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2009年2月24日 (火)

第76話 追島さんひどすぎる、、、

(お慶さんには、僕らが、夕べ、ソープランドに行ったこと、、、)

僕はお慶さんの様子を伺ったあと、そっと横目でめぐみちゃんを見た、そこには僕を信じきって幸せそうに微笑んでいる彼女の姿が、、

(ごめんね、、めぐみちゃん、、、知らなかったとはいえ、君の事を裏切ってしまった、、ご、、ごめん、、、、、)

罪の意識をひしひしと感じながら、心の中で、一生懸命謝り続けていた、、、 

 

「あら、、、どうしたのかな?、吉宗君、、さっきからおとなしくなっちゃって、、、」

お慶さんが僕に話しかけてきた

「え!?、、、」

「えって、、、他に質問は、もうないのかな?、、」

「あ、、、あの、、、」

「何?、、、」

「あの、、、やっぱりお慶さんにとっても、追島さんがソープランドに行った事って、重罪だったんですね、、、、」

「重罪?、、、、、」

お慶さんは一瞬目を見開くと、くすくすと笑いながら、、、

「そうね、重罪ね、、、だから、君も変なこと見習わない方が良いわね、、でないと、めぐみちゃんとの仲も終わりになっちゃうわよ、、」

「う!、、、、、、」

「お慶さん、吉宗くんが見習うわけないじゃないですか、、、」

「あらあら、めぐみちゃん、、、そうね、この子が行くわけないわね、、、、」

再び笑顔で僕を見た、

ぼくはそんなお慶さんの様子に、ふっとある疑問を感じた、

 
(どうして?、、、お慶さん、こんなに落ちついて笑ってるんだろう、、僕がめぐみちゃんに嘘をついてる事、わかってるはずなのに、まるで怒っているようには見えないなんて、、、)

そんなお慶さんを見ていて、追島さんとの破局が、ソープランドだけが原因でないように思えてきた、

と、その時、、

「ホーーホホホホホ、、、、」

隣にいた栄ちゃんが甲高い声で笑い始めた

 

「何よ、栄ちゃん!急に変な声だして、、、、、」

「ホホホホホホー、だってさ、お慶ちゃん、あんた、大事なこと隠しちゃってるじゃない、、」

「大事なこと?、、、」

「そう、、あんたが追島ちゃんと別れたのは、それだけじゃないでしょ、、、」

「、、、、、、、、、」

お慶さんは一瞬動揺しながら、無言で栄ちゃんを見た、、

 

「お嬢様だったあんたが、惚れ込んで、親に勘当されてまで、一緒になった男じゃない、追島ちゃんは、、、その男がたった一回ソープに行っただけで別れるなんて、ありえへーんよ、、ホホホホホホホホホ!」

「ちょっと、栄ちゃん!?、、、、」

「確かに、原因はソープにあっても、その先があるでしょ、その先が、、、」

「、、、、、、、」

お慶さんは今までの笑顔から一転した険しい顔で、、ぎりぎりと唇をかみしめた、、

 

「それじゃ、、お慶さんが別れた原因って他に?、、、、」

僕とめぐみちゃんはきょとんとした顔で、お慶さんを見た、、

 

「私に内緒で、、ソープに行ったのも、腹が立ったけど、、でも、、それ以上に許せなかったのが、、、、、、、」

 

「そのことで追島が起こした、例の傷害事件ね、、、」

「!?」

「何て顔してんのよ、お慶ちゃん、、、、知らないと思って?、、こう見えても私は、風俗の闇に生きる女衒の栄ちゃんよ、、ホホホホホホホ!」

 

「やっぱり、知ってたんだ、、、、」

お慶さんはじっと目を閉じた後、不意に僕達を見て、悲しそうに笑った、、、

 

「あまり、、、話したく、、無かったんだけどね、、、、、、、」

 

「、、えっ!?、、あ、、はあ、、」

 

「ソープに行ったのは腹がたったけど、、やつの仕事がら、そんな事は仕方ないって、私も思ってた、、でもね、、、あいつ、、追島のやつ、、、、、、」

お慶さんはしばらく言葉もなく、苦しそうに遠くを見つめていた、そしてその目には、大粒の涙があふれていた、、、、、

 

「、、続き、私が話そうかしら、、、お慶ちゃん、、、」

栄ちゃんの言葉にお慶さんは無言でうなずいた、、

「追島ちゃんね、、、そのソープ嬢に惚れて、その子の、ヒモ男を相手に傷害事件を引き起こした、、、そうでしょお慶ちゃん、、、、、」

お慶さんは黙ってうなずいた、、

 

「えーーーー!?、えー、えー!、そ、、そんなーー!!、、、、、、」

僕は栄二さんとお慶さんの顔を交互に見ながら大声で叫んでいた、、

 

「許せなかったの、、、あの時、、、、、、、ユキがあんなとき、、、、あいつ、、、、、」

お慶さんは、大粒の涙をこぼすと、やっとの思いで声をしぼりだした、、

 

「追島が、その傷害事件を起こした、その時、、、、、、」

 

 

(ピーポーピーポー、、、、)

救急車がサイレンをならしながら夜の病院へと到着した

(ユキー!しっかりしてーーユキー!)

お慶さんが、救急車から運び出されてくる小さなユキちゃんに大声で叫んだ、、

(ハア、ハア、、、、ママ、、ママ、、、)

(ユキー、ここよ、、ママここにいるわよ、、)

(ママ、、ハア、ハア、、パパは?、、、、)

(もうじき来るから、、、、パパも来るから、、、、)

(ハア、、、ハア、ユキ、早くパパに会いたい、、、)

(大丈夫、、もうすぐ来るからね、、、、、)

 

(お母さん、、後は私達に、、、、)

病院から出てきた医師が、そう告げると、ユキちゃんを乗せたタンカーを押して、処置室へと入っていった、、、

(ユキーーー!)

お慶さんは病院の廊下で、ひざまずくと、泣きながら必死に手を合わせていた、、

 

 

「ユキ、、、小さいころ、体が弱くてね、、、病院に運ばれることが、何度もあったの、、、その日も肺炎にかかって、、本当に危ない状態だった、、、」

「そう言えば、ユキちゃん、何度も入退院を繰り返してたんですね、、、、」

めぐみちゃんの言葉にお慶さんはそっとうなずくと、、、

「めぐみちゃん、よく来てくれてたよね、ユキの病院、、、退屈しているユキに折り紙を教えてくれたり、いっぱい遊んでくれて、、、、」

 

「それなのに、、父親のあいつときたら、、、、、」

 

 

病院の入り口には、泣き顔で携帯電話を耳にあてた、お慶さんの姿があった、、、、

《おかけになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません、、、、おかけになった電話番号は、、、、、、プツ!》

(あの人、、いったいどこほっつき歩いてるの、、、ユキがこんな時に、、、)

(おーい!お慶ちゃん!!)

(あっ!、親分さん、、姐さん!、、)

心配して駆けつけた、親父さんと姐さんにお慶さんはあわてて頭をさげた、、

(どうなの、ユキちゃんの様子は?、、、)

(それが、姐さん、、、今日は様態がひどくて、ユキも苦しそうで、、、)

(まあ、、、可愛そうに、、)

(で、、追島から連絡は来たのか、、、)

(それが、ずーっと圏外なんです、、、)

(何処行ってんだ、あのバカ、、こんな時に!)

親父さんは怖い顔で、病院の外を見た、、、

 

(とにかく慶ちゃん、、追島のやつは、うちの連中も手分けして探してるから、、、あんたはユキちゃんのそばについていてあげなさい、、、)

(はい、、ありがとうございます、、親分さん、、、)

お慶さんが病院に入ろうとしたそのときだった!

ピリリリリー、ピリリリリーー

(045、、×××、、0、110、、、!?)

お慶さんは手にしていた携帯の着信番号を覗いて、一瞬首をかしげ、、

(あの、、もしもし、、、え!?、、警察!?、)

目の前の親父さんと姐さんを見た、、、、

(警察って、、どうしたの慶ちゃん?、、、、なに?、、何があったの?、、)

(はい、、、はい、、追島竹男は私の夫です、、、、は、、はあ!?、、、、)

しばらくしてお慶さんは電話を切ると、真っ青な顔でその場にたたずんでいた、、、

 

 

「携帯がつながらないと思ったら、追島のやつ、留置場にいたんだよね、、、、、笑っちゃうでしょ、、、ユキの様態はどうにか落ち着いてくれて、それから私、あの子のそばに付き添ってたんだけど、、でも、、頭の中はぐちゃぐちゃで、、、、」

お慶さんは、カウンターにあったタバコを取り出すと、そっと火をつけた、、、

「まあ、それでも、、当時は愛する夫だったしね、、、、次の日、着替えと差し入れを持って警察署に行ったんだけど、、そこで担当の刑事から詳しい話を聞かされて、、、、」

 

 

(あんたが、追島の奥さんかい?、、、、こんな綺麗な奥さんがいながら、しょうがねえな、、あいつ、)

(は?、、)

(何も聞いてねえのか?、、、今回のこと、、、、)

(え?、、、)

お慶さんは大きな紙袋を抱えたまま、刑事を見た

 

 

「そこで、その刑事さんから、詳しいことを聞かされたのよ、、、あいつがソープランドの女の人に夢中になって、それでその人の男に危害を加えたって、、、」

 

「ひ、、ひどい、、、、、追島さん、、、ひどすぎる、、、、」

僕はカタカタと震えながら、お慶さんを見つめていた、、、、

「ひどいでしょ、、、、さすがに、私も、頭の中が真っ白になってしまってね、、、留置場の中にいる追島とガラス越しで会った時、本当に悔しい気持ちがこみ上げてきて、、、」

 

 

(あなたが、、ここに入ったその時ね、、、ユキ、また肺炎になりかけて、、救急車で運ばれたのよ、、、)

追島さんはお慶さんから話を聞くと、、、

(ユ、、ユキが、、、、おい、、ユキは、ユキはそれで、、、、)

ガラスごしに青ざめた顔をうかべた、

(ユキのこと、、もう、あなたに、話す必要は、、、無いんじゃない、、、)

(な、、何、、何言ってんだ、慶、、ユキは無事なのか?、、)

(それじゃ、、最後に教えてあげます、、、ユキは先生の処置のおかげで、無事にしています。。。)

(、、はあ、、そうか、、、よ、、よかった、、、、)

追島さんは静かに頭をさげたあと、お慶さんの顔を見て、はっとしていた、、、

彼女の目からは大粒の涙が、とめどなく流れていた、、

(慶、、、すまない、、、、本当にすまなかった、、、、)

 

「彼は、留置場のガラスごしに、必死に頭をさげていた、、でも、私は、彼を許せなかった、、、、、そして私は、泣きながら彼に、、、、」

 

(もう、、、だめ、、、私、、あなたの事を、もう愛せない、、、、)

(、、!?、、)

(ユキは、私一人で育てます、、、、、、)

 

 

「追島はガラス越しに、戸惑いの顔を見せたあと、ぐっと頭をさげて、黙っていた、、」

 

お慶さんはそうつぶやくと同時に、さっと僕達に背をむけ

「さあ、、つまらない話はこれで終わり、終わり、、、そうだ、おいしい手作りケーキがあるから、食べてみて、、、、」

気丈に振舞いながら、ケーキの用意をはじめた、、

しかし、僕とめぐみちゃんには、背中ごしにお慶さんが、泣いているのがわかった、、、

 

「お慶さん、、、、、」

めぐみちゃんもそんなお慶さんの背中を見ながら泣いていた、、

 

「ひどいよ、、、追島さん、、ひどすぎるよ、、、、」

僕がそうつぶやいた、そのとき、、隣で話を聞いていた、栄二さんが首をかしげながらお慶さんに声をかけた、、、

 

「あら?、、、それだけ?、、お慶ちゃん、、、、」

 

「えっ!?」

僕とめぐみちゃんはきょとんとした顔で栄二さんを見た、

「それだけって、何?、、」

お慶さんもむっとした顔で振り返った、、、、、

 

「栄ちゃん!それだけって、何よ!?、、そんなひどいことされれば、お慶さんだって怒るにきまってるでしょ、、、」

「あら、、めぐっぺ、私が言いたいのはそういう意味じゃなくて、、追島ちゃんがどうして、そのソープ嬢のヒモ相手に事件を起こす事になったか、それを聞いてるんじゃない、、」

お慶さんは栄ちゃんの言葉に不思議そうに目を見開いた、、、、

「お慶ちゃん、、だってあんた、、、追島ちゃんが喧嘩した相手、知ってるんじゃないの?、、、」

「え?、、、警察の話では相手はヤクザだって、それだけで詳しくは、、、」

 

「えーーー!?、、、それじゃあんた、知らなかったの?、、、、」

 

「知らなかったって?、、、、ちょっと栄ちゃん何?、、」

「追島ちゃん、、、あんたに大切なこと、何も話してないの?、、」

 

「大切なこと?、、、」

お慶さんが戸惑いの顔を浮かべたそのときだった、、、、

カランカラン、、、

入り口のドアが開き、一人の見覚えのある男が、、、、

 

「あっ!、、」

僕は思わずその男を指差してさけんでいた、、、

それは、お慶さんの婚約者、沢村研二、その人だった、、、

 

「け、、、研二さん!」

お慶さんは、沢村の顔を見て、何故かいっしゅん申し訳なさそうな表情を浮かべた、、

沢村はそんなお慶さんの事を、青ざめた氷のような目で、ぐっと睨みすえていた、、、

続き
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