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2009年7月

2009年7月29日 (水)

第91話 桃さん登場!

「きっちり地獄へ送ってやるよ!…」

イケメン三波はそう言うと、手にしていた角材を僕の脳天めがけて振り下ろした

(うぐぁーー、せっかく戻って来れたのにー!?)

この世の最後を覚悟した、その時だった…

ピュ~ゥ~~!…ポンポンポンポン!…、ピュ~ゥ~~!……、ポンポンポンポンポンポン!…

何処からか、美しい笛の音と、太鼓の音が僕の耳に響き始めた…

(なっ?…なんだ?……ん!?)

「あっ、あれー!?」

なっ、何と、それと同時に、振り下ろされたはずの角材が、僕の頭の真上でピタッと止まっていたのだ……おまけによく見ると、三波はまるで時間が止まったように、鼻の穴を大きくおっぴげた状態で固まっていた…

(え?…え?…どっ、どうして?…えーーー?) 

ピュ~ゥ~~!…ポンポンポンポン!…、ピュ~ゥ~~!……、ポンポンポンポンポンポン!…

そんな中、笛と太鼓の音色は、どんどん僕のほうに向かって近づいて来ていた…僕はあたりをキョロキョロと見渡し

「えっ!?」

思わず、顔を引きつらせた…なっ、何と僕の目に、超ど派手な着物姿に、鬼のお面をかぶったおじさんが、頭の上に薄い衣をまとって、くるくると舞いながら近づいて来るではないか…

「なっ、何だ~!?」

ピュ~ゥ~~!…ポンポンポンポン!…

着物のおじさんは僕の驚きなど関係なしに、くるくると踊り続けたと思うと…、ポン!!……最後の太鼓とともに、ピタッと足を止めた…、そして鬼のお面をさっと、はずし、ギロッと大きな目玉で僕を見た…

 

「えっ?…あっ!あれーーっ!…あっ、あなたは!?…」

僕の脳裏に幼い日の記憶が蘇ってきた… 

(ふっふふ…父上から、頼まれて来たのだが…ほほう、どうやら私のことを覚えていたようだね…)

派手な着物のおじさんは、キリッと太い眉毛にキラキラ光る大きな目、すっと通った鼻筋に、への字に結んだ口…、その超男前のソース顔を僕に近づけながら、ニンマリと微笑んだ…

「あっ、あの、あの…貴方は、貴方は?本物の貴方!?…」

(その通り…私は、あの、貴方だ…本物の貴方なのだよ…)

着物のおじさんは二本の指を額に突き立てると、キリッと眉間にしわをよせた、そしてかっこいいポーズをささっと決めながら一言、

(桃から生まれた、桃太郎!…)

大きな声で、そう名乗ったのだった…

Momosan  

「やっ、やっぱり、桃太郎侍!!」

僕は驚きのあまり、大口を開けて叫んだ…

天国のお父ちゃんが最後に告げた桃さんの正体、それは、僕が小さい頃からあこがれていた伝説の剣士、桃太郎侍だったのだった…

「父ちゃん言った桃さんって…そっ、それじゃ、あなたは桃太郎侍の霊……あれ?」

そう言いながらふっと大切な事に気が付いた…

「…なっ、なんで?…どうして?…だって、桃太郎侍ってテレビのフィクションでしょ!?だったら霊の訳ないし…そ、それに、高橋秀樹さんだって、全然現役でまだテレビで活躍してるのに!?…なっ、なんで?…」

(こ、これは夢か?…天国のお父ちゃんとの出会いといい、そうだ、これはきっと夢を見てるんだ…)

桃さんはそんな僕に、その超男前の顔をぬっと近づけると

(夢ではない息子殿よ…貴殿の愛する女子を守りたいという、誠、真実の愛が、このわしを現世に呼び寄せたのじゃ…これは愛の力による奇跡なのじゃ…)

「愛の奇跡?…ぼっ、僕の…真実の愛が?…フィクションのあなたを?…」

(そうじゃ…真実の愛の力とは、それだけ凄いものなのじゃ…)

桃さんはうれしそうに微笑むと、ささっと両手でかっこいいポーズをとった、そしてぐっとその男前の眉間にしわを寄せると

(さあ、このような話をしておる場合では無い…さっそく、貴殿の力にならねば…)

「僕の力?…」

(では、参るぞ!)

「参るって、えっ?ちょっと…」

突如、僕をめがけて突進して来て…ドガッ!…大きな衝撃と共に、なっ何と僕の体の中に、にゅーっと入り込んで来たのだ…

「うぐあーー、何だ~!…」

その直後、僕に大きな異変が!…、何と得たいの知れない底知れぬパワーが、体中にみなぎり始めたのだった…

「うおおおおおーーーーー!」

あふれるパワーを押さえきれず、僕は雄たけびを上げた…

 

「あっ!、兄貴?…吉宗の…兄貴?…」

僕の声に、大口を開け倒れていた鉄が、ぷるぷると首を振りながら立ち上がった、そして僕の脳天をめがけて振り下ろされた、三波の角材に気がつき思わず大声で叫んだ!

「兄貴、危ない!!」

鉄の叫びと同時に、今まで僕の頭上で静止していた角材が、再び音を立てて落下してきた

「うわぁーー!」

瞬間、僕の両腕が無意識に、すさまじいスピードで反応した…

 

ガシッ!!

  

「なっ、何!?…」 

目の前の三波は鼻の穴をおっぴろげたまま、僕を見ていた…

「えっ?…」

完全に頭を、かち割られた、一瞬そう思ったにもかかわらず、まったく頭は痛くない…僕は三波を見た後、ハッと驚きの顔を浮かべた…

なっ、なんと僕は、振り下ろされた角材を脳天の真上で、まさに真剣白刃取りのように、みごとに受け止めていたのだった…

 

(えっ?…なんでー!?)

と、驚くのはまだ早かった…その直後、僕の口が勝手に動き出し、

「許さん!…」

そう叫びながら、すさまじい無意識パワーで、角材もろともイケメン三波を吹き飛ばしてしまったのだ…

「うわあーーーーーーーーーー!」

三波は大またをおっぴろげたまま天高く舞い上がると、そのまま地面に打ちつけられ、まるでぺしゃんこになったカエルのように、その場で動かなくなってしまった…

「うわー、おい、三波?…三波ーーー!?」

(どっ、どうして?…)

僕は驚きで自分の体ををキョロキョロ見回した…そこで、ハッとさっきの桃さんとの不思議な体験を思い出した…

(もしかして、これって憑依?…僕の体に、桃さんが…桃太郎侍が入っているのか?…)

 

「す、すげえ…兄貴…半端ねえ、すげえ…」

金髪の鉄が、涙を流しプルプル振るえながら、じっと僕を見つめていた…

「兄貴…、やっぱ、すげえよ~!…半端ねえ…すげえよ兄貴…」

「いやっ、鉄、違うよ、これは僕じゃない…僕じゃなくて桃さんが……あっ!?」

「そっ、そうだ…めぐみちゃん!!」

僕は彼女の危機に気がつき、あわてて保育園バスを見た…と、その直後、思わず青ざめた…

「うっ!…」

なんと、園バスの入り口に、うれしそうに笑いながら僕を見ている、悪鬼西条の姿があったのだ…

 

「ほう、三波がさっき言うとったが、ほんまやのう、兄ちゃんなかなか、やるやないけ…」

西条は片手に木刀を握り締め、ゆっくりとバスから降りてきた…

「め、めぐみちゃんは、めぐみちゃんはどうした!」

「お前の女か?なかなか、ええ味やったで…あそこもええ具合やったし、あえぎ声も可愛くてのう…くっくくく…」

「きっ、貴様…めぐみちゃんを…」

「おう、たっぷり楽しませてもらったわ…まあ、あの姉ちゃんも、ワイの一物がそうとう良かったみたいや、中で満足顔でボーっとしとるわ、はははは…」

「ぐおぉ!この野郎……」

僕のパンチパーマが、再び逆立ち始めた…

「何やその目は、性懲りずに、もっぺんワイにぶちのめされたいようやの…ただ、今度はさっきの様に甘くはすまさんで…、」

西条は片手で木刀をぶんぶん振り回すと、その先端を僕に向け

「今度はきっちり、いわしたるからの…」

恐ろしい悪鬼の目で睨みすえてきた…

 

「ひ~…もしかして、こ、これが…ぎ、銀二さんが言ってた、さっ、西条!?…」

後ろにいた鉄が思わず足をすくませた…

僕はそんな鉄を横目に、カエルのように倒れている三波の手から角材を拾い上げた…そしてそれをさっと上段に構えると

「貴様は絶対に…、絶対に、許さん!!」

ぐっと眉間にしわを寄せ、悪鬼西条を睨み据えたのだった…

続き
第92話 吉宗君、曇りなき剣 へ…

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2009年7月19日 (日)

第90話 吉宗君、三途の川への旅立ち…

「めぐみは、僕が守る…絶対に僕が守る……」

僕は恐怖の心と闘いながら、目の前に立ちはだかる、西条竜一を睨み続けていた…

「このガキが、生意気な目しやがって…、我のような小僧が、この女を守るってか?…おもろいやないか、守れるもんやったら、守ってみい…」

「守る!…絶対に守ってみせる…」

横目でめぐみちゃんの姿を見た…そこには涙を流しながら真剣に僕のことを見つめている彼女の姿が…

「ぐおっ…!」

その直後、彼女に対するさらなる熱い想いがこみ上げてきた…

(僕が守るんだ…守るんだ…守るんだ…)

愛するめぐみちゃんを守りたい…心の中で、何度も何度も叫びつづけている僕の体は、何時しか燃え上がる愛のパワーでみなぎりはじめていた…そして、気がつくと僕の10ミリ4ミリのパンチパーマは、メラメラと逆立ち、真っ赤に燃え上がる背景を背に、僕は再び鬼神のような姿へと変貌していた…

「なっ、なんや?…こいつは…真っ赤なツラしおって…」

さすがの悪鬼西条も、鬼神と化した僕に一瞬戸惑いの顔を浮かべていた…

「守る…めぐみは、僕が守るんだー!」

メラメラ…メラメラ……

「さっ、西条さん、気をつけてください!そいつ見た目より強いっすよ!」

鬼神と化した僕の恐ろしさを知る、三波はあわてて叫んだ…

「よっ、吉宗くん…」

「守るから、君は、僕が絶対に守るから…」

めぐみちゃんに一言、そう告げると、握り締めた両手を力いっぱい広げながら

「うおおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!!」

夜空に向かって、ふたたび雄たけびをあげた…そして、西条をその鬼神の顔でにらみながら、

「めぐみは僕が守るんダーーーーーーーー!!」

すさまじい火事場の馬鹿力、まるで天狗のごとき跳躍力を使って、西条をめがけて飛び掛っていった

「ぐおっ、なんやー?…」

西条は一瞬驚きの顔を浮かべた… 

…がっ……それも一瞬…

「フン!…」

すぐに冷めた笑みを浮かべると

「アホらしい…」

勢いよく飛びかかる僕を、さっと体を反らせて交わしながら、その大きなひざを僕のみぞおちめがけて、力いっぱい蹴り上げてきた…

ドゴッ!!

「ぐはっ!…」

どてっ腹に、強烈な膝をまともに受けた鬼神の僕は、その場で悶絶、…西条はそんな僕のとどめを刺すように、今度はそのひじを、僕の首筋めがけて落としてきた…

ガゴッ!

「ぶおぁーー!」

たった2発…西条の強烈なひざ蹴りとひじ打ちによって、僕はその場に崩れ落ちてしまった……たとえ鬼神と化した僕でも、西条竜一という男には、歯が立たなかったのだった…

 

「よっ吉宗くん!!」

 

「…め、めぐみしゃん…」

僕は地べたにはいつくばり、苦悶の顔を浮かべながら、めぐみちゃんを見た…

「…めぐみ、しゃんは…僕が…守る……僕が…僕が…」

泣き顔の彼女を見ながら、必死に立ち上がろうと頑張った…しかし、体にはまったく力が入らない…僕はその場に這いつくばったまま、顔を上げると、西条の顔を必死に睨み続けた…

「…めぐみちゃんに…手を出したら…僕が許さない……めぐみちゃんは、絶対に…僕が守るんだ…」

「守る守るって、もう虫の息やないか?…」

「ぼっ、僕は負けないんだ……ぜったい負けないんだ……僕は、死んでも…めぐみちゃんを守るんだ……」

体を震わせながら立ち上がろうと頑張った…

「死んでも守るやと?…」

西条はその言葉に、突然ぐっと目を血走らせ、

「ほいたら、死んで守ってみんかい!このボケがー!」

僕の背中をおもいっきり蹴り飛ばした

「ぐあー!」

「生意気ぬかしおって、我に何が守れるんや!…おー!?」

西条は大声でそう叫ぶと、僕の髪の毛をむんずと鷲づかみにして持ち上げ、すさまじい形相で睨み据えた

「えらそうに抜かしおって…この世に守れるもんなんぞ、一つも無いんや!我がどないもがいたかて、守れんもんは、守れんのや!守れんのやーー!」

「…はぐぁ!?…」

「それを、死んでも守るやと、アホタレがー、たとえ死んでもな、守れんもんは、守れんのや、このボケがー!」

大声でそう叫ぶ西条の目に、僕は一瞬、今までの恐怖ではなく、何か不思議な悲しさが隠れているのを感じ取った…

 

(こ、この人は…いったい?……ちっ、違う…この人の目は、怖いけれど、追島さんや銀二さんと同じ目だ…)

瞬時にそう感じ取った僕は、無意識に、西条に向かって小声でつぶやいた…

「あなたは…悪い人じゃ…ない……」

「あー?」

西条は、ポカンと驚きの顔を浮かべた…

「なっ、何を抜かしとるんや、こんな時に…」 

「あなたは…あなたの眼は…氷のように見えるけれど…本当は、そうじゃない…」

「あー?…」

「…やっぱり、違うんだ…そうじゃないんだ……」

僕は不思議とこんな恐ろしい状況の中、西条の顔を見ながら、静かに笑っていた…西条はそんな僕の頭から手を放すと、

「何や、このガキは、気持ち悪い…」

そう言いながら、僕の体を、古びた倉庫の扉めがけて蹴り飛ばした…

ガシャーン!

僕は扉に打ち付けられた衝撃から、その場に崩れ落ち、立ち上がることができなくなっていた…

「おい、この気色悪いガキは、われの好きにせい…」

西条は、三波にそう告げながら、奇妙な生き物を見るように僕を見たあと、ずかずかとめぐみちゃんの元へ近づいた、そして再び悪魔のような顔で、彼女の腕をつかむと

「来るんや…」

無理やり彼女の腕を引っ張って、バスの中に引きずり込んで行った…

 

「やめろ…お願いだから…やめてくれ…!…めっ、めぐみちゃん…」

僕は必死に二人を追いかけようと、這いつくばりながら、バスの入り口へ向かおうとした…しかし、そんな僕の前に、どこから手にしたのか、一本のロープを手にニヤニヤ笑う、三波が立ちはだかっていた…

「どいてくれ、三波…頼むから…どいてくれ…」

「馬鹿野郎、どくわけねえだろ…てめえの事を好きにしていいって、西条さんから許しをもらったんだからよ…」

ぺっ!

三波は、這いつくばる僕に、唾を吐きかけると、持っていたロープをうれしそうに、僕の首に巻きつけてきた…

「ぐお、やっ、やめろ…」

「ふん!」

「ぐあぁーーー!」

三波はロープの端を力任せに絞りあげてきた…

「く、苦しい…くっ、くっ…」

「死ねや、このテキヤ野郎がー!」

 

「ぐおぁ……」

 

(…こっ、このまま、死んでしまうのか…!?…)

僕の意識はだんだん遠ざかろうとしていた…

(めぐみちゃんを、守りたい…守りたいのに……)

遠のく意識の中、めぐみちゃんと西条の乗った保育園バスを見た…

(守りたいのに…愛するめぐみちゃんを…守りたいのに……)

目に映る黄色いバスが、遠のく意識のせいで、だんだん薄くなってきた…と、同時に、僕の目の前にキラキラ輝く、美しいお花畑と大きな川が姿を現し始めた…

(これって、もしかして…天国?…あぁ…僕は、めぐみちゃんを助けることもかなわず、このまま天国に行ってしまうのか…そんな……)

美しいお花畑はだんだんくっきりと僕の目に映りはじめていた…

(ごめんよ、めぐみちゃ…僕は君を助けてあげることが出来なかった…ごめんよ…ごめんよ…)

と、その時だった、

(よしむねー、よしむねーーー)

遠い昔に聞いた覚えのある、優しい男の人の声が僕の耳に響いてきた…

(吉宗~、お前は吉宗じゃないか?…)

(えっ?その声は……)

(私だ、吉宗…私だよ…)

花畑の先に見える大きな川、その川の向こうで、一人の剣道着姿の男の人が笑顔で手を振っていた…

(吉宗……)

(あーー!?)

僕はその男性を見たとたん、目にいっぱいの涙を浮かべた…

(お父ちゃん!!)

そう、川の向こうで手を振る男の人、それは、子供のころに天国へ旅立った、僕のお父さんだったのだ…

(…吉宗、よく来たなー、)

(お父ちゃん!…)

僕はうれしさから、必死に川を渡って、お父さんの元へ向かおうとした、その時だった…

(吉宗くーん、くーんくーんくーん

僕の背後から、今度は聞き覚えのある、優しい女性の声が、コーラスのかかった声で響いてきた…

(吉宗君、そっちに行ってはダメよ、ダメよ、ダメよ…)

(その声は?もしや…)

あわてて振り返ると、そこには久々に登場、天使の姿をしためぐみちゃんが、悲しげな顔で立っていたのだった…

(きっ、君は、天使のめぐみちゃん…)

(吉宗くん…そっちに行ってはダメよ…、今あなたが、そっちに行ってしまったら、大変なことになってしまうは…

(大変なこと?…)

(そう、私も、そしてあの西条という人も、みんな不幸になってしまうのよ……だから、いっちゃダメ…)

(めぐみちゃんが不幸に……そうだ…僕は君を救わなくてはならないんだ……)

(そうよ、吉宗くん…それに、あなたが向こうへ行ってしまったら、この物語を読んで下さっている方も、みんな、ガッカリしてしまうでしょう…、あなたは、これから先、たくさんの人たちに笑いと感動を振りまくために、がんばって生きなくてはだめなのよ、だめなのよ、だめなのよ…)

(そうか…僕は…頑張らなければいけないんだ…)

(吉宗…)

川の向こうから今度はお父さんの声がコーラス交じりで響いてきた…

(吉宗、その子がお前の大切な女性かね?…)

(あっ、うん、お父ちゃん…)

(とっても可愛い子だな…まるで母さんの若いころにそっくりだ…)

お父さんは優しく笑うと天使のめぐみちゃんに頭を下げた…天使のめぐみちゃんも少し照れくさそうにあわてて頭をさげると…

(めぐみです…はじめまして…)

(ほう、本当に綺麗な子だな、吉宗…)

(うん、僕が心の底から、愛してる人なんだ…)

(心の底からか…)

川の向こうでお父さんは寂しげに笑った…

(そんなに愛する人を、悲しませてはいけないな…お父さんのように…)

(お父ちゃん…)

(戻りなさい…、お前は、まだ、こっちに来てはだめだ…早く戻って、その愛する人のピンチを救いなさい…)

(うん、それじゃ、急いで戻るよ…)

僕は川向こうのお父さんに手を振ると、あわてて振り返った…が、しかし…眼下に見える現実の光景に、思わずハッと青ざめてしまった…

そこには、うれしそうに僕の首を絞める三波と、真っ青な顔でアワを吹いている僕の姿が…

(あー、父ちゃん、駄目だよ、あいつにあんな事されちゃってるんじゃ、僕、あそこに戻れないよ……)

天国のお父さんは目をパチパチしながら下界の光景を見ると、

(あらーー?本当だわ、…、これは、まいったなー、それじゃお前、やっぱりこっちに来るのかな?はははは…)

(ははははって…お父ちゃん、そんな笑い事じゃないでしょ…、)

(笑い事じゃないって言ったって、お前、あの男、真剣にお前をこっちへ送り込もうとしてるし…)

(くそう、三波のやつ、何てこと…)

僕は下界の三波を見た後、悲しい顔で、天使のめぐみちゃんを見た…

(めぐみちゃん、ごめんよ…やっぱり、僕、ダメみたいだ……君を守ることが、出来ないみたいだ…)

ポロポロと大粒の涙を流した…

(吉宗君…そんな…私、お別れなんてやだよ…絶対にやだよ…)

(僕だって、嫌だよ…これから先、ずーっと君のそばにいたいのに、守って生きたいのに…ごめんよ…ごめんよ…)

(そんな…ごめんだなんて、吉宗くん……)

天使のめぐみちゃんと僕は、悲しい別れに、二人手をとりあって泣き続けていた…

(それじゃ、めぐみちゃん、来世はいっしょになろうね…)

(吉宗くん…)

こうして、僕は…泣きながら天使のめぐみちゃんと別れ、天国へと旅立って行ったのだったのだった…

ーおわりー

 

 

(おっ、おわりって、…ちょっと、まてまてまてーーー)

三途の川の向こうにいたお父さんは、大慌てでーおわりーの文字を竹刀ではじき飛ばした…

(お父ちゃん?…)

(バカ者、お前、それでも男か?…あきらめたらそこで終わりだろうが…)

(だ、だけど…あんな状況じゃ…)

(それも、そうなんだが…んっ?、あれ?…)

お父さんは下界の僕の様子を見ながら、不思議そうに首をかしげていた…

(ど、どうしたの?お父ちゃん…)

(おい、吉宗…見てみろ、あっちの方を…)

(えっ?…)

(ほら、ほら、あそこ…頭の黄色い変なやつが、近づいてくるぞ…ほれ?…

(黄色い頭?…)

僕はお父さんが指差す方角を見た、するとバスから少しはなれた倉庫街の通りに…、不気味な顔をさらにぐちゃぐちゃにし、この世の者とは思えない顔の金髪の鉄が、

「あ~にぎ~~!!」

涙と鼻水まみれのすさまじい顔で、片手に角材を握り締め、走って来ていたのだった…

(あっ…あれは鉄!!)

そう、それは、いつの間にか僕の舎弟分になってしまった、金髪の鉄だった…

 

(鉄だ…鉄が、僕を助けに来てくれたんだーーー!)

僕は喜びと感動で、涙を浮かべながら、必死に叫び声をあげた

(鉄ー、あそこだー、ほら、あそこで僕が首を締められているから…早く、早く助けてくれ…)

そんな魂の叫びが聞こえたのか、鉄は黄色いバスの脇の僕を発見すると…

「うおーー…あっ…あっ…兄貴ーーー!こーの野郎~!!」

大声で怒鳴りながら、もっていた角材でイケメン三波に襲い掛かっていった…

「うわっ…何だこいつは!?」

金髪の鉄の登場に、イケメン三波は、あわてて手にしていたロープを放すと、襲い掛かる鉄の角材を必死に交わした…

「兄貴の大声が…聞こえて……来て見れば…こーの…野郎……よくも…兄貴を…」

「何だ、お前はー!」

「俺は、……吉宗の兄貴の………1の、しゃ、舎弟分、不死身の鉄だ…この…や…野郎~!!…」

鉄は怒りのせいでさらに、口どもりながら…手にしていた角材を三波めがけてぶん回し続けた…

(鉄…がんばれ、がんばれ鉄ー!)

下界で奮闘する鉄を夢中で応援し続ける僕に、お父さんが声をかけてきた、

(吉宗、お前の仲間か?…)

(うん…ちょっと困ったやつけど…同じ会社の仲間なんだ…)

(お前のために、あんなに頑張って戦ってくれるとは、いい仲間がいる会社だな…)

(うん、他にも銀二さんや、追島さん…それに高倉さんに、それに親父さんに姐さん…ガラは悪いけれど、みんな暖かくてやさしくて、いい人たちばかりなんだ…)

(そうか…それを聞いて、お父さんは少し安心したよ…)

(みんな、いい人達なんだ…本当にいい人たちなんだ…)

僕はうれしそうに、角材を振り回している鉄を、ながめていた…そんな僕に天使のめぐみちゃんが、そっと声をかけてきた… 

(さあ、吉宗君…今がチャンスよ、急いで戻りましょう…)

(あっ、そうだ…鉄のおかげで、僕、戻れるんだね…)

(うん……)

天使のめぐみちゃんは静かにうなずいた…

(よし、それじゃ急いで戻って、本当のめぐみちゃんを助けなきゃ…それじゃ、お父ちゃん…)

僕は笑顔で川の向こうに振り返った…しかし、そこには、お父さんの姿は無かったのだった…

(あっ、お父ちゃん?…お父ちゃん?…)

 

(吉宗くん…お父さんだったら、ある一言を私に伝えて、静かに向こうの世界へ戻って行かれたわ…)

(えっ?…どうして、お別れも出来てないのに…)

(きっと、改まってお別れをするのが、寂しかったのね、お父さん…)

(そんな…、でっ?天使のめぐみちゃん、お父ちゃんが残した一言っていったい?…)

(うん、それが私達のために、桃さんを行かせるからって…)

(桃さん?…)

(うん、一言、そういい残して、静かに消えていったの…)

(桃さん?…誰だそれ?…)

僕は何度も首をかしげていた…

(さあ、とにかく急いで戻らないと…)

天使のめぐみちゃんはニッコリ笑うと、その美しい手を僕に差し出した…

(うん、急ごう…)

僕はそっと彼女の手を握り締めた、と、同時に僕の魂はすごい勢いで吸い寄せられるように、再び僕の体へと戻っていった…

 

「ぐはっ!ゲホッ!ゲホッ!!」

自分の体に戻った僕は、それまで真っ青に変色していた顔から、徐々に赤みを帯びた、元の顔へと戻っていった…

「はっ!?こっ、ここは…」

あわててあたりを見渡し

「あっ、そうだった!」

自分が鉄によってピンチを脱した事に気がついた…そして、ふらついた体で立ち上がると

「鉄ーー!」

叫びながら、三波と戦っている鉄を捜した…が、そこで僕の目にとびこんできた光景は…、大きな口をおっぴろげ、大の字で伸びている、情けない鉄の姿だったのだった……

「んなっ!?」

大の字の鉄は、手にしていた角材を、いつの間にか取り上げられ、イケメン三波にガツガツとこずかれていたのだった…

(あ、相変わらず弱い…)

僕は口をボカッと開けた後、再びメラメラと怒りの炎を燃えあがらせた…そして

「三波ーーーーー!!」

鬼神の形相で叫んだ…

 

「あ~!?……、なっ、何だてめえ、何時の間に…」

「お前は、絶対に許さない!…」

燃え上がる炎の背景に包まれ、僕は再び鬼神の姿に変わると、やつに向け一歩足を踏み出そうとした…とっ、ところが、

「あっ、あれ?…あれれれ~!?…」

今までのダメージが大きすぎたのか、そのまま仰向けに、ひっくりかえってしまったのだった…

「何だよ、口だけで、やっぱりフラフラの死にぞこないじゃねーか、てめえ…」

「あれ、あれれれ、ダメだ…足がふらふらで力が…」

僕は仰向けにひっくり返った亀のように、手足をバタバタさせながら、一歩一歩近づく三波を見た…

「ま、まずい、せっかく戻ってこれたのに…このままでは…」

「何をぐちゃぐちゃ抜かしてんだ、今度こそ、きっちり地獄に送ってやるよ…」

三波は冷徹な目で、手にしていた角材を大きく振り上げると力任せに、僕めがけて振り下ろしたのだった…

続き
第91話 桃さん登場へ…

イラストカットは近日アップします^^

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2009年7月 8日 (水)

ごめんなさい、ちょっと手直しです…(汗

第89話の「めぐみは僕が守る…」実は8日深夜こっそり、ちょっとだけ手直ししてしまいました…coldsweats01

頭の中がかなりピーマン状態で更新してしまったので、後から読み返して誤字やけったいな文章のオンパレード…

こりゃいかんsweat01ちょっと、あわてて手直ししてしまいましたー…

それにしても、重たい展開、一歩間違えるとかなりえぐいお話になりそうで、本来の吉宗君の明るく楽しく元気よくという、私の思いから外れてしまうため、あれこれと考えながら書いています…coldsweats01

本当に小説って難しいものですね……

やっぱり笑えるお話のほうが書いていて楽しいなー^^、でも、ここを超えなければ吉宗くんにとっての試練…これって同時に書いている私にとっても試練のような…coldsweats02

これは頑張らねば…ひえーーーですshock

Kaminohi

イラストは吉宗くんが落ち着いたら、書きたいなーなんて思っている新しい主人公です…

いったいいつになることやら…ちなみにこのお話は良い子が読んでも大丈夫な予定ですsmilesweat01

Megulank_2
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2009年7月 7日 (火)

第89話 めぐみは僕が守る…!

「ぐっ、ぐぉー!…だっ、騙したのか!……」

「俺の大事な顔に、こんな事しておいて、黙って返すわけねえだろ…くっくく…」

イケメン三波はボロボロの顔に不敵な笑みを浮かべると、僕の首へ回した腕にさらに力をこめてきた…

「く、苦しい…は…な…せ…」

「クックック…、だんだん虫の息になって来てるぞ、おい…さっきの威勢はどうしたんんだ、あー、」

「…あぐ、あぐぁ…」

そんな僕の様子に気が付かず、めぐみちゃんは少し離れた場所で、あたりをきょろきょろ見渡していた…

「吉宗くん、大丈夫よ、あの人いないみたいだから急いで…?」

小声でささやきながら振り返り、ハッと驚きの顔を浮かべた…

「ど、どうしたの?…」

「はぐあ…はが…」

「あーっ!?ちょっと、何してるんですか三波先生!?」

「何って、見りゃわかるだろ…お前の大事な吉宗君を絞め殺そうとしてるんだよ…クックク」

「ど、どうして、そんな…」

「どうして?…さっき言っただろ、お前に逃げられたんじゃ、困るってよ、それにこのまま逃がしたんじゃ、おいしくいただくことも、できねーしな、お前をよ…」

三波は不適な笑みでつぶやくと、突然夜空に向かって大声で叫び声をあげた 

「西条さーん、西条さーん、やべえっすよー、女が逃げますよーー!」

「ひっ、ひどい、また騙したのね!?…」

「…今頃わかったのか、まったく、とろい女だ……」

「西条さーん!西条さーん!」

三波は何度も叫びながら、僕の首に回した腕をさらに締め上げてきた…

「ぐえっ……」

「よっ、吉宗君!」

めぐみちゃんはあわてて駆け寄ろうとした、僕はそんな彼女に

「来るなーー、にっ、逃げろ…逃げろ…」

「何言ってるの…」

「逃げろー、ぼく…は、いいから、早く、逃げろー!」

かすれた声で必死に訴え続けた…

 

「そっ、そんな…よっ吉宗君を置いて、逃げれるわけないじゃない!」

めぐみちゃんは大粒の涙を流すと

「放してー、三波先生、その手を放してください!」

必死に叫びながら、再び僕の元へ近づこうとした…

「だめだーー、来ちゃ駄目だー、ぼっ、…僕は…いい…から、君は…逃げ…ろ…」

その時だった…めぐみちゃんの背後に、一人の大きな男の影が…その男はニヤニヤ笑いながら僕を見ると

「ほう、こらぁ、なかなか美しい愛の姿やな…真実の愛ちゅうやつかのう…ふふふ…」

「あっ!!」

めぐみちゃんは振り返り、急にカタカタと振るえはじめた…、その男こそ、西条竜一だったのだ…西条は笑みを浮かべながら、その大きな腕でめぐみちゃんの肩に手を回し、ぐっと力任せに引き寄せると、ギロッと恐ろしい目で僕を見た…

「ほう、これが、お前の男のようやの…なかなか男前やないか…」

「………」

「さっきまで…お前に手出すのはよそう思うとったが、何やこの小僧見て気が変わったわ…」

血走った目で舌なめずりをすると、めぐみちゃんの肩を押さえた反対の手で、彼女のあごをぐっと鷲づかみにした…そして大きな顔を近づけると、まるで爬虫類のように、べろっと彼女を頬をひと舐めした…

「…やっ、止めて…止めてください!」

めぐみちゃんは青ざめた顔で脅えていた…そんな光景に僕の怒りは再び頂点に達しようとしていた… 

「むおーーーー!貴様ー、何て事をーーーーーー!」

僕は三波に締め上げられたまま、必死に西条を睨みすえると…

「放せ…めぐみちゃんを…放せ…この悪党!…」

かすれた声で訴えた…西条はムッとした顔を僕に向けると

「あー?なんや兄ちゃん、放せ、この悪党やて、誰に言うとるんや…こら…」

すさまじい形相で睨みすえてきた…

 

「うぐぉ…!」

僕は一瞬ひるんだ…しかし、その直後、

「うおあああぁーーーーーーーーーーーーーーー!!」

気がつくと、鬼のような西条に対して、大声を発しながら、必死に睨み返していたのだった…

過去の僕だったら、恐怖に脅え、言葉も出せず、きっとおしっこをチビってしまっていたはず……ところが今の僕は違っていた…、愛するめぐみちゃんを救いたい、その愛の力に加え、鬼瓦興業に入社してからの数日、この間に起こった数々の事件が何時しか僕を逞しく変えていたのだった…

僕は締めつけてくる三波の腕をぐっと握りながら、

「めぐみちゃんから…手を放しぇ…放しゃないと、ただで済まさないじょ……」

必死に西条を睨みすえた…

「あー、何や?その目は…このガキが…」

「放しぇ…めぐみちゃんに…手を出したら…絶対に…許さないじょー!許さないじょー!…」

「ほう、許さないって、どない許さんつもりや?……」

西条はめぐみちゃんの肩を強く抱いたまま、真っ赤な顔で僕に向かって近づいてきた…

「おもろいやないか、小僧が…どない許さんか先に見せてもらおか……おい、三波、そのガキ放したれや…」

「えっ?…放すって…」

「ええから、そのガキ、放せや…」

「はっ、はい…」

三波はあわてて僕の首に回した手を放した…同時に西条はめぐみちゃんの背中をドンと押して、

「運動後のお楽しみや、大事に捕まえとけよ…」

彼女を三波の前に突き出した…三波はうれしそうにうなずくと、めぐみちゃんの体を後ろから押さえつけ、哀れむような目で僕を見ながら…

「どうやら、今日がお前の命日のようだな…くっくくく…」

ニヤニヤと笑い続けていた…僕はそんな三波を見た後、目の前に立っている西条に目を移した…

「よう言うたの、兄ちゃん…我も男や、吐いたつば飲まんとけよ…」

「……!」

「そや、一つだけ教えといたるがの、ワイは我のようなケツの青いガキが、この世の中で一番むかっ腹が立つ生きもんなんや…てめえ勝手で、すき放題しよる、お前ら見とると、不思議とぶち殺したくなるんや…ぶち殺したくな……」

「じっ、自分勝手で好き放題はなのは、あなたじゃないですか…、まるで、あっ悪魔だ!」

「悪魔?…ふっ、おう、悪魔でけっこうや…ただ、その悪魔をマジで怒らせた兄ちゃん、きっちり覚悟は出来とるんやろうな…」

西条はそうつぶやきながら、見る見るうちに、恐ろしい悪鬼の形相へと変わっていった…

「……うぐっ!…」

僕は恐怖に一瞬青ざめたあと、ふっと横目でめぐみちゃんを見た…そこには目にいっぱいの涙をためながら、心配そうに僕を見ている彼女の姿が……

  

(守らなければ!…僕が、めぐみちゃんを守らなければ!…守らなければ!…)

何度も何度も、心でそう叫んでいるうちに、僕の中に不思議な勇気が沸き起こってくるのを感じた…、そして目の前の悪鬼西条を力いっぱい睨みすえると

「うおぉおおおおおおおぉおーーーーーーー!!」

天に向かって、雄たけびを上げていたのだった…

 

「なんや?お前は、月もでとらんのに、狼男にでもなったつもりか…ははは…」

 

「めぐみは、僕が絶対に守る!…絶対に、絶対に守る……」

「よっ、吉宗くん……」

「守る…めぐみは絶対に、僕が守る…守るんだ……」

僕は何度も何度もそう叫びながら、両手の拳をぐっと握り締めていたのだった…

続き
第90話 吉宗君、三途の川への旅立ちへ…

イラストカットは近日アップします^^

Megulank_2
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