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2008年12月10日 (水)

第69話 悪鬼、西条竜一!

「どういったおもむき?、、、、」

西条は振り返ると蛇のような目で、沢村を睨み据えた、、

「ワイがきた理由言うたらきまっとるやろ、、、今日はあんたに貸した銭の返済期日や、、、用意できとるんやろ?、沢村はん、、、」 

「、、、、、あ!、、」

「あっ!やないやろ、、、あ!や、、、」

「あ、あの、、実はそれが、、、、」

「実はって、何や沢村はん、、冗談はあきまへんでー、あんさん先月約束しましたなー、来月こそはきっちり元金と金利そろえてお返しするって、、、」 

「、、、、、、、、」

「なんや、、でけへんのかいな、、せやったら仕方ありまへんな、、、約束通りこの保育園の土地空け渡してもらいまひょうか?、、、」

「あの、、そ、それが、、、、、、」

「それが何や?、、用意でけへんかったら、この土地明け渡す、あんたワイから銭借りるとき約束したはずやな、、、」 

「あ、あの、、、、、、、、、」

「何や?、、、」 

「そ、それが、、、、前にお話したとおり、この土地の半分と建物はすべて姉のもので、、、それに権利書も姉がしっかり握って放してくれないんです、、、、」

「あんたの姉さん?さっきのおばはんかいな、、、ほいたら、この建物の中で、あのおばはんが頑張っとるかぎり、ここは売るに売れんちゅうことか?、、、」

「あ、、はい、、、」

「なにが、はいや、ボケ!、、人事みたいに、、あんたには知恵いうものがないんか?、、」

「知恵?、、、」

「そうや、、、、よう考えて見いや沢村はん、、いくらおばはんが頑張っても、この建物がなくなれば、権利は土地だけや、あんたと半々やで、そうなればあんたもでかい顔で権利主張できるやろ?、、、、簡単な答えやないか、、、、」

「建物がなくなれば、権利を、、、」

「そうや、、、」

西条は、蛇のような目で保育園を見た、、、、

 

「ここは死んだあんたの親父さんが建てた、歴史ある保育園言うとったな、、、」

「あ、、はい、、、」

「何が歴史や、、、ただの木造のおんぼろ建物やないか、、、こらあ、火でもつけたら、よう燃えるやろうな、、、ははは、、」

「火をつけるって!西条さん、ま、まさか、、、、」

沢村は青ざめた顔で西条を見た、、

 

「何や?、、、、沢村はん、あんた何ぶっそうなこと考えとるんや、、あかんで、そんななことしたらあかんで、、はははは、、、」

「、そうですよね、、、は、、はは、、、ははは、、、」

「何、笑っとるんや、、そんな余裕あるんか?、おう沢村!、」

「、、、、、、す、すいません!、、」

「この土地で銭返せない言うなら、そん時はあんたの体で払ってもらうしかないんやで、、、」

「体って、あの?、、、、」

「あんたパスポートもっとったな、、、、」

「は、、はい、、、」

「せやったら、ワイと一緒に明日からアジア旅行なんてどうや?、、、ついでにあんたの腹黒い体の中でも売り飛ばしてのう、ええアイデアやろ、、、、」

「体の中?、、、」

「腎臓、肝臓、そのほかもろもろや、心配はいらんで、死なん程度に売り飛ばせば三ヶ月ぶんくらいの金利にはなるかの、、、、まあ、万が一、あんたが死んだときは、あんたにかけとる保険金で借金はゼロにしたるわ、、、ははは、、」

西条はうれしそうに目玉をぎょろぎょろさせた、、、

 

「、、、、、、、、そ、、そんな、、、、」

沢村は震えながら西条を見たあと、あわててひざまずくと、地面に頭をすりつけて必死に謝りはじめた

「どうか、どうか、それだけは許して下さい!、、、も、もう少し、、、、もう少しだけ待っていただければ、なんとか、、、」

「なんやー!?、、」

「もう少しだけ、もう少しだけ、、、、」  

必死に謝る足もとの沢村を見ながら、西条はみるみる悪鬼のような表情へ代わった、、、 

「おい、、、なめとるんか?、、われ、、、」

「、、、、、、、、、」

「なめとるんか?、、聞いとるやろ、、、、、」

「いや、、そ、そういうわけでは、、、出来ましたら、、、もう一月待ってもらえれば、何とか、、、、」

「何とかって何や、、、われ一月で銭作れる算段でもついたいうんか?、、、」

「あ、、はい、、、」

「ほーう、、何や?その算段ってのは、言うてみいや?、、、、、」

西条は、前かがみになると、沢村に顔をつきつけた

 

「じ、、実は、、今、か、、金になる女を、見つけまして、、、、」

「女?、、、」

西条は眉間にしわを寄せると、隣の三波を見た、、、

 

「西条さん、これはまじですよ、、、このおっさん、この辺でもかなりの資産家の娘、モノにしたんですよ、、、、」

「資産家の娘?、、、」

「は、、、はい、子持ちのバツイチなんですけどね、、」

「ほーう、子持ちでバツイチの資産家の娘か、、、なんや、ややこしいが、おもろそうな話やないか、、、」

西条の言葉に、沢村はほっとしたのか、得意の氷よような目をして立ちあがった、、

 

「はい、実は、園児を通じて知り合ったんですが、ふたを開けてびっくり大地主の娘だったんですよ、、それに、今じゃすっかり俺のこと信じきってて、来月入籍することになってるんです、、」

「ほーう、、大地主の娘と入籍か、、、」

「は、、はい、、、それが最近喫茶店なんてのも始めましてね、、、、、も、もう少しだけ待っていただけたら、金利とあわせてそのお店もセットで、西条さんにお返ししますよ、、、」

「おい、三波、この話し、ほんまか?、、、」

「はい、、まじな話っす、、、」

「ほーう、、」

 

西条は顎に手を当てながら、しばらく沢村の顔を見ると、、、

「沢村はん、、あんたも三波のそばにおったせいで、スケコマシに転職したんかいな、ははは、、」

「あ、、いや、、そんな、、、」

「まあ、ええわい、そないな話しやったら、特別や元金は一月だけジャンプしたるわ、、」

「あ、、、ありがとうございます、、、」

「アホ、金利はもらうで、、金利は、、」

西条はそう言うと、今度は隣の三波を見た、、

  

「おう、、三波、ところで、われの方はどないなっとるんや?、、」

「えっ!?、、」

「え?やないやろ、、ぜんぜん、わいの元に銭が上がってこんが、気合い入れてやっとるんか?、、、」

「あ、、それでしたら、、、ははは、、」

三波は額から汗をたらしながら、こわばった顔で笑った、、、 

そんな最中、三波の背中越しに、小さな子供たちの声がひびいてきた、、

「あー、三波先生だー、、」

「三波先生ーー!」

振り返ると、そこには数名の子供たちを連れて戻ってきた、春菜先生の姿があった、、

 

「あー、お帰りなさい、春菜先生、、、」

三波は急にさわやかな笑顔に戻ると、春菜先生に向かって大きく手を振った、、、

春菜先生はそれに答えるように手を振った後、西条の姿をみて、あわてて頭を下げた、、

同時に西条も悪鬼の顔からやさしい中年のおじさんの顔に変わっていた、、

「あー、、、さっきのべっぴんな保母さんやな、、お帰りなさいー、、ははははー」

「あ、、はい、、、、」

「ほう、、、さっきはチラッとしか見れんかったが、ほんまに綺麗な人やなー、えーと春菜先生、言うたかな?、、、」

「いや、、綺麗だなんて、そんな、、、」

「いやいや、、この三波はんが惚れ込むのも分かりますわ、、」

春菜先生は、頬をそめながら三波を見た、、

 

「いやあ、ベッピンさんや、保母さんにしとくのはもったいないなー、、、どうやろ三波はん、うちにスカウトさせてもろてもええやろか?、、」

「ああ、はい、、、、、」

「ほうか、ほうか、、」

西条はうれしそうに笑うと、胸ポケットから一枚の名詞を取り出して春菜先生に手渡した、、、

「さっきは、ちゃんと挨拶も出来んかったけど、、、私はこういう者ですわー、、、」

春菜先生は西条から受け取った名詞をそっと見た、、、

 

『西条芸能プロダクション』

 

「芸能プロダクション?、、、、、」

不思議そうに西条を見る春菜先生に隣にいた三波が声をかけた、、

「春菜先生、紹介が遅れましたが、この西条さんは、有名な芸能プロの社長なんですよ、、」

「なんやー、三波はん、、、、有名だなんて、はずかしいですわー、ははははー」

「実は僕はこの西条さんのプロダクションでマネージャーをしていたことがあったんです、、、」

「えー!三波先生がですか?、、、、」

「そうやー、腕利きマネージャーやったんですがね、どうしても子供たちが大好きや言うてな、、、、まあ、そんなことは置いといて、春菜先生、あんた本当にきれいやわ、、、どうやろ、うちのプロダクションで女優目指そうなんて、思わしまへんか?、、、」

 

「女優!?、、、私がですか?、、、」

 

春菜先生は真っ赤になって首を振った

「だめだめ、、、私なんて絶対無理です、、、、」

「そんなことは無い、あんさんなら絶対に一流女優になれまっせー」

「無理です、無理です、、、すいません、まだ仕事がありますので、、、」

春菜先生はそう言ったあと、恥ずかしそうに頬をそめながら、子供たちを連れて園の中へ走っていってしまった、、、、 

 

西条はそんな春菜先生の後姿を、いやらしい目つきでながめたあと、三波をギロっと睨んだ、その顔はまたもとの悪鬼のそれにもどっていた、、  

「おう、三波、、、、春菜いうたの、あれがお前が今こましとる女やな?、、、」

「はい、、、、なかなかの玉でしょ、、西条さん、、、」

「おう、ええのう、あれなら、ええ値段がつくわ、で、どこまでいっとるんや?、、」

「それが、なかなか身持ちの硬い女でして、、、」

「お前が、てこずっとるんか?、、、」

「はい、、、」

三波は恥ずかしそうにうなずいた、西条はそんな三波を冷たい目で眺めながら

「やり方が甘いのとちゃうか?、、、ワイがこっちにいたころは、こんなにてこずりはせんかったやろ、、」

「は、、はい、、、、」

「お前はもともとが、アホやからな、、、よっしゃ、ちいとツラ前に出しいや、、、」

「はい?、、、」

「ツラやツラ、ワイの前に出し、、」

「あ、、はい、、」

三波は言われるままに顔を突き出した、と同時に西条はその大きなこぶしで、三波の顔面を殴りつけた、、」

バキー!!

  

「ぐわ、、な、何するんですかー!?」

「じゃかましや!ええからだまっとれ!」

バキー!グガー!ガゴゴ!!

それから数発、西条は三波の顔面をなぐりつけた

 

「うぐあ、、、西条さん、、いたい、いたいっすよ!、、、、、」

 

「どや?、、これでばっちりやろ、、、」

「ば、、ばっちりって、、、」

「三波、われもこれで気合いが入ったやろ、真剣にこましに専念したるぞーって、、、、それに、そのツラ見せたれば、あの姉ちゃんも泣き落せるやろ、、」

「泣き落しって!?」

「わからんのか?だからアホやいうねん、、、昔、わいが教えたったやろ、あれや、、あれ、、、、、」

「あ、あれ、、ですか、、、」

「そうや、、あれでいきい、、、」

 

「あ、、は、、はい、、、」

三波は鼻血を拭き取りながら、おそるおそるうなずいた、、、

 

西条はそんなぼこぼこの三波の顔をうれしそうに眺めたあと、ふいに沢村に目を向けた、、

「そうや、、、沢村はん、、あんたもどうや?、、こないな顔で、その婚約者言うのに、泣きつくのも、ええ作戦やで、、、はははは、、」

「い、、いや、、私は、、、」

沢村はあわてて後ずさりした、、、

そんな二人の様子を見ていた、鼻血まみれの三波が、はっと何かに気がついたように、目を見開いた、、、

「西条さん、、、その婚約者ですが、実は、もうひとつ面白い話があるんですよ、、、、」

「おもろい話し?、、、なんや?、、、」

「実はそのバツイチ女ね、、、へへへ、、」

 

「その女がどないした?、、こら三波、もったいぶらんと早く言わんかい、、、」

「はい、、その女、実は追島の野郎の別れたかみさんなんすよ、、、、」 

「何!、、、、追島だ~!?」

西条はその瞬間、まるで魔界の住人のような形相へと変わった、、、、

  

 

そのころ、お大師さんの境内では、、

「兄弟ー!、追島の兄弟、おつかれー、、」

「おう、熊井の兄弟、、どうだった今日は?、、」

「いまいちだな、、、最近は祭りに来る人(じん)も、減ってきてるからな、、、」

「俺のところもだ、、、年々悪くなってくるな、、」

追島さんは、胸からタバコを取り出すと、スキンヘッドの熊井さんに差し出した、

「サンキュー、兄弟、、、」

熊井さんはタバコに火をつけると、ふっと眉をしかめた、、、

「そういえば追島の兄弟、、、さっき俺の舎弟から聞いたんだがよ、この前の大通りで、珍しい野郎を目撃したそうだぜ、、、、」

「珍しい野郎?、、、」

「ああ、覚えてるだろ、西条、、、西条竜一、、、」

「西条、竜一!?」

煙草に火をつけようとしていた追島さんの手が、一瞬止まった、、、

 

「おう、、通りの向かいの小さな保育園あるだろ、、、なんでもそこに入って行ったらしいわ、、、」

「西条が、、、向かいの保育園!?、、、、、」

追島さんはそうつぶやくと、しばらく怖い顔で黙り続けていた、、、

続き
第70話 デンジャラス!堀之内ハメリカンナイト!!へ

イラストカットは近日更新しまーす☆

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コメント

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更新お疲れ様です~ さんくす♪(o ̄∇ ̄)/

西条こわっΣ( ̄ロ ̄lll)
こら恐いわdash
表裏ありすぎやし~ ┐(´-`)┌

西条と追島さんの関係がすご~く気になるぞ~coldsweats02

関西弁、めっちゃ上手に表現したはりますやんsmile

投稿: けんさぁ | 2008年12月11日 (木) 14時20分

けんさぁさん、毎度おおきにーcoldsweats01

西条はん、怖いでっしゃろー、実はこれでもかなりソフトにしたんですわ、、
最初に書いた時、あまりにもリアルにこわーい会話すぎてなかなか更新にふみきれなかったんです

それでも仕上がってみると、、、やっぱり怖いcoldsweats02

さてさて追島さんとの関係、お楽しみにー^^

関西弁、間違っていた時は指導してくださいねーhappy01

投稿: 光一郎 | 2008年12月11日 (木) 20時26分

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