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2009年1月17日 (土)

第72話 春菜先生の危機!イケメン三波の魔の手

「ただいま戻りましたー」

イケメン三波は、小声でそう言うと、保育園の教室へ入っていった

「あら、、三波先生お帰りなさ、、、!ど、どうしたの、そのお顔は!?」

子供たちと遊んでいた園長があわてて、腫れた顔の三波に近づいてきた

「あ、、いえ、、ちょっと、、、、」

「ちょっとじゃないでしょ、、、いったい何があったの?、もしや、さっきの西条さんという方が?」

「いえ、、違います、、、ちょっと転んだだけで、、、」

「うそおっしゃい、、転んでそんな怪我するわけ無いでしょう、、、」

「本当に何でも無いんです、、それよりも、春菜先生はどちらに?」

三波は教室中を見渡しながら、園長に尋ねた

「春菜先生だったら、ユキちゃんと奥の部屋だけど、、」

「奥の部屋?、、」

「ええ、ユキちゃん、お熱が出て、奥で寝てるのよ、春菜先生はそのお世話をしている所よ、それより、今薬箱持ってくるから、そこで待っていなさい、、、」

園長はそう言い残すと、別の部屋へと走っていった、イケメン三波は園長の姿が見えなくなると、薄笑いを浮かべながら、春菜先生がいるという奥の部屋へのドアを開いた、、、、

 

 

「37度2分か、、お熱はだいぶ下がってきたみたい、、、、、ユキちゃん、今、お母さんにお電話してあげるからね、、、、」

奥の一室で、布団に寝ている女の子に春菜先生が声をかけた、そんな優しいこどばにた少女はあわてて

「春菜先生、お願い、ママ、呼ばないで、、、」

「え?、、、」

「お願い、、、ママ、大切なお仕事があるから、、ユキ大丈夫だから、、、」

「それじゃ、ユキちゃん、ママに知らせるだけでも、、、、」

「お願い、、ママ、お店のお客さんでいそがしいの、ユキのことで心配させたくないから、、」

「でもね、、、、」

春菜先生は困った顔でユキちゃんを見たあと、、、、

「それじゃ、、お熱もさがってきてるから、もうちょっとだけ眠って、様子をみようか、、、」

「うん、、、ありがとう、春菜先生、、」

「ううん、、、でも、ユキちゃんはお母さん想いで、とってもやさしいんだね、、」

ユキちゃんは照れくさそうに微笑んだ、、、

 

春菜先生は隣においてあった洗面器から冷たいタオルを取り出してしぼると、そっとユキちゃんの額の上に乗せてあげた、、、

「お腹すいてない?、アイスとか、ヨーグルトとか、何か食べたいものあったら先生に教えて?」

「うーん、、、、プリン、、、ユキ、プリンが食べたい、、」

「そっかプリンか、、それじゃ先生、今から隣のコンビニで買ってきてあげるね、、、」

「ありがとう、ユキ、プリン大好きなの、、」

「へえ、、そうなんだ、、、」

「うん、、でも本当はパパが作ってくれたプリンが一番好きなんだけど、、、、」

「えー!、、パパって、追島さん?」

「うん、、パパ、プリンでもケーキでも、何でも作れるんだよー、、、ユキね、パパのケーキを食べるのが大好きだったんだ、、、、」

「へえ、、ユキちゃんのパパってそんなことも出来るんだ、、先生びっくりだなー、、」

「えへへ、、ユキのパパ、何でも出来て、すごいんだよー、、、、、」

ユキちゃんはうれしそうに話した直後、ふっと暗い表情にかわった、そしててさっと布団の中にもぐりこんだ、、、

「ユキちゃん、、、、、」

「、、、、、、、」

春菜先生はそっと声をかけたが、布団の中のユキちゃんは無言で、ときどき鼻をすすっているだけだった

 

「そんなにパパのこと、、、」

「、、、、、、、、、」

春菜先生は布団の中でないているユキちゃんにやさしく、

「今日はパパのプリンは無理かもしれないけれど、先生がおいしそうなのを選んで買ってくるから、ちょっとだけ待っててね、、、」

そう言うと、ユキちゃんの布団をトントンと軽くたたいて立ち上がり、静かにドアを開けて廊下へ出た

「!?」

春菜先生はそこで、はっと驚きの顔を浮かべた、、、、

そこには、顔中を腫らしてじっと立っている、イケメン三波の姿があったのだ、、

 

「み、、三波先生!、、、、」

「やあ、、、、、」

「、な、何、その顔、、、どうしたんですか!?」

春菜先生はあわてて三波の下へ近づいた、、、

 

「は、、春菜先生、、、、、」

三波は目から涙をうかべながら、ガクッと床にひざをつくと、突然彼女の腰にすがりついた、、、

 

「た、助けて、、、助けて、、、、春菜先生、、、、」

 

「どうしたんですか?何があったんですか?、、三波先生、、ねえ、三波先生、、、」

「助けてー、このままだと、俺、殺される、、、助けて、、」

イケメン三波はぼろぼろの顔をぐしゃぐしゃにゆがめながら、春菜先生にすがりついて泣きじゃくった、、、

「殺されるって、、いったいどうしたの?、、ねえ、三波先生、、、三波先生!?」

「うぐ、、うぐ、、助けて、、助けて、、、、」

「ちょっと、落ち着いて、落ち着いて訳を説明して?、、ね、三波先生、、、」

春菜先生は廊下に膝をつくと、真剣な顔で三波を見た、、、

 

「じ、、実は、恐ろしい人たちに脅されて、追いかけられて、、、それで、、」

「恐ろしい人って、さっきのプロダクションの方?、、あの人に脅されてそんな傷を?」

「違う、、違うよ、あの人は関係ない、、」

「それじゃ、いったい?」

「ヤクザ、、ヤクザに追われて、、」

 

「ヤクザ!?」

 

春菜先生は青ざめた顔で、腫れあがった三波の顔を見た、三波はぐしゃぐしゃの顔をさらにゆがめながら

「じつは、俺、昔ある男から借金をしてしまったんだ、、、」

「借金!?」

「うん、、俺の母親が病気で入院しているとき、治療代がどうしても足りなくて、、」

「、、、、、、、、、」

「それが、気がついたらその男、とんでもないヤクザだったんだ、、俺は50万、50万だけ借りたんだよ、それなのに、その男、しばらくして利子をつけて500万返せなんて、俺に言い寄ってきたんだ、、」

 

「ご、、五百万!?」

「そんなお金、用意できっこないだろ、それで、俺、実はその男から逃げてたんだけど、今日、見つかってしまって、、、」

「それじゃ、その傷は、そのヤクザの人に?、、」

「うん、、外に出たところでつかまって、ボコボコに殴られて、、、春菜先生助けて、お願い助けてーー!」

三波は再び春菜先生にすがりついて泣き始めた、、、、

「た、、助けてって言われても、いったい私にどうすれば、、、、」

 

「50、、いや、30、、、20万でも良いんだ、俺にお金を貸してくれないか?、、、」

「お金!?」

「うん、とりあえずそのヤクザの男に、金利として支払わないと、、俺、多摩川に沈められちゃうかもしれない、、、、」

「そ、、そんな、、、」

「助けて、、、お願い春菜先生、、、助けて、、頼れるのは春菜先生だけなんだ、、うえ、、、」

三波は、春菜先生のひざに顔を押し付けると、おいおいと声を出して泣きじゃくった、、、

 

「み、、三波先生、、、、」

春菜先生は泣きじゃくる三波をじーっと見たあと、

「わかった、、、ちょっと待ってて、、、」

真剣な表情で立ち上がった

「春菜先生、、、、」

「今から隣のコンビニでお金下ろしてくるから、、」

「え、そ、それじゃ、、、」

「だって、そんなひどい顔で困ってる、三波先生、ほうっておけないじゃない、50万はちょっと私にも無理だけど、20万くらいだったら、、、」

「うん、、いいよ、それで十分、、、それで何とか男と話が出来るから、、」

「じゃあ、三波先生、ここで待っててください、、」

春菜先生はそう言うと、小走りで外へ向かった、

 

「春菜先生、、、ありがとう、、ありがとう、、」

イケメン三波は泣きながら床に頭をすりつけていたが、春菜先生の姿が見えなくなったのを確認すると同時にぼそっと、

「しかし、西条さんの作戦ってのは、見事なもんだな、、春菜の奴、簡単にかかりやがったわ、、、、」

つぶやきながら顔を上げた、、

「それにしても、、相変わらず、お人よし女だぜ、、、、ていうか、ただのバカだなあれは、、はは、、ははははは、、、、」

一人廊下でふてぶてしい顔でへらへらと笑い続けていた、、、

続き
第73話 追島さん哀愁の花束へ

Megulank

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コメント

ボケ三波pout
しかし春菜先生も甘いゎsad
ぁかんぁかんdown
貸したらぁかんょ~sweat01

投稿: けんさぁ | 2009年1月19日 (月) 16時11分

けんさぁさーん

それにしても春菜先生、こんな古臭い手に、、coldsweats02
ずるずると三波の魔の手に落ちていってしまうのか、続きは次回smilesweat01

投稿: 光一郎 | 2009年1月20日 (火) 13時49分

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