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2011年1月31日 (月)

115話 銀さんマサさんのグレイトマルチン大作戦

ドンガ、ドンガ、ドンガ、ドンガ…

森亀会長らによる祝い太鼓は、けたたましく夜空に響き渡っていた…

(金玉をぶった切って、ワニ亀の餌って…)

僕は京子さんの言葉が頭から離れず、恐る恐る彼女に目を向けた。しかしそこには優しい笑顔で祝い太鼓を見つめている彼女の姿があった

(さっきの怖い顔…、見間違えだったのかな?…)

そう思い首をかしげた時、

「おい、吉宗…、吉宗…」 僕の肩をそっと叩く手が、振り返るとそこには顔面蒼白なマサさんが立っていた…

「あっ!マサさん…」僕が声を出すと、マサさんは自分の口の前に人差し指を立てて

「バカ、しっ、しー!」

「えっ?」

「いいから、こっち来い!」

僕の腕をつかみ、植栽の影へ引きずり込んだ…

 

僕は植栽の中で首をかしげていたが、ハッと目を輝かせると

「マサさん、ありがとうございました!…お陰で僕も新しい愛を掴むことができましたよ!」

元気いっぱいに頭を下げた

 

「ありがとうじゃねえよ、この天然バカが…」

「えっ!?」

「お前、とんでもねえこと、お嬢に言っちまったんだぞ…」

「とんでもない?…」

「ああ、とんでもねえことだよ」 

「どういうことですか?…、僕、マサさんの言うとおり、真実の愛を掴んだんですよ…、これでめぐみちゃんも、邪魔者の僕が消えてマサさんと幸せに…」

「それが違うんだよ」

「違う?」

「言いか、よーく聞けよ…」 マサさんは青ざめた顔で

「実はなあ…」

すべての真相を僕に告げた…

 

「えっ?…マサさんはめぐみちゃんと婚約なんてしてない?…えっ?えっ?…」

僕は何がなにやらわからず、目をパチパチさせ…

「あの…、言っている意味が良くわからないのですけど…」

「だから、あれは俺の嘘…」

「嘘?…」

「ああ…、実は婚約も嘘、ぜーんぶ嘘、本当はめぐみはお前の事だけが好きなんだよ…」

「ぜーんぶ嘘?…、めぐみちゃんは僕の事だけ好き?……、えっ?えっ?…」

何度も首をかしげると

「いやだな、マサさん…、どっ、どうしてそんな嘘をつくんですか?…はは、ははは…」

「嘘じゃねえってんだよ」

「だって、証拠に、そのめぐみちゃんが作った愛のお守りが、それにマサさんとめぐみちゃん、あんなに仲も好いし…」

震える手で、マサさんの胸元にぶら下がっている小さなお守袋を指差した…

「あっ、これか?…、これはめぐが作ったんじゃなくて、あいつの従姉妹が昔作ってくれたやつなんだ…」

「えっ!?」

「実はよ、めぐの従姉妹と俺は昔付き合っててよ、それであいつ、前から俺のこと兄貴みたいに思っててよ、そんな訳だから、お前が俺の事、恋人と間違えるのも無理ねえってかよ…」

マサさんの話を聞くうちに、僕の顔はだんだん青ざめ 

「そっ、そんな…、そんな…」 崩れ落ちるようにその場にしゃがみこんだ…

「そっ、そんな~…」  

「すまねえ、マジですまなかった吉宗…」 

「はっ、それじゃ…!?」 

「それじゃ僕は騙されているとも知らずに、めぐみちゃんに、あんな酷いことを…」

彼女からもらった、愛のお守袋を、怒って引きちぎってしまった時のことを思い出した…

「ぼっ僕は…、僕は何ということを彼女に…」 

(すると、ここで店番をしていた時の、めぐみちゃんの悲しい顔は…)

「あーーーー!?」

(あんなひどいことをした僕の事を、けなげに待ってくれていたのか!?) 

「ああぁ…、めぐみしゃん…、めぐみしゃん…」

気がつくと僕は涙と鼻水まみれのボロボロの顔で泣きくずれていた…

115chinbosakusen2  

「おい、泣いてる場合じゃねえだろ…吉宗!」

「えっ?」

「えっじゃねえよ、ほらあれ…」

マサさんは植栽の中からぬっと顔を突き出すと、幸せそうに祝い太鼓を眺めている京子さんを見た

「あっ!京子さん!?」

彼女の姿を目にし、僕は思わず額から青筋をたらした…

「あー!!、めぐみちゃんの辛い思いも知らずに、僕は京子さんに愛の告白を!…」

「だから俺は、お前を止めようと必死にここで叫んでたんだろうが…」

マサさんが手をバタバタしている姿を思い浮かべ

「あっ、あれは、応援団の三々七拍子じゃなかったのかー!」

「まったくお前ってやつはよう…」

マサさんは呆れ顔で僕を見た後

「とにかく、真実がわかった以上、ちゃんとお嬢に本当のことを伝えねえとダメだろうが…」

「はっ!」

「はっじゃねーっての、早く、僕には好きな人がいるんですって、お嬢に言うんだよ…」

「えっ、でもそんなこと言ったら京子さんが深く傷ついてしまうんじゃ!…」

「それじゃ、めぐみはどうすんだ、あいつは嘘つき呼ばわりされながらも、けなげにお前のことを、ここですっと待ってたんだぞ…」

「ああ、そうだ…、そうなんだ…」

僕は再びめぐみちゃんの悲しい心を思い、ぽろぽろと涙を流しはじめた…

 

「だから、泣いてる場合じゃねえだろっての…」

「でも、マサしゃん、いったいどうしたら?…」

「一つだけ手はあるぞ…」

「えっ?」

マサさんはニヤッと小さな目玉を光らせると

「お嬢、つまり京子さんの前に、お前以上に愛すべきすごい男を登場させるんだ…」

「愛すべきすごい男?…」

「いいか、よーく聞けよ…」

マサさんは大きなパンチパーマを近づけると、僕の耳元でぼそぼそと語りはじめた…

 

「まず、はじめにお前はすべての真実を打ち明ける…」

「でも、それじゃ?京子さんがショックを…」

「まあ、始めはお嬢も落ち込むだろうな…、だがその心は、ショックからやがて裏切られたお前に対する怒りに代わっていくだろう…」

「えっ!?…やっ、やっぱり…」

僕は一瞬見せた彼女の般若のような目を思い浮かべた…

 

(それじゃ怒りに満ちた京子さんは…)

 

「吉宗はん、あれは嘘やったのね、あの言葉を信じていいって、うちに言うたあの約束は…」

京子さんの顔がみるみる鬼の形相に変わり

「それやったら、きっちり落とし前つけてもらうわ!」

「落とし前!?」

「言うたやろ、あんたの金玉ぶった切って、ワニ亀の餌にしたるって…」

いつのまにか彼女の右手に大きな出刃包丁が握られていた…

「ひー!、ちょっと待って下さい、これには訳が、訳が…」

「やかましい、早う、その腐れ金玉出さんかい!」

彼女は無理やり僕のパンツをずり下ろし、一物をぐいっと鷲づかみにすると

「落とし前やーー!」

声を張り上げ、出刃包丁を天高く振り上げた…

と、その時…

「あいや、待たれい!…」

危機一髪の僕の前に、さっそうとマサさんが登場!

 

「お嬢、あいや京子さん、吉宗には何の罪もねえ…、すべては俺が犯した過ちのせい、どうか勘弁してやっておくんなさいよ…」

「なんやのあんた、これはうちと吉宗はんの問題や!…」

京子さんは僕の一物を握り締めたまま、嶮しい顔でマサさんを見た

「たしかに、お嬢と吉宗の問題かもしれねえ、でもな、それじゃ俺の男としての義が立たないんでさあ…」

「あんたの義?…」

「ああ、俺が嘘をついたせいで、吉宗に落とし前をつけさせちまったんじゃ、この俺の義がたたねえ…」

マサさんの言葉に京子さんは、ギロッと鋭い目を向けると

「それやったら、あんたが落とし前つけるいうの?…」

「お嬢さん、それであんたが許してくれるならね」

マサさんは、そう言うと同時に、さっそうとベルトを緩めパンツごとズボンをずり下ろした

「あっ!?…」

京子さんの頬が一瞬ピンクに…

115a

「お嬢さん、あんたを傷つけちまった落とし前だ、さあ、この磨きぬかれた俺の名刀正義、そいつでスパッとやっちまっておくんなさい!」

「本気でいってるのかい?」

京子さんは僕のものを放すと、出刃包丁を片手に立ち上がり

「うちはマジでやる女よ…」

「かまいませんよ、あんたのような日本一のいい女にスパッとやられるんだ、俺の名刀も幸せってもんでさあ…」

「日本一のいい女?…」

「ああ、あんたは日本一いい女だ、さあ、遠慮しねえでスパッと!…」

マサさんの気迫に京子さんはしばらく呆然と立ち尽くしていた…、がやがて

「負けや…」 そうつぶやくと、手にしていた包丁をカランと地面へ放り投げ

「負けや負け、うちの負けやわ…」

ピンクにほてった顔で、そっとマサさんの一物を握り締め…

「こんな立派なお宝、ぶった切ったりしたら、うち一生後悔するやないの…」

「お嬢さん、それじゃ…」

「この名刀正義は、もうあんただけのものやない…、今日からうちの物でもあるんやしね…」

熱いまなざしをマサさんに向けた…

 

「おっ、お嬢さん!…」

「ううん、やめてそんなよそよそしい呼び方、京子って呼んで…」

「京子!」

「はい?」

「京子、俺について来てくれるか?」

「うちはこれからあんたのモノや…、来るなって言われても一生ついて行きます…」

京子さんは潤んだ瞳でマサさんの胸にすがりつくと、ふっと僕をかえりみた

「吉宗はん、そういう事やから、あんたはその、めぐみ言うお嬢さんとお幸せに…」

「あっ、はい…」

僕は、あわやぶった切られる寸前だったアレをさらけ出したまま、呆然とした顔でうなずいた

マサさんはそんな僕に

「それじゃ、俺は行くぜ…達者でな…吉宗…」

そう言い残し、京子さんと二人手をとりあって去っていったのであった…

…つづく… 

 

「とまあ、そういう訳だ…これならお嬢も傷つくことはねえだろう?…」

「はっ、はあ…」

僕はマサさんの話に首をかしげていた…

「何だよお前、俺のこの作戦が信じられねえってのか?」

「だって、京子さんがマサさんのアレを見てそんな風になっちゃうなんて…」

「バカだなお前は、だから何時までたっても童貞なんだよ、大人の女ってなあ、みーんな立派なお宝に目がねえんだぞ…」

「でっ、でも…」

 

「おい吉宗、そのバカの話なんぞ信じちゃなんねえぞ…」

「えっ?」

気がつくと僕とマサさんの背後に銀二さんがしゃがみこんでいた

「何だてめえ銀二、俺の作戦のどこがバカな話だってんだ…」

「バカだからバカだって言ってんだよ…」

「何!?…」

「てめえのチンケな金玉見て惚れる女が何所にいるってんだ…」

「チンケだと、てめえ銀二!」

銀二さんはマサさんの口を押えると

「いいか吉宗、このバカでなく俺の言うことを信じるんだぞ…」

「あっ、はあ…」

「いいか、よーく聞けよ…」

僕の耳元で作戦を伝授しはじめた

 

「まず、お前がお嬢に真実を打ち明ける…、そして怒りに我をわすれたお嬢が、お前の金玉を切り落とそうとする。これも俺の経験上間違いなく予想できることだ…」

「やっ、やっぱり銀二さんも、そう思いますか?…」

「ああ、間違いねえだろう」

僕はぞっと青ざめた

「おいおい、心配はいらねえぞ吉宗」

「えっ?…でっ、でも…」

「危機一髪の瞬間、今度は俺があらわれる…そしてお嬢に一言」

 

「おいおい、待ちなよお嬢さん!」

銀二さんはキリッとした表情で怒りに満ちた京子さんに声をかけた

「何よあんた?…関係ない人は口出ししないでちょうだい!」

「それが、関係なくねえんだよ、何しろその吉宗って男は右も左も分かれねえころから俺が育てた男だからな…」

「あんたが育てた?」

「ああ、そいつの過ちは、そいつを教育してきた俺のあやまちだ…」

「へえ、それやったら、あんたどうするつもりやの?…」

「どうも、こうも、俺が落とし前をつけさせてもらう以外ねえだろうな…」

「あんたが落とし前?」

「ああ…」

銀二さんはつりあがった鋭い目で京子さんを見ると、おもむろにズボンを下ろし、彼女の目の前に、自慢の一物をさらけ出した…

 

「なっ、なんやのあんた?…そんなもの出してどういうつもりなの?…」

「言っただろ、落とし前は俺がつけるって…」

銀二さんはそう言いながら、腰をぶるっと動かした、すると

ジャラジャラ!…

銀二さんの黒光りした一物から奇妙な音が…

「なっ、何!今の音は…」 

京子さんは驚きのあまり呆然と銀二さんのアレを見つめた…すると銀二さんはさらに腰を大きく揺さぶり 

ジャラジャラ!ジャラジャラ…

「はっ、その音は、まさかあんたのそれ!?…」

京子さんは顔を真っ赤にすると、握っていた僕のあれから手を放し、恐る恐る銀二さんのもとへ近寄った…

「どうやら気がついたようですね、お嬢さん…」

「やっぱりそれって真珠入り!?…」

「ええ、100パーセント天然のね…」

銀二さんはキリッと目を細めると、京子さんの前で腰をくねくねと激しく振りまくった

ジャラジャラ…ジャラジャラ…

京子さんはその音を聞いているうちに、どんどん顔を真っ赤に火照らせ

「もうあかん…、そんな素敵な音を聞かされたんじゃ、うち、もう我慢できへんやないの…」

銀二さんの真珠入りへ向かって叫んでいた…

 

「さあ、落とし前だ、その包丁で俺のパール入りのゴージャスなこいつを、思いっきりぶった切るんだ!」

「えっ、でっ…でも!」

「さあ、いいから、ぶった切れ!!…」

銀二さんが大声で叫ぶと同時に、京子さんは 「はあ、あかん…」 かすれた声で、その場に崩れ落ちてしまった

 

「あかん、うちにはそんなゴージャスなお宝、眩しすぎて見ることもできない…ましてやぶった切ることなんて…」

「それじゃ、こうしよう…、落とし前としてぶった切る変わりに、今日から俺のゴージャスなこいつは、お嬢さんあんただけの物だ…煮て食うなり焼いて食うなり好きにしてくれ…」

銀二さんはギラッと光る眼で京子さんを見つめた…

「はあん…嘘やろ~、本当に本当に今日からこれが私の物?…」

「ああ、この鬼瓦興業の山崎銀二って男は、嘘をつく男じゃありませんぜ…ましてやお嬢さんみてえな美しい女性にはなおさらね…」

「うれしいー!」

京子さんは目に涙をいっぱいあふれさせると、その場にしゃがみ込んで、銀二さんのゴージャスなお宝をうれしそうにジャラジャラ揺すぶり始めた…

「今日からこれは、私のもの…ふふふ…」

ジャラジャラ、ジャラジャラ… 

こうしてお嬢の心は銀二さんのものに…銀二さんは僕の急場を救った上に、晴れて京極森亀会の二代目襲名となったのであった…

…つづく…

 

「まあ、こういう算段ってわけだ、はははは、はははははー!」

銀二さんはカクカク腰を揺さぶりながら、ジャラジャラと真珠を鳴らした

「どうだ吉宗、素晴らしい作戦だろうが、はははは」

 

「素晴らしいっていうか、あの、マサさんとほとんど同じじゃないですか…」

「こいつと同じ!?…」

銀二さんは隣であきれているマサさんを見ると

「ふざけんなバカ、こいつのしょぼくれチンポと俺の真珠入りゴージャスチンポとじゃ、天と地の差だ、天と地の…」

「てめえ銀二、俺の名刀をしょぼくれチンポとは何だこの野郎!」

「しょぼくれだから、しょぼくれって言ったんだろが!」

「何だこの野郎、そういうてめえの方こそ、天然真珠とかぬかして本当はプラスチック入りのイカサマ改造チンポだろうがコラ!」

「なっ、てめえマサ、イカサマ改造チンポとは何だ、このしょぼくれチンポ野郎が!」

「何このイカサマチンポ野郎!」

「なんだこの、しょぼくれチンポ野郎!」

二人はえげつない言葉で罵り合いながら、その場で取っ組み合いを始めてしまった…

「あー、ちょっと銀二さん、マサさん喧嘩はやめてー」

僕が必死に割って入った、その時だった…

 

「吉宗はん、そんな所で何しとるの?…」

気がつくと、僕たちの前に京子さんが立っているではないか…

「あっ!きょっ、京子さん!?…」

僕が慌てて叫ぶと、今まで喧嘩をしていた二人も、はっとこっちを見た

「あっ、お嬢!?」

銀二さんとマサさんは、京子さんに気がつくと

「あっ、どっ、どもーーー!」

顔を真っ赤にしながらニンマリ微笑んだ…

 

「あっ、もしかしてお二人は銀二はんにマサはんですか?…」

京子さんはその美しすぎる笑顔で二人に話かけた

「銀二はんにマサはんって、あのお嬢さん、どっ、どうして俺たちのことを…」

「やっぱりそうやったのね、ふふふ…、だって憧れの吉宗はんの先輩でしょ、しっかり調べとかんと恋人として失格やからね…」

にっこり微笑みながら、僕の腕をにぎり

「ねっ、吉宗はん…うふふ」

キラキラ輝く瞳で僕を見つめてきた…

「あっ、はひ…ははは、はははは…」

僕はその美しさにつられて、うっかり大切な事を忘れ微笑んでいた…

 

「近くで見ると、さらに美しいな…」

「ああ、やっぱ美しすぎる…」

銀二さんとマサさんは顔を真っ赤にしながら、呆然と京子さんを見つめていたが、やてハッと我に返ると

「おい、吉宗!作戦、作戦…、俺が伝授した作戦開始だ…」

小声で僕に訴えかけてきた

(はっ、そうだった…、僕はまず真実を京子さんに話さなきゃいけなかったんだ…)

必死に深呼吸をすると、

「京子さん!僕の話を聞いてください!」

大声で叫びながら彼女を見つめた

「えっ?どないしはったの吉宗はん」

京子さんは振り返ると、キラキラ輝くそれは眩しすぎる笑顔で僕を見つめ返してきた

「あっ!…」

彼女のそんな輝きに包みこまれた瞬間、僕は緊張のあまり何も言えず口をパクパク動かすだけになってしまった…

「どうしたん?吉宗はん、今なんていうたの?…」

京子さんは金魚のように口をパクパクしいてる僕を、しばらくの間じーっと見つめていたが、やがて

「えっ?なに…、あ…い…し…て…る…?」

僕の口パク言葉を勝手にそう読み取ると

「吉宗はんったら、うちのこと愛してるって、今、そう言ったのね!」

美しい瞳をさらにキラキラと輝かせた… 

「いや、あの…」 僕は慌てて首をふったが京子さんは

「うち、うれしい…めっちゃうれしいー!!」

そう言うと、力いっぱい僕に抱きついてきた…

 

(ちっ、ちがう、ちがう…)

必死に叫ぼうとした、その時…

ポヨン、ポヨヨ~ン…

僕の胸元にやわらか~く、丸いポヨヨンとした物体が…

(あっ、こっ、これは!?…きょっ、京子さんの!?…)

僕は下目ずかいに彼女の胸元へ目をうつし、ポッと真っ赤にお顔をそめ…

(やっぱり、きょ、京子さんのオッパイだ…。ああ、何て暖かくて、やわらかくて…素晴らしい感触なんだろう…)

鼻の下をだらーっと伸ばし、ポエ~っとだらしない顔で微笑んでしまった…

 

「はっ!?…」 

(いけない、こんなところでポエーッとしてる場合じゅないんだ!…京子さんに真実を…)

そう思った僕は、思い切ってめぐみちゃんと僕の事を語ろうとした、その時だった

気がつくと僕の困った君が、こんな危機的状況にもかかわらず、スーパー困った君へと変身してしまっているではないか…

(うおあー!まずい、僕のおちんちんが~!!)

(なっ、何でこんな時に…、今は、さっきの愛の告白が間違いだったって、京子さんに伝えなくちゃならないのに…)

僕はスーパー困った君のことを京子さんに悟られないよう、必死に腰を後ろへくねらせると

(このバカちんちん、静まれ!静まれ~!)

僕の困ったおちんちんに言い聞かせた…。ところが…

「吉宗はん、うち好いちょるよ、吉宗はんのこと、好いちょるよ…」

京子さんは危機的状況の僕をさらに刺激するかのように、耳もとでそうささやくと、そのやわらかいおっぱいをぐっと押し付けてきたのだ

「うぐぁー!」

僕は思わず踏みつぶされたガマ蛙のようなうめき声を発すると

(だめ、だめだめ…そんな事をされたら…だめだめ…静まれ、静まれ!)

グレードアップしてしまった、スーパー困った君を、必死になだめ続けたのだった…

 

そんな僕の光景を遠目に見ていた銀二さんとマサさんは、

「でっ、でけえ…」

二人そろって、ボソッとつぶやくと、額から青筋をたらしながら自分の股間に目をやった…

「おい、マサ…、どうやら俺達のチンボ大作戦は、通用しそうもねえな…」

「ああ銀二、やつがあんなお宝を持ってたんじゃな…」

二人は僕のグレートスーパー困った君を眺めながら、呆然と立ち尽くしていたのだった…

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つづき
第116話 さらば僕のおちんちんへ

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