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2009年7月19日 (日)

第90話 吉宗君、三途の川への旅立ち…

「めぐみは、僕が守る…絶対に僕が守る……」

僕は恐怖の心と闘いながら、目の前に立ちはだかる、西条竜一を睨み続けていた…

「このガキが、生意気な目しやがって…、我のような小僧が、この女を守るってか?…おもろいやないか、守れるもんやったら、守ってみい…」

「守る!…絶対に守ってみせる…」

横目でめぐみちゃんの姿を見た…そこには涙を流しながら真剣に僕のことを見つめている彼女の姿が…

「ぐおっ…!」

その直後、彼女に対するさらなる熱い想いがこみ上げてきた…

(僕が守るんだ…守るんだ…守るんだ…)

愛するめぐみちゃんを守りたい…心の中で、何度も何度も叫びつづけている僕の体は、何時しか燃え上がる愛のパワーでみなぎりはじめていた…そして、気がつくと僕の10ミリ4ミリのパンチパーマは、メラメラと逆立ち、真っ赤に燃え上がる背景を背に、僕は再び鬼神のような姿へと変貌していた…

「なっ、なんや?…こいつは…真っ赤なツラしおって…」

さすがの悪鬼西条も、鬼神と化した僕に一瞬戸惑いの顔を浮かべていた…

「守る…めぐみは、僕が守るんだー!」

メラメラ…メラメラ……

「さっ、西条さん、気をつけてください!そいつ見た目より強いっすよ!」

鬼神と化した僕の恐ろしさを知る、三波はあわてて叫んだ…

「よっ、吉宗くん…」

「守るから、君は、僕が絶対に守るから…」

めぐみちゃんに一言、そう告げると、握り締めた両手を力いっぱい広げながら

「うおおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!!」

夜空に向かって、ふたたび雄たけびをあげた…そして、西条をその鬼神の顔でにらみながら、

「めぐみは僕が守るんダーーーーーーーー!!」

すさまじい火事場の馬鹿力、まるで天狗のごとき跳躍力を使って、西条をめがけて飛び掛っていった

「ぐおっ、なんやー?…」

西条は一瞬驚きの顔を浮かべた… 

…がっ……それも一瞬…

「フン!…」

すぐに冷めた笑みを浮かべると

「アホらしい…」

勢いよく飛びかかる僕を、さっと体を反らせて交わしながら、その大きなひざを僕のみぞおちめがけて、力いっぱい蹴り上げてきた…

ドゴッ!!

「ぐはっ!…」

どてっ腹に、強烈な膝をまともに受けた鬼神の僕は、その場で悶絶、…西条はそんな僕のとどめを刺すように、今度はそのひじを、僕の首筋めがけて落としてきた…

ガゴッ!

「ぶおぁーー!」

たった2発…西条の強烈なひざ蹴りとひじ打ちによって、僕はその場に崩れ落ちてしまった……たとえ鬼神と化した僕でも、西条竜一という男には、歯が立たなかったのだった…

 

「よっ吉宗くん!!」

 

「…め、めぐみしゃん…」

僕は地べたにはいつくばり、苦悶の顔を浮かべながら、めぐみちゃんを見た…

「…めぐみ、しゃんは…僕が…守る……僕が…僕が…」

泣き顔の彼女を見ながら、必死に立ち上がろうと頑張った…しかし、体にはまったく力が入らない…僕はその場に這いつくばったまま、顔を上げると、西条の顔を必死に睨み続けた…

「…めぐみちゃんに…手を出したら…僕が許さない……めぐみちゃんは、絶対に…僕が守るんだ…」

「守る守るって、もう虫の息やないか?…」

「ぼっ、僕は負けないんだ……ぜったい負けないんだ……僕は、死んでも…めぐみちゃんを守るんだ……」

体を震わせながら立ち上がろうと頑張った…

「死んでも守るやと?…」

西条はその言葉に、突然ぐっと目を血走らせ、

「ほいたら、死んで守ってみんかい!このボケがー!」

僕の背中をおもいっきり蹴り飛ばした

「ぐあー!」

「生意気ぬかしおって、我に何が守れるんや!…おー!?」

西条は大声でそう叫ぶと、僕の髪の毛をむんずと鷲づかみにして持ち上げ、すさまじい形相で睨み据えた

「えらそうに抜かしおって…この世に守れるもんなんぞ、一つも無いんや!我がどないもがいたかて、守れんもんは、守れんのや!守れんのやーー!」

「…はぐぁ!?…」

「それを、死んでも守るやと、アホタレがー、たとえ死んでもな、守れんもんは、守れんのや、このボケがー!」

大声でそう叫ぶ西条の目に、僕は一瞬、今までの恐怖ではなく、何か不思議な悲しさが隠れているのを感じ取った…

 

(こ、この人は…いったい?……ちっ、違う…この人の目は、怖いけれど、追島さんや銀二さんと同じ目だ…)

瞬時にそう感じ取った僕は、無意識に、西条に向かって小声でつぶやいた…

「あなたは…悪い人じゃ…ない……」

「あー?」

西条は、ポカンと驚きの顔を浮かべた…

「なっ、何を抜かしとるんや、こんな時に…」 

「あなたは…あなたの眼は…氷のように見えるけれど…本当は、そうじゃない…」

「あー?…」

「…やっぱり、違うんだ…そうじゃないんだ……」

僕は不思議とこんな恐ろしい状況の中、西条の顔を見ながら、静かに笑っていた…西条はそんな僕の頭から手を放すと、

「何や、このガキは、気持ち悪い…」

そう言いながら、僕の体を、古びた倉庫の扉めがけて蹴り飛ばした…

ガシャーン!

僕は扉に打ち付けられた衝撃から、その場に崩れ落ち、立ち上がることができなくなっていた…

「おい、この気色悪いガキは、われの好きにせい…」

西条は、三波にそう告げながら、奇妙な生き物を見るように僕を見たあと、ずかずかとめぐみちゃんの元へ近づいた、そして再び悪魔のような顔で、彼女の腕をつかむと

「来るんや…」

無理やり彼女の腕を引っ張って、バスの中に引きずり込んで行った…

 

「やめろ…お願いだから…やめてくれ…!…めっ、めぐみちゃん…」

僕は必死に二人を追いかけようと、這いつくばりながら、バスの入り口へ向かおうとした…しかし、そんな僕の前に、どこから手にしたのか、一本のロープを手にニヤニヤ笑う、三波が立ちはだかっていた…

「どいてくれ、三波…頼むから…どいてくれ…」

「馬鹿野郎、どくわけねえだろ…てめえの事を好きにしていいって、西条さんから許しをもらったんだからよ…」

ぺっ!

三波は、這いつくばる僕に、唾を吐きかけると、持っていたロープをうれしそうに、僕の首に巻きつけてきた…

「ぐお、やっ、やめろ…」

「ふん!」

「ぐあぁーーー!」

三波はロープの端を力任せに絞りあげてきた…

「く、苦しい…くっ、くっ…」

「死ねや、このテキヤ野郎がー!」

 

「ぐおぁ……」

 

(…こっ、このまま、死んでしまうのか…!?…)

僕の意識はだんだん遠ざかろうとしていた…

(めぐみちゃんを、守りたい…守りたいのに……)

遠のく意識の中、めぐみちゃんと西条の乗った保育園バスを見た…

(守りたいのに…愛するめぐみちゃんを…守りたいのに……)

目に映る黄色いバスが、遠のく意識のせいで、だんだん薄くなってきた…と、同時に、僕の目の前にキラキラ輝く、美しいお花畑と大きな川が姿を現し始めた…

(これって、もしかして…天国?…あぁ…僕は、めぐみちゃんを助けることもかなわず、このまま天国に行ってしまうのか…そんな……)

美しいお花畑はだんだんくっきりと僕の目に映りはじめていた…

(ごめんよ、めぐみちゃ…僕は君を助けてあげることが出来なかった…ごめんよ…ごめんよ…)

と、その時だった、

(よしむねー、よしむねーーー)

遠い昔に聞いた覚えのある、優しい男の人の声が僕の耳に響いてきた…

(吉宗~、お前は吉宗じゃないか?…)

(えっ?その声は……)

(私だ、吉宗…私だよ…)

花畑の先に見える大きな川、その川の向こうで、一人の剣道着姿の男の人が笑顔で手を振っていた…

(吉宗……)

(あーー!?)

僕はその男性を見たとたん、目にいっぱいの涙を浮かべた…

(お父ちゃん!!)

そう、川の向こうで手を振る男の人、それは、子供のころに天国へ旅立った、僕のお父さんだったのだ…

(…吉宗、よく来たなー、)

(お父ちゃん!…)

僕はうれしさから、必死に川を渡って、お父さんの元へ向かおうとした、その時だった…

(吉宗くーん、くーんくーんくーん

僕の背後から、今度は聞き覚えのある、優しい女性の声が、コーラスのかかった声で響いてきた…

(吉宗君、そっちに行ってはダメよ、ダメよ、ダメよ…)

(その声は?もしや…)

あわてて振り返ると、そこには久々に登場、天使の姿をしためぐみちゃんが、悲しげな顔で立っていたのだった…

(きっ、君は、天使のめぐみちゃん…)

(吉宗くん…そっちに行ってはダメよ…、今あなたが、そっちに行ってしまったら、大変なことになってしまうは…

(大変なこと?…)

(そう、私も、そしてあの西条という人も、みんな不幸になってしまうのよ……だから、いっちゃダメ…)

(めぐみちゃんが不幸に……そうだ…僕は君を救わなくてはならないんだ……)

(そうよ、吉宗くん…それに、あなたが向こうへ行ってしまったら、この物語を読んで下さっている方も、みんな、ガッカリしてしまうでしょう…、あなたは、これから先、たくさんの人たちに笑いと感動を振りまくために、がんばって生きなくてはだめなのよ、だめなのよ、だめなのよ…)

(そうか…僕は…頑張らなければいけないんだ…)

(吉宗…)

川の向こうから今度はお父さんの声がコーラス交じりで響いてきた…

(吉宗、その子がお前の大切な女性かね?…)

(あっ、うん、お父ちゃん…)

(とっても可愛い子だな…まるで母さんの若いころにそっくりだ…)

お父さんは優しく笑うと天使のめぐみちゃんに頭を下げた…天使のめぐみちゃんも少し照れくさそうにあわてて頭をさげると…

(めぐみです…はじめまして…)

(ほう、本当に綺麗な子だな、吉宗…)

(うん、僕が心の底から、愛してる人なんだ…)

(心の底からか…)

川の向こうでお父さんは寂しげに笑った…

(そんなに愛する人を、悲しませてはいけないな…お父さんのように…)

(お父ちゃん…)

(戻りなさい…、お前は、まだ、こっちに来てはだめだ…早く戻って、その愛する人のピンチを救いなさい…)

(うん、それじゃ、急いで戻るよ…)

僕は川向こうのお父さんに手を振ると、あわてて振り返った…が、しかし…眼下に見える現実の光景に、思わずハッと青ざめてしまった…

そこには、うれしそうに僕の首を絞める三波と、真っ青な顔でアワを吹いている僕の姿が…

(あー、父ちゃん、駄目だよ、あいつにあんな事されちゃってるんじゃ、僕、あそこに戻れないよ……)

天国のお父さんは目をパチパチしながら下界の光景を見ると、

(あらーー?本当だわ、…、これは、まいったなー、それじゃお前、やっぱりこっちに来るのかな?はははは…)

(ははははって…お父ちゃん、そんな笑い事じゃないでしょ…、)

(笑い事じゃないって言ったって、お前、あの男、真剣にお前をこっちへ送り込もうとしてるし…)

(くそう、三波のやつ、何てこと…)

僕は下界の三波を見た後、悲しい顔で、天使のめぐみちゃんを見た…

(めぐみちゃん、ごめんよ…やっぱり、僕、ダメみたいだ……君を守ることが、出来ないみたいだ…)

ポロポロと大粒の涙を流した…

(吉宗君…そんな…私、お別れなんてやだよ…絶対にやだよ…)

(僕だって、嫌だよ…これから先、ずーっと君のそばにいたいのに、守って生きたいのに…ごめんよ…ごめんよ…)

(そんな…ごめんだなんて、吉宗くん……)

天使のめぐみちゃんと僕は、悲しい別れに、二人手をとりあって泣き続けていた…

(それじゃ、めぐみちゃん、来世はいっしょになろうね…)

(吉宗くん…)

こうして、僕は…泣きながら天使のめぐみちゃんと別れ、天国へと旅立って行ったのだったのだった…

ーおわりー

 

 

(おっ、おわりって、…ちょっと、まてまてまてーーー)

三途の川の向こうにいたお父さんは、大慌てでーおわりーの文字を竹刀ではじき飛ばした…

(お父ちゃん?…)

(バカ者、お前、それでも男か?…あきらめたらそこで終わりだろうが…)

(だ、だけど…あんな状況じゃ…)

(それも、そうなんだが…んっ?、あれ?…)

お父さんは下界の僕の様子を見ながら、不思議そうに首をかしげていた…

(ど、どうしたの?お父ちゃん…)

(おい、吉宗…見てみろ、あっちの方を…)

(えっ?…)

(ほら、ほら、あそこ…頭の黄色い変なやつが、近づいてくるぞ…ほれ?…

(黄色い頭?…)

僕はお父さんが指差す方角を見た、するとバスから少しはなれた倉庫街の通りに…、不気味な顔をさらにぐちゃぐちゃにし、この世の者とは思えない顔の金髪の鉄が、

「あ~にぎ~~!!」

涙と鼻水まみれのすさまじい顔で、片手に角材を握り締め、走って来ていたのだった…

(あっ…あれは鉄!!)

そう、それは、いつの間にか僕の舎弟分になってしまった、金髪の鉄だった…

 

(鉄だ…鉄が、僕を助けに来てくれたんだーーー!)

僕は喜びと感動で、涙を浮かべながら、必死に叫び声をあげた

(鉄ー、あそこだー、ほら、あそこで僕が首を締められているから…早く、早く助けてくれ…)

そんな魂の叫びが聞こえたのか、鉄は黄色いバスの脇の僕を発見すると…

「うおーー…あっ…あっ…兄貴ーーー!こーの野郎~!!」

大声で怒鳴りながら、もっていた角材でイケメン三波に襲い掛かっていった…

「うわっ…何だこいつは!?」

金髪の鉄の登場に、イケメン三波は、あわてて手にしていたロープを放すと、襲い掛かる鉄の角材を必死に交わした…

「兄貴の大声が…聞こえて……来て見れば…こーの…野郎……よくも…兄貴を…」

「何だ、お前はー!」

「俺は、……吉宗の兄貴の………1の、しゃ、舎弟分、不死身の鉄だ…この…や…野郎~!!…」

鉄は怒りのせいでさらに、口どもりながら…手にしていた角材を三波めがけてぶん回し続けた…

(鉄…がんばれ、がんばれ鉄ー!)

下界で奮闘する鉄を夢中で応援し続ける僕に、お父さんが声をかけてきた、

(吉宗、お前の仲間か?…)

(うん…ちょっと困ったやつけど…同じ会社の仲間なんだ…)

(お前のために、あんなに頑張って戦ってくれるとは、いい仲間がいる会社だな…)

(うん、他にも銀二さんや、追島さん…それに高倉さんに、それに親父さんに姐さん…ガラは悪いけれど、みんな暖かくてやさしくて、いい人たちばかりなんだ…)

(そうか…それを聞いて、お父さんは少し安心したよ…)

(みんな、いい人達なんだ…本当にいい人たちなんだ…)

僕はうれしそうに、角材を振り回している鉄を、ながめていた…そんな僕に天使のめぐみちゃんが、そっと声をかけてきた… 

(さあ、吉宗君…今がチャンスよ、急いで戻りましょう…)

(あっ、そうだ…鉄のおかげで、僕、戻れるんだね…)

(うん……)

天使のめぐみちゃんは静かにうなずいた…

(よし、それじゃ急いで戻って、本当のめぐみちゃんを助けなきゃ…それじゃ、お父ちゃん…)

僕は笑顔で川の向こうに振り返った…しかし、そこには、お父さんの姿は無かったのだった…

(あっ、お父ちゃん?…お父ちゃん?…)

 

(吉宗くん…お父さんだったら、ある一言を私に伝えて、静かに向こうの世界へ戻って行かれたわ…)

(えっ?…どうして、お別れも出来てないのに…)

(きっと、改まってお別れをするのが、寂しかったのね、お父さん…)

(そんな…、でっ?天使のめぐみちゃん、お父ちゃんが残した一言っていったい?…)

(うん、それが私達のために、桃さんを行かせるからって…)

(桃さん?…)

(うん、一言、そういい残して、静かに消えていったの…)

(桃さん?…誰だそれ?…)

僕は何度も首をかしげていた…

(さあ、とにかく急いで戻らないと…)

天使のめぐみちゃんはニッコリ笑うと、その美しい手を僕に差し出した…

(うん、急ごう…)

僕はそっと彼女の手を握り締めた、と、同時に僕の魂はすごい勢いで吸い寄せられるように、再び僕の体へと戻っていった…

 

「ぐはっ!ゲホッ!ゲホッ!!」

自分の体に戻った僕は、それまで真っ青に変色していた顔から、徐々に赤みを帯びた、元の顔へと戻っていった…

「はっ!?こっ、ここは…」

あわててあたりを見渡し

「あっ、そうだった!」

自分が鉄によってピンチを脱した事に気がついた…そして、ふらついた体で立ち上がると

「鉄ーー!」

叫びながら、三波と戦っている鉄を捜した…が、そこで僕の目にとびこんできた光景は…、大きな口をおっぴろげ、大の字で伸びている、情けない鉄の姿だったのだった……

「んなっ!?」

大の字の鉄は、手にしていた角材を、いつの間にか取り上げられ、イケメン三波にガツガツとこずかれていたのだった…

(あ、相変わらず弱い…)

僕は口をボカッと開けた後、再びメラメラと怒りの炎を燃えあがらせた…そして

「三波ーーーーー!!」

鬼神の形相で叫んだ…

 

「あ~!?……、なっ、何だてめえ、何時の間に…」

「お前は、絶対に許さない!…」

燃え上がる炎の背景に包まれ、僕は再び鬼神の姿に変わると、やつに向け一歩足を踏み出そうとした…とっ、ところが、

「あっ、あれ?…あれれれ~!?…」

今までのダメージが大きすぎたのか、そのまま仰向けに、ひっくりかえってしまったのだった…

「何だよ、口だけで、やっぱりフラフラの死にぞこないじゃねーか、てめえ…」

「あれ、あれれれ、ダメだ…足がふらふらで力が…」

僕は仰向けにひっくり返った亀のように、手足をバタバタさせながら、一歩一歩近づく三波を見た…

「ま、まずい、せっかく戻ってこれたのに…このままでは…」

「何をぐちゃぐちゃ抜かしてんだ、今度こそ、きっちり地獄に送ってやるよ…」

三波は冷徹な目で、手にしていた角材を大きく振り上げると力任せに、僕めがけて振り下ろしたのだった…

続き
第91話 桃さん登場へ…

イラストカットは近日アップします^^

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コメント

読み逃げしてましたcoldsweats01

桃さんって誰~?
気になる気になるsweat01

投稿: けんさぁ | 2009年7月27日 (月) 13時59分

けんさぁさん
読み逃げ全然OKだったのに…coldsweats01
でもコメントすごくうれしいです^^
桃さんの正体近日明かしますが、なんだか最近吉宗君がSF小説になりつつあるようですcoldsweats01
でも、何でもありあり…吉宗君はこれで行こうとおもっています^^

投稿: 光一郎 | 2009年7月28日 (火) 00時39分

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