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2009年11月

2009年11月25日 (水)

桃さんイラストと第二章準備

吉宗君の第二章、いよいよ書き始めていますが、更新は来週の月曜ぐらいを予定しています…

その前に下書きだけしておいてあった桃さんのイラストを追加しておきました

本編91話の挿絵として登場しています^^

Momosan_2

さてさて、第二章と同時に、今まで書いてきた吉宗くんの修筆作業にとりかかろうと思っています…

当初、三点リーダ(…)をしらず、無言の所などは「、、、、、、」とやっていたり、ごちゃごちゃとしていたり、改めて読み返しながら、直してアップしていきます。

とりあえずは第一話から六話まで手直ししてあります…

改めて読み返すと、ソープランド、ハメリカンナイトのシーンなんて、自分で読みながら噴出してしまって、自分で書いたくせに、不思議なものですね…

それと、密かに吉宗君と平行して、新しいお話も考えていますので、出来上がった時はこちらで紹介させて頂きますhappy01

さあ、すこしのんびりしたし、さっそく頑張って書かねば^^

Megulank_2
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2009年11月20日 (金)

侠客吉宗君イラストアップしてます^^

どうにか第一章を書き終えましたが、第100話のイラストアップしてありますので、おしらせしまーす

Yssimune1004

Yssimune1001

Yssimune1002

Yssimune1003

お話の中にこんな感じでアップしてありますので、ぜひ本編といっしょに楽しんでくださいね

近々、今までのお話を少し修正しようと思っています、そのときにイラストなども追加しますのでお楽しみに^^

ソープランドのお話、どこまで書いてよいやら…その辺も楽しみにしていてくださいませ・・・ではでは・・・happy01

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2009年11月18日 (水)

第100話 素敵な恋 

西条さんとの死闘、それに火事場の大騒動、まるで嵐のような、あの一日から一週間がたった…

テキヤの仕事にも少しなれてきた僕は、毎日の日課である事務所の掃除をすませ、与太郎こと親父さんの愛犬ヨーゼフと共に多摩川のほとりを歩いていた…そんな僕のもとに

「吉宗くーん!待ってーー!」

制服姿のめぐみちゃんが、僕を追って笑顔で走って来た

Yssimune1001  

「あれ?めぐみちゃん…どうして?…学校は?…」

「今日は三時間目からだから、まだ時間があるんだ…それより吉宗君、頭…大丈夫?」

「えっ!ああ…、ほら、すっかりたんこぶも無くなったでしょ…」

「本当だ…、良かったー」

「ははは、こう見えても、けっこう石頭だからね…」

僕は額をぺしぺしと叩きながら、火事の夜の事を思い出していた…

 

 

保育園から無事救出された僕は、小さな病院のベッドの上で目をさました…

「…、あっ、あれ?ここは?…」

キョロキョロとあたりを見渡しながら、手に伝わってくる暖かい温もりに気がついた、

「あっ、めぐみちゃん!」

そこには僕の手を、両手でそっと握りながら、ベット脇の椅子で眠っている彼女の姿があったのだった…

「やっぱり、かっ、かわいいな~…」

僕はめぐみちゃんの寝顔をじーっと見つめて、鼻の下をでれーっと伸ばしていた…そんな僕の気配に気づいたのか、

「…うーん…」

彼女は小さな声をあげながら、ふっと目をさました…

 

「あっ!…気がついたのね、吉宗君!」

「あっ、うん…、あの…いったいここは?…」

「病院よ、吉宗君頭を強く打って気絶しちゃってたから…」

「頭を!?…あっ、痛たたた…」

僕はめぐみちゃんの言葉で、頭に大きなたんこぶが出来ている事に気がつき、ふっと火事場に飛び込んだ時の事を思い出した…

「たしか、あの時…、勢いよく建物に飛び込んで…、あっ!…そういえば何かにつまづいて、目の前に大きな白い柱が見えて…、あれ?ダメだ、そこから先が思い出せない…」

「うふふ…」

めぐみちゃんは嬉しそうに微笑むと

「柱に思いっきり頭をぶつけて、そのまま気絶しちゃったんだよ、吉宗君…」

「柱で気絶?…」

「そう、それで燃えている建物の中に入ることが出来なかったの、お陰でこうして無事に助かったんだよ…」

握った僕の手をそっと持ち上げ、やさしくその頬に近づけた…

 

「建物に入れなかった?…」

「うん、入り口で眠っていたの…」

「眠って…、えっ、あっ!それじゃ、ユキちゃんは!…」

「ユキちゃんだったら大丈夫よ、追島さんが無事に助け出したから…」

「追島さんが?…」

「うん、すすまみれの真っ黒い顔で、ユキちゃんと園長先生を火事の中から連れ出してくれたのよ…」

「そっ、そうか…良かった~」

僕は、ほっとため息をついた…

と、その時だった…

「良かったじゃないでしょ、みんなどれだけ心配したと思ってるの!」

お慶さんが怒った顔で、病室へ入ってきた…

「あっ、お慶さん!…」

「あっじゃねえだろ…、まったく無茶なことしやがって…このバカが…」

見るとお慶さんの後ろには、小さなユキちゃんを抱いた追島さんの姿があった…

「追島さん!?…あっ!…」

僕は、追島さん家族がそろって立っている姿に、思わず目を輝かせた…

Yssimune1002  

「あって…なんだお前、急に嬉しそうに…」

「だって、追島さんとお慶さん、それにユキちゃんも一緒に…」

追島さんは僕の言葉に、照れくさそうに天井に目を向けた…お慶さんはそんな追島さんの腕にそっと手をかけると

「吉宗君のおかげで、この人に許してもらえたのよ、私…」

「えっ、それじゃ!」

「また、よりを戻すことになったの…、ね、あなた…」

ニッコリ笑いながら、追島さんの太い腕に顔をすり寄せた

「おっ、おい、バカ…人前でそんな事…」

「いいじゃない…、私は素直に嬉しいんだから、」

「でっ、でも、バカ…」

追島さんはまるで本物のゴリラのように真っ赤な顔で固まっていた…

 

「良かった…本当に良かった…」

気がつくと僕は、ポロポロと涙を流しながら微笑んでいた…、追島さんはそんな僕に近づくと

「まったく、後先も考えないで無謀なことしやがって…」

「すっ、すいません…」

「すいませんじゃねえ、めぐみちゃんが、どれだけ心配したと思ってるんだ…」

「えっ!」

追島さんの言葉に、そっと隣のめぐみちゃんを見た、そこには潤んだ瞳で僕を見ている彼女の姿があった…

「ご、ごめんね、めぐみちゃん…」

「ううん…」

めぐみちゃんは、静かに首を振りながら、涙をぬぐっていた…

「ごめん…本当にごめん…」

しゅんとした顔でうなだれている僕の肩を、追島さんはポンとたたくと

「解ったら、これからは、無茶なことすんじゃねーぞ、吉宗…」

「あっ、はい、すっ、すいません…」

 

「ふふふ、無茶なことって、偉そうに言えないんじゃない…あなただって…」

「あっ?何でだ…」

「建物の中に先に飛び込んだのは、あなたでしょ…」

お慶さんの言葉に追島さんは

「たしかに、そうだけどよ…」

「ふふ、でも、そのおかげで、ユキも園長先生も助かったんだよね…」

「おう、その通りだろうが…」

頭を掻きながら照れくさそうに笑っていた…そしてその追島さんの腕の中には幸せそうに二人の様子を見つめているユキちゃんの姿があった…  

(良かった…本当に良かった…)

僕は幸せそうな追島さん家族を見ていて、うれしくてたまらず、ただ、ニコニコと微笑んでいたのだった…

 

「何や!…目覚ましたんか…吉宗…」

追島さん家族の後ろから、西条さんがぬっと顔を出した、追島さんは振り返ると

「何でえ、もう一人のバカが姿を見せやがって…寝てなくていいのか?竜一…」

「ふん、こないな傷、どうって事ないわい、ほんまやったら小便かけるだけで十分や…」

西条さんは肩から腕にかけて、がちがちに包帯で覆われていた

「西条さん、そっ、その包帯は?…」

「吉宗君…」

隣にいためぐみちゃんが、そっと僕の腕を引いた… 

「西条さん、肩に大怪我をしながら、追島さんや吉宗君を助けるために頑張ってくれたのよ…」

「肩に大怪我!?」

「アホ、大怪我やない、小便傷やって言うとるやろが…」

 

「ちょっと!西条さん!あなたまた病室を抜け出して…何を考えているんですか!」

西条さんの後ろから恰幅のいい看護婦さんが姿を現した…

「なっ、何や…、またあんたかいな…」

「あんたじゃないでしょう、あなた出血多量でもう少しで死に掛けていたのよ…、病室で安静にしていなければダメだって、先生も言っていたでしょう…」

「何いうとるんや、姉ちゃん、自分の体は自分が一番しっとるや…その証拠に見てみい、こうしてピンピンと…」

西条さんは大声で笑っていたが、突然ふっと白目を向くと、恰幅のいい看護婦さんの大きな胸に向かって倒れてしまった…   

「まー、やだ、この人ったら、また貧血で気を失ってるわ…、だから言わんこっちゃない!…」

恰幅のいい看護婦さんは、あきれ顔で笑うと、西条さんをひょいっと抱き上げ、そのまま部屋から出て行ってしまった… 

「す、すごい…まるで女番の追島さんみたいな看護婦さんだ…」

「女番の俺!…バカ野郎…」

僕の言葉に、お慶さんもめぐみちゃんも、嬉しそうに笑っていた…

 

 

 

「吉宗くん…ねえ、吉宗くんってば…」

「えっ!?」

「さっきから何を笑ってるの?…」

「ああ、病院で見た追島さんみたいな看護婦さんの事を思い出しちゃって…」

多摩川の川辺を歩きながら、僕はめぐみちゃんに微笑んだ

「ああ、あの看護婦さんね…ふふふ、すごい力持ちだったよね、あの人…」

「うん…」

「あっ、そうだ吉宗くん、昨夜、栄ちゃんからメールが届いたんだ…」

「栄二さんから?」

「うん、今、北海道にいるんだって…」

めぐみちゃんは嬉しそうに鞄から携帯を取り出すと、一枚の写真を僕に見せてくれた…

「ほら、見て、ここ、栄ちゃんと一緒に西条さんも写ってるでしょ…」

「あっ、本当だ…、すごい元気そうだ…あれ?…」

僕は西条さんの隣で微笑んでいる、綺麗な女性に気がついた…

「この人はいったい?…」

「ふふふ、西条さんの奥さん、君枝さんだって…」

「西条さんの?…」

「うん…、西条さん、奥さんの事、一人で迎えに行くのは嫌だって、栄ちゃんに駄々をこねたんだって、それで栄ちゃんたちもしかたなく、海の幸をご馳走してもらう約束で、一緒に、札幌ツアーに出かけたって……」

「へえ…、そんなことが…」

「うん、西条さん幸せそうでしょ…」

「うん、西条さんも奥さんも、みんな、すごく嬉しそうに笑ってる…」

「そうだね、本当に嬉しそうだね…」

僕とめぐみちゃんは、北の大地で幸せそうに微笑むみんなの写真に、思わず目を潤ませていた…

 

「そうだ、吉宗くん…栄ちゃんから実はもう一枚写真が送られてきたんだ、ほら見て…」

「えっ?…」

めぐみちゃんの携帯を再び覗くと、そこには女衒の栄二さんと同じような、ど派手なブラウスに白いパンタロン、そして奇妙な紫の角刈り姿の若い男が写っていた…

「ねえ、これ、誰だと思う?…」

「あれ?スタイルは栄二さんそっくりだけど…」

僕は首をかしげながら、その写真を見ていたが、やがて

「うわーーーー、こっ、こいつは!?」

思わず顔を引きつらせた…

「めぐみちゃん、この男!?」

「そう、三波先生…」

「いっ、イケメン三波!…なんで、まるで女衒の栄二さんそっくりだ…」

「実はね、三波先生、栄ちゃんの弟子にされちゃったんだって…」

「栄二さんの弟子!?」

「うん」

「へえ、それで栄二さんと同じかっこにさせられちゃったんだ…ははは…」

僕は変わり果てた三波の姿に、思わずケラケラ笑っていた…

Yssimune1003_2  

「三波先生、一人前の女衒になるまで、栄二さんと一緒に暮らすそうよ…女性と付き合うことも禁止だって…」

「へえ、それじゃ三波の奴も、当分悪さは出来ないね…」

「うん…」

めぐみちゃんは静かにうなずくと、いつの間にか真剣な顔で僕を見つめていた…

 

「吉宗くん…」

「えっ?」

「実は三波先生、栄二さんと約束をしたことがあるんだって…」

「約束?…」

「うん、真理絵さんに作らせた、借金を返すって約束…」 

「まりえさん?…」 

「そう…吉宗くんも、知ってる人よ…」

「えっ、僕が知ってる人?…」

「そう、よーく知ってる人…」

めぐみちゃんは、いたずらな笑顔で僕を見た

 

「よく知ってるって…???」

  

「吉宗君が廊下で豪快に滑った人よ…」

 

「うげっーー!?」

 

僕は思わず青ざめてしまった…そして、恐る恐るめぐみちゃんを見ると 

「あっ、あの…めっ、めぐみちゃん…まっ、まさか、まりえさんって、マッ、マッ、マッ…マライアさんのことでは…?」

「ピンポン、正解!!」

めぐみちゃんはニンマリと笑いながら、指を立てた…

 

「そ、そうか…はは…ははは…、三波はマライアさんの借金を返すと事に…、ハハハ…そうか、そうなったか…」

「良かったでしょ、吉宗くん…真理絵さんもきっと喜ぶよ…ねっ、ねっ…」

「あっ、うん…そうだね…、きっと喜ぶね…ハハ…ハハハハ…」

僕はそれからしばらく、まるでロボットのようにぎくしゃくとしながら、川辺を歩き続けていた…そんな僕のことを、めぐみちゃんは再び悪戯な顔で見ると…

「真理絵さんって美人でグラマーで、素敵な人だったね…」

「えっ、あっ…、そうだね…はは、はははは…」

「どうしたの?そんなに緊張しまくっちゃって…」

「いや、あの…僕…あの…」

「………」

「ご、ごめん…僕、めぐみちゃんとの約束を破ってしまって…あのお風呂屋さんに…」

「………」

めぐみちゃんはしばらく無言で僕を見つめていたが、ふっとやさしく微笑むと

「吉宗君は約束を破ったりしてないよ…」

そう言いながら、そっと僕の腕に手をまわしてくれた…

 

「えっ!、だって、僕…、約束を破ってソープランドに…」

「それはスケート場だと思ったんでしょ?…」

「あ、うん…えっ?…なんでそのこと?…」

「実はね、真理絵さんから全部聞かせてもらったの…」

「マッ、マライアさんから?…」

「うん、お風呂屋さんの中で、吉宗君と真理絵さんに何があったか、ぜーんぶ……、あの夜、真理絵さん、わざわざ私を探し出してくれて、教えてくれたの…」

「ええ…そうだったの…」

「うん…吉宗君、私のために、我慢してくれたんだよね…」

めぐみちゃんは、頬を染めながら僕を見つめた…

 

「我慢って…あの…」

「だって、吉宗君くらいの子だったら、みんなそういうのに興味一杯でしょ、なのに私のために我慢してくれて、それに相手は、あんなに美人で素敵な人なのに……」

「えっ、あっ……」

「嬉しかった…、私、そのことを真理絵さんから聞いて、すごーく嬉しかったんだ…やっぱり吉宗君は、私が思ったとおりだったって…初めて出合った時、感じた風は本物だったって…」

「めっ、めぐみちゃん…」

僕は彼女の言葉に、思わず目を潤ませていた…

めぐみちゃんはそんな僕を、頬をそめながら真剣に見つめると

「いいよ…私、吉宗くんだったら…」

「えっ!?」

「だって、私のために我慢してくれたんでしょ…、吉宗君…だから、いいよ私…」

「いいって、あの、めぐみちゃん…」

めぐみちゃんの積極的な言葉に、僕は顔を真っ赤にしながら、ガチガチに硬直していた、そしてふっとあたりを見渡すと、僕達は人気の無い多摩川の、生い茂った草むらの影にいることに気がついた…

 

「いいよ…吉宗君…」

めぐみちゃんは、再びそう言うと、頬をピンクに染めながら、僕の前でそっと目を閉じた…

 

(うおーーーー、この展開は…つっ、ついに…)

僕はドキドキしながら、しばらく彼女の顔を見つめていたが、やがて心の中で、ヨシッと叫んだ…

(ぼっ、僕も男だ…、ここはかっこよく、決めなくては…)

心臓の鼓動がバックン、バックン、耳に響いていた、僕は勇気をふりしぼって、彼女の肩にそっと手をかけた…

「めぐみちゃん…いっ、いくよ…」

「うん…」

彼女はそっとうなずいた…

僕はぐっと目を閉じると、ニューッと唇をとがらせ、彼女の唇に向かって顔を近づけていった…

(ついに、めぐみちゃんとキッスの時が…そして…結ばれる時がきたんだ…)

僕の頭に、彼女と出会ってから起こった、数々の出来事が走馬灯のように浮かんできた…知り合ってからは短いけれど、でも僕と彼女の間に起こったことを振り返ると、そんな時間などまったく関係ない…まるで何十年も共に過ごしてきた…そんな募る思いに感動しながら、僕は彼女の唇めがけて、そのとがった口を近づけていった…

そしてあと数ミリで彼女のピンクの唇へ到達できる、と、その瞬間だった 

「ウー、ワン!!」

突然僕の隣から、どすのきいた犬の鳴き声が聞こえてきた…それと同時に僕の体はまるでブラックホールに吸い込まれるように、めぐみちゃんの前から引き離されてしまったのだった…

 

「うわっ!?何だーーー!」

慌てて目を見開くと、そこには巨大なセントバーナードの姿が…

「ぐおあーーー、ヨッ、ヨーゼフ!?」

僕は大切なことを忘れていたのだ…それは、今、与太郎ヨーゼフの散歩中だったという事、そして僕の左手には、ヨーゼフをつないだリードが、がっちり巻きつけられていたことだった…

僕とめぐみちゃんの愛の姿を、恋敵のヨーゼフが面白いはずは無かった、嫉妬した与太郎ヨーゼフは、僕を引きずったまま、全力で走り出し、そのまま僕は西部劇のように引き回され、めぐみちゃんの下から引き離されてしまったのだった…

 

「うわーーーー、やっ、やめれーーーヨーゼフーーーーー!!」

「ワン、ワワン…ワンワン…」

ヨーゼフは嫉妬に目を血走らせながら、僕を引きずり走り続けた…

「ヨーゼフ、やめなさい、ヨーゼフ!!」

めぐみちゃんも必死に僕達を追いかけてた…しかし与太郎ヨーゼフは一向に止まろうとはせず、僕を引きずったまま遥かかなたへと走りさってしまったのだった…

 

「ハア、ハア…もう、ヨーゼフったら…」

めぐみちゃんは息を切らせながら立ち止まると、あきれた顔で遠くを見ていた…

 

「あらら、今の、鬼瓦興業の吉宗くんかね?…またヨーゼフちゃんと楽しそうに遊んでるだがね、はははは…」

以前会った町内会のお楽さんが、嬉しそうにめぐみちゃんの下へ近づいて来た…

「あっ、お楽さん、おはようございます…」

「あらら、神咲さんの所のめぐみちゃんじゃない、まあ、相変わらず美人さんだがね…」

「いやだ、お楽さんったら…」

「いやいや、ほんとだよー、前にもまして、すっごく綺麗になったよー、何かいいことでもあったのかい?…」

「えっ!…いいこと?…」

めぐみちゃんは、お楽さんの言葉に、目をキラキラ輝かせると、僕が消えさった方角を見た…そして一言

「今…すっごく素敵な、恋をしてるから…heart04

幸せ一杯に、微笑んだのだった・・・

Yssimune1004

侠客吉宗くん第一章おしまいhappy01

続き 第二章 101話 新たなる波乱の幕開けへ

Megulank_2
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2009年11月10日 (火)

またまたイラスト数点アップしました^^

吉宗君第一章完結まじかですが、ちょとだけイラストを追加しちゃいました…

本編にも組み入れてありますが、こちらでちょっとだけ紹介します

第84話 めぐみちゃんが危ないより…銀二さんの恥ずかしいイラストです

Ginjitoile_2

続いて、第88話 吉宗君とめぐみちゃん涙の再会より、怒りに鬼のようになってしまった吉宗くんです…けっこう怖いかも^^

Ikari_2

続いて、第95話 西条竜一という男より、眠っている吉宗君とめぐみちゃん…

けっこう好きなイラストです

Basunonaka_2

そして最後は 第98話 めぐみちゃんの悲しい叫びより、火事場から出てきた追島さん…すす汚れた感じが気に入ってます^^

98oijimasan_2

とりあえず、こんな感じでアップしてますので、見てやってくださいませ…

さあ、本編続きを書かなければ、怪我をした西条さんやら、追島さんたち、それに沢村研二…彼らのその後…近日更新しますので、しばしお待ちくださいませcoldsweats01

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2009年11月 8日 (日)

久しぶりにイラストアップしてます

長らくイラストをさぼっていましたが、ひさびさーに99話分のイラストアップしています

他のお話の原画も数点できあがっているので、随時更新しておしらせしまーす

こんかいはこんなイラストですよーん

Kyuusyutu99_3

その他にも一枚ありますが、詳しくは本編でお楽しみくださいませ~happy01

予断ですが

一口愛馬ラドラーダちゃんがすごく強い勝ち方で、オープンへ上り詰めました、来年のG1戦線が楽しみですよー^^

Megulank_2
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2009年11月 5日 (木)

第99話 吉宗くんはたいした男…

「おっ、おい、どうしてだ…なんで吉宗のやつが…」

追島さんはススだらけの顔で、お慶さんに尋ねていた、

「ユキのことを助けようと…夢中で中へ…」

「ユキを助けるって…、ユッ、ユキはもうここにいるだろうが…」

お慶さんは小さくうなずくと、青ざめた顔で燃え上がる建物に目を向けた

「あの子、まだ、何も知らずに、中でユキのことを探してるんじゃ…」

「あっ、あの煙の中でか?…」

「そうよ、きっと必死にユキのことを…」

「だっ…、だとしたら、途中であきらめて、引き返してくれてればいいんだが…」

追島さんの言葉に、めぐみちゃんが小さく首を横に振った…

「吉宗君は…引きかえす人じゃないです…」

「えっ?…」

「吉宗君は…、吉宗君は、ユキちゃんを助けるまでは、絶対にあきらめたりしない…そういう人です…」

そう言いながら立ち上がると、

「知らせなきゃ…吉宗君にユキちゃんの事を知らせてあげなきゃ…」

ふらふらとした足取りで、建物の入り口付近に向かって歩き始めていた…

「め、めぐみちゃん?…」

「知らせるんです!!吉宗君に知らせるんです!!」

「知らせるって、中はすでに火の海なんだぞ!…」

「それでも、知らせるんです!!」

めぐみちゃんは追島さんの制止を振りはらうと、夢中で燃え上がる建物の入り口に向かって走っていった…

 

「吉宗君!!…吉宗くーん!!」

「なっ、何!?」

叫びながら近づいてくるめぐみちゃんを、あわてて消防隊員たちがとり押さえた…、

「コラ、君…何を考えてるんだ…危険だから下がりなさい!!」

「知らせるんです!中にいる吉宗君にユキちゃんが無事だって知らせて、戻って来てもらうんです!!」

「なっ、何を無茶なことを…こんな中に飛び込んだりしたら、君の命まで!…」

「でも、このままじゃ吉宗君が…吉宗君が…」

「しっ、しかし…もう火は玄関の近くまで来てるんだぞ…」

「それでも、知らせるんです!吉宗君に知らせるんです…だから、放してください!」

「ダメだ!、あのような危険な場所に君のような女性では無理だ!…」

と、その時だった、

  

「せやったら、ワイがいっちゃる…」

 

「えっ!?」 

聞き覚えのある声に振り返ると、そこには、いつの間に手に入れたのか消防隊のヘルメットをかぶった西条さんの姿があった…

「ええか、吉宗は死なせたらあかん男や…、ワイの命にかえても、吉宗は助け出しちゃる…」

西条さんはそう叫ぶと同時に、めぐみちゃんと消防隊員の横をすり抜け、そのまま燃え上がる保育園の中へ飛び込んでいってしまったのだった…

 

「なっ、何だ!?…だっ、誰だ今の隊員は?…」

消防隊員たちは慌てて顔を見合わせたが、スーツに消防ヘルメットという西条さんの奇妙ないでたちに気がつくと

「何だあの男はー、おいコラ!ちょっと待ちなさーーい!!」

口々に叫びながら、西条さんの後を追いかけ建物の中へ突入していってた…

と、その直後だった…ガシャガシャガシャーーーン!

大きな音と共に、西条さん達が飛び込んだ入り口付近を残し、保育園の建物の大半が崩れ落ちてしまったのだ…

「キャーーーーー!!」

あたりいっせいに、悲鳴のような叫び声が響きわたった…

 

少しして、西条さんが呆然とした顔で、崩れ残った保育園の入り口から飛び出してきた…

「さっ、西条さん…」

めぐみちゃんは西条さんの青ざめた様子に、唇をわなわなと震わせると

「よっ、吉宗くーーん!!」

大声で崩れ落ちた建物に向かって叫んでいた…

「あなた、吉宗君が、吉宗君が…」

お慶さんも泣きながら追島さんの胸に顔をうずめた、そしてその追島さんも

「あっ、あのバカが…無駄死にしやがって…ぐおっ…ぐおーーー」

すさまじい形相で泣き崩れていた…

「よっ、吉宗ーー!!」

「吉宗の兄貴ーーーー!!」

「ぐおーーー、吉宗ーーー!」

銀二さんも、鉄も、熊井さんも…みんなが悲しみに泣きくずれていた…

  

「吉宗君…吉宗君の…バカ…バカ…みんなを残して死んじゃうなんて…バカ…」

めぐみちゃんはその場にしゃがみこむと、ぐしゃぐしゃの顔で泣きじゃくっていた…

 

そんなめぐみちゃんの元へ、間一髪、建物の下敷きにならずに助かった西条さんが、呆然とした顔で近づいてくると、

「なっ、何て野郎や…あの一条吉宗って男は…」

そう言いながら肩口を押さえて、その場に崩れ落ちた…

「さっ、西条さん!!」

めぐみちゃんは慌てて西条さんの元へ近づいた…

「わっ、わいやったら大丈夫や、大丈夫や…」

西条さんは肩の傷を押さえながら、うつろな目でめぐみちゃんを見ると、

「めぐみちゃん…あんたの彼氏やが…」

「あっ、はい…」

「たっ、たいした男や…」

「はいっ…、はいっ…」

「ホンマにたいした男や…」

西条さんの言葉にめぐみちゃんは泣きながら唇をゆがめると

「でも…、でも…、たとえ、たいした男でも、死んじゃったら何にもならないじゃないですか…、たくさんの人に悲しみを残して、死んじゃったら、何もならないじゃないですか……うっうううぇうぇ…」

めぐみちゃんの言葉に西条さんは、一瞬パチパチとまばたきをすると

「死ぬ?…」

不思議そうな顔を向けた…

 

「めぐみちゃん…死ぬってあんた、何を言うとるんや?…」 

「えっ!?…」

「ワイが言いたいのは、あの吉宗いう男は、ホンマに運の強いたいした男や、そういう意味でのたいした男やで…」

「運の強い?…」

めぐみちゃんはきょとんとした顔で西条さんを見た後、あわてて保育園の入り口に目を移した…そして

「あーーーー!?」

大きな声を上げながら、目をキラキラと輝かせた…

めぐみちゃんの目線の先には、消防隊員のタンカの上に、大口をおっぴろげたバカづらで、仰向けに倒れながら救出されている、僕の姿があったのだった…

Kyuusyutu99_2   

「よっ、吉宗君!!」

めぐみちゃんは涙をいっぱいにためながら、僕のもとへ走りよっていった…

 

「あっ!、君はたしか、さっきの!?…」

消防隊員の一人がめぐみちゃんに気がつくと、顔のススをぬぐいながら微笑んだ…

「あの、吉宗君は、吉宗君は!?…」

「ああ、彼だったら大丈夫、軽い脳振とうを起こして寝ているだけです…」

「脳振とう?…」

めぐみちゃんは目をパチパチしながら腰をおろすと、僕の頭に出来た巨大なたんこぶを見て思わず目を丸くした…

「なっ、何?…この大きなたんこぶ!?」

「ああ、これね、玄関を入ってすぐの所に大きな柱がありましてね、そこへおもいっきり頭をぶつけたようですね、君の彼氏は…」

「玄関の柱に?…」

めぐみちゃんはポカンと口を開け、消防隊員のことを見た

「どうやら、彼、火事場に飛び込んだのはいいものの、勢いあまって玄関入り口の段差につまずき、目の前の柱に頭をぶつけて、そのままそこで気絶してしまったようです…、お陰で燃え上がる建物の中には入れなかったようで……」

消防隊員はそう話しながら、バカづらで気絶している僕を見て、必死に笑いをこらえていた…

「それじゃ、吉宗君は、玄関でつまづいたおかげで無事に?…」

「はい、もしも、あそこで転んで頭をぶつけていなかったら、きっと今頃は…」

消防隊員はそういいながら、無残に崩れ落ちてしまった保育園の建物に目をやった…

「西条さんが言っていた、運が良いって、そういうことだったの…」

めぐみちゃんは建物を見ながら、そっと目をとじると、はぁ~っと小さなため息を一つついた…、そして再び視線を僕に向けると  

「吉宗くん!…」

うれしそうに微笑みながら、そっと僕の手をにぎりしめた…

 

「よかった…本当によかった…」

めぐみちゃんはポロポロと涙をこぼしながら、それからずっと僕のそばに寄り添っていた…

そして僕は、そんな彼女の暖かい手のぬくもりを感じながら、大口を開けたバカ面で、いつまでも幸せそうに、眠り続けていたのだったのだった…

Yssimune99nemuri

続き
第100話 素敵な恋…へ

イラストカットは近日アップします^^

Megulank_2
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