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2009年4月10日 (金)

第82話 吉宗君なんて…最低!

ここがなぜデンジャラスな場所か?…それは背後にそびえたつピンクの建物、そう、僕が昨日入ってしまったソープランド、ハメリカンナイトの前だったからなのだった…

(お慶さんと追島さん、そしてユキちゃんが、また家族に戻れる…)

その事で頭がいっぱいになっていた僕は、迫りくる不吉な影に気づくこともなく、めぐみちゃんと二人、手を取りあって喜んでいた

 

「それじゃ、急いで戻って、このこと追島さんにお話しよう、吉宗君!」

「うん、そうだね、急ごう…」

「あらあら、ヨッチーちゃん達、ずいぶんと気が早いわね、そんなに浮かれて、追島ちゃんが納得しなかったら、どうするつもり?」

「え!…あっ!?…」

「大丈夫よ吉宗君、その時は鬼瓦のおじちゃんとおばちゃんに、相談すればいいじゃない…」

「そうか!親父さんに相談すればいいのか、さすがめぐみちゃんだ…」

「お慶さん、後は私達に任せてね!さあ、行こう、吉宗君…」

「うん!行こう!」

僕はめぐみちゃんに微笑むと、おおはしゃぎで後ろを振り返り、思わずはっとした…

(うあっ!、そ、そうだった、ここ、ハメリカンナイトの前だったんだ…)

 

「どうしたの?吉宗君急に…」

「あっ、いや、べつに、はは、ははは…」

僕が作り笑いを浮かべたその時だった…

「マネージャー、お疲れさまでしたー」

「お疲れ様でーす」

ピンクの建物の中から、数名の綺麗なソープ嬢のお姉さん達が出てきてしまったのだった…

(どわー、ま、まずい!この中にマライアさんがいたら…)

僕はひきつった顔で、彼女達を見た、が、運よくその中にマライアさんの姿は無かった…

 

(ふわーー、よ、よかったー、とにかく急いでこの場から離れないと…)

そう考えた僕は

「さあ、めぐみちゃん急ごう!」

彼女の手を握って、そのデンジャラスゾーンからの脱出を図ろうとした…

 

ところが、そうはイカのちんちんタコが引っ張る、なんとその中にいた一人の女性が、

「あー、君、昨日のお兄さんじゃない!」

金髪の鉄に向って、うれしそうに話しかけてきたのだった…

声をかけられた鉄も、ほっぺをピンクにしながら、

「あーーーー!、キャサリンしゃーーん!」

だらしなーい顔で叫んだ…

 

(どうあーーー、な、何とーー!!)

ほっとしたのもつかの間、何とそのお姉さんたちの中に、鉄が夕べお世話になったキャサリンさんが…

(ま、まずいーーーー!)

僕はあわてて隣のめぐみちゃんを見た…

「…………??…」

そこには首をかしげながら、鉄とキャサリンさんを見ている、彼女の姿が…

「あ、あの…めぐみちゃん、い、急いでもどらないと…」

僕がおそるおそる声をかけると

「まって!」

めぐみちゃんは眉間にしわを寄せながら

「よ、吉宗君…今あの人、鉄君のこと昨日のお兄さんって言わなかった?…」

「えっ?あ、いや、そんなこと言ったかな?…」

「どうしたの?何で吉宗君、そんなに慌ててるわけ?」

「いや…あわててる訳じゃ…」

「おかしいよ、何か私に隠し事してるんじゃない?」

真剣な顔を僕に向けて来た

「あっ、いや…」

 

そんな大ピンチのさなか、キャサリンさんは鉄にとんでもない言葉を… 

「そうだ、お兄さん、昨日の彼は一緒じゃないの?ほら、マライアちゃんと廊下でアワ踊りした、あの面白いイケメン君…」

 

(どわーーーー、よりによって、ここでそんな事ーー!!)

 

僕はキャサリンさんに見つからないように、あわてて横を向いた…

しかし、ついに恐怖の時限爆弾、金髪の鉄が

「あー、兄貴のことっすね…でへへー、兄貴だったら、ここっすよーー!」

ドカーーン!と、ついに大爆発!

うれしそうに僕の事を指差してしまったのだった

(鉄ー、こらバカーーーー!)

 

「あー!、本当だーー!昨日のお兄さんだーー!」

キャサリンさんは、僕を見つけてうれしそうに、はしゃぎ始めると、隣にいたお姉さんたちに、

「ねえ、ねえ、このお兄さんよ、さっき話した、夕べの面白いお客さん…」

「えー、この子ー?部屋から飛び出して、全裸でマライアちゃんと絡み合ちゃった、豪快な男の子って…」

「キャー、何よ!かっこいいじゃない…」

キャサリンさんとソープ嬢のお姉さんたちは、まるで芸能人を見つけたように僕を見てはしゃぎはじめた…

(どわーー、何てことを…)

僕はあわてて隣のめぐみちゃんに目を移した…すると、そこには引きつった顔の彼女の姿が…

 

「あっ、あの、めぐみちゃん…」

 

「そう言う事だったんだ…鉄君が言った廊下で豪快に滑るって…」

 

「えっ…!」

 

「この中で、アワだらけになって、裸の女の人と絡みあうって、そう言う事だったんだ…」

めぐみちゃんは体を震わせながら、ハメリカンナイトのピンクの建物を指差した…

と同時に、

「マネージャー、お疲れ様でしたーー」

まるで僕に止めをさすかのように、中から一人のグラマーな女性が姿をあらわしてしまった

「ぐあーー!?」

僕はその女性を見たとたん、金縛り状態に…

「あれー!君!?」

グラマーな女性は僕に気づくと、うれしそうに笑った、そう、その女性こそ夕べ僕がお世話になってしまった、爆裂バディーのマライアさん、その人だったのだった…

 

(終わった…何もかも……)

 

僕は、その場で真っ白な灰になってしまった…

 

「どうしたの?お兄さん、お仕事終わっ……あっ!?」

マライアさんは、僕に近寄りながら隣のめぐみちゃんの姿を見て、おもわずハッと驚きの顔を浮かべ

「あっ!あなたも…、い、一緒だったの!?」

動揺しながらめぐみちゃんを見た…

 

「そ、そういうことだったんだ…、吉宗君、私のこと、騙してたんだ…」

めぐみちゃんは目に涙をためながら、僕をにらみつけた…、

「信じてたのに、私…吉宗君のこと信じてたのに…みんなで私のこと騙してたんだ…」

「ヒガフ…ホヘヒア…ワヘア…」

必死になって弁解をしようも、金縛り状態の僕は、言葉出すことができなかった…

「ねえ、何よ!何言ってるんだか分からないってば!」

めぐみちゃんは、大粒の涙をぼろぼろと流し顔をぐしゃぐしゃにしながら、僕にそう叫んだ…しかし、僕は相変わらず…

「はが、はが…」金縛り状態…

彼女はキッと怖い顔で睨むと

  

「吉宗君なんて、最低ーーー!」

ガゴー!

持っていたポーチを思いっきり僕の顔面めがけて投げつけ、その場から走り去ってしまった

「はー、まっへーー!」

僕は必死に追いかけようとした、しかし金縛り状態の足が邪魔をして、彼女を追う事が出来なかった…

 

「な、何やってるの吉宗君!はやく追いかけなさい!」

お慶さんはそう叫ぶと

「めぐみちゃん、待ちなさい!」

僕に代わって彼女を追いかけた、しかしめぐみちゃんが渡り切ったと同時に国道の信号は赤に…あふれるかえる車にさえぎられて、お慶さんもそこから先に進むことができなかった…

 

「うわーーーーー、めぐみちゃーーん!」

大声と同時にやっと金縛りから開放された僕は、必死に彼女を追いかけようとした

しかし僕とめぐみちゃんを無常にも引き裂くかのように、国道には猛スピードで通過する車の波が、途切れることなく続いたのだった…

 

(めぐみちゃん…めぐみちゃん…)

僕は通り抜ける車の隙間から見え隠れする、小さくなっていく彼女の後ろ姿を目で追いながら、ポロポロと涙をこぼしていたのだった…

続き
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コメント

な、な、な、なんたる非情なストーリーcrying
あちらではチビちゃんにメロメロな幸せおじさんのはずなのに、、、

まっ自業自得かgawk
吉宗くんキッチリ反省しよし~gawk

投稿: けんさぁ | 2009年4月10日 (金) 13時14分

けんさぁさん
あちらで子ウサギにメロメロになっている、変なおじさんと光一郎は姿かたちは同じでも、実は別人ですsmile
実はこれからもっともっと意地悪な展開を考えてるらしいですよ、光一郎というやつはsmile

しばらく更新していませんでしたが、これから頑張って続き書いていきますねー

さてさて、どんな展開がまっているやら…私も楽しみですhappy01

投稿: 光一郎 | 2009年4月10日 (金) 23時18分

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