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2009年2月

2009年2月28日 (土)

吉宗君、ちょっとだけ、修筆中、、

ひさびさーーーーの、光’s喫茶でーすhappy01

数日前、吉宗くんの第一話を読んだのですが、実に誤字が多いこと多いこと、、、coldsweats01

おまけに文章もめちゃめちゃなところがあって、、これではダメだーという事で、少しずつ合間を見ては誤字を直したり、文章に手を加えたりしようと、思ってしまいました^^

という訳でさっそく今日は第一話の修筆作業、めぐみちゃんの微妙なセリフなども加えて、どうにか出来上がりましたが、あらためて読みながら、書き始めたころのことを思い出していましたconfident

かれこれ、一年が過ぎたんだ、、、、、途中ちょっとペースが落ちたりとありましたが、私の師匠(競馬&人生の師)苦楽研人ご老公との約束を無事守らせてもらえたと、ちょっとだけ満足^^

これからもずーっと、ずーっと続けて行こうと、改めて決意しました^^

それから現在ひそかに、侠客☆吉宗くんを本にする計画を立てていますcoldsweats01

本といっても自分でデザインまでやって、製本できるところまで作らなければ、コストがすごーく高くなってしまうため、こつこつと頑張らなければ成らないのですが、でもいつの日か完成させて発表しようと思っています。

実のところ、自分で印刷ぎりぎりの工程まで作ると、一冊のコストがめちゃめちゃ安くできるとことが、フラダンスのパンフレットを作った時に分かったのです、、まずはこの作戦で作れば、日ごろ吉宗くんを読んで下さっている方々に、すこしだけプレゼントもできるかも、、そんなことを思ってしまってます。。。。

まだまだ先になりそうですが、完成したらご希望の方に限定で差し上げますので、お楽しみにhappy01

という訳で、手直しした第一話はこちらでーす

侠客☆吉宗くん、第一話侠客吉宗くん誕生

これからも合間を見ては、二話三話と直していきまーす^^

Nyusya_2

一話の吉宗くん、、実はこんなだったんですねupむふふーsmile

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2009年2月26日 (木)

第77話 爆弾、鉄とソープランドと人生最大のピンチ

「追島さん、どうぞこちらへ、、、」

春菜先生に案内され、追島さんは保育園裏の入り口へたどりついた

「ユキちゃん、ここから入った奥のお部屋で寝てますので、ちょっと待っててください、、」

「あ、、あの、、春菜先生、、、」

「はい?」

「やっぱり、俺みたいな父親、会わないほうがいいっす、、、」

「何をおっしゃってるんですか、ユキちゃん本当に追島さんに会いたがってるんですよ、、、」

「で、、、でも、、先生、、、、」

「私でしたら心配いりませんから、、さあ、、、、」

春菜先生は優しく微笑むと、裏口の扉を開けた、しかし、追島さんはその場でぐっと眉間にしわを寄せたまま、中に入ろうとはしなかった、

「さあ、、どうぞ、中へ、、、」

「せ、先生、、、、やっぱり、だめです、、、」

「そんな、、だってユキちゃん、お話したとおり、すごく会いたがって、、、」

「いや、、、たとえそうだとしても、俺にはユキに会う資格なんてねえっす、、、、」

「お、、追島さん、、、」

「それに、俺は、ユキも慶も裏切っちまった、、最低の男なんです、、、」

「で、、、でも、、、、」

「す、すいません、、、先生、、、」

追島さんはぐっと唇を噛み締めると、春菜先生に頭をさげてさっと後ろを振り返った、、

 

「待って!、、、待ってください、、、」

「、、、、、、」

「それじゃ、せめて一目、見ていってあげるだけでも、、、、ね、追島さん、、、」

「で、、でも、、俺は、、、、」

「お願いです、、、ユキちゃん、、泣いてたんです、追島さんに会いたくて泣いてたんです、、」

「ユ、、ユキが!?」

「はい、、、ですから、せめて、そんなユキちゃんの姿を一目覗いていってあげるだけでも、、お願いします、追島さん、、、、」

「、、せ、先生、、、、」

追島さんは、それから無言で春菜先生を見ていたが、

「そ、、それじゃ、、、の、覗かせてもらうだけ、、」

かすかにうれしそうな表情をうかべると、春菜先生の後をついて、部屋の中へ入っていった、、、、、

 

 

裏口のドアを入ると、そこには小さな廊下が、そしてその先には可愛い絵のかかれた部屋がならんでいた、春菜先生はその中の一つの部屋の前に立ち止まると、静かな声で、

「追島さん、、、この部屋の奥に、また小さな小部屋があるんです、、、そこでユキちゃんは寝ていますから、、、」

「あ、、はい、、、、」

「どうぞ、、、、お入りください、、」

追島さんと春菜先生は、静かにドアを開けると、部屋の中へと入っていった、、、

奥の部屋のドアには小さなガラス窓がついていた、、春菜先生はそのドアの前に立ち止まると、唇に指を立てながら、追島さんのことを手招きした、、、、

追島さんは、春菜先生に言われるままに、そっと小さなガラス窓に顔を近づけた、、、

「、、あ、、、、、」

視線の先には、小さな布団の中で、静かに絵本を眺めている、ユキちゃんの姿があった、、、

「あら、、、すっかり元気になって、、」

春菜先生は優しく微笑むと、追島さんに合図をして、そっとじぶんだけ部屋の中に入っていった、、、、

 

「ユキちゃん、、、おまちどうさま、、、」

「あ、春菜先生、、、、」

「ユキちゃんに頼まれたプリン先生買ってきたよ、、、、」

「ありがとう先生、」

「パパのプリンのようにおいしいか分からないけど、さあ、どうぞ、、、」

ユキちゃんは小さな手でプリンを受け取ると、うれしそうにスプーンで口に含んだ、、

「おいしい、、、」

「そう?、、、、よかったー、、」

「うん、おいしい、、でも、やっぱりパパのプリンのほうがずっとおいしいけどね、、、」

「へえ、、本当に料理が上手なんだね、ユキちゃんのパパって、、、」

「へへへ、、パパ、何をやってもすごいんだ、それでね、いつも自分のこと、天才だーっていってたんだよ、、」

「まあ、、自分で?、、それじゃ本当に天才なのね、、」

「うん、、」

ユキちゃんの満足そうな笑顔に春菜先生はニッコリ微笑むと、

「そうだ、、ユキちゃん喉かわいたでしょ、、、先生ジュース持ってきてあげるね、、、」

「うわーーい、、先生ありがとう、、、」

「どういたしまして、、、、」

小さくウインクをすると、立ち上がって部屋の外へ出た、そして、そっとドアをしめると、窓から中を覗いていた追島さんにニッコリ微笑んだ、、、、

追島さんは、うっすらと浮かんだ涙を隠すように、横を向くと、春菜先生に深々と頭をさげた、、、

 

「あの、、今ジュースを持ってきますので、、もう少しだけ、見ていてあげていただけますか?、、、、」

追島さんが無言でうなずくと、春菜先生は廊下へと歩いていった、、、、

追島さんは、ふたたび小窓から顔を覗かせ、普段僕たちに見せる鬼軍曹の顔からは想像もつかないような優しい表情で、ユキちゃんの様子を覗いた、、、、

「、ユキのやつ、、あんなに病気がちだったのに、、すっかり逞しく成長してくれて、、、」

と、そんなさなか、春菜先生が出て行った廊下から、聞き覚えのある男の声が響いてきた、、、、

 

「先生、、、、春菜先生、、、、遅かったじゃないですか、、」

 

「す、、すいません、ちょっと人にあっていたもので、、、、」

「人?、、、」

「誰ですか、人って、、それよりさっき頼んだあれ、、、用意できましたか?、、」

「はい、、ちょっと待ってください、、、」

聞き覚えのある男の声、それは、顔をぼこぼこに腫らしたイケメン三波のものだった、、

 

三波は、神妙なつくり笑顔を浮かべながら、、、

「す、、すいません、、春菜先生、、、こんなお願いしてしまって、、、」

「仕方ないじゃないですか、お母さんが病気で、それで借りてしまったお金なんですから、、、はい、、とりあえず20万円、、」

春菜先生は、ポーチから、お金の入った封筒を取り出すと、そのまま三波に差し出した、

三波は大急ぎで、そのお金をむしりとると、

「あ、、ありがとう、、これで、今日のところは、ヤクザに殺されずに済みます、、、」

引きつった顔で袋を顔の横に持ち上げた、、

 

とその瞬間、

ガシッ!!

 

三波のその腕を大きな手が、わしずかにみ、、、

「ぐわ!、、、痛たたたた!、、だ、、誰だこら!?」

三波は、悲鳴を上げながら後ろを振り返った、、

「うわ、、、て、てめえは!?」

 

「、、、てめえ?、、おい、誰に口きいてんだ、、このスケコマシ野郎、、、」

 

大きな手の主、それは今までの優しい顔から、鬼のような形相へと変わった、追島さんだった、、、、、

 

 

同じころ、夜の堀之内では、僕とめぐみちゃん、それに鉄、そして不機嫌そうにむくれている女衒の栄二さんがネオン街の中を歩いていた

「まったく、何よ、あのヤサオトコ、、、、あんな男のどこが気に入って、お慶ちゃん婚約なんてしたのかしら、、、」

栄ちゃんはポーチを抱えて、ぷりぷりとお尻を振りながら歩いていた、、、

僕はそんな栄二さんを見ながら、沢村研二が現われてからの喫茶慶での事を頭にうかべていた、、、、

 

お店に現れた、沢村は、明らかに不機嫌そうに怒っていた、そして、なぜかお慶さんは申し訳なさそうに彼を見ていた、、

(あの二人、昨日の雰囲気とはまったく違っていたけど、、、、)

 

沢村はお店に入って、僕たちに気がつくと、突然冷めた目で睨み据えてきた、、

「なんだ、、あんた達、また来てたのか?、、、、」

「えっ?、、ま、またって、、」

沢村の剣のある一言に、僕たちはきょとんと驚いた、、、

 

「ちょっと研二さん、、そんな言い方、、」

お慶さんがが注意すると、沢村は今度はすごい顔で彼女を睨み据え、ポケットから携帯をとりだした

「こんな言い方にもなるだろう、、突然こんなメール送ってきて、、、」

「そ、、それについては、今から説明しますから、、、」

「説明!?、、わかった説明してもらおう、、」

沢村は興奮した顔で、そう言うと、再び僕たちを見て

「そう言うわけだから、あんた達、帰ってくれ、、、、」

投げ捨てるように、言い放った、、

 

これに対して怒ったのは栄二さんだった、、栄二さんはテーブルをポーチでバンとたたいて立ち上がると、

「なによ、あんた?、、突然現れて、帰れだなんて、、何者よ!?、、」

 

「俺は慶の婚約者だ、、、」

 

「婚約者!?、、ちょっとお慶ちゃん、、本当にこんなのが、あんたの婚約者なの?、、、」

栄ちゃんの言葉にお慶さんは、そっと首をこくりとした、、

 

「まーー、趣味悪いわーーーー、お慶ちゃん、やめなさい、、こんな男、、こういう男はね女を食い物にできる男よ、、、、」

栄ちゃんの言葉に、沢村は今までに見せたことのない、険しい表情で、、、

「そう言う、あんたは何者なんだ!、、」

「ちょっと、栄ちゃん、、それに研二さん、、や、、やめて、、!」

お慶さんはカウンターから出て、二人の間に割って入ると、、、

「ごめんね、栄ちゃん、、、、それに君たち、、ちょっとこれから研二さんと大切なお話があるから、、今日は引き取ってもらえないかな、、」

僕たちにすまなそうに頭をさげた、、、

 

「大切なお話?、お慶ちゃん、私だって今大切なお話が、、、」

「ごめん、栄ちゃん、お話の続きはまた今度、、、ね、、」

お慶さんは再び頭をさげると、今度は沢村研二を見て、

「研二さん、、ご、ごめんなさい、、とりあえず、ここに座って、、、」

カウンターに彼を座らせた、、

僕たちは、そんな訳で、しぶしぶ、喫茶慶を後にさせられる羽目になってしまったのだった、、、

 

(それにしても、あの沢村さんの怒りよう、、いったいお慶さん、どんなメールを送ったんだろう、、、、)

僕はネオン街を歩きながら、沢村が言っていたメールのことを考えていた、、と、そんな僕にめぐみちゃんが、 

「吉宗くん、、、、」

「えっ?、、」

「だいじょうぶかな、、お慶さん、、、あの婚約者の人、怒りながら、どこか切羽詰まったように見えていたけど、、、」

「そう言えば、、そんな気も、、、」 

「なんか、お慶さんが心配だな、、、、」

めぐみちゃんはそう言いながら、きた道を振り返った、、、

そのとき、

 

「あらーーーーー!!、いっけなーーーい!!」

 

前を歩いていた栄二さんが突然甲高い奇声を発した、、

 

「ど、、どうしたのよ、栄ちゃん!急に大声出して、、びっくりするじゃない、、」

「だってさー、私、お慶ちゃんのお店に、大事なもの忘れてきちゃったのよーー!」

「大事なもの?、、、」

「そうよ、オートクチュールの私のサングラスよ、、、あのヤサオトコに盗まれたら大変!!」

栄二さんは真剣に困った顔をうかべ、

「ちょっと、私、戻ってとって来るから、みんな、ここで待っていてちょうだい、、、」

そう言うと、お尻をぷりぷり振りながら、喫茶慶に向って、もと来た道を引き返して行った、、

 

「あんなサングラスの、どこが大切なのかしら、、」

「栄二さんにとっては、大切なんじゃない、ははは、、、」

僕は笑いながら、周りを見渡し、思わずハッと青ざめてしまった、、、、

お慶さんと沢村の事で頭がいっぱいになっていたせいて、気がつかなかったが、僕たちが立っている場所、そこは、、な、何と、昨夜足を踏み入れてしまったソープランド、ハメリカンナイトの前だったのだった、、、!

 

(どわーーー!、よ、よりによってこんな所で、待っていてくれだなんてーー!?)

 

そんな僕の心配をよそに、めぐみちゃんは

「あれー、ねえ、ねえ、吉宗君、ここ、さっきのピンクのお風呂屋さんだよ、、、」

うれしそうにはしゃぎ始めた、、、

 

「吉宗君、、吉宗君、、」

「な、、なんだい?、、め、、めぐみちゃん、、、、」

「さっきのお慶さんの話だけど、やっぱり男の子って、こういう所、入りたいのかな?、、、」

「えっ!?、、、、」

「きっと、綺麗な人がいっぱいなんだろうね、、、ねえ、本当は吉宗君も入りたいんじゃない?、、ねえ、ねえ、、」

めぐみちゃんはいたずらな顔で、僕の腕をつっついた、、

 

「は、、入りたいわけ、、、な、ないじゃないか、、はは、、はははは、、、」

僕は、ひきつった顔で、笑いながら

「それよりも、、ちょっと別の場所に移動しない、、ははは、、ここ、お店の前だし、、」

「えー、だって栄ちゃんに、ここで待っててって言われたのに、後で怒られちゃうよ、、」

「で、、、でも、、、、その、、、」

「何?吉宗君なんかへん、、ここじゃ何かいけないことでもあるの?、、」

「いや、、べ、、べつにそう言う訳では、、、、ははは、、、」

僕はひきつった苦笑いを浮かべながら、必死にハメリカンナイトに背を向け顔を隠し続けた、、、

 

ところが、そんな僕の恐怖もしらず、めぐみちゃんは、、、、

「ねえ、ねえ、鉄君、、、、、」

「えっ?、、、、、な、、なんすか、めぐみさん、、、」

僕にとってはまるで時限爆弾のような男と、うれしそうに話をはじめてしまったのだった、、

 

「鉄君って、こういう所、来たことあるの?、、、」

「えっ?、、、、、、」

鉄は突然訪ねられて、思わずハメリカンナイトのネオンに目をむけた、、

「ねえ、、もしかして、あるんじゃない?、、銀二さんと一緒に来たとかさ、、」

「あ、、、あの、、その、、、、、、あーははは~!」

恐怖の時限爆弾は、ピンクの建物をみたとたん、ほっぺをピンクにそめながらだらしない顔で笑い始めた、、

 

(どわーーーー、鉄ーーーーやめれーーーーーーー!!) 

夜の堀之内、僕は心の中で、悲痛の叫びをあげていたのだったのだった、、、、、

続き
第78話 イケメン三波VS追島さんへ

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2009年2月24日 (火)

第76話 追島さんひどすぎる、、、

(お慶さんには、僕らが、夕べ、ソープランドに行ったこと、、、)

僕はお慶さんの様子を伺ったあと、そっと横目でめぐみちゃんを見た、そこには僕を信じきって幸せそうに微笑んでいる彼女の姿が、、

(ごめんね、、めぐみちゃん、、、知らなかったとはいえ、君の事を裏切ってしまった、、ご、、ごめん、、、、、)

罪の意識をひしひしと感じながら、心の中で、一生懸命謝り続けていた、、、 

 

「あら、、、どうしたのかな?、吉宗君、、さっきからおとなしくなっちゃって、、、」

お慶さんが僕に話しかけてきた

「え!?、、、」

「えって、、、他に質問は、もうないのかな?、、」

「あ、、、あの、、、」

「何?、、、」

「あの、、、やっぱりお慶さんにとっても、追島さんがソープランドに行った事って、重罪だったんですね、、、、」

「重罪?、、、、、」

お慶さんは一瞬目を見開くと、くすくすと笑いながら、、、

「そうね、重罪ね、、、だから、君も変なこと見習わない方が良いわね、、でないと、めぐみちゃんとの仲も終わりになっちゃうわよ、、」

「う!、、、、、、」

「お慶さん、吉宗くんが見習うわけないじゃないですか、、、」

「あらあら、めぐみちゃん、、、そうね、この子が行くわけないわね、、、、」

再び笑顔で僕を見た、

ぼくはそんなお慶さんの様子に、ふっとある疑問を感じた、

 
(どうして?、、、お慶さん、こんなに落ちついて笑ってるんだろう、、僕がめぐみちゃんに嘘をついてる事、わかってるはずなのに、まるで怒っているようには見えないなんて、、、)

そんなお慶さんを見ていて、追島さんとの破局が、ソープランドだけが原因でないように思えてきた、

と、その時、、

「ホーーホホホホホ、、、、」

隣にいた栄ちゃんが甲高い声で笑い始めた

 

「何よ、栄ちゃん!急に変な声だして、、、、、」

「ホホホホホホー、だってさ、お慶ちゃん、あんた、大事なこと隠しちゃってるじゃない、、」

「大事なこと?、、、」

「そう、、あんたが追島ちゃんと別れたのは、それだけじゃないでしょ、、、」

「、、、、、、、、、」

お慶さんは一瞬動揺しながら、無言で栄ちゃんを見た、、

 

「お嬢様だったあんたが、惚れ込んで、親に勘当されてまで、一緒になった男じゃない、追島ちゃんは、、、その男がたった一回ソープに行っただけで別れるなんて、ありえへーんよ、、ホホホホホホホホホ!」

「ちょっと、栄ちゃん!?、、、、」

「確かに、原因はソープにあっても、その先があるでしょ、その先が、、、」

「、、、、、、、」

お慶さんは今までの笑顔から一転した険しい顔で、、ぎりぎりと唇をかみしめた、、

 

「それじゃ、、お慶さんが別れた原因って他に?、、、、」

僕とめぐみちゃんはきょとんとした顔で、お慶さんを見た、、

 

「私に内緒で、、ソープに行ったのも、腹が立ったけど、、でも、、それ以上に許せなかったのが、、、、、、、」

 

「そのことで追島が起こした、例の傷害事件ね、、、」

「!?」

「何て顔してんのよ、お慶ちゃん、、、、知らないと思って?、、こう見えても私は、風俗の闇に生きる女衒の栄ちゃんよ、、ホホホホホホホ!」

 

「やっぱり、知ってたんだ、、、、」

お慶さんはじっと目を閉じた後、不意に僕達を見て、悲しそうに笑った、、、

 

「あまり、、、話したく、、無かったんだけどね、、、、、、、」

 

「、、えっ!?、、あ、、はあ、、」

 

「ソープに行ったのは腹がたったけど、、やつの仕事がら、そんな事は仕方ないって、私も思ってた、、でもね、、、あいつ、、追島のやつ、、、、、、」

お慶さんはしばらく言葉もなく、苦しそうに遠くを見つめていた、そしてその目には、大粒の涙があふれていた、、、、、

 

「、、続き、私が話そうかしら、、、お慶ちゃん、、、」

栄ちゃんの言葉にお慶さんは無言でうなずいた、、

「追島ちゃんね、、、そのソープ嬢に惚れて、その子の、ヒモ男を相手に傷害事件を引き起こした、、、そうでしょお慶ちゃん、、、、、」

お慶さんは黙ってうなずいた、、

 

「えーーーー!?、えー、えー!、そ、、そんなーー!!、、、、、、」

僕は栄二さんとお慶さんの顔を交互に見ながら大声で叫んでいた、、

 

「許せなかったの、、、あの時、、、、、、、ユキがあんなとき、、、、あいつ、、、、、」

お慶さんは、大粒の涙をこぼすと、やっとの思いで声をしぼりだした、、

 

「追島が、その傷害事件を起こした、その時、、、、、、」

 

 

(ピーポーピーポー、、、、)

救急車がサイレンをならしながら夜の病院へと到着した

(ユキー!しっかりしてーーユキー!)

お慶さんが、救急車から運び出されてくる小さなユキちゃんに大声で叫んだ、、

(ハア、ハア、、、、ママ、、ママ、、、)

(ユキー、ここよ、、ママここにいるわよ、、)

(ママ、、ハア、ハア、、パパは?、、、、)

(もうじき来るから、、、、パパも来るから、、、、)

(ハア、、、ハア、ユキ、早くパパに会いたい、、、)

(大丈夫、、もうすぐ来るからね、、、、、)

 

(お母さん、、後は私達に、、、、)

病院から出てきた医師が、そう告げると、ユキちゃんを乗せたタンカーを押して、処置室へと入っていった、、、

(ユキーーー!)

お慶さんは病院の廊下で、ひざまずくと、泣きながら必死に手を合わせていた、、

 

 

「ユキ、、、小さいころ、体が弱くてね、、、病院に運ばれることが、何度もあったの、、、その日も肺炎にかかって、、本当に危ない状態だった、、、」

「そう言えば、ユキちゃん、何度も入退院を繰り返してたんですね、、、、」

めぐみちゃんの言葉にお慶さんはそっとうなずくと、、、

「めぐみちゃん、よく来てくれてたよね、ユキの病院、、、退屈しているユキに折り紙を教えてくれたり、いっぱい遊んでくれて、、、、」

 

「それなのに、、父親のあいつときたら、、、、、」

 

 

病院の入り口には、泣き顔で携帯電話を耳にあてた、お慶さんの姿があった、、、、

《おかけになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません、、、、おかけになった電話番号は、、、、、、プツ!》

(あの人、、いったいどこほっつき歩いてるの、、、ユキがこんな時に、、、)

(おーい!お慶ちゃん!!)

(あっ!、親分さん、、姐さん!、、)

心配して駆けつけた、親父さんと姐さんにお慶さんはあわてて頭をさげた、、

(どうなの、ユキちゃんの様子は?、、、)

(それが、姐さん、、、今日は様態がひどくて、ユキも苦しそうで、、、)

(まあ、、、可愛そうに、、)

(で、、追島から連絡は来たのか、、、)

(それが、ずーっと圏外なんです、、、)

(何処行ってんだ、あのバカ、、こんな時に!)

親父さんは怖い顔で、病院の外を見た、、、

 

(とにかく慶ちゃん、、追島のやつは、うちの連中も手分けして探してるから、、、あんたはユキちゃんのそばについていてあげなさい、、、)

(はい、、ありがとうございます、、親分さん、、、)

お慶さんが病院に入ろうとしたそのときだった!

ピリリリリー、ピリリリリーー

(045、、×××、、0、110、、、!?)

お慶さんは手にしていた携帯の着信番号を覗いて、一瞬首をかしげ、、

(あの、、もしもし、、、え!?、、警察!?、)

目の前の親父さんと姐さんを見た、、、、

(警察って、、どうしたの慶ちゃん?、、、、なに?、、何があったの?、、)

(はい、、、はい、、追島竹男は私の夫です、、、、は、、はあ!?、、、、)

しばらくしてお慶さんは電話を切ると、真っ青な顔でその場にたたずんでいた、、、

 

 

「携帯がつながらないと思ったら、追島のやつ、留置場にいたんだよね、、、、、笑っちゃうでしょ、、、ユキの様態はどうにか落ち着いてくれて、それから私、あの子のそばに付き添ってたんだけど、、でも、、頭の中はぐちゃぐちゃで、、、、」

お慶さんは、カウンターにあったタバコを取り出すと、そっと火をつけた、、、

「まあ、それでも、、当時は愛する夫だったしね、、、、次の日、着替えと差し入れを持って警察署に行ったんだけど、、そこで担当の刑事から詳しい話を聞かされて、、、、」

 

 

(あんたが、追島の奥さんかい?、、、、こんな綺麗な奥さんがいながら、しょうがねえな、、あいつ、)

(は?、、)

(何も聞いてねえのか?、、、今回のこと、、、、)

(え?、、、)

お慶さんは大きな紙袋を抱えたまま、刑事を見た

 

 

「そこで、その刑事さんから、詳しいことを聞かされたのよ、、、あいつがソープランドの女の人に夢中になって、それでその人の男に危害を加えたって、、、」

 

「ひ、、ひどい、、、、、追島さん、、、ひどすぎる、、、、」

僕はカタカタと震えながら、お慶さんを見つめていた、、、、

「ひどいでしょ、、、、さすがに、私も、頭の中が真っ白になってしまってね、、、留置場の中にいる追島とガラス越しで会った時、本当に悔しい気持ちがこみ上げてきて、、、」

 

 

(あなたが、、ここに入ったその時ね、、、ユキ、また肺炎になりかけて、、救急車で運ばれたのよ、、、)

追島さんはお慶さんから話を聞くと、、、

(ユ、、ユキが、、、、おい、、ユキは、ユキはそれで、、、、)

ガラスごしに青ざめた顔をうかべた、

(ユキのこと、、もう、あなたに、話す必要は、、、無いんじゃない、、、)

(な、、何、、何言ってんだ、慶、、ユキは無事なのか?、、)

(それじゃ、、最後に教えてあげます、、、ユキは先生の処置のおかげで、無事にしています。。。)

(、、はあ、、そうか、、、よ、、よかった、、、、)

追島さんは静かに頭をさげたあと、お慶さんの顔を見て、はっとしていた、、、

彼女の目からは大粒の涙が、とめどなく流れていた、、

(慶、、、すまない、、、、本当にすまなかった、、、、)

 

「彼は、留置場のガラスごしに、必死に頭をさげていた、、でも、私は、彼を許せなかった、、、、、そして私は、泣きながら彼に、、、、」

 

(もう、、、だめ、、、私、、あなたの事を、もう愛せない、、、、)

(、、!?、、)

(ユキは、私一人で育てます、、、、、、)

 

 

「追島はガラス越しに、戸惑いの顔を見せたあと、ぐっと頭をさげて、黙っていた、、」

 

お慶さんはそうつぶやくと同時に、さっと僕達に背をむけ

「さあ、、つまらない話はこれで終わり、終わり、、、そうだ、おいしい手作りケーキがあるから、食べてみて、、、、」

気丈に振舞いながら、ケーキの用意をはじめた、、

しかし、僕とめぐみちゃんには、背中ごしにお慶さんが、泣いているのがわかった、、、

 

「お慶さん、、、、、」

めぐみちゃんもそんなお慶さんの背中を見ながら泣いていた、、

 

「ひどいよ、、、追島さん、、ひどすぎるよ、、、、」

僕がそうつぶやいた、そのとき、、隣で話を聞いていた、栄二さんが首をかしげながらお慶さんに声をかけた、、、

 

「あら?、、、それだけ?、、お慶ちゃん、、、、」

 

「えっ!?」

僕とめぐみちゃんはきょとんとした顔で栄二さんを見た、

「それだけって、何?、、」

お慶さんもむっとした顔で振り返った、、、、、

 

「栄ちゃん!それだけって、何よ!?、、そんなひどいことされれば、お慶さんだって怒るにきまってるでしょ、、、」

「あら、、めぐっぺ、私が言いたいのはそういう意味じゃなくて、、追島ちゃんがどうして、そのソープ嬢のヒモ相手に事件を起こす事になったか、それを聞いてるんじゃない、、」

お慶さんは栄ちゃんの言葉に不思議そうに目を見開いた、、、、

「お慶ちゃん、、だってあんた、、、追島ちゃんが喧嘩した相手、知ってるんじゃないの?、、、」

「え?、、、警察の話では相手はヤクザだって、それだけで詳しくは、、、」

 

「えーーー!?、、、それじゃあんた、知らなかったの?、、、、」

 

「知らなかったって?、、、、ちょっと栄ちゃん何?、、」

「追島ちゃん、、、あんたに大切なこと、何も話してないの?、、」

 

「大切なこと?、、、」

お慶さんが戸惑いの顔を浮かべたそのときだった、、、、

カランカラン、、、

入り口のドアが開き、一人の見覚えのある男が、、、、

 

「あっ!、、」

僕は思わずその男を指差してさけんでいた、、、

それは、お慶さんの婚約者、沢村研二、その人だった、、、

 

「け、、、研二さん!」

お慶さんは、沢村の顔を見て、何故かいっしゅん申し訳なさそうな表情を浮かべた、、

沢村はそんなお慶さんの事を、青ざめた氷のような目で、ぐっと睨みすえていた、、、

続き
第77話 爆弾、鉄と、ソープランドと人生最大のピンチへ

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2009年2月18日 (水)

第75話 ソープランドなんて許せない

どれくらい泣いたか、、、我に帰ったときには、奥にいた数名のお客さんの姿はなくなっていた

「あ、、、!」

思わず飛び出した僕の声に、お慶さんが

「あら、やっと泣き止んだのね、、えっと、、吉宗くんだったっけ、、、」

「あっ!?す、、すいません、、、」

「ふふふ、まったく、面白い子ね、君って、、、」

「お、おもしろい、、ですか?、、」

「面白いじゃない、昨日の縁日でもそうだったけど、何ていうかさ、心が熱いっていうか、ふふふ、、、」

お慶さんはうれしそうに僕を見た後、隣のめぐみちゃんに

「ところで、さっきから気になってたんだけど、めぐみちゃん、、、あなた、このお兄さんとどういう仲なの、、、、」

「えっ?、、」

「えじゃないでしょ、、、、めぐみちゃん、正直におっしゃい、、、」

 

「あ、、あの、、、実は、私の大切な人、、、なんです、、、」

めぐみちゃんは恥ずかしそうに微笑むと、そっと僕の腕に手をまわした、、、

「大切な人!?、、まあ、言うじゃない、、」

お慶さんは目を大きく見開くと、改めて僕の顔を真剣に見た、、、

 

「確かになかなかの男前だけど、、、、でも、めぐみちゃんに、ここまで言わせるなんて、、、ねえ、君、どんなマジック使ったわけ?」

「ま、、マジック?」

「そうよ、、このお堅いめぐみちゃんを、どんな手を使って口説いたわけ?、、、」

「口説くって、別に、、、その、、、」

 

「お慶さん!!」

めぐみちゃんはちょっと怒った顔で立ち上がると、、、 

「別に私は、吉宗君に口説かれたわけじゃありません、、、」

「えー?、、、、」

「吉宗君に出会った瞬間から、この人は運命の人だって、、、そう思って、、、」

「運命の人!?、、」

「あっ、、、!!」

めぐみちゃんは急に恥ずかしそうにうつむいた、お慶さんはそんな彼女をうれしそうに見た後、いたずらな顔で僕を見ると

「めぐみちゃんに運命の人なんて言われちゃって、、あなた、すっごい幸せものねーー」

その言葉に、僕もあわてて立ち上がると

「は、、はい!、、すっごい幸せ物だと思ってますです!」

直立不動でそう叫んでいた、、、

 

「あらまあ、自分から幸せ者だなんて、素直だ事、、、」

お慶さんが笑うのを横目に、めぐみちゃんはそっと僕にささやいた、、

「吉宗くん、本当?、、、本当に幸せって思ってる?、、」

「あ、あったり前じゃないか、、めぐみちゃん、、、」

「うれしい、、、」

ホンワカ~heart04

僕とめぐみちゃんはお慶さんやみんなが見ていることも忘れて、ピンクのお花畑の背景を背に見詰め合っていた、、

 

「まあ、、二人そろって、幸せいっぱいだこと、、、、まいっちゃうわね、、、ねえ、、、、」

お慶さんは、思わず笑いながら栄ちゃんを見た、が、そこには四角い顔を引きつらせながらピンクのハンカチを噛み締めている女衒の栄二さんの姿が、、、 

「なーにが、幸せいっぱいよ、、勝手に背景に花畑なんて浮かばせちゃって、冗談じゃないわよ、、!」

「え?、、、、」

 

「ヨッチーちゃんのことを心から愛しているのは、めぐっぺだけじゃなくてよ、、私だって出会った瞬間に運命を感じちゃったんだから、、、、それなのに、、キー、、く、悔しい!、、」

栄ちゃんは、僕とめぐみちゃんの幸せそうな姿を見ると、噛み締めていたハンカチをガリガリ食いちぎり、ついにはペロッとすべて飲み込んでしまった、、、

お慶さんは、冷や汗を流しながら、、

「ははは、栄ちゃんまで、、、複雑な三角関係だったのね、、、、」

呆れ顔で笑ったあと、僕のことを真剣に見た、、、そして、、 

「でも、、君、、、、」

「あ、、はい」

「めぐみちゃんは私にとって、妹みたいな、とっても大切な子なんだからね、、、泣かせたりしたら、承知しないわよ、、、」

「は、、はい!!」

 

「そんな事言って、裏切って変なところ行ったりしてないでしょうね?、、、」

「え!?、、、変な所、、と、、おっしゃいますと?、、、、」

「この店の周りにある、ちゃらちゃらしたネオンのお店とかよ、、、」

「んぐ!?」

僕は、思わずがちがちに固まってしまった、お慶さんはそんな僕を見て楽しそうに、、、 

「まさか、、行ってないでしょうね、、、、お風呂屋さんなんて、、、」

「お、おお、、お、、お風呂!?」

「そうよ、お風呂、、ソープランドよ、、、、」

「ソ、、ソーーーーープって、、あ、、い、、いや、、はや、、、あの、、あの、、、、」

「何、、どうしたの?、、急にしどろもどろしちゃって、、、」

お慶さんがいたずらな笑顔で追及してきたそのとき、隣にいためぐみちゃんが大声で、

 

「お慶さん!」

 

「えっ?、、あら、めぐみちゃん、どうしたの真っ赤な顔して、、」

「真っ赤じゃないです、、吉宗君はそんなところに行くような、人じゃありません!!」

 

「それはどうかしら?、、だってこのくらいの男の子って、行きたいんじゃない、そういうところ、、、」

「い、、行きたいかも知れないけれど、、、吉宗君は私と約束してくれたんだから、絶対にそんな所には行かないんです!、、、」

めぐみちゃんは必死にそう言うと、真剣な顔で僕を見た、、

「ね、、そうでしょ?、、、吉宗君、私との約束を破って、お風呂屋さんなんて行ったりしないよね、、、」

 

「えっ、、、、、、あ、、当り前じゃないか、、、、はははは、、」

僕はそう言いながら、彼女の顔がまぶしくて、思わず目をそらした、、、、

(ご、、ごめん、、ごめんよ、、めぐみちゃん、、、、、)

 

「やっぱり、愛する人が、ソープランドなんて行ったの知ったら、許せないでしょ、、めぐみちゃんも、、、」

お慶さんは、むっとした顔で腕を組むと、めぐみちゃんにそう尋ねた、、、僕はそんなお慶さんの怖い顔をこっそり見た後、今度は恐る恐る隣のめぐみちゃんを見た、

するとそこにも、お慶さんと同じ、怖ーい顔のめぐみちゃんが立っていたのだった、、そして、めぐみちゃんは一言、

 

「ぜーーーーったいに、、許せないです!!」

 

「、、、、、、、ぐっ!!、、、、」 

僕は冷や汗をたらたら流しながら、無言でめぐみちゃんを見ると、ふっと昨夜銀二さんが言った

  

(風呂に行ったこと、間違っても、めぐみちゃんに話したりするんじゃねーぞ、、)

そんな言葉と、その後の銀二さんとの会話を思い出した、、

 

 

(バカ正直なお前の事だからよ、、、、白状せずにいられなくなっちまって口滑らすんじゃねーか、ちょっと心配になったからよ、、、)

(それは、もちろん、、、僕だって言いません、、、)

(あれは一夜の夢だ、、、、若頭も明日になったらその話には絶対に触れねえし、鉄には後で釘をさしておくからな、、)

(はい、、お、お願いします、、) 

(俺も、追島兄いの二の舞は、もう御免だからよ、、、、) 

(は、、はい、、、、え!?)

 

(お、、追島さんの二の舞っていったい?、、、、、) 

(さっきの話の途中だがよ、、、追島の兄いがお慶さんと別れたきっかけ、俺が風呂に、、つまりソープランドにさそったのがきっかけなんだよ、、、)

 

「あっ!、、、」

(そうだ!、、そう言えば、銀二さん、、追島さんとお慶さんが別れた原因が、ソープランドだって、、、、)

 

「あの、、、お慶さん、聞きたいことが、、、、」

気がつくと僕は、お慶さんに尋ねていた、、、

 

「あら、、、なに?、、吉宗くん、、急に真剣な顔をして、、、、、」

(いけない、、こんな失礼なこと、、それにめぐみちゃんの前でこんな話題は、危なすぎる、、、)

そう思った僕は、思わず言葉をにごした

「あっ、、!?、、、、いや、、、な、何でも無いです、、、はい、、、」

「何よどうしたの?、、遠慮しないで言って御覧なさい、、」

「えっ!、、でも、、あの、失礼すぎる事なんで、、、だから、、、、」

 

「何?吉宗君、失礼って?、、、、」

「め、、めぐみちゃん!、、いや、、なんでも、、、」

 

そんな僕の様子にお慶さんはむっとした顔で

「ちょっと、、そんな中途半端に終わらせられたんじゃ、気になって仕方ないでしょ、、、この際何でも気にしないで話してご覧なさいよ、、」

「で、、でも、、、」

「話しなさい!!」

「は、、はい!」

お慶さんに叱られ、僕は思っていることを、思い切って話し始めた、、

  

「あの、、お慶さんと追島さんが別れた理由って、本当にソープランドが原因なんですか?、、、」 

「えーー!?、、、」

お慶さんは一瞬目をぱちぱちさせながら、僕の顔を見た、、

 

「あーー、すいません、、変なこと聞いたりしちゃって、、いいです、こんなこと答えなくていいですから、、、ははは、、、」

僕は手をバタバタさせてごまかそうとした、、

ところがお慶さんは、真剣に僕を見ると 

「だれ?、、、銀ちゃん?、、、、それって銀ちゃんから聞いたわけ、、、」 

「あ、、いや、、あの、、、」

「隠さなくってもいいわよ、、、やっぱり銀ちゃんでしょ、、、」

「は、、はい、、、、」 

僕の返事に、思わず、くすくすと笑い出した、、、

そしてしばらくしてそっと目をとじると 

「あの子、まだ気にしてるんだね、、、あの時のこと、、、、」

小さな声でそうつぶやいた、、

 

「あの時って、あのー、、、、」

 

「銀ちゃんが鬼瓦興業に入ってきたばかりのころだったかな、、、、」

お慶さんは遠くを見つめながら、静かに話をはじめた、、、、

 

 

「そう、府中の競馬場で、たしか天皇賞だったかな、、、、追島のやつ、すごい万馬券当てちゃって、、たまたま一緒にいた銀ちゃんがね、、、」 

 

(うおーーー、すっげえ、追島の兄い、配当、三万二千円、、すげえ、すげえ、大万馬券じゃねえっすかー!)

(おう、、どうだー、銀二、俺の実力思い知ったかーーははははーー!)

(すっげえー、追島の兄い、ねえねえ、ご祝儀でいいとこ連れてってくださいよーー、、、)

(いいところ?、、)

(いいところって言えば、すべるすべるしか無いでしょう、、、兄い、、いよっ、、太っ腹!) 

 

「そんな訳で、追島のやつ、銀ちゃんを連れて、この川崎に繰り出したんだって、、、」

 

(それって、、何処かで見たパターンだ、、、、うぐ、、)

僕は思わず、昨夜の高倉さんと銀二さんの、そっくりな会話を頭に浮かべた、同時に青い顔でお慶さんに訪ねた、、

「あ、、、あのーー、お慶さん、、、」

「何?、、」

「それで、追島さんと銀二さんは、、、もしかして、ソ、ソープランドに?、、、」

「ピンポン、、正解、、、、」

お慶さんは眉間にしわを寄せながら、僕に指をさした、、、

 

「あの、、そ、それが原因で、追島さんと、、、、、ですか?、、」

「そう、、そう言う事、、、だってさ、私というものがありながら、そんな所に行くなんて、絶対に許せないじゃない、、」

「やっぱり、、許せないですか、、?、、、」

「当たり前じゃないの、ねー、めぐみちゃん、、貴方だって、もし吉宗君が、そんな所に言ったってしったら、絶対に許せないでしょ?、、、、」

お慶さんはめぐみちゃんを見た、僕もつられて彼女の様子を伺った、、、

 

「吉宗君が、、ソープランド!?、、、」 

めぐみちゃんは真剣な顔で僕を見ると、ぐっと怖い顔で

「許せない、私も絶対、絶対、ぜーったいに許せないです、、、、」

そう叫んだのだった、、、、

  

(ぐわーー!、、やっぱりそうだよなーー、知らなかったとはいえ、もしも昨夜のこと、めぐみちゃんにばれたりしたら、いっかんの終わりだー!、、、)

僕は額から数本の青筋をたらしながら、心の中で恐怖におののいていた、、、

と、そこへお慶さんが、、 

「分かった、吉宗くん、、そう言うわけだから、間違っても君は、そんな所行ったりしちゃ、だめだぞ、、、」

そう言うと、僕の肩をぽんぽん叩いて、めぐみちゃんに分からないように小声で、

「これから先は、絶対にね、、」

こっそりささやきながら、意味深なウインクをした、、

 

(えっ!?、、、、)

 

同時に僕は、昨夜ここへ来たときの僕たちが、明らかに以前の追島さんと同じ、そんな雰囲気をたーっぷり醸し出していたのに気が付いた、、

 

(お、、お慶さんは、僕たちが昨夜ソープランドに行ったこと、すべてお見通しなのか!?、、、)

僕は背中に寒ーいものを感じながら、真っ青な顔でお慶さんの事を見ていたのだった、、、、

続き
第76話 追島さんひどすぎるへ

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2009年2月 9日 (月)

第74話 追島ちゃんとお慶ちゃん

「あなたは、、追島さん、、、」

「あ、、すいません、ちょっと、野暮用で、通りかかったもんで、、、」

春菜先生に見つかってしまった追島さんは、照れくさそうに頭をかいた、、、

「野暮用って、、ユキちゃんに会いにいらしたんじゃ無いんですか?、、」

「ユキに?、、いや、だってこんな夜分にどうして?、、」

「、どうしてって?、、、、ユキちゃんが夜間保育で中にいることをご存じだったんじゃ?、」

「夜間保育!?、、」

追島さんはいっしゅん戸惑いの顔をうかべた

「あ、、はい、、お母さん、お店をオープンしたばかりで、忙しくて、ここ数日、ユキちゃん夜もあずからせて頂いてるんです、、、」

「夜も!?、、そ、それじゃ、ユキのやつ一日中ここに、、、、」

「はい、、、」

 

「、、い、いくら、忙しいからって、、、、、、」

追島さんはむっとした顔で明かりのついた園の建物を見た、、、

「あっ!、、、あの、追島さん、、これってユキちゃんも望んでの事なんです、、、ユキちゃんが夜もここで遊びたいって、、、、」

「ユキが、、、ですか、、」

「はい、、、それで、お母さんも、、、、」

春菜先生はあわててそう答えた

「、、、、、、、、、」

「あ、、あの、、追島さん、、、、」

「我慢してるんですよ、、、、ユキは、昔から、そういう子なんですよ、、、」

「えっ?、、、」

「本当は、、母親のそばで甘えたくて、しかたねーのに、一生懸命我慢する、、そんな子なんですよ、、、、」

追島さんは小声で呟きながら、眉間にしわをよせた、、

 

「あ、、、あの、、追島さん、、、」

 

「あっ!、、す、すいません、、こんなこと言っちまったら、世話になってる先生に失礼でしたね、、、ははは、、、」

「、、、、いいえ、、、、」

春菜先生は静かに首をふると

「追島さんのおっしゃる通りだと、私も思います、強がっていても、やっぱりユキちゃん、いっぱい我慢してるみたいで、、、、」

 

「、、、、、せ、先生、、、、」

 

「そうだ、、、あの、、追島さん、、、ユキちゃんに会って行ってあげてくれませんか?、、」

「、、!?、、いや、、そ、それは、、、」

「お願いします、、ぜひ会って行ってください、、、」

「そんなことしたら、また先生に迷惑がかかっちまう、、あ、、あの、自分はこれで失礼しますんで、、」

追島さんはあわてて春菜先生に背を向けた、、、

 

「待って、、、私だったら大丈夫ですから、ぜひ、ユキちゃんに会って行ってください、、そうすれば、きっとユキちゃんの具合も良くなると思うんです、、、」

「!?、、」

追島さんは振り返ると

「先生、今、具合が良くなるって、、、」

「あ、、はい、、実は、ユキちゃんちょっとお熱を出して、、、、」

「熱!?、、、、熱って、、先生!?、ユキは、ユキは病気なんっすか!?」

真剣な表情で春菜先生を見た、、

「あ、、いえ、少し疲れが出たみたいで、ちょっとだけ熱がでちゃったけれど、もう落ち着いてますから、、それに、元気にお話もしてますし、、、」

「はあ、、、そうですか、、、よかった、、、何しろユキは小さいじぶん、いろいろ病気がちだったもんで、、、」

「はい、、、お母さんからお伺いしてます、、、」

 

「で、でも、先生、熱があるってのに、母親のあいつは迎えにも来ないんですか?、、」

「いえ、、ユキちゃんが、どうしてもお母さんには言わないでほしいって、、」

「ユキが!?」

「はい、、、、」

「、、、、、、、、」

追島さんはぐっと唇をかみ締めながら、うっすら目に涙を光らせていた、、、

 

「お、、追島さん、、、、」

「、、、、、」

 

「あの、本当に私でしたら大丈夫ですから、ユキちゃんに会ってあげていただけませんか?、、」

「せ、、先生、、、、」

追島さんはそっと目を閉じると、静かに頭をさげた、、、

 

 

 

そのころ喫茶慶では、、、、

追島さんから贈られたスイートピーを握り締めたお慶さん、そして涙顔でひっしに訴えかける僕とめぐみちゃんが、カウンター越しに向かい合っていた、

「おねがいです、、、どうか、そのお花、捨てないであげてくらさいれすら~、、、」

「お慶さん、お願いします、、、、」

 

「で、、でも、、、、、」

お慶さんは困った顔で、泣き顔の僕とめぐみちゃんを見た後、となりの栄ちゃんに目を移した、、

「お慶ちゃん、、、いくら追島が憎くっても、お花に罪は無いんじゃないかしら、、ホホホホホ、、、」

「、、栄ちゃんまで、、、、、」

お慶さんは静かに手にしていたスイートピーの花束に目を移すと、

「たしかに、、こんな綺麗なお花をゴミ箱にすてちゃったんじゃ、可愛そうね、、、」

そうつぶやきながら、もとの花瓶の中に花束を戻して、そっと僕たちの前のカウンターに置いた、、、 

 

「あ、、ありがとうございます、、、、お慶しゃん、、、、、」

僕は涙と鼻水まみれの顔で、深く頭を下げた

「仕方ないじゃない、そんなこの世の終わりーみたいな顔で泣きながら、二人がかりで訴えられたんじゃ、、お花だけは捨てないで置いてあげるわ、、、」

お慶さんは明るくそう言うと、暖めてあったカップに静かにコーヒーを注いで、僕たちの前に差し出した、、、

 

「でも、めぐみちゃん、、、、約束って?、、、あいつそんな事言ってたの?」

「あ、、はい、、、、お慶さんとの約束だって、、、」

「あいつとの約束ねー?、、、、、」

お慶さんは細い指にはさんだタバコに火をつけると、何かを思い出そうとしていた、、

「約束、、、?、、、」

 

「何か心当たりは、、無いんですか?、、、」

「うーん、、、、、、、あ?、、もしかして、、」

「思い出したんですか、、、、」

「プーー、ふふふふふ、、、はははははは、、、」

お慶さんは突然呆れ顔で笑い始めると、、、

「ははは、、、ずっと昔の事だけどね、、ずーっと、ずーっと、、、、、」

すこしあきれ顔を浮かべながら、静かに話をはじめた、、、

 

「私と追島がまだ付き合い始める前だったかな、、、、、、、」

 

 

僕たちが今まで仕事をしていたお大師さんの境内、そこには数名のコンパ帰りの酔った大学生が大声ではしゃいでいた、、そしてその集団のすみに若き日のお慶さんの姿が、、、

「うおーい、見てみろよー、すっげえ射的もあるぞ、、、」

男子学生の一人が、酔った赤い顔で、射的の露天(さんずん)の前で立ち止まった、、、

「へえ、すごい懐かしいーーー、、、」

「俺よ、コツ知ってんだよ、、、実はコルクの玉を二個つめると威力倍増なんだぜ、、、」

背の高い口髭をたくわえた大学生が、大声で叫んだあと、

「おーっと、、」

わざとらしくよろけて、お慶さんの肩に手を回した、、、

「あっ!?、、、」

「いやははー、悪い悪い、、、慶ちゃん、、、」

「あ、、い、いえ、、、」

お慶さんが困り顔でうつむくと髭男は、、、、

「なんだ、慶ちゃん、相変わらず恥ずかしがって、、ははははー」

「す、、すいません、、、、」

「だから、すいませんじゃないっての、水臭いな、俺と慶ちゃんの仲だろ、、、」

「えっ、、な、仲って?、、」

「これから結ばれる仲、なんちゃってーげへへへ、、よし、そうだ、、俺、あの中から慶ちゃんにプレゼント贈るから、、、好きなの選んで、、」

男はニヤニヤしながら、露天にならんだ景品を指差した、、、 

「い、いえ、私は何も、、、、」

「そんな遠慮すんなって、記念の、贈り物だよ、、、、さあ、好きなの選べよ、、、、」

再びそう言いながら、お慶さんの肩をぐいっと自分の胸にひきよせた、お慶さんはしかたなく、射的の三寸の中を見た、そこには数多くの陶器の人形が、そしてお慶さんが三寸のすみの一人のパンチパーマのおじさんに目を止めた時だった、、

「慶ちゃん、好きなのっていっても、あれは駄目だぞ、、、あれは、、、、ははははは、、」

髭男が突然ニヤけ面で、三寸の中の、そのパンチパーマのおじさんを指差した、、、

「えっ!?」

「あれは、景品じゃないから、あれはテキヤのおじさん、、てーきーやーのおじさん、、はははは、、、」

お慶さんは男が冗談で指差した、テキヤのおじさんを見ると、あわてて頭をさげた、、、 

おじさんは少し呆れた顔で横を向くと、何事も無かった顔で、並んでいる子供達にコルクの玉を配りはじめた、、、、

「ほーい、順番なー、しっかり狙えよー、、、、」

 

「なんだ?あのおっさん、愛想がねえな、冗談も通じねのかよ、、、、」

「ちょっと、先輩、そんなこと言って、失礼じゃ、、、」

「失礼?、、、馬鹿だな慶ちゃん、こいつらヤクザだぜ、それに、粗悪品ばかりだまして売ってる悪達だぞ、失礼なもんか、ハハハハ、、、、」

「おい、そ、そんな面と向かって、、、」

他の学生があわてて静止すると、、、、

「俺の親父が何か知ってんだろ、、、検察官だよ、検察官、、それに俺も空手じゃー黒帯だ、だから、ヤクザなんてちっとも怖くないんだよ、、、ははははーー」

お慶さんはそんな髭大学生の顔をこまった目で見た後、

「す、、すいません、、この方、酔ってるんで、、、、」

三寸の中のおじさんに再び頭をさげて謝った

 

「だーかーら、なんで慶ちゃんが謝るんだっての、、、、そんな事より、俺が君のお気に入りプレゼントできたら、約束、約束ー、、」

「約束?、、、」

「今日、俺とホテル行くんだからな、、、」

「ホ、ホテル!?」

「俺の親父は検察官なんだからな、約束やぶったら大変だぜ、、へへへへ、、、」

髭男はだらしない目で笑うと、よたった足で三寸に近寄り、パンチパーマのおじさにお金を差し出した、、

「おい、ヤクザのおっさん、一回やらせろー、、ヒック、、、、」

「、、、、、、、、」

「おい、聞こえないのかーー、おっさん、、おい、、おい、、」

 

「うるせーぞ小僧、、、」

 

「な、、なに!?、、お、おい、、俺は客だぞー、うるせーとは何だよ、、、銭出してんだからよー!早くやらせろ!」

そう言いながらお札をぴらぴらかざした時だった、パンチパーマのおじさんが突然髭男の手首をつかみ、ぐいっと自分のそばに引き寄せ、

「順番は守れ、、、」

静かな声で髭男に言うと同時に、射的の横で並んでいる子供達の列に目を向けた、、 

 

「な、、、何!?、、おい、親父!、、今なんて言ったんだ、俺は検察官の息子だぞ、こら!、、」

髭学生が三寸の前で叫ぶと、おじさんは、ふっと溜息をひとつつき、握った髭男の腕にぐっと力を込めた、、

「ぐおあーー!いたたたたーー、痛い、は、離せーー、こら、、俺の親父は!」

「検察官だからどうした?、、、」

「!?、、、、」

「そんなに自慢の親父なら、その親父ってのを今ここに連れて来い、、、」

「うぐ、、、、」

「それに、どうした黒帯、右手が空いてるだろ、遠慮しねーで、俺の顔面めがけて、正拳ぶちこんでみろよ、、、、、、」

おじさんはそう言いながら、鋭い目線で髭男の顔に自分の顔をすりよせた、、

 

「あ、、いや、、あの、、すいません、、、ちょっと酔ってたもので、、、」

「酔ってたら、何でもしていいって、大学で習ってんのか、、、、」

「い、、いえ、、、す、すいません、、、、、」

髭男はおじさんの迫力に押され、青い顔でうなだれた、、、

お慶さんは、そんなパンチパーマのおじさんの姿を、真剣に見つめていた、、

 

やがておじさんはそっと男の手を離すと、 

「分かったんなら、、小学生でも分かるルールくらい守れ、、」

「あ、、はい、、、、」

髭学生は、返事すると同時に、神妙な面持ちで、子供達の後ろに並んだ、、、 

「やりゃあ、できんじゃねーか、、、、」

テキヤのおじさんは、今までと打って変わったやさしい笑顔で、そう言うと、何事も無かったような顔で、

「ほれ、、、、僕、残念賞、、、」

笑いながらはずれの景品を子供達に配りはじめた、、、、

 

そんなパンチパーマのおじさんを、お慶さんは、ジーっと熱いまなざしで見つめていた、、、、、 

 

 

「その、パンチパーマのおじさんが、若いころの追島ちゃんだったのよね、ほほほほほ、、、」

「そう、、あとで年齢聞いたら、私と変わらないのがわかって、びっくりしちゃって、、ふふふ、、」

喫茶慶のカウンターで女衒の栄ちゃんと、お慶さんが、うれしそうに笑っていた、、

 

「へえ、、でも、追島さん、、かっこいい、、、」

「でしょー、めぐっぺ、お慶ちゃんもそれで、追島ちゃんに惚れちゃってさ、、それから、まー何処で調べたんだか、追島ちゃんの行く先々のお祭りに、わざわざ足をはこんでね、、、」

「ちょっと、、栄ちゃん!!」

「いいじゃない、本当の事なんだからさ、、」

 

「そ、、それじゃ、お慶さんの方から、追島さんに、、、、!?、、」

僕は驚きのあまり、すさまじい顔でお慶さんを見た、、、 

「ちょっと、君、、なんて顔してんのよ、、その時は仕方なかったのよ、何しろ世間の事、何にも知らない、箱入り娘だったんだから、、、、」

「でも、その話でしたら、前に鬼瓦のおばちゃんから聞いたことがあります、、お慶さん追島さんのために、手づくりのお弁当まで作って、お祭りに姿を見せてたって、、」

「めぐみちゃん、やめて、、古い話なんだから、、、」

「あっ!、、ごめんなさい、、、、でも、それとお花の約束って?、、、、」

 

お慶さんはめぐみちゃんに訪ねられ、カウンターに置かれたスイートピーに目を移した、、

「たしか、そんな頃だったかな、、、、、」 

(わたしが、早起きして作ったお弁当と、デザートのプリンを持ってお不動さんの縁日に顔を出した時、、、、)

 

 

「追島さーん heart04、、、、、」

 

「な、なんだ、君か、、、」

「君かなんてやめて下さい、慶って呼んでってこの間約束したじゃないですか、、、」

お慶さんはプッと頬を膨らませた、追島さんは恥ずかしそうに頭をかくと 

「ご、ごめん、、、け、、慶、、、ちゃん、、」

「ちゃんは余分なんですよね、、、」

「ごめん、、」

「またー、すぐに謝るんだから、、、、」

追島さんは困った顔でお慶さんを見た

「その、困った顔が、とっても可愛いんですよね、、、追島さんって、、、」

 

「か、、可愛いって!?」

 

「それより、もうお昼でしょ、、私、お弁当持って来たんです、、」

お慶さんは手にしていた可愛い紙袋を顔の前に持ち上げた

「えっ、、また、お弁当!?、、、、」

「またって、うれしくないんですか?」

「いや、、そんな事ねえよ、、、う、、うれしいよ、、、」

「よかったー、早起きして作ったかいがあった、、、さあ、食べて食べて、、、」

お慶さんは楽しそうに、お弁当の蓋をあけると、中から小さなハンバーグをフォークにさして、追島さんの口元に近づけた、、、

「ねえ、ねえ、、食べてみて、これってすっごい自信作なんですよ、、」

「あ、、ああ、、」

「はい、追さん、、あーーんして、、、」

「ちょっと慶ちゃん、あ、、あーんって、、」

「はい、、」

「はぐが、、、、!!」

お慶さんは、恥ずかしそうな追島さんの口の中に、なかば強引にハンバーグを押しこんだ、、

 

「ねえ、、どう?、、おいしいですか?、、、」

「ん、、もごもご、、、んまい、、」

「本当!?、、本当においしいですか?、、、」

「あ、、ああ、、ほんとにうまい、、、」

「うれしいーーー」

はしゃぐお慶さんを見て、追島さんは照れくさそうに、、

「ま、まじ、すげえ、、うめえ、、、これだったら、店やれるくらいだ、、、、」

「お店ですか!?」

「あ、、ああ、、、慶ちゃん、食い物屋やったら、繁盛するかも、、ははは、、、」

 

「食べ物屋さん?」

「ああ、定食 慶 なんてな、はははは、、、」

 

「定食 慶、、食べ物屋さんかー、、追島さんがそう言うなら、私、将来その食べ物屋さんになろうかなー」

「ああ、、慶ちゃん、料理うまいから、マジでいいかもしれねーな、、、」

「それじゃ、私、いつかその定食慶、オープンしようっと、、、」

 

「ははは、気が早いな、、じゃあ、その店がオープンした時は、俺が綺麗な花束持って遊びに行くよ、、、」

追島さんはうれしそうに笑いながら、お弁当のおかずをほおばった、、

ところが、お慶さんは急に不機嫌そうに追島さんを見ると、

  

「遊びにって、、何言ってるんですか?、、」

「えっ?、、、」

「私が食べ物やさんをやる時は、追島さんはマスターですよ、、、」

 

「ま、、マスター!?、、」

 

「そう、、、二人で一緒にやるんです、、、、」

「んぐっ!?」

追島さんはあわてて、食べ物をのどに詰まらせながら、真っ赤な顔でお慶さんを見た、そこには、純粋に追島さんを慕う、あどけないお慶さんの笑顔が輝いていた、、

 

 

 

「あいつ、、、、、あの時の約束を、、、」

 

喫茶慶では、お慶さんがたばこを持った手を額にあてながら、呆れた顔で笑っていた、、

 

「あらまあーー、、約束って、そんなことだったんだ、、追島ちゃんらしいわね、、ほほほほほ」

栄ちゃんはお腹を抱えて笑っていた、しかし、僕は決して笑うことができなかった、それは、そんな小さな約束を懸命に果たそうとした、追島さんの悲しい思いが、ひしひしと伝わってきてしまったからだった、、、、

(お、、追島しゃん、、、やっぱり、お慶さんの事を、今でも心から愛しているんだ、、なのにお慶さんには新しい婚約者、、これって、せつなすぎる、、)

僕の脳裏に、再び小さなスイートピーの花束を抱え、切なそうにたたずむマウンテンゴリラの姿が浮かんできた、、、、と、同時に、、 

「うう~、、、、うううぅぅうううぅうううぅうぅぅぅぅ~、、、、」

カウンターの前で、ポロポロと涙をこぼし始めてしまったのだった、、

 

「えっ!?、、ちょっと、まーた君、泣き始めちゃったわけ、、、、」

 

「うううぅぅぅぅ~、しぃましぇ~ん、、らって、追島さんが、、追島さんが、、ぶえぇぇぇぇぇぇん!ぶぇぇーーーん!、」

僕は拳をぐっと握り締めたまま、一人号泣を始めてしまったのだった、、、

「吉宗くん、、泣かないで、、ぐすっ、、泣かないで、、、」

隣にいためぐみちゃんが、ハンカチで目頭をぬぐいながら、僕の手をそっとつかんでくれた、、

 

「あらまーーー!、、ヨッチーちゃんたら、あんたやっぱり超一流だわ~、、、そんな風に人のために泣けるなんて、、私の思ったとおり、超一流だわ~!!」

女衒の栄二さんはそう言うと同時に、ど派手なポーチから、これまたど派手なハンカチを取り出し、

「わかったわー、ヨッチーちゃん、私も一緒に泣いてあげるわー、、ぐおああああああああああああああーーーー!ぐあおあーーーーーーーー!」

恐竜のような奇声を発しながら僕と一緒に大声で泣き始めてしまった、、、 

 

「ねえ、ちょっと君、、それに、栄ちゃんまで、、ま、まだ他のお客さんがいるんだから、、」

突然のハプニングにお慶さんはあわてて、奥のお客さんを見た、しかし栄ちゃんはそんなことなどお構いなしに

「お客が何よ、ヨッチーちゃんが感動して泣いてるんだから、心いくまで泣かせてあげなさいよ、、」

「そんなこと言われても、、」

 

お慶さんの困り顔をよそに、栄ちゃんは、今度はカウンターの端にいた鉄に、

「おい!、そこの金髪小僧、、あんたも、なーに、一人でご飯なんて食べてんのよ、あんたヨッチーちゃんの何なのよ?」

「えっ!?、、じ、、自分は吉宗の兄貴の、、、しゃ、、舎弟分っす!」

急に栄ちゃんに怒られた鉄は、あわててそう叫んだ、

 

「舎弟分~!?、、、だったら、あんたも一緒に泣きなさい!、、、」

 

「えっ!?、、じ、、、じ、、自分もっ、、、すか?、、、、」

「あたりまえでしょーが、つべこべ言ってないで、お泣きーーー!」

 

「ヒーー兄貴ーーーー、ブヒエーーーーーーー!」

 

栄ちゃんの迫力に押されると、どういうわけか鉄までが、僕を見ながら泣き始めてしまった、、、

 

「えええええ!、、ちょっとー君まで~!?、、」

 

「追島しゃ~ん、ぶえぇぇーーーーーん!ぶぇぇーーーーーーん!、、」

「吉宗くーん、うえーーん、うえーーーーん、、、」

「ヨッチーちゃーん、グーよ、極上のグーよーー!!ぐあああおおおおーーーーー!、、、ぐおおおおおおおおーー!」

「あーにきーーー、ブヒエーーーーー!ブヒエーーーーーー!」

  

「どえーーー!、お願いだから、みんなやめてーーーーーー!」

 

夜の堀之内、喫茶慶では、それからしばらく、ジャングルのような奇妙な鳴き声が鳴り響いていたのだった、、、

続き
第75話 ソープランドなんて許せないへ

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