魔神のような形相で、子供にたこ焼きを差し出していた、、、

「うわーーん、うわーーん!」

「何ですか、あなたは小さな子供をにらんだりして、、、、」

「すいませーん!!あの、これたこ焼き、、」

「よそで買うからもう結構です、、、」

慌てて謝る僕をにらみながら、お客さんは帰って行ってしまった、、、、

 

「バカかお前、、客の子供にガンくれるやつがあるか、、、」

「す、、すいません、銀二さん、、、」

「すいませんじゃねーだろ、もっと集中して仕事しろよ、、、こっちは生活がかかってんだからな、、」

「はい、、、すいません、、」

僕は謝りながらも、隣のめぐみちゃんが気になって仕方なかった、、、、

 

「わー、先生、破れちゃったーー」

「僕も、一匹もとれなかった、、、、」

隣の金魚すくいでは、子ども達が敗れたポイを残念そうにながめていた、、、

「ははは、君達にはまだまだ難しいからね、、、、よし、先生のこと見てるんだぞ、、、」

イケメン三波は白い歯を輝かせて子ども達に微笑むと、チラッとめぐみちゃんを見て軽くウィンクをした、、、

「、、、、、!?、、、」

めぐみちゃんは、思わず頬をそめていた、、、

 

(あー、めぐみちゃんが、、めぐみちゃんが、赤くなってしまったーーーー!)

 

イケメン三波は颯爽と腕まくりをすると、大きな金魚めがけてポイを走らせた

バシャー!!

ズボー、、、

「あれれ、、、、?」

イケメン三波の破れたポイの間から金魚が悠然と泳ぎさっていった、、、

 

(なんだよ、、口ばっかりで全然へたくそじゃないか、、、、)

僕は悔し紛れにほくそ笑んだ、、、

 

三波は破れたポイをめぐみちゃんと自分の顔の前に持ち上げると、

「ハハハハ、、、僕もまったくダメだった見たいですね、、、」

白い歯を輝かせて、めぐみちゃんに微笑んだ、、、そんな三波の笑顔につられて、、、

「ふふふ、、、三波先生って面白い方なんですね、、、」

めぐみちゃんも思わず微笑んでいた、、、、

 

(あーーーーー!!め、めぐみちゃーーん!?)

「銀二さん、、すいませーん、、、」

「あー、何だ吉宗、急に、、、、」

気がつくと僕は、半べそ状態で持ち場から離れていた、、

 

「あの、、、好きな金魚選んでください、、、、」

めぐみちゃんは三波を見ながら、そっと水槽のなかを指差した、、、

「あ、、残念賞ですね、、、、」

「はい、、」

「それじゃ、どの子が良いかな、、、」

三波はポイをめぐみちゃんに手渡すと、からだを乗り出して水槽を覗きこんだ、、、

「、、、めぐみさん、見て、見て、この子可愛くないですか?、、」

「え?、、どの子ですか?」

「ほら、、こっちのこの子ですよ、、」

「えー、わからない、、、」

めぐみちゃんは片手に網をもったまま水槽の上にからだを乗り出した、、

三波は一瞬ニヤリと笑うと、急に自分の顔をめぐみちゃんに近づけ、、、、

 

「ほら、、この子ですよ、、、」

間近でめぐみちゃんを見つめながら、そっと右手の人差し指を彼女に向けて微笑んだ、、、

Minami3

「きれいだ、、近くで見ると、いっそう美しいですね、、、」

「え、、、、!?、、」

「好きになってもいいですか?、、」

「ちょ、、ちょっと!、、み、三波先生、、、、」

思わぬ告白に動揺をかくせず、めぐみちゃんはじっと三波のイケメンフェイスを見つめていたのだった、、、、

続き
第64話 イケメン三波の策略へ

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2008年10月 7日 (火)

第62話 激突!栄ちゃんvsめぐみちゃん

「もう、ヨッチーちゃんったら、なんてチャーミングなんでしょう、、、、」

メキメキ、、、メキメキ、、

女衒の栄ちゃんは僕の全身を、まるでアナコングのように締め付けながら、その巨大なえらをぐりぐり押し付けて来た、、、

「く、、くるちい、、、、くるちい、、、、たしゅけてぇ、、、、、、、」

遠いお花畑へ旅立とうとしている僕の意識の中に、聞き覚えのある女の子の声が飛び込んできた、、、

 

「栄ちゃん!!吉宗君から、離れなさーい!!」

 

「あら?、、」

「!?」

そこには、腕組みをして立ってるめぐみちゃんの姿があったのだった、、、

Eijivsmegu1

「栄ちゃん!!、、吉宗君は私の大切な人なんですからねーーー!!」

めぐみちゃんはそう叫びながら、僕と栄二さんの間に、割って入ってきた、、、 

(め、、めぐみしゃーん、、、、)

僕はよろよろの意識の中、めぐみちゃんの後ろに逃げ込んだ、、

 

「何よあなた、、、私とヨッチーちゃんのラブな時間を邪魔して!、、、いったいどなた?、、、、」

栄二さんはむっとした顔でめぐみちゃんを見たが、突然ハッと小さな目を見開いた、、、

「めぐっぺ、、、、、?」

「、、、、、、」

「あらーーーー、めぐっぺじゃない?、、、、」

 

「久しぶりね、、栄ちゃん、、、」

めぐみちゃんは、いつの間にかやさしい笑顔にかわっていた、、、

 

「めぐっぺ、、、まー!しばらく見ない間に、あなた極上になっちゃったじゃないのーー」

「ご、、極上だなんて、、やだー栄ちゃんったら、、、、」

恥ずかしそうに頬をそめた、、、

「でも懐かしいわー、めぐっぺー、、きゃーーーうれしい!、、、」

「私もまさか栄ちゃんに会えるなんて、思わなかったわー、、、」

気がつくと二人は、ピョンピョン飛び跳ねながらはしゃいでいた、、

 

(ど、、、どうしてめぐみちゃんが、女衒の栄二さんのことを、、、?) 

僕はきょとんとした顔で、

「あ、、あの、、めぐみちゃんもご存知だったの?、、」

そう言いながら栄二さんを指差した、、

「あ、、うん、、ちょ、、ちょっとね、、、、」

めぐみちゃんは少し口ごもらせながら、僕に微笑んだ、、、

(ちょっとって?、、、え、、いったい、、、、)

 

栄二さんはそんな僕とめぐみちゃんを見ながら、ハッとあることに気がついた、、、 

「そ、、、そう言えばめぐっぺ、、、、さっきヨッチーちゃんのこと、私の大切な人って言わなかった?、、、」

「え、、、う、うん、、」 

「えーーーー!、や~だーーーー、、信じらんないーーー!!ヨッチーちゃんとめぐっぺ、できてたの~!?」

「、、、えへへ、、」

めぐみちゃんは照れくさそうにうなずきながら、僕のうでをそっとつかんだ、、、

 

「まー、いやだ、、、信じらんないの連発だわーー!、でも、さすがはヨッチーちゃん、めぐっぺを物にするなんて、、私が一目惚れしただけのことあるわー!!」

栄二さんは、熱いまなざしを僕に向けながら、不意に、

「で?、、、あんた達、どこまでやったの?、、、」

「え?、、、」

「だから、どこまでやったのって聞いてるのよ、、、」

イラついた顔でポーチをふり回しながら、めぐみちゃんに詰め寄った、、

「ど、、、どこまでって、、、」

めぐみちゃんは、恥ずかしそうにあとづさりした、、

「もう、ガンガンやっちゃったの?、、、」

「えー!?」

「が、、ガンガンって!?、、」

めぐみちゃんと僕は、真っ赤になって首をふった、、、

 

「え!?、、、、まだガンガンやってないの?、、、、」

栄二さんは小さな目を見開きながら、驚きの顔を見せると

 

「それじゃ、めぐっぺ、ヨッチーちゃんにお乳、触らせてあげたの?、、もうペロペロさせてあげたの?」

 

「ぺ、、、、ペロペロ!?、、、、、」

 

めぐみちゃんは更に顔を真っ赤にしながら、あわてて首を横に振った、、、、

 

「えーーーー、あんたまだヨッチーちゃんにペロペロもさせてないのー!?」

栄二さんは境内全域に響くぐらいの大声でさけんだ、、、、

「ちょ、、、ちょっと栄ちゃんったら、、、」

めぐみちゃんは慌てて、栄二さんのうでをつかんだ、

栄二さんは呆れて眉間にしわをよせると、

 

「それじゃー、あんた達、まだチューだけなの?、、、、」

 

「あ、、いや、、、あのそれもまだ、、、」 

めぐみちゃんと僕が困った顔でうつむくと、、、 

「えええええええええええええええええええええええ!?」

更に大声を発した、、、

 

「あ、、、、あんた達まだチューもしてなかったのー?、、、」

栄二さんはそういうと同時に、突如うれしそうに、

「ホー、ホホホホホホホホホホホホホホホホホーー!」

奇声のような声で、笑い始めた

「な、、、何よ、、何がおかしいのよ栄二さん、、、、」

「ホホホホ、だって可笑しいじゃない、、、あんた、、まだ、何にもしてないんでしょ、、、なのに私の大切な人!だなんて笑っちゃうわよ、、ホホホホホホホ!」

「変な声で笑わないでよ、、、私と吉宗君は、心と心で結ばれているんです、、!!」

めぐみちゃんはそう言いながら、僕の腕をつかんだ、、、

「心と心?、、、ホホホ、、あいかわらずお笑いね、めぐっぺ、、、心だけじゃ男と女は結ばれたとは言えないのよ、、」

 

「、、、え!?、、、、、」

 

「男と女はね、、、熟れた肉体と肉体が、あんな風に、こんな風に、あーん、もうめちゃめちゃにからまりあって、こねくりあって、、、それで結ばれたっていうのよ、、、、」

栄二さんはいやらしい顔でにやけながら、体をくねくねと動かした、、

Eijivsmegu2

「か、、からまりあうって、、、!?、、、、、」

めぐみちゃんは、思わずそう口にして、真っ赤になってうつむいた、、

同時に僕の頭にもリアルな映像が、、、、、、

(ああ、、め、めぐみちゃんと僕が、、すっぽんぽんで、、からまりあって、、こねくりあって、、、あーー、ああ、ああああ!)

たら~!!

僕の両方の鼻から、真っ赤な液体が流れ落ちた、、、、

 

「えーー!?よ、、吉宗君!!」

「あーー、し、しまった、、、!」

僕は慌てて鼻をつまんだ、、、、

栄二さんはそんな僕を見ながら嬉しそうに笑うと、

「ほら、、ごらんなさいめぐっぺ、、、ヨッチーちゃんの身体は、心だけじゃ物足りないぞーって、そう訴えているじゃないの、ホホホホホホホホ!!」

「そ、、そんなこと、、そんなこと、、」

めぐみちゃんは真剣な顔で僕を見た、、、、

「え、、、あ、、いや、、、、」

僕はあわてて首をぶるぶると横にふった

「ヨッチーちゃん、もっと自分に正直になりなさい、、、そして現実をしっかり見つめるのよ、、、」

「げ、、現実?、、、、」

「そうよ、、そんなエッチもさせない女なんてダメよ、、ダメダメ!!、、、そんな女よりも私よ、、私を選ぶのよ、、、そうすれば、あんなことも、こんなことも、好きなように、あーんもう私がさせてあげるからーーーーーん!!」

栄二さんは、もだえるように身体をゆさぶりながら、すさまじい顔で絶叫しはじめた、、、

「男の子なら当然よー、さあ、ここよー、ああーん、ヨッチーちゃん、私を攻めまくってちょうだーい、もっとみだらにー、みーだーらーにいーーーー!」

「いい加減にしろーーー!!」

ガキーン!!

めぐみちゃんの大きな声と、すさまじい金属音が境内に響き渡った、、、

 

(あ、、あああ!?)

見ると、栄二さんの股間には、めぐみちゃんの蹴り上げた足が、見事にめり込んでいたのだ、、 

「ぐおあーーーー痛ーーーー!、、まだ、ついてるのにーーーーー!!」

栄二さんは、大声で叫びながら、股間を押さえピョンピョン飛び回った

(、、、、めぐみちゃんが、、金蹴り、、、金蹴り、、、、、!?)

僕はそのすさまじい痛みを想像しながら、青ざめた顔でめぐみちゃんの様子を伺った、、、

 

「あーー、ご、、ごめんなさい!つい、、、」

めぐみちゃんは慌てて両手をあわせながら、栄二さんに謝った、、

「つ、、ついじゃないわよー、私、まだついてるのよ、、痛たたた!!」

「だって、栄ちゃん吉宗君に変なこと言うんだもん!!」 

「もう、冗談じゃないの、、冗談、、、、」

「冗談でも、行きすぎなの、、、」

めぐみちゃんはムッとした顔で栄二さんを睨んだ、、、、

「あいかわらず気が強いわねーー、めぐっぺは、、」

栄二さんは玉を押さえながら、めぐみちゃんを見ると、その直後、思いがけない言葉をつぶやいた、、、

 

「参ったは、もう、、、スケ番めぐ、いまだ健在なのね、、、、、、いたたたた、」 

  

(、、、え!?、、、、) 

栄二さんの言葉に、僕の耳はダンボのように大きく反応した

(、、、スケ番めぐ、、???、)

直後、僕の頭に、チャラ男達に対して見せた、あの恐いめぐみちゃんの姿がよみがえってきた、、、、

そして額から青筋を数本たらしながら、再び彼女をじーっと見つめた、、、

そんな僕の視線を感じたのか、めぐみちゃんもハッとした顔で振り返った、、

 

「あ、、、、よ、吉宗君!、、、、」

 

「あ!?、、、は、、ははは、、ははははは、、、」

僕は思わず、引きつった顔で笑っていた、、、

めぐみちゃんは、そんな僕に近づくと、真剣な顔で見つめてきた、、

 

「吉宗くん、、、、」

 

「え?、、、、」

  

「吉宗君、、、私達、、、心でつながってるんだよね、、、、」

 

「あ、、、う、、うん、、うん」

めぐみちゃんの突然の言葉に僕は真っ赤になってうなずいていた、、、

 

「うれしい、、、、」

めぐみちゃんは幸せそうに微笑むと、そっと僕の腕に手を回し、栄二さんの方を振りかえると、、、

「栄ちゃん、これでわかったでしょ!、、たとえ、何も無くったって、、、吉宗君は私の大切な人なんです!!」

そう告げたのだった、、、、

 

栄二さんはめぐみちゃんの迫力に一瞬押されたあと、ふっと唇をかみしめながらつぶやいた、、 

「まあ、良いわ、、今日のところは、そう言うことにしておいてあげるわ、、、」

「今日のところ?」

「そう、、今日のところはね、、、ホホホホホ、、、、」

そう言って僕たちの前から立ち去ろうと歩き出したが、数歩行ったところで立ち止まると、再び股間を押さえてピョンピョン飛び跳ねた、、、、

そして、痛々しい顔でもう一度振り返ると、

「、、ヨッチーちゃんは必ず私のナイスボーイにして見せるわ、、、ホホホホホホ、、、」

そう言って境内中に響くような奇声を発しながら、去っていったのだった、、、

 

僕はめぐみちゃんのすさまじい金蹴りによって、女衒の栄二からはひとまず救い出された、、、

しかし、同時に、僕の頭の中は、

(スケ番 めぐ、、)

その言葉でいっぱいになっていたのだった、、、

僕はとなりで僕の腕につかまっているめぐみちゃんに恐る恐る声をかけた、、、 

「あ、、あの、めぐみちゃん、、、さっき栄二さんが言った事なんだけど、、、、」

「え?、何、吉宗君、、、、」

彼女は、いつものやさしい声と笑顔で僕をじっと見た、、、、

「あ、、、いや、なんでもない、、、、ははは、、」

「へんな吉宗くん、、、ふふ、、」

「あ、、、はははは、、、」

 

「おーい、、そこの二人ー、いつまでも遊んでねーで仕事しろよ仕事ー、、」

「あ、、すいません銀二さん!!」

「ごめんなさーい!」

僕とめぐみちゃんは銀二さんの言葉に、慌てて持ち場に戻っていったのだった、、、

続き
第63話 めぐみちゃん危機!イケメン三波の誘惑へ

イラストは近日更新します^^

Potiannai
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2008年10月 1日 (水)

第61話 やさしい女衒

女衒の栄二、川崎でも有名なこのおじさんに出会うまで、僕は女衒(ぜげん)という闇の職業があることなど、まったく知る由も無かった、、、

「吉宗ちゃんか、、、、ヨッチーちゃんね、、、、、、、、」

女衒の栄ちゃんは、嬉しそうに僕のことを見つめていた、、、、

僕はまるで、大蛇に睨まれたカエル、じっと脂汗を流しながらその場に立ち尽くしていた、、、

「かわいいわーーーー、ねえ、銀ちゃん、、、ヨッチーちゃん、、本当に可愛いわねー、、」

再び、べろりと舌なめずりすると、銀二さんに話しかけた

 

「あららーー、栄ちゃんの気に入ったの、こいつの事、、、、」

「気に入るどころか、すっごーい、極上よ、極上、、、」 

(ご、、極上!?、、、、)

「何ていうのかなー、整った顔立ちのなかに美を感じるじゃない、、、それに目、、目がいいわよー、ヨッチーちゃんは、、、」

女衒の栄ちゃんはそう言いながら、更に一歩近づくと、

クンクン、、クンクン、、、、

まるで獣のように僕のにおいをかぎ始めた、

(うあ、、、、ちょっと、、、、)

「うん、、いいわ、、フェロモンまで極上級だわー、」 

(ふぇ、、フェロモン!?、、)

 Eiji2

「ねえ、銀ちゃん、このヨッチーちゃん、スカウトしてもよろしいかしら、、」

「スカウト?、、、、別にかまわねーけど、、、」

「、、!?、、、、」

銀二さんの無責任な一言で、栄ちゃんは嬉しそうに僕に近寄ると、

「ねえ、ヨッチーちゃん、、私といっしょにお仕事しない、ヨッチーちゃんならお給料もはずむわよー、、ほほほほほ、、」

「し、、仕事って、、、あの、、、、」

「栄ちゃんの仕事っていったら女衒に決まってんだろ、、、、さっき言ったじゃねーか、風俗にお姉ちゃん達を売り飛ばす仕事だって、ははは」 

「銀ちゃん、、、本当に怒るわよ、、、売りとばすだなんて、人聞き悪いじゃない、もう、、、、」 

女衒の栄ちゃんは、顔を真っ赤にしながら笑っていた、、

僕はそんな銀二さんと女衒の栄二の会話を聞きながら、昨夜ハメリカンナイトで見たマライアさんの悲しい涙を思い出してしまった、、、、

(もしかして、マライアさんもこんな人に騙されて、あの店で働くことに、、、、)

気がつくと僕は、自分でも信じられないような、恐い顔にかわって、楽しそうに笑う女衒の栄二を見つめていた、、、、

 

「もう、、ヨッチーちゃん、、、銀ちゃんの言ったこと鵜呑みにしちゃだめよー、私がやってるのは斡旋なんだか、、、、?」

女衒の栄二はそう言いながら僕を見て、ハッと言葉を止めた、、、

「あら、、、、よっちーちゃん、どうなさったの?急に恐い顔なさって、、、、」

 

「僕は、よっちーちゃんじゃありません、、、一条吉宗です!!」

 

「え、、、、、、!!、あら、、、ヨッチーちゃんって呼び名が気に入らなかったのかしら?、、」

「そんなんじゃありません、、、」

「それじゃ、、、、」

「あなたのような人が許せないんです、、!!」

僕は無意識のうちに、そんなことを言ってしまったのだった、、、

 

「あら、、、、!」

栄二さんは一言そういうと、黙って銀二さんを見た、、、、

銀二さんもキョトンとした顔で僕を見ていた、、

「、、、、言うわね、ヨッチーちゃん、、、私の何処が許せないのかしら?、、、、」

女衒の栄二は、今までとはガラッと変わった恐い顔で僕に近づいてきた、、、、

 

「うぐ、、、」

僕は恐怖から一瞬息をのんだが、湧き上がる感情の高ぶりを押さえきれず、気がつくとふたたび口を開き始めていた、、、

「あなたの様に、女性を食い物にして平然と笑っている、、そこが僕は許せないんです、、、」

「女性を食い物!?」

「そうでしょう、、斡旋とかきれいに着飾った言葉を使ったって、結局食い物にして生きてるんでしょう、、あなたは、、、」

 

「、、、、、、言うわね、、あんた、、、」

 

「い、、言います、、僕は絶対に許せないと思うことは、許せないのれすらーー!」

僕は鼻水をたらしながら必死に女衒の栄二にくらいついていた、、、

「許せないなら、、どうするってんだい、、、」

栄二は、さらに迫力をました大蛇のような顔を僕に近づけてきた、

 

「おい、、やめろ吉宗!!、、、、失礼だぞ、、、」

隣にいた銀二さんが、突然、僕と栄二さんの間に割って入った、、、

「栄ちゃん、、、悪いね、こいつまだ右も左もわかってねーもんだからさ、、、」

「ぎ、銀二さん、、、、で、、でも、僕、、、、」

「でももへちまもねーんだ馬鹿!!」

ガツン!!

銀二さんの拳が僕の頭にヒットした、、、

「いたー!!」

「バカヤロウ!何もわからねえで、勝手なことわめいてんじゃねえ、、、」

銀二さんは恐い顔で僕をにらみつけたあと、再び栄二さんを見た、、、

「栄ちゃん、、、まじ悪い、、、、」

女衒の栄二はしばらく大蛇のような顔で僕をみていたが、突然、

「おほほほほほほほほほほほほほほほ、、、」

奇妙な笑い声と同時に、もとのオネエの顔に戻っていった、、、

そして再び僕の顔をじっと見つめると 

「良い!!、、、、やっぱりヨッチーちゃん最高だわーー、」

嬉しそうに僕に微笑みかけてきた

 

「え、、、、あ、、、、」

(何で、、、僕があんなこと言ったばかりなのに、、、、この人いったい、、) 

「うんうん、、極上どころか超デラックスよーーー!!」

栄二さんはそう言いながら、今度は僕の顔をむんずとつかむと、その角ばった四角い顔をすりすり押し付けてきた、、、

「ぐあ、、、痛い、、、エラが、、、、エラが痛いですーーー」

「良いわー、デラックスだわー、ぞっこんに惚れちゃったわーーー」

そう叫びながら今度は僕の顔中にキスの嵐をお見舞いしてきたのだった、、

 

「や、、やめてー、やめてくださいー助けてー、銀二さん、、、、」 

「バカヤロウ、、あんな失礼な事抜かしやがった罰だ、、我慢しろ、、」

銀二さんは笑いながら再びたこ焼きをパックにつめはじめていた、、、

 

「ヨッチーちゃん、やっぱり私の目に狂いはなかったは、、、あなたはやさしさと強さもかねそなえた、私のナイスボーイになるべき運命の殿方だわーーー」

栄二さんは顔も大蛇ならまとわりつき方も大蛇そのもの、僕のからだにぐるぐると足をまとわりつかせてきた、、、、

Eiji3

「た、、たすけてーーー、」

「助けてーなんて、まあ、、、うぶなんだからーヨッチーちゃんったらー」

栄二さんの小さかった口が、ガバーッっと広がり、僕の頭がひと飲みされそうになったその時、

 

「あらーー、栄ちゃん?、、、栄ちゃんじゃない、、、、」

「栄ちゃん、、、何してんのー、こんな所で、、、、」

離れたところから女性の甲高い声が響いてきた、、

「、、、、あら!?、」 

栄二さんはまとわりついていた体を、僕からはなすと、声の方をふりかえった、、

 

「た、、、たすかった、、、、」

僕は慌ててその場から離れると、三寸の外をみつめた

そこには、明らかにお水風のお姉さんといった派手な化粧と衣装の女性数人が笑顔で立っていた、、、

 

「あらーーーーー!?」

栄二さんはキラキラ目を輝かせると、

「何よあなた達こんな所で、これからお店でしょ?、、」

「ええ、その前にちょっとお祭りでも見物しようと思ってさ、、、」

「まあ、、、それはいいわねー、お祭りって最高ですものね、、ほほほほほほ、、、」

楽しそうに笑うと

「そうだわ、、、せっかくだから、私から、たこ焼きご馳走しちゃうわ、、銀ちゃん、たこ焼きいただこうかしら、、、、、、、」

三寸の中の銀二さんに声をかけた、、

「ほーい、栄ちゃん何個だい?」

「このお姉ちゃん達の人数分お願い、、、」

そういうと持っていたポーチから財布を取り出した、

「おい、吉宗、、、、たこ焼き4個、、、」

「あ、、、はい、、」

僕は慌ててたこ焼きを袋に入れると、栄二さんへお金と引き換えに手渡した

栄二さんは気味の悪いウインクをしながらそれを受け取ると

 

「はーい、お嬢ちゃんたち、銀ちゃん自慢の美味しいたこ焼き、召し上がれー」

楽しそうにお姉さんたちに配っていた、、、、

「うわー、、栄ちゃんありがとーー、」

「さすがは栄ちゃん、気前がいいわねー、うれしいー」

お姉さん達は、さっそくパックを開けて食べ始めた、、

「うわー、美味しい、これー」

「でしょー、銀ちゃんのたこ焼きは昔から絶品、極上なのよー、、、ほほほほ」

栄二さんは本当にやさしさのこもった暖かい目で、たこ焼きを食べるお姉さん達を見つめていた、、、

 

(どうして?、この人は女性を食い物にしている人なのに、、、)

目をまん丸にしている僕に銀二さんがそっと声をかけてきた

「女衒にもな、、良い女衒と悪い女衒がいるんだよ、、、、」

「、、、!?、、」

「栄ちゃんのあの目見りゃわかるだろ、どっちか、、、、、」

「、、、、そ、、それじゃ、、」

「じゃなかったら正義の味方の銀二様が、仲良く話しなんぞするかっての、、」

「、、、、、、、」

僕はふたたび栄二さんを見つめた、、

  

「ねえねえ、栄ちゃん聞いてよ、、うちの店長さあ、最近私達のお尻とかさわって来るんだよ、、」

「あらー、あのイボガエルみたいな店長さんが?」

「そうそう、私なんか着がえしてるところ覗かれちゃって、、、、」

「まあー、ひどい、、、わかったはあとで私がガツンと言っといてあげるから、、、、」

「ありがとう、栄ちゃんがそう言ってくれれば安心、、、」

「任せときなさい、ほほほほほほ、、、、」

栄二さんはまるでお姉さん達の母親のように、みんなと親しく話しをしていた

 

(この人、、、実はいい人だったんだ、、、、)

 

「わかったろ吉宗、、、お前も昨日マライアと出会って知ったと思うけど、好き好んで風俗で働く女なんかいやしねえんだ、みんな金に困って仕方なく働いてんだ、、、」

僕の後ろで銀二さんがそっとささやいた、、、

「そんな店のなかにも、ちゃんとした店もあれば、ヤクザがらみの店もある、、栄ちゃんは、そんなたちの悪い店に、金に困った女の子達が誤って入らないように、影で守ってるんだよ、、」

 

「、、、、ぎ、銀二さん、、、」

「世の中には必要な裏家業ってのもあるんだよ、、、俺達テキヤも世間からみりゃ同じような裏稼業みてえなもんだがな、、、」

銀二さんは静かにそういうと、たこ焼きの生地を混ぜ始めた、、

 

「こ、こんな人に対して、あんな失礼なことを、、、、」

僕の目には何時しか涙があふれかえっていた、そして気がつくと僕は、栄二さんの前に静かに立っていたのだった、、、、、

 

「あの、、栄二しゃん、、、」

「あらヨッチーちゃん?、、」

「栄二しゃん、、、、」

「まあ!、、どうしたのよヨッチーちゃん!?、そんなに涙をいっぱいためて!?、、」

「栄二しゃん、、、、さっきはすいませんれしたらーーー!」

「え、、、、!?」

「うぐえ、、女を、、食い物にしてるなんて、うぐえ、、、生意気なこと言っちゃって、、うぐえ、、すいませんれしたらー、、うぐえええええええん、、、」

僕は叫びながら栄二さんの前で号泣してしまったのだった、、、、

Eiji4  

「あららららーーー、ちょっとヨッチーちゃん、まあどうしたの、こんなに泣いちゃって、、、」

栄二さんは慌ててポーチからハンカチを取り出すと、やさしく僕の涙をふいてくれた、、

「しーましぇん、、しーましぇん、、、、栄二しゃん、、うええええん、、」

「まあ、、イイのよ、、、イイのよ、、、ヨッチーちゃんは良い子ね、良い子、、、、」

栄二さんはそう言いながらそっと僕の頭をなでてくれていた、、

 

「ねえ、ねえ、、栄ちゃんこの子、誰?」

一人のきれいなお姉さんが話しかけてきた、、、、

「あら、この子、、、、、ほほほほほほほほ、、、、」

栄二さんは嬉しそうに笑うと、

「この子は、ヨッチーちゃん、今日から私のナイスボーイの仲間入りした、ヨッチー吉宗ちゃんよー!」

そう言いながら再び大蛇のように僕にからまり付いて来たのだった、、、

「ぐおあーーーー!ちょっと、栄二さん!!」

「ああああー、もうヨッチーちゃんったら、、、素直なところがまた、たまらないんだから~、、愛してるわ~ん heart04 」 

栄二さんは、そう言いながら蛇のようなべろで僕をなめまわしはじめた、、、

「うわーーー、やめてーー、やめてーーはがはがーー」

「やめて、やめても、良いのうちね、、あああん、、いいわーヨッチーちゃんったら、、、、」

 

「きゃーー、栄ちゃんったら新しい彼氏が出来てたんだ、、、、」

「おめでとう、栄ちゃんーー!」

「よかったねー栄ちゃん、素敵な子じゃない、、、、」

パチパチパチパチ

きれいなお姉さんたちは、嬉しそうにみんなで祝福の拍手を贈ってきた

「ありがとう、、、ありがとう、、みんな、私、幸せになっちゃうからねーー」

「ちがう、ち、、、ちがうーーーーーー!!」

「もうヨッチーちゃんったらー、照れ屋なんだから」

栄ちゃんはその怪力で僕の顔を鷲づかみすると、再び大きな顔をすりすり押し付けてきた、、

「ぐおあーーー、痛いー、エラが、、、エラが痛いですーーー!!」

お大師様の境内に、僕の悲痛の叫びがこだましたのだった、、、、、。

続き
第62話 女衒の栄二vsめぐみちゃんへ

イラストは近日更新しますcoldsweats01

Potiannai
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