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2009年3月 6日 (金)

第78話 イケメン三波VS追島さん

「ぐわっ、いててて……」

ひばり保育園では、追島さんに腕を締め上げられた、イケメン三波が苦痛の顔を浮かべていた…

「ふざけやがって、母親が病気だぁ?…見え透いた嘘つきやがって…」

「うあーーー痛い、痛い痛い痛い……!た、助けて…」

「何が助けてだ、この小僧……」

追島さんは、さらに三波の腕を絞り上げると、その手からお金の入った封筒と取り上げた、

「祭りで見た時、どこかで見た面だと思ったら、てめえ西条の舎弟だった小僧だな…」

「!?」

「西条は何処だ?…ここにツラ出してた事は、分かってんだ、野郎は今何処にいる?」

「うぐっ…!」

「何処にいるんだ?…小僧!」

追島さんの鬼のような形相に、三波は一瞬顔を引きつらせたが、何を思ったか、ふっと口もとに笑みを浮かべると、春菜先生に突然情けない顔を向け

「うわーーー!!…た、助けて…助けてー、春菜先生!!殺されるーー!殺されるーー!」

大声で泣き叫びはじめた…

「み、三波先生!?」

「助けてーー、春菜先生ー、この人に殺されるーー!!うわーー、うわぁーーー!」

 

「こ、殺されるだぁ?」

突然号泣しはじめた三波に、追島さんは、一瞬たじろいだ…

 

「春菜先生ー、助けてーー、この人ですよー、僕の事を殺そうとしたヤクザは、この人なんですー!」

「お、追島さんが!?」

春菜先生は追島さんを見た

 

「殺そうとしたヤクザ?…何言ってんだてめえ…」

 

と、そこへ、 

「何ですかー、何があったんですかー!?」

騒ぎを聞いた、園長が、あわてて近づいてきた

三波は今度は園長に向かって、大声で泣きながら

「園長ーー、助けてーー!この人に殺されるーーーー!」

「こっ、殺されるって!?」

園長は引きつった顔で追島さんを見た…

 

「て、てめえ、さっきから何を訳のわからねえこと!?」

追島さんは戸惑いながら、一瞬、三波の腕を放した、

三波はその隙に、追島さんの元からすり抜けると、大慌てで園長の背後に逃げ込み

「園長ー、この人です!…この人が僕の顔をこんな風にした人です!」

「なんですって!?」

 

「まっ、まさか、追島さんが、そんな…」

春菜先生は驚いた顔で、追島さんを見た

  

「この小僧がぁー!」

追島さんは怒りでこめかみを引きつらせながら、ふたたび三波に襲い掛かろうとした…

と、その時だった…

 

「やめてー!!」 

「!?」

「や、やめて下さい、追島さん!」

そこには、必死に叫びながら、追島さんにしがみついている春菜先生の姿があった…

「お願いです、追島さん、どうか、どうか三波先生を許してあげてください!」 

「何言ってんですか先生、この野郎は…!」

 

「逃げてー、逃げて三波先生!!」

「なっ、何!?」

「早く逃げて、三波先生!!」

春菜先生は追島さんにしがみ付きながら、夢中でそう叫び続けた!

 

「な…、何で、先生!?」

追島さんは驚いた顔で春菜先生を見た、

イケメン三波は、そんな二人の様子を、冷めた表情で見たあと、ふっと口元に笑みを浮かべ、そそくさとその場から姿を消した…

「ま、待て、こらーーーー!」

追島さんはあわてて叫んだが、必死にしがみついている春菜先生のせいで、三波を追うことが出来なかった…

 

「先生!何でだ…、あんた、あの野郎に騙されてるんですよ!」

三波の消え去った廊下で、追島さんは、春菜先生を見た…

「騙されてるんだよ、先生!!」

春菜先生は、追島さんの言葉にうつむくと、その目からポロポロと涙をこぼし、小さくうなずいた…

 

「春菜さん…今のお話しどういう事?あなたが騙されたって、それにこの方は?」

「園長…こちらは、ユキちゃんのお父様です…」

「ユキちゃんの!?、で、でも…三波先生が殺されるって、顔の傷もこの方にって…」

園長は、恐る恐る追島さんを見た

 

「待ってくれよ、おい…おっ、俺は何も…」

「だ、だけど…」

「園長、追島さんはそんな方ではありません!」

「えっ、で、でも…」

「本当にこの方は…追島さんは、違います…」

春菜先生の言葉に、追島さんは首をかしげると

「じゃあ、やつが嘘をついてるっ分かってて、何で逃がしたりしたんですか?先生…」

 

「分からない…分からないけれど、私…気がついたら、あんなことを…」

「気がついたらって…」

「彼のお母さんが病気でっていうお話し、あれも嘘だって、私、うすうす気がついてました…でも…気がついていたけれど…」

 

「先生……まさか、野郎のこと…」

 

春菜先生は小さくうなずいた、そして目にいっぱいの涙を浮かべ、真剣に追島さんを見ると、

「分かっていたけど、ほうっておけないじゃないですか!…あの人が、あんな風に顔を腫らして…ほっておけないじゃないですか…」

そう訴えながら、廊下に泣き崩れてしまった…

「せ、先生…」

追島さんは、そんな春菜先生の姿を、ぐっと怖い表情で、静かに見つめていたのだった…

 

 

 

「あぶねえ、あぶねえ…、春菜のやつ、まさか追島の野郎を連れ込んでやがったとはよ…」

春菜先生に救われ、外に逃げ延びたイケメン三波は、にくにくしい顔で保育園を振り返った

「しかし、まいったな…とんだ邪魔のせいで、西条さんの今夜の遊び代、用意できなくなっちまったぜ……やっべえなー」

三波が苦い顔で、園の駐車場近くに差し掛かった時だった、

 

「おい!…若造!」

突然スキンヘッドの巨大な影が、三波の前に立ちはだかった…

 

「うわぁ!…な、何だあんた!?」

「何だじゃねえ、てめえに聞きてえ事がある…ツラかせや…」

巨大な影、それはスキンヘッドの熊井さんだった…

三波は熊井さんの二メートルの巨体に睨まれると、ひきつった顔で

「なっ、なんですか?…ぼ、僕に何か、ご、御用でしょうか?…」

カタカタと足を震わせながら返事を返した…

 

「聞きてえ事があるって言っただろうが…」

熊井さんは、その巨体から、長い腕を伸ばすと、三波の頭をぐっと、鷲づかみにした

「な、な、な…、何ですか?…な、何をするんですか!?」

「西条の事だ、てめえ、野郎の舎弟だったんだってな?」

「しゃ、シャテイ?…何の事ですか?…ぼ、僕はここの保育園の、ほ、保父で、そんなこと言われても…」

三波のとぼけた顔に熊井さんは、その怖い顔をさらにパワーアップさせた、それは僕が以前この人と闘うはめになった時見せられ、思わず幽体離脱に追い込まれた、あの鬼の形相だった…

「ひーーーーーー!」

さすがの三波も恐怖で顔をひきつらせた、熊井さんはぐっと三波に顔をすりつけると

「西条はどこだ?知ってるんだろ、てめえ、西条の居場所…」

「い、いや…あ、あの知りません、知りません…」

「しらばっくれんじゃねえ、西条は何処だー!?」

熊井さんはイケメン三波の頭をぐっと持ち上げた…

と、その時だった

 

「ワイなら、ここやで…」

 

熊井さんの背後に大きな影が姿を現した

「何っ!?」

熊井さんが振り返った、と、同時に、大きな影は手にしていた、木刀を熊井さんの頭めがけて、おもいっきり振り下ろした

ガゴッ!!

「ぐおぁーーー!?」

熊井さんは脳天から血を噴き出しながら振り返ると、その場で仁王立ちしながら、大きな影を睨み据えた 

「何や、相変わらず、しぶといハゲやのう…」

大きな影はふてぶてしくつぶやくと、再び熊井さんの頭めがけて、木刀を何度も振り下ろした

 

バキッ!!ガツッ!!グシャッ!!

 

「ぐぉーーー!……おどりゃーー!」

熊井さんは血まみれの顔で、そう言い残すと、鬼のような形相のまま、その場に崩れ落ちた…

 

「この2メートルのハゲが……!おう、三波…このボケな、生意気にワイのことを焼き入れたるって息巻いてたらしいで…ハハハ…」

巨大な影は、魔物のような顔で笑いながら三波に振り返った、そう、それは、西条竜一、その人だった…

 

「さ、西条さん…」

「なんちゅう情けないツラしとるんや、アホ…それにしても、まさか、この連中が、ワイのこと探しとったとはのう、危ない危ない…」

西条は熊井さんの頭を足でこずきながら、蛇のような目を三波に向けると

「で、銭は用意でけたんやろうな?」

「あっ!そ、それが西条さん…とんだ邪魔がはいってしまって…」

「なんやー、それじゃ銭もつくれんと、おめおめ出てきたんか?」

「す、すいません!」

イケメン三波は引きつった顔で西条に頭をさげた

 

ゴツッ!

「うぐ!…」

三波の頭に鈍い痛みが走った… 

西条は持っていた木刀の先を、三波の頭に押し付けながら、恐ろしい顔で睨み吸えていたのだった

 

「おうこら、三波!…われ、まさかわいがはるばる尋ねて来た言うのに、何の接待もせんと、このまま黙って大阪に帰れ言うつもりちゃうやろな?…」

「あっ、いえ、そんなつもりは…」

「ほたら、接待する遊び代も無しに、どないするつもりや…」

「そ、それでしたら、自分がもっといい接待させてもらいますんで、はは…はははは…」

「もっとええ接待?」

「は、はい…くろうとじゃなく、たまには素人の生きのいいの、用意させてもらいますから…」

「ほう、素人なあ…」

西条はニヤニヤしながら、いやらしい表情であごの下をなでた、

三波は少しほっとした顔をすると

「はい、自分に任せてくださいよ、西条さん……」

 

「関東の素人か、それも、ええのう…ほいたら、さっそくわいの車で行こうか…」

西条はうれしそうに笑いながら、ポケットから車のキーを取り出すと、三波に向けて放り投げた…

「あっ、えっ!?」

三波はあわてて鍵を受け取ると、それを見て一瞬戸惑いの顔を浮かべた

「あ、あの、この鍵は!」

「おう、そうや、沢村はんがきっちり金利つけるまで預かることにした、わいの愛車や…、ほれ、あれや、あの車や……、なかなかおしゃれーで、ええ車やなぁ、三波…」

西条はニヤニヤしながら、駐車場に置かれた、一台の車に目を向けた

そこには黄色いボディーに可愛い小鳥達のペイントがなされた、保育園バスが、ひっそりと留められていたのだった…

続き
第79話 沢村研二の本性と追島さんはゴリラ以下へ

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第一章 侠客鬼瓦興業」カテゴリの記事

コメント

え゛~~~
春菜先生ってば三波の事好きなん~~~sign02shock
え゛~~~
なんで~~~dash

投稿: けんさぁ | 2009年3月 6日 (金) 10時11分

けんさぁさーん

書きながら私もびっくりしましたーweep
私も春菜先生が好きだったのに。。。うううー悔しい~crying

くー、三波めーー、ただじゃおかんぞーーーpout
それにしても、なんで~~~dash
ですよねshock

投稿: 光一郎 | 2009年3月 6日 (金) 15時28分

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