ゆうちゃんの漫画日記 その7 トランポリン
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お大師さんの境内から、大通りにそってしばらく歩くと、左手に競馬場が姿を現す、そこは昨夜僕がスケート場と間違えて入ろうとした所だ、、、その先の大きなガードのある交差点、僕は緊張と恐怖につつまれながら、めぐみちゃんと信号待ちをしていた、、、、
僕たちの目的は、お慶さんの喫茶店に行くと言う事、ただそれだけなのに、なぜ恐怖を感じているか?
それは、、、、、
「兄貴ー、またお慶さんのうまい料理が食えると思うと、たまらねーっすね、、ゲヘヘヘ~!」
「そ、、そうだね、、、て、鉄、、、」
ひさびさに登場、この金髪の鉄が、なぜか僕とめぐみちゃんに同行しているからだった、、、
(この信号を渡った先は堀之内、鉄のやつ余計なこと言わなければいいんだけど、、、)
どきどきしながら鉄を見た、すると奴は得意の不気味フェイスで笑いながら、
「なんか悪いっすね兄貴、、せっかく、めぐみさんと二人でラブラブなのに、俺が邪魔してるみたいで、ゲーヘヘヘヘ、、」
(悪いと思ったらついて来るなっていうの、、、、)
僕は恨めしい顔で鉄を見た、
「あ、、怒ってる?、、兄貴怒ってるんすか?、、、」
「怒ってなんかないよ、、仕方ないじゃないか、銀二さんがまた女の人とでかけちゃったんだから、、、」
そう、実は銀二さんは、お祭りの後突然あらわれた、お尻の軽そうなレディース風の女の子と、またしても消滅してしまったのだった、、
「でもさあ、吉宗君、銀二さんってもてるよね、、、」
めぐみちゃんが少しあきれ顔で振り返った
「うん、、、、」
「いいよなー銀二兄い、今頃あのヤンキーお姉さんと、ズッコン、バッコン気持ちいことしまくってんでしょうねー、ゲーヘヘヘヘ、、、」
「ズッコン、バッコン!?」
めぐみちゃんは真っ赤になって鉄を見た
「バ、バカ!、、、な、何言ってるんだよ、鉄、、、」
「え?、、、何で?俺なんか変なこと言いました?、、、」
(だめだ、、、この男と一緒にいると、僕の寿命が縮まってしまう、、)
そんな思いも知らず、鉄は再び無神経にとんでもないことをしゃべり始めた、
「それにしても兄貴、、銀二兄いってタフっすよねー、」
「え?、、、」
「だって昨日に続いて連チャンっすよー、連チャン、ゲヘヘヘー、」
「お、おい、、て、鉄、、、、」
「昨日に続いて?、、、」
めぐみちゃんが再び鉄を見た、、
(ぐおー、や、やばい、、、、!)
と、そんなとき信号が赤から青に変わった、、
「あー、ほら信号が変わった、、急いで渡らないと、、さあ、めぐみちゃん、、」
僕はそう言うと同時にめぐみちゃんの手をぎゅっとつかみ、強引に彼女をひっぱった、、
「あっ?、、吉宗くん、、」
めぐみちゃんは突然の行動に、恥ずかしそうに僕を見て、、
「う、、うん、、、」
うなずくと、いっしょに走りはじめた、、
「あーー、兄貴ー、めぐみさん、待ってーーー!!」
(待ってって冗談じゃない、、あんな男と一緒にいたんじゃ大変なことになってしまうよー!!、、、、)
僕はめぐみちゃんの手を引きながら、夢中になって交差点を渡った、と同時に僕の目に見覚えのあるピンクの建物が飛び込んできた、、、、
そう、それこそ、昨夜僕が始めて入ってしまった、ソープランド、ハメリカンナイトの建物だった、、、
(や、やばいよ、、、、こんなところでゆっくり歩いていたら、また、鉄がどんな事を言い出すか、知れたもんじゃない、、)
「さあ、急ごう、、急ごう、、、、」
僕はがむしゃらにめぐみちゃんの手を引いて、そのピンクのデンジャラスゾーンを、通り過ぎようとした、その時だった、、
「あっ!、、、、ちょっと吉宗君、待って、、」
「、、、え!?、、、」
「待って、、待ってってば、吉宗くん!」
「な、、何?」
「ごめん、、、私の靴、、、」
めぐみちゃんは困った顔で、ピンクの建物の入り口を指差した
そこには小さな女性ものの靴が一足、ぽつんと落ちていたのだった、、、
「ごめん、靴、、脱げちゃった、、、」
「な、なんでーーーーー!?」
(どうしてーーー!、よりによって、あんなとんでもない場所にーーー!!、、、、)
「だって、吉宗くんが、急に引っ張るから、、、」
「あ、、ご、ごめん、待ってて、、、」
僕は握っていためぐみちゃんの手を放すと同時に、猛ダッシュでハメリカンナイトの入り口に向かって走った、、
そして、めぐみちゃんの脱げた靴を拾い上げたその時、ピンクの建物の中からひょっこり出て来た、見覚えのある、オールバックの黒服男と遭遇してしまったのだった、、、
(ぐあーー!!)
僕は思わず、その場で顔をひきつらせて立ちすくんでしまった、、、
オールバックの黒服男は、片方の眉をぴくっとつりあげながら、僕の事を見た、、、と、そこへ、
「兄貴ーー!なんすか急に走りだしたりして、、ハア、ハア、置いて行かないで下さいよ、、ハア、ハア、、、」
息を切らせながら、僕の前に鉄が、、、
オールバックの黒服男は、鉄を見た瞬間、またしても片方の眉をピクピクッと釣り上げた、、
そう、その黒服男こそ、他でもない、このハメリカンナイトのマネージャー、その人だったのだった、、、
(お願い、、何も言わないで、、、僕たちのこと知らない振りをして、、、、)
僕は心でそんな悲痛の叫びをあげながら、オールバックのマネージャーに必死に目配せをした、、、
マネージャーは僕の心の叫びを感じ取ったのか、ふっと通りの先で僕たちを見ているめぐみちゃんを横目で見ると、その薄い眉毛をピクピクピクっとすごい速さで動かした、、、
(あ、この人、僕の危機的状況を分かってくれたんだ、、、さすがだ、、)
僕はその場から、さりげなーく、そろーりそろりと離れて、めぐみちゃんの元へ近づいていった、、
「めぐみちゃん、はい、、、靴、、、」
「ごめんね、吉宗くん、、」
めぐみちゃんは僕から靴を受け取ると、照れくさそうにしゃがんだ、、、
「僕のほうこそ、、、あわてて引っ張ったしちゃったから、ははははは、、、」
僕はこわばった笑顔でこっそり、後ろのハメリカンナイトの入り口を振り返った、、そこには黒服マネージャーの姿はなくなっていた、、
(さすがは高級店のマネージャーだ、、、、、)
感心しながらそこから目線をうごかした、が、一難さってまた一難、僕の目にとんでもない光景が飛び込んできた、、
(ぐあーーーーー!?)
金髪の鉄が、頬をピンクに染めながら、ハメリカンナイトの入り口をじーっと見つめてたたずんでいたのだった、、
(バカー、鉄ーー!何やってんだよー、ここにめぐみちゃんが居るんだぞー!!)
僕は必死になって鉄に悲痛のテレパシーを送った、
が、、、、
やつにそれを察知する頭脳はなかった、、
鉄は明らかに昨日の快楽を思い出してとろけまくっている、だらしなーい顔で、ちらちら光るハメリカンナイトのネオン看板を、見つめていたのだった、、、
やがてよだれまみれの鉄の口がもごもごと動き始めた、、、
「よかったな~、ここ、、、、」
(うあーー、ばかーーーー!)
僕は額に青筋をたらしながら、しゃがんで靴を履いているめぐみちゃんを見ると、彼女も不思議そうに鉄の様子を見ながら
「よかったなーって、鉄君の知ってるところなのかな?、、、」
靴を履きながら、ボソッとそうつぶやいた、、
「さ、、さあ?、、、、」
「でもよく見るとすごい色の建物だね、、いったい何屋さんだろう?、、、」
「そ、そうだね、、、、何屋さんだろうね、、、、ハハハ、、そ、そんなことより、さあ、お慶さんのお店に急がないと、、」
僕はしゃがんでいるめぐみちゃんにそっと手を差し出した、、、
「うん、、、」
めぐみちゃんは小さくうなずくと、恥ずかしそうにう僕の手をつかんで立ち上がった、
「あれ、、?」
「え?どうしたの、めぐみちゃん、、」
「吉宗君の手、汗でびっちょりになってる、、、」
「え!?あ、、ごめん、、」
僕はあわててめぐみちゃんの手を離すと、シャツでごしごし拭いた、、、
「べつに私はかまわないのに、、大好きな吉宗くんの汗なんだから、、、」
「め、めぐみちゃん、、、、」
僕は彼女の言葉に、感激で目をうるうるさせた、、、
「でも、以外、、、今日の吉宗くん、、、、」
「え?、、」
「だって、さっきも私の手を強引に握ったりして、なんていうか男らしいっていうか、えへへへ、、、」
「あっ、、、それは、、、」
「それは?、、」
めぐみちゃんはきょとんとした顔で僕を見つめた、、
「いや、、なんでもない、、、」
「変な吉宗くん、、、でも、はじめて手を握って歩いたんだね、私たち、、、」
「あ、、そう言えば、、そうだね、、、」
「、、、はい、続き、、」
めぐみちゃんはそう言いながら、恥ずかしそうに僕の前に手を差し出した、、、
「せっかく吉宗君と手をつないで歩いてたのに、靴が脱げたせいで途中になったじゃない、、だから、続き、、」
「あ、、、うん、、」
僕は感激で目頭をうるうるさせながら、めぐみちゃんの手を握りなおした、、
「吉宗くんったら、どうしたの、そんな顔して、、」
「めぐみちゃん、、だ、だって、うれしくて、、」
僕は肝心なことをすっかり忘れた状態で、めぐみちゃんを見つめていた、
と、そんな僕の耳に、その肝心なこと、そう今置かれている危機的状況を思い出させる、とんでもない言葉が聞こえてきた、、、
「ほんっとに良かったな~、、、、夕べのキャサリンさん、、、、」
「ぐぇ!?」
それは鉄がハメリカンナイトを眺めながらつぶやいたひと声だった、、
(今の言葉、、めぐみちゃんの耳には、、、?、、)
僕は恐る恐る目の前のめぐみちゃんの様子を伺った、、、
「夕べ?、、、」
めぐみちゃんは僕を見ながらボソッとそうつぶやくと、ハメリカンナイトのピンクの建物の前で幸せそうにたたずんでいる鉄を見た、、
(どわーーーー!、やっぱり聞こえてしまっていたーー!!!)
「ねえ、吉宗くん、今鉄君が言った夕べって?、、、、」
「え?なになに?鉄がなんか言ったかな?はははは、、、」
「たしか、今、、、、」
「僕には何も、き、聞こえなかったけど、、、」
「おーい、ほら鉄ー!急がないと置いて行くぞー!」
僕はあわてて鉄に叫んだ
同時に僕はめぐみちゃんの手を握りなおして、あわててその場から立ち去ろうとした、、
と、その時だった、
「あらーーー!あなたたち?、、、、、」
ハメリカンナイトのピンクの建物から、大きな声が、、、、
「ぐおあ!?、、、、」
僕は突然の出来事に、声の主を見ることも出来ず、めぐみちゃんの手を握ったままその場で金縛りにあっていたのだった、、、、
イラストカットは近日アップしますよーん![]()
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↑侠客☆吉宗くんの他、楽しい
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吉宗くん本編の新しいお話し昨夜アップしましたが、こんな世の中が不況で、皆さんの心が落ち込んでいるときに、さらに暗い気持ちにさせてしまっては、申し訳ない
、というわけで、みんなで元気になって頂けるよう、明るい我が家の出来事をアップしますよーん![]()
m9(^Д^)プギャー
今だにこのときの会話は意味不明なパパでした![]()
病は気から、日本も世界もみんなで騒ぎすぎて、病気を大きくしている気がするのは、私だけでしょうか?
明るくどーんと構えて前向きに頑張っていれば、ぜったいに明るい光はさすのです![]()
吉宗くん本編も次回は明るく楽しいお話しでいきますので、おたのしみにー![]()
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「どういったおもむき?、、、、」
西条は振り返ると蛇のような目で、沢村を睨み据えた、、
「ワイがきた理由言うたらきまっとるやろ、、、今日はあんたに貸した銭の返済期日や、、、用意できとるんやろ?、沢村はん、、、」
「、、、、、あ!、、」
「あっ!やないやろ、、、あ!や、、、」
「あ、あの、、実はそれが、、、、」
「実はって、何や沢村はん、、冗談はあきまへんでー、あんさん先月約束しましたなー、来月こそはきっちり元金と金利そろえてお返しするって、、、」
「、、、、、、、、」
「なんや、、でけへんのかいな、、せやったら仕方ありまへんな、、、約束通りこの保育園の土地空け渡してもらいまひょうか?、、、」
「あの、、そ、それが、、、、、、」
「それが何や?、、用意でけへんかったら、この土地明け渡す、あんたワイから銭借りるとき約束したはずやな、、、」
「あ、あの、、、、、、、、、」
「何や?、、、」
「そ、それが、、、、前にお話したとおり、この土地の半分と建物はすべて姉のもので、、、それに権利書も姉がしっかり握って放してくれないんです、、、、」
「あんたの姉さん?さっきのおばはんかいな、、、ほいたら、この建物の中で、あのおばはんが頑張っとるかぎり、ここは売るに売れんちゅうことか?、、、」
「あ、、はい、、、」
「なにが、はいや、ボケ!、、人事みたいに、、あんたには知恵いうものがないんか?、、」
「知恵?、、、」
「そうや、、、、よう考えて見いや沢村はん、、いくらおばはんが頑張っても、この建物がなくなれば、権利は土地だけや、あんたと半々やで、そうなればあんたもでかい顔で権利主張できるやろ?、、、、簡単な答えやないか、、、、」
「建物がなくなれば、権利を、、、」
「そうや、、、」
西条は、蛇のような目で保育園を見た、、、、
「ここは死んだあんたの親父さんが建てた、歴史ある保育園言うとったな、、、」
「あ、、はい、、、」
「何が歴史や、、、ただの木造のおんぼろ建物やないか、、、こらあ、火でもつけたら、よう燃えるやろうな、、、ははは、、」
「火をつけるって!西条さん、ま、まさか、、、、」
沢村は青ざめた顔で西条を見た、、
「何や?、、、、沢村はん、あんた何ぶっそうなこと考えとるんや、、あかんで、そんななことしたらあかんで、、はははは、、、」
「、そうですよね、、、は、、はは、、、ははは、、、」
「何、笑っとるんや、、そんな余裕あるんか?、おう沢村!、」
「、、、、、、す、すいません!、、」
「この土地で銭返せない言うなら、そん時はあんたの体で払ってもらうしかないんやで、、、」
「体って、あの?、、、、」
「あんたパスポートもっとったな、、、、」
「は、、はい、、、」
「せやったら、ワイと一緒に明日からアジア旅行なんてどうや?、、、ついでにあんたの腹黒い体の中でも売り飛ばしてのう、ええアイデアやろ、、、、」
「体の中?、、、」
「腎臓、肝臓、そのほかもろもろや、心配はいらんで、死なん程度に売り飛ばせば三ヶ月ぶんくらいの金利にはなるかの、、、、まあ、万が一、あんたが死んだときは、あんたにかけとる保険金で借金はゼロにしたるわ、、、ははは、、」
西条はうれしそうに目玉をぎょろぎょろさせた、、、
「、、、、、、、、そ、、そんな、、、、」
沢村は震えながら西条を見たあと、あわててひざまずくと、地面に頭をすりつけて必死に謝りはじめた
「どうか、どうか、それだけは許して下さい!、、、も、もう少し、、、、もう少しだけ待っていただければ、なんとか、、、」
「なんやー!?、、」
「もう少しだけ、もう少しだけ、、、、」
必死に謝る足もとの沢村を見ながら、西条はみるみる悪鬼のような表情へ代わった、、、
「おい、、、なめとるんか?、、われ、、、」
「、、、、、、、、、」
「なめとるんか?、、聞いとるやろ、、、、、」
「いや、、そ、そういうわけでは、、、出来ましたら、、、もう一月待ってもらえれば、何とか、、、、」
「何とかって何や、、、われ一月で銭作れる算段でもついたいうんか?、、、」
「あ、、はい、、、」
「ほーう、、何や?その算段ってのは、言うてみいや?、、、、、」
西条は、前かがみになると、沢村に顔をつきつけた
「じ、、実は、、今、か、、金になる女を、見つけまして、、、、」
「女?、、、」
西条は眉間にしわを寄せると、隣の三波を見た、、、
「西条さん、これはまじですよ、、、このおっさん、この辺でもかなりの資産家の娘、モノにしたんですよ、、、、」
「資産家の娘?、、、」
「は、、、はい、子持ちのバツイチなんですけどね、、」
「ほーう、子持ちでバツイチの資産家の娘か、、、なんや、ややこしいが、おもろそうな話やないか、、、」
西条の言葉に、沢村はほっとしたのか、得意の氷よような目をして立ちあがった、、
「はい、実は、園児を通じて知り合ったんですが、ふたを開けてびっくり大地主の娘だったんですよ、、それに、今じゃすっかり俺のこと信じきってて、来月入籍することになってるんです、、」
「ほーう、、大地主の娘と入籍か、、、」
「は、、はい、、、それが最近喫茶店なんてのも始めましてね、、、、、も、もう少しだけ待っていただけたら、金利とあわせてそのお店もセットで、西条さんにお返ししますよ、、、」
「おい、三波、この話し、ほんまか?、、、」
「はい、、まじな話っす、、、」
「ほーう、、」
西条は顎に手を当てながら、しばらく沢村の顔を見ると、、、
「沢村はん、、あんたも三波のそばにおったせいで、スケコマシに転職したんかいな、ははは、、」
「あ、、いや、、そんな、、、」
「まあ、ええわい、そないな話しやったら、特別や元金は一月だけジャンプしたるわ、、」
「あ、、、ありがとうございます、、、」
「アホ、金利はもらうで、、金利は、、」
西条はそう言うと、今度は隣の三波を見た、、
「おう、、三波、ところで、われの方はどないなっとるんや?、、」
「えっ!?、、」
「え?やないやろ、、ぜんぜん、わいの元に銭が上がってこんが、気合い入れてやっとるんか?、、、」
「あ、、それでしたら、、、ははは、、」
三波は額から汗をたらしながら、こわばった顔で笑った、、、
そんな最中、三波の背中越しに、小さな子供たちの声がひびいてきた、、
「あー、三波先生だー、、」
「三波先生ーー!」
振り返ると、そこには数名の子供たちを連れて戻ってきた、春菜先生の姿があった、、
「あー、お帰りなさい、春菜先生、、、」
三波は急にさわやかな笑顔に戻ると、春菜先生に向かって大きく手を振った、、、
春菜先生はそれに答えるように手を振った後、西条の姿をみて、あわてて頭を下げた、、
同時に西条も悪鬼の顔からやさしい中年のおじさんの顔に変わっていた、、
「あー、、、さっきのべっぴんな保母さんやな、、お帰りなさいー、、ははははー」
「あ、、はい、、、、」
「ほう、、、さっきはチラッとしか見れんかったが、ほんまに綺麗な人やなー、えーと春菜先生、言うたかな?、、、」
「いや、、綺麗だなんて、そんな、、、」
「いやいや、、この三波はんが惚れ込むのも分かりますわ、、」
春菜先生は、頬をそめながら三波を見た、、
「いやあ、ベッピンさんや、保母さんにしとくのはもったいないなー、、、どうやろ三波はん、うちにスカウトさせてもろてもええやろか?、、」
「ああ、はい、、、、、」
「ほうか、ほうか、、」
西条はうれしそうに笑うと、胸ポケットから一枚の名詞を取り出して春菜先生に手渡した、、、
「さっきは、ちゃんと挨拶も出来んかったけど、、、私はこういう者ですわー、、、」
春菜先生は西条から受け取った名詞をそっと見た、、、
『西条芸能プロダクション』
「芸能プロダクション?、、、、、」
不思議そうに西条を見る春菜先生に隣にいた三波が声をかけた、、
「春菜先生、紹介が遅れましたが、この西条さんは、有名な芸能プロの社長なんですよ、、」
「なんやー、三波はん、、、、有名だなんて、はずかしいですわー、ははははー」
「実は僕はこの西条さんのプロダクションでマネージャーをしていたことがあったんです、、、」
「えー!三波先生がですか?、、、、」
「そうやー、腕利きマネージャーやったんですがね、どうしても子供たちが大好きや言うてな、、、、まあ、そんなことは置いといて、春菜先生、あんた本当にきれいやわ、、、どうやろ、うちのプロダクションで女優目指そうなんて、思わしまへんか?、、、」
「女優!?、、、私がですか?、、、」
春菜先生は真っ赤になって首を振った
「だめだめ、、、私なんて絶対無理です、、、、」
「そんなことは無い、あんさんなら絶対に一流女優になれまっせー」
「無理です、無理です、、、すいません、まだ仕事がありますので、、、」
春菜先生はそう言ったあと、恥ずかしそうに頬をそめながら、子供たちを連れて園の中へ走っていってしまった、、、、
西条はそんな春菜先生の後姿を、いやらしい目つきでながめたあと、三波をギロっと睨んだ、その顔はまたもとの悪鬼のそれにもどっていた、、
「おう、三波、、、、春菜いうたの、あれがお前が今こましとる女やな?、、、」
「はい、、、、なかなかの玉でしょ、、西条さん、、、」
「おう、ええのう、あれなら、ええ値段がつくわ、で、どこまでいっとるんや?、、」
「それが、なかなか身持ちの硬い女でして、、、」
「お前が、てこずっとるんか?、、、」
「はい、、、」
三波は恥ずかしそうにうなずいた、西条はそんな三波を冷たい目で眺めながら
「やり方が甘いのとちゃうか?、、、ワイがこっちにいたころは、こんなにてこずりはせんかったやろ、、」
「は、、はい、、、、」
「お前はもともとが、アホやからな、、、よっしゃ、ちいとツラ前に出しいや、、、」
「はい?、、、」
「ツラやツラ、ワイの前に出し、、」
「あ、、はい、、」
三波は言われるままに顔を突き出した、と同時に西条はその大きなこぶしで、三波の顔面を殴りつけた、、」
バキー!!
「ぐわ、、な、何するんですかー!?」
「じゃかましや!ええからだまっとれ!」
バキー!グガー!ガゴゴ!!
それから数発、西条は三波の顔面をなぐりつけた
「うぐあ、、、西条さん、、いたい、いたいっすよ!、、、、、」
「どや?、、これでばっちりやろ、、、」
「ば、、ばっちりって、、、」
「三波、われもこれで気合いが入ったやろ、真剣にこましに専念したるぞーって、、、、それに、そのツラ見せたれば、あの姉ちゃんも泣き落せるやろ、、」
「泣き落しって!?」
「わからんのか?だからアホやいうねん、、、昔、わいが教えたったやろ、あれや、、あれ、、、、、」
「あ、あれ、、ですか、、、」
「そうや、、あれでいきい、、、」
「あ、、は、、はい、、、」
三波は鼻血を拭き取りながら、おそるおそるうなずいた、、、
西条はそんなぼこぼこの三波の顔をうれしそうに眺めたあと、ふいに沢村に目を向けた、、
「そうや、、、沢村はん、、あんたもどうや?、、こないな顔で、その婚約者言うのに、泣きつくのも、ええ作戦やで、、、はははは、、」
「い、、いや、、私は、、、」
沢村はあわてて後ずさりした、、、
そんな二人の様子を見ていた、鼻血まみれの三波が、はっと何かに気がついたように、目を見開いた、、、
「西条さん、、、その婚約者ですが、実は、もうひとつ面白い話があるんですよ、、、、」
「おもろい話し?、、、なんや?、、、」
「実はそのバツイチ女ね、、、へへへ、、」
「その女がどないした?、、こら三波、もったいぶらんと早く言わんかい、、、」
「はい、、その女、実は追島の野郎の別れたかみさんなんすよ、、、、」
「何!、、、、追島だ~!?」
西条はその瞬間、まるで魔界の住人のような形相へと変わった、、、、
そのころ、お大師さんの境内では、、
「兄弟ー!、追島の兄弟、おつかれー、、」
「おう、熊井の兄弟、、どうだった今日は?、、」
「いまいちだな、、、最近は祭りに来る人(じん)も、減ってきてるからな、、、」
「俺のところもだ、、、年々悪くなってくるな、、」
追島さんは、胸からタバコを取り出すと、スキンヘッドの熊井さんに差し出した、
「サンキュー、兄弟、、、」
熊井さんはタバコに火をつけると、ふっと眉をしかめた、、、
「そういえば追島の兄弟、、、さっき俺の舎弟から聞いたんだがよ、この前の大通りで、珍しい野郎を目撃したそうだぜ、、、、」
「珍しい野郎?、、、」
「ああ、覚えてるだろ、西条、、、西条竜一、、、」
「西条、竜一!?」
煙草に火をつけようとしていた追島さんの手が、一瞬止まった、、、
「おう、、通りの向かいの小さな保育園あるだろ、、、なんでもそこに入って行ったらしいわ、、、」
「西条が、、、向かいの保育園!?、、、、、」
追島さんはそうつぶやくと、しばらく怖い顔で黙り続けていた、、、
イラストカットは近日更新しまーす☆
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本編ちょっとだけ苦労していて、なかなか更新できません![]()
西条がなかなか正体をあかしてくれないのです、、、、![]()
それと、この不況のさなかに、吉宗くんまで重たいお話ばかりでは、読んで下さっている方に申し訳ありませんので、こっそり昔描いたファミリー漫画でちょっとほっとした心になってください![]()
我が家のチビたちのノンフィクションな物語です![]()
毎日パパはひっちゃかめっちゃかにされています![]()
最近は末娘のパワーもすごくなってしまいましたーーーー![]()
おいおい以前書いたものを紹介していきますが、まだ書いていないすごくい面白いエピソードもあるんです。ときどきこちらで紹介していきます![]()
すでに読んでくださった方もいるでしょうね![]()
![]()
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