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2008年11月19日 (水)

第67話 男、追島!哀愁の背中、、、

「追島さん!?」

僕は思わず叫んだ、、、

「何だ吉宗、急にでっけえ声だして?、、、それに何やってんだお前ら?、、、」

追島さんは不思議そうにあたりを見渡し、春菜先生に目をとめた

「あれ、、あんた確かユキの先生、、、」

「あ、はい、、、こんばんわ、、、、」

春菜先生はあわてて頭を下げた

追島さんは照れくさそうに頭をかきながら

「いや、、昨日はすいませんでした、、、、恥ずかしいところ見せちまって、、」

そう言ってキョロキョロあたりを見た、

Oisan1

春菜先生は追島さんのようすに

「あの、ユキちゃんですか?、、、」

「え、、あ、いや、、」

「すいません、ユキちゃん、夜間保育中なんですけど、昨日の事があったもので園でお留守番なんです、、、」

「そ、、そうですか、、」

追島さんは少しさみしそうにうなずいた、、、

 

そんな追島さんと春菜先生の様子を見ていた沢村が

「あの、、春菜先生、、、」

「あ、、副園長、、」

「こちらがユキちゃんのお父さん、、、、ですか?、、、、」

「はい、、、追島さん、ご紹介します、あの、うちの副園長で、、、、」

春菜先生がそう言いかけた時、

「副園長?、、、、それじゃ沢村さん、、、、ですか?、、」

追島さんがぼそっと呟いた、、

「え?、、あの、どうして私の名前を?、、、、、」

「ユキから電話で聞いたもので、、、、」

「そ、それじゃ、私と慶さんの事も?、、、」

「はい、少しだけですが、それも、ユキから、、、、」

追島さんはそう言いながら寂しそうにうなずいた、、、

 

(お、、、追島さん、、、、、)

僕は追島さんと沢村研二の様子を無言で見詰めながら、ふっと昨夜喫茶慶の近くで見た追島さんの後姿を思い出した、、、、

(そ、そんな、、それじゃ、、、追島さんは、すべて知ってて、こっそりあの花束を、、、、)

「お、、追島しぁん、、、、うぐ、、、」

気がつくと僕の眼には大量の涙があふれかえっていた、、、

Oisan2  

「ユキちゃんから聞いて、ご存じだったなんて、、いや、、それじゃ話は早いですね、、、」

沢村はそう言うと同時に笑顔で頭を下げた、、、

「近々、ユキちゃんの父親にならせていただこうと思ってます、沢村です、、、はじめまして、、、、」

「あ、、、はあ、追島です、、はじめまして、、、」

「実は、こちらの春菜先生から、昨日のこと伺いまして、今日もこちらに来れば、あなたにお会いできるんじゃないかって、そう思いまして、、、」

「私にですか?、、、、」

「はい、、、お会いして、私と慶さんの事を許していただこうと思っていました、、」

「許し?、、、、」

追島さんは不思議そうな顔で

「何で俺なんかの許しをもらう必要があるんですか?、、、俺はもうあいつとは赤の他人なんですよ?、、、、」

「いえ、それでも追島さん、あなたはユキちゃんのお父さんですから、、、」

「、、、、、、、、」

追島さんは無言で沢村の顔を見た、、、

 

「ユキは確かに俺の娘ですが、、、、でも、もう会わない、慶と約束してますし、、、だからあんたが俺に気を使うことないでしょう、、、、」

「本当にそうですか?、、、」

「ええ、俺が口をはさむことでもなんでもない、、、、、」

追島さんはつぶやくと、さっと横を向いて持っていたジュースを銀二さんに手渡した、、、

 

「あの、、追島さん、、それじゃ、お願いがあるんですが、、」

沢村の問いかけに追島さんは無言で振り返った、、、

「ユキちゃんと、今後一切、かかわらないで頂きたいんです、、、、」

「、、、、!?」

「電話も、しないでもらいたいんです、、、」

「、、、、、、、、」

追島さんは不機嫌そうな顔で沢村の顔を見ていた、、、

 

「ちょっとーー!沢村しゃんー!それはひどいらーーーー!」

たまらず僕は涙と鼻水をたらしながら叫んだ、沢村はふっと僕を見ると

「何がひどいんですか?、、、、慶さんとの約束を破ってこっそり連絡を取り合っている方が、よっぽどひどいんじゃありませんか?」

「それでも、ユキちゃんは追島さんの事が大好きなんれすよー、それなのにー、それなのにー、、、」

「私もそう思います!ユキちゃんの気持ちを無視して、ひどすぎると思います!」

「、、めぐみちゃん、、、」

気がつくとめぐみちゃんも僕の隣で沢村に訴えていた、、、、

 

「あなたたちは関係ない、これは私と追島さんの問題です!」

「関係ないって、、、あんたー!」

 

「吉宗!!」 

「!?」

 

「この人の言う通りだ、、、、お前には関係ない、、、、」

「でも追島さん、、、」

「そうですよ、、追島さん、それじゃ、ユキちゃんが、、、」

「めぐみちゃん、、、」

追島さんは、めぐみちゃんの言葉の続きをさえぎった

 

「それじゃ、、わかって下さったんですね、追島さん、、、、ユキちゃんとはこんりんざい電話もしないって、、、、」

沢村は得意の氷のような目で笑った、、、

追島さんはそんな沢村の顔をしばらくじーっと見つめたあと、おもむろに胸ポケットから煙草を取り出し火をつけた、、、

「追島さん、、、、ユキちゃんとは、、、、」

「フーーーー!」

  

「お、追島さん、、、、」

 

「沢村さんだったっけか、、、悪いけど、そいつはあんたと約束することじゃねーだろ、、、、」

「え!?」

「慶と別れるとき、そのことに関しちゃ、話しは済んでるんだ、、今更あんたと約束することじゃねえよ、、、、」

「そ、、そんな、、、」

「、、、、、、、、、、、」

「お、追島さん、、、、」

「、、、、、、、、、、、」

追島さんは、しばらく沢村を見ながら煙草を吸い続けていた、、、

無言の迫力に押されたのか、沢村は青ざめた顔でカタカタと震えはじめた、、、、

Oisann3

そんな沈黙の後、突然追島さんが、口を開いた、、

「あんたと約束することじゃねえがよ、ユキのことで、あんたと慶の間をかき回す気もさらさらねえから、安心しなよ、、、、」

「あ、、、、はい、、、」

沢村はカタカタと震えながらうなずいた、、、

「それじゃ、、悪いけど仕事の途中なんで、、、、、」

追島さんはぼそっとつぶやくと、春菜先生に対して丁寧に頭を下げた、それから、その隣にいたイケメン三波に目を移すと、一瞬ぴくっと片方の眉を吊り上げた、、、

「ん、、、?」

「え!?、あっ、、、、」

三波はあわてて下を向いた、、、

「お前、どっかで見た面だな、、、、」

「あ、、いや、、私は、、、、」

三波は下を向いたまま必死に手を横にふっていた

「、、、、、、、」

追島さんはしばらくに三波のことを見たあと

「まあ、いいや、、、、」

ぼそっと呟き、どすどすと音を立てて境内の入口近くの持ち場に向かって歩き去って行った、、

 

「お、、追島さん、、、」

僕はあわてて、追島さんの後を追って走り出した、、、

「待って、吉宗君!!」

そんな僕に続いてめぐみちゃんも走りはじめていた、、、 

「あーーー、おい吉宗ー!、めぐみちゃーん!仕事の途中だぞー!」

銀二さんがあわててたこ焼きの三寸から叫んでいた、、

 

  

追島さんと僕たちが走り去った後、なぜかイケメン三波は震え続けていた

そんな三波の様子に、ふしぎそうに春菜先生が

「三波先生、、追島さんのこと、ご存じだんたんですか?、、、」

「い、、いや、、知りませんよ、、、、」

「それじゃ、人違いですか?、、」

「は、はい、、そ、そうでしょう、、」

そう言いながらも三波の足はカタカタと震えていた、、、

 

「あ、、そうだわ、、三波先生急いで園に戻らないと、、、、」

「え?」

「三波先生にお客さんが見えてるんですよ、、、、」

「お客さん?、、」 

と、その直後、ちゃらららー、ちゃらららーん、ちゃらららー♪

突然沢村の携帯が鳴り響いた、、、

「あ、、!?」

沢村は携帯に映し出される名前を見て、思わず顔をひきつらせた、、、

そして三波に目を向けながら、電話の着信ボタンを押した

「もしもし、、あ、、はい、、、、、はい、、申し訳ありません、今、連れて一緒に戻ります、はい、、、」

「、、、副園長、、西条さん、、ですか、、、」

三波の問いかけに、沢村は電話を耳にあてながら静かにうなずいた、、、そして少ししてと電話を折りたたむと、

「春菜先生、三波君と先に戻りますので、子供たちお願いします、、、」

そう言って、沢村と三波はあわてて境内の外に向かい小走りで去って行った、、

 

「どうしたんだろう?、、、副園長も三波先生も血相を変えて、、、いったい西条さんというお客さんって、、、」

春菜先生は不思議そうに首をかしげていた、、、

 

 

「追島さん、追島さーん!」

「追島さーん!」

僕とめぐみちゃんは二人、追島さんのイカ焼き三寸の前に走りよった

「なんだお前、それにめぐみちゃんまで、まだ仕事の途中だぞ、、、、」

「で、、でも、、、」

「でもじゃねえ、仕事に戻れ、、、」

追島さんはそういうといか焼きの炭をひっくり返していた、僕は眼をうるませながら

「追島さん、本当にいいんですか?、、、あの沢村とお慶さんが一緒になっても、、、本当にいいんですか?、、、」

「いいもクソもねえだろうが、、俺に口出しできることじゃねえんだから、、、」

「それじゃ、追島さん、どうして夕べ、お慶さんに花束なんか、、、!」

「んぁ!?、、」

「あっ!?」

追島さんは一瞬怖い顔で僕を見て、僕は、あわてて口をつぐんだ、

 

「お前、み、、見たのか、、、、」

「あ、、はい、、、すいません、、、」

「、、、、、、、、」

追島さんは無言でしばらく僕を見たあと、恥ずかしそうに背中をむけた、

「見られたんじゃ仕方ねえ、、あれはな、慶との約束を果たしただけだ、、、、」

「お慶さんとの約束?、、、」

「ああ、、、」

「追島さん、約束って?、、、」

「めぐみちゃん、これはあいつと俺の約束だ、、、それ以上は勘弁してくれや、、、」

追島さんはぼそっと呟くと、ひとりイカに串を打っていた

Oisann4  

「追島、、さん、、、、」

僕はマウンテンゴリラのような後姿に、たまらない男の哀愁を感じ、ポロポロと涙をこぼしていたのだった、、、

続き
第68話 めぐみちゃんの思い&三波とマライアさんの秘密

Potiannai
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第一章 侠客鬼瓦興業」カテゴリの記事

コメント

以前にコメントさせて頂いた者です。

男追島、かっこいいですねぇ。
沢村三波の悪人二人組に天罰が
下るよう祈っております。


ところで、このたび下記にて個人ブログを始めまして、
勝手ながら侠客☆吉宗くんと頚椎症克服記を
リンクさせて頂きました。
ご無用でしたら削除致しますので、
ご指摘くださいませ。
http://opllhikoushiki.blog.shinobi.jp/

投稿: 全脊柱連HP管理人 | 2008年11月22日 (土) 09時46分

全脊柱連HP管理人様

コメントありがとうございますー^^
それから頸椎と吉宗くんのリンクありがとうございます^^
マイパソコンが治ってきましたら、私のほうもリンク設置させていただきますね^^

男追島、これからもっとかっこいいところを見せてくれると思いますよ、、今からわくわくですhappy01

沢村三波以上の黒幕が次回登場する予定です、、どんな悪か、今から書くのも恐ろしいですcoldsweats02

投稿: 光一郎 | 2008年11月22日 (土) 17時24分

ぅ~ん、色んな人間模様が複雑に絡んできてますね~( ^ω^)おっおっおっ

追島さんとお慶さんの約束も気になるし、
追島さんと三波の関係も気になるし、
西条って人も気になる~~~(*´д`*)ハァハァ


かなり出遅れましてスミマセン(;ω;)
チビが体調を崩しまして先週ずぅ~~~っと仕事やすんでましたcoldsweats01
なななんと、10連休でございましたcoldsweats01
正月休みより長いしsmile

投稿: けんさぁ | 2008年11月26日 (水) 10時25分

けんさぁさん
大変だったのですね、チビちゃんの体調は大丈夫なのですか?
我が家もフラダンスの日からゆうの字が熱をだしてしまい、なかなか治らない風邪でちょっと苦労しました
今でもせきが出るようで、今年の風邪はしぶといです。
油断するとまたぶり返してしまうので、気をつけてくださいね、、、

りんごは医者要らずと以前教わりましたが、冬はりんごをいっぱい食べるとよいそうです

さてさて、いろんな登場人物が複雑にからまりはじめて、これからどうなることか
私自身も不安です

でも、やっと昨日こわれていたパソコンが戻ってきたので
今までは人のパソコンをこそこそ借りていたのですが、これから心置きなく、自分のPCで続きを書けますcoldsweats01
なくなってみて分かるマイPCのありがたさですsmile

投稿: 光一郎 | 2008年11月26日 (水) 12時44分

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